教86,,教義と聖約 第86章
教86,*-*,1832年12月6日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。小麦と毒麦
とに関する主の譬話の解釈。末の世に対するその適用。
教86,1,誠に主、小麦と毒麦との譬話に就き、汝らわが僕たちにかくの如く言う。
教86,2,見よ、誠にわれ告ぐ、それ畑はこの世にして使徒たちは種蒔く者なりき。
教86,3,種蒔く者寝入りたる後、教会を大いに迫害する者、教会に叛く者、あそびめすなわちバビロンあり、こはす
べての国民にそのさかずきより飲ましめ、而もその心の中には敵なるサタン坐して支配す。見よ、その者毒麦を蒔く
なり。この故に、毒麦は小麦を塞ぎて教会を荒
教86,3-1,追いやるなり。
教86,4,されど見よ、末の世に今や主まさにその言を世に出し始めんとするに当り、葉すでに出でつつあれどもな
おいまだ軟かなり。
教86,5,すなわち見よ、われ誠に汝らに告ぐ、天使らは夜昼主に向いて叫び、畑に遣わされて刈り取らんことを待
ち構えつつあり。
教86,6,されど主、天使らに言う、汝ら小麦もまた損なわざるよう葉のいまだ軟らかなる時(すなわちまことに汝らの
信仰弱きとき)毒麦を抜き取ることなかれ。
教86,7,この故に、小麦も毒麦も共に刈り入れの時充分熟するまで育つに任せよ。而して、それよりまず小麦を毒
麦の中より選みて集め、小麦を取り集めたる後、見よ、みよ、毒麦は束につかねて畑は焼くばかりなり。
教86,8,この故に、かくの如く主汝らに言う。汝らはすなわち代々父の決闘によりて神権を有つ者たちなり。
教86,9,何となれば、汝らは肉に由りて正統なる由つぎにして、神の中にキリストと共にこの由より隠されたればな
り。
教86,10,すなわち、この故に汝の生命と神権とは依然残されたり。而して由の始めよりこの方すべての聖なる予
言者の口によりて語られたるすべての事の回復する時まで、汝と汝の血統とによりてこれは必ず依然残らざるべか
らず。
教86,11,さればもし汝ら絶えずわが善を行い、異邦人の光となり、この神権によりてわが民イスラエルを救う者とな
らば汝ら幸福なり。主、このことを得えり。 アーメン。
教87,,教義と聖約 第87章
教87,*-*,1832年2月25日、予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示と、戦争に就きての予言。北部諸州と南
部諸州との分裂、神の懲しめの見てを現わす大いなる災厄。
教87,1,誠に、主は近く起らんとする戦争に就きてかくの如く言いたもう。そは間もなく南カロナイナの版単に始ま
り、ついに多くの人々の死と苦悩とに終るものにして、
教87,2,戦争はこの地に始まりてついにはすべての国民の上に押しよする時来らん。
教87,3,見よ、南の諸州は北の諸州に反して分裂し、而して南の諸州は他の諸国民、すなわち言うところの大英
国の国民を呼び、こはまた他の国民より自らを防衛せんがために更にまた他の国民を呼び、かくしてそれよりすべ
ての国民の上に戦争押しよするべし。
教87,4,而してその後多くの日を経て、奴隷主に反抗して起たん。而してこの奴隷たちは戦争のため隊を整え訓
練を受くべし。
教87,5,また、その土地に残されたる遺りの者たちは、隊を整え甚しく怒りて激しき悩みをもて異邦人を苦しめん。
教87,6,かくして由の住民は刀と流血とによりて悲しむべく、また由に住む民は、飢饉、疫病、地震、天雷、また目
を射る如きすさまじきいなづまによりても、全能の神の激しき怒りと懲しめの手とを感知し、ついに神の命じたまいた
る滅亡はすべての国々の最后とならん。
教87,7,かくして、聖徒らの叫びと聖徒らの血の叫びとは、その讐を復さんがため血より天に登りてサバオツの主の
耳に達することなかるべし。
教87,8,この故に、汝ら主の日来るまで聖き所に立ちて動くことなかれ。見よその日の来るは速なればなり、と主は
宣う。 アーメン。
教88,,教義と聖約 第88章
教88,*-*,1832年12月27日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。予言者に
より”橄欖の歯”と名すけらる。わが教会の歴史、第1巻、302頁(英文)を見よ。”慰め主”の行いたもう聖務。真理の
光。人間は霊と体とより成る。僕
教88,*-*-1,遺わし、順番にこれを訪う人の譬話。祈りと勉学とにより真理探求の訓戒。長老たちの証詞について
災厄の証詞あるべきこと。主の再臨に従って起る光景。命ぜられし如く。順次ラッパを鳴らす天使たち。予言者塾
の塾長会の義務。洗足の儀式。
教88,1,汝らに関する主の旨を受けんがために寄集れる者たちに、誠に主かくの如く言う。
教88,2,見よ、こは汝らの主の喜ぶところにして、また天使たちも汝らを見て喜ぶなり。汝らの祈りの施しはサバオ
ツの主の耳に達し、聖められたる者たちすなわち日の栄の世界に住む者たちの名簿の書に誌さる。
教88,3,この故に、われ今更に別の”慰め主”を正にわが友なる汝らに遣わして汝らの心の中に共に在らしむべ
し、これすなわち約束の聖き”みたま”なり。この他の”慰め主”とは、すなわちヨハネの証詞の中に誌さるる通りわれ
がわが弟子たちに約束したると同じものなり。
教88,4,この”慰め主”は、われが汝らに永遠の生命、すなわち日の栄の王国に栄光に就きて約束するところのも
のなり。
教88,5,その栄光は”長子”の教会の栄光まことに最も聖き神の栄光にして神の子イエス・キリストによる。
教88,6,すなわち、キリストはいと高き所に昇れり、また同じくよろずの物の下にまで身を落せり、それにて彼はす
べての物を含み以てすべての物の中に在りてすべての物を貫き真理の光となる。
教88,7,而してその真理は輝けり、こはキリストの光なり。また同じ彼は日輪の中に在り、而して日輪の光にしてま
た日輪を造りしその力なり。
教88,8,また同じく月輪の中に在り、月輪の光にして月輪を造りしその力なり。
教88,9,また同じく星の光にして、また星を造りしその力なり。
教88,10,またすなわち汝らの立てる地を造りしその力なり。
教88,11,而して今輝きて汝らを照らすその光は、汝らの眼を明るくする彼によりて来り。而もまた汝らの理解を生
かす光と同じ光なり。
教88,12,而してこの光は、神の前よりさし出でて広大なる宇宙に満ち充てり。
教88,13,すなわち、この光すべての物の中に在る光なり。こはすべてのものに生命を与え、而もすべてのものを
支配する律法にして、すなわちすべてのものの中に在り、永遠の内に在り、自らの王座の上に在る神の力なり。
教88,14,さてわれ誠に汝らに告ぐ、そもそも汝らのために為されたる罪の贖いによりて、死せる者よりの復活は来
るなり。
教88,15,而して、人間は霊と体とより成る。
教88,16,また死にたる者より復活することは、霊と体とを贖うことなり。
教88,17,されば、この霊と体との贖いはすべてのものを生かす者によりて来り、地の貧しき者と柔和なる者は地を
つぐべしとその生かす者の胸の中に定められたり。
教88,18,これを以て、日の栄を受くる備えを為さんために、地はあらゆる不義より必ず聖められざるべからず。
教88,19,およそ、地はその創られたる目的を満たしたる有ち、父なる神の御前に在ると言う光栄の冠を受けべけ
ればなり。
教88,20,これ、日の栄の王国に属く人々は限り無くいつまでも地を所有せんがためにしてまた地はこの意志を以
てそれが造られ、且つ創造せられ、またこの意志を以て人々は聖めらるるがためなり。
教88,21,またわが汝らに与えたる律法、すなわちキリストの律法によりて聖められざる者たちは別の王国、すなわ
ち月の栄の王国または星の栄の王国をつがざるべからず。
教88,22,そは、日の栄の王国の律法に従う能わざる者は日の栄に堪うる能わざればなり。
教88,23,また、月の栄の王国の律法に従う能わざる者は月の栄に堪うる能わず。
教88,24,また、星の栄の王国の律法に従う能わざる者は星の栄に堪うる能わず。この故に、この者は栄の国に適
わざる者なり。これを以てこの者は栄の国にあらざる1種の国に堪えざるべからず。
教88,25,また、われ誠に汝らに告ぐ。地は日の栄の王国の律法に従えり。そはその創られたる目的を満たして、
律法を犯すことなければなり。
教88,26,この故に、地は聖くせられん。然り、地は死すべしといえども死よりまた生き、その生かすものの力と共に
在れば、義しき者たちは地を受けつぐべし。
教88,27,この義しき者たちは、死するといえどもまた再び霊に生かさるる体となりてよみがえるべければなり。
教88,28,日の栄の霊の者たちも、肉体たりしと同じ体を受くべく、すなわち汝らは汝らの体を受けて、汝らの光栄
は汝らの体を生かしたる光栄と同じからん。
教88,29,日の栄の1部によりて生かさるる汝らは、それよりそれと同じ栄、誠に完全なる栄を受くべく、
教88,30,月の栄の1部によりて生かさるる者たちはそれよりそれと同じ栄、誠に完全なる栄を受くべく、
教88,31,また、星の栄の1部によりて生かさるる者たちは、それよりそれと同じ栄、誠に完全なる栄を受くべし。
教88,32,而して、残れる者たちもまた生くべしといえども、彼らはまた再び自らの場所に帰り、その受くべかりしも
のを進んで受けざりしにより自ら進んで受くるところのものを受くべし。
教88,33,およそ、人贈物を与えらるるにこれを受けずば何の益あらんや。見よ、彼は送られたるものを喜ばず、ま
た贈りし人をも喜ばざるなり。
教88,34,われまた誠に汝らに告ぐ。およそ律法によりて支配さるる者はまた律法によりて護られ、これによりて全く
せられ聖くせらるなり。
教88,35,律法を破り律法を守らずして己れの欲するところを行わんとし、進んで罪の中に留りまた全く罪の中に住
る者は、律法によりてもまた愛憐、正義、審判によりても聖くせられ得ず。さればこれっらの者たちは、なお常に穢
れの中に止まらざるべからず。
教88,36,およそ、すべての王国には皆1つの律法を与えらる。
教88,37,それ、王国は多し。そは、如何なる空間にも王国なきは無くまた大なる王国も小なる王国も、その中に空
間なき国はあらざるなり。
教88,38,而も、そのいかなる王国にも1つの律法を与えらる。且ついかなる律法にもまた或る制規と条件ありて、
教88,39,すべて、これらの条件に堪え得ざる者は、皆義しとせられざるなり。
教88,40,英智は英智に結びつき、智恵は智恵を受け、真理は真理を含み、徳は徳を愛し、光は光につく。また愛
憐は愛憐を顧みて自らの愛憐を主張し、正義はその道を進み行きて自らの正義を主張し、また審判は王座に座し
てすべてのものを支配しすべてのことを執り行う者の前
教88,41,この王座に座する者は万物を含み、万物はその前にあり。また万物はその周りにあるなり。彼は万物の
上に在り万物の中に在り、万物を貫きて在り万物の周りに在り、万物は彼に依りてあり、彼に因りてあるなり。彼は
すなわちとこしえに神なり。
教88,42,また誠にわれ汝らに告ぐ。彼は昔より万物に1つの律法を与え、この律法によりて万物は時と期に随い
運行を止めざるなり。
教88,43,而してこの運行の道は定まりて動かず、正に天地の道にして地とすべての遊星に通ずるものなり。
教88,44,而して、地と星とはまたその時と期に於て、分と時と日と週と月と年とに於て相互に光を与うるなり。すな
わち、すべてこれらは神には年なれども人にはすなわち然らず。
教88,45,地はその道をかけり、日輪は昼間その光を与え、月輪は夜その光を与え、諸星もまた夜にその光を与
え、みな神の能力の中にその光栄を顕してかけり行く。
教88,46,汝らの理解せんがためにわれこれらの王国を何に譬えんか。
教88,47,そもそも、これらは皆王国なれば、その何れにてもまた如何に小さきものにても、見たる人は皆みいつ
堂々と進み神を見たるなり。
教88,48,われ汝らに告ぐ。彼は神を見たるなり。それにも関らず、その民に来りたる者をその民これを覚らざりき。
教88,49,その光は暗黒に輝くに暗黒はこれを覚らざりき。さりながら、汝らついにすなわち神を知るの日来らん。
而して、汝ら神に生され神に依りて生かされん。
教88,50,その時汝らはわれを見たることを、われ在ることを、またわれは汝らの中にある真の光にして汝らわが中
にあることを覚らん。然らざれば汝ら充ち満つること能わざらん。
教88,51,見よ、われ1つの畑を有ちてこれを耕やさんがために僕らを遣わさんとする1人の人にこれらの王国を譬
えん。
教88,52,彼第1の僕に向いて曰く、汝畑に行きて働け。われ、第1時に汝の許に行かん。而して汝、わが悦ぶ面
を見んと。
教88,53,彼、第2の僕に向いて曰く、汝もまた畑に行きて働け、われ第2時に汝の許にわが悦ぶ面をもて行かん
と。
教88,54,また第3の僕に向いて曰く、われ汝を訪うべしと。
教88,55,またかくの如くして、第4より第12に至る。
教88,56,畑の主は第1時に第1の僕の許に至りて、その時間一杯彼と共に在り。僕は主の面の光輝によりて喜び
を得たり。
教88,57,それより主、第1の僕の許を去りてまた第2の僕を訪い、第3、第4と次第に第12に及べり。
教88,58,かくの如くして、彼らことごとくその定められたる時刻と時と期に於て皆主の面の輝きを受けたり。
教88,59,すなわち、第1の僕より始めて最後より最初に及び、また最初より最後に至る。
教88,60,ことごとくのもの、その順序によりて各々時刻終るまですなわち主の命じたる如く為せり。これ、主彼にあ
りて光栄を顕さんためまた彼主にありてことごとく者栄光を得んためなり。
教88,61,この故に、この譬をもてわれすべてこれらの王国とそこに住める人々とになぞらえん。すなわち、神の定
めたる法令に従いすべての国々には時刻と時と期のあることを表すなり。
教88,62,またわれ誠に汝らに告ぐ。わが友よ。われこれらの言を汝らに残すは、われ近きに在る間に汝らわれを
呼べと言うわが与うる誡命を汝らが心の中に思い廻らすためなり。
教88,63,すなわちわれに近づけ、さらばわれ汝らに近づかん。熱心にわれを求めよ。さらば、汝らわれを見出さ
ん。求めよ、さらば与えられ、叩けよ、さらば開かるることを得ん。
教88,64,何にてもわが名によりて御父に願うところ汝らのため必要なることは汝らに与えらるべし。
教88,65,されど、もし何にても汝らに必要ならざることを願わば、かえって汝ら罪せらるることとなるべし。
教88,66,見よ、汝らの耳に入る声は荒野に呼ばわる者の声の如し。荒野と言うは、汝らその者を見得ざればなり。
この声はわが声なり。そはわが声は”みたま”なればなり。わが”みたま”は真理なり。真理は常住無窮なり。而して、
この真理汝らの中に在ればすなわちそは充ち
教88,67,而して、もし汝ら誠心誠意わが光栄を顕さんとすれば、汝らの全身光明に充たされて汝らの中に暗黒な
く、その光明に充ちたる体はすべての事を理解せん。
教88,68,故に、汝らの心誠心誠意神に向わんがために、汝ら自ら聖くせよ。さらば、汝ら神を見るの時あらん。そ
は、神その面を汝らに現わすべければなり。而してその神の時、神の欲するまま、神の旨によりて起るべし。
教88,69,わが汝らと為したる、かの大いなる最後の約束を憶えよ。汝らの空しき考えと、過度の笑いとを遠く投げう
つべし。
教88,70,汝ら切にここに停まれよ。而して、正にこの最後の王国に於ける最初の働き人たちの聖会を招集せよ。
教88,71,汝らの旅行中に警告をなしたる者たちに、主を予備てその受けたる警めを暫しの間心中に深く考えしむ
べし。
教88,72,見よ、みよ、われ汝らの羊群を護り、長老たちを起して彼らに遣わさん。
教88,73,見よ、われその時期に於けるわが業を急ぐべし。
教88,74,而して、われはこの最後の王国に於ける最初の働き人なる汝らに1つの誡命を与う。すなわち汝ら寄り
集りて組織をなし、備えと聖めとをなすべし。誠に、われの汝らを清浄にせんため、わが前に汝らの心を潔め、また
汝らの手と汝らの足とを清めよ。
教88,75,かくて、われは汝らがこの悪しき世の血によりて汚れざることを、汝らの父にして汝らの神なるわがっかみ
に証をなし、以てわが欲する時、わが汝らと約束したるこの約束を成就すべし。
教88,76,われまた汝らに1つの誡命を与う。すなわち、汝ら今より後祈りと断食とを続けて行うべし。
教88,77,またわれ汝らに1つの誡命を与う。すなわち汝ら互いにこの王国の教義を教ゆべし。
教88,78,汝ら熱心に教えよ。さらばわが恩恵は汝らに伴い、かくして汝らの理解する必要ある理論と原理と、教義
と福音の律法と、神の王国に就けるすべての事は更に完全に教えらる。
教88,79,また天にても地にも地の下にも関わりあること、またすでに起りたること、今有ること、近く必ず起らんとす
ること、また国内に有ること、国外にあること、また戦争、諸国民の葛藤、地上に下る審判、而して国々と王国とに就
ける知識などもまた然り、
教88,80,これ、汝らがわが汝らを召したる天職と、わが汝らに委任したる使命とを全力を尽して遂行するために、
われ再び汝らを遣わす時に汝らすべての事に用意あらんためなり。
教88,81,見よ、われは民に証し民を警めんため汝らを遺わせり。されば、その警めを受けしことあるすべての人は
その隣人を警むる責任あり。
教88,82,故に人々言逃れあることなし。罪は人々自らの頭の上にあり。
教88,83,われを求むること早き者は、われを見出して棄てらるることなからん。
教88,84,故に、汝ら留まりて勉め働くべし。かくして、汝ら主の口によりて指定さるる者たち御名律法を束ね、証詞
を結び固め、来るべき審判の時のため聖徒らの備えをなすために、これを最後に異邦人の中に出で行く汝らの導
きと教えを施す業の完成さるるためなり。
教88,85,またかくして聖徒は神の怒りすなわちこの世にても来るべき世にても悪しき人々を待ち設くる荒らす憎む
べき者より免る。誠にわれ汝らに告ぐ、最初の長老たちにあらざる者は、主の口の彼らを呼ぶ時まで葡萄園につず
けて働くべし。そは、彼らの時いまだ至らず、また
教88,85-1,この世の血の汚れより潔められざればなり。
教88,86,汝らの束縛を解きたる自由を護り、罪に陥ることなくして主の来るまでその手を清浄になし置くべし。
教88,87,今より日ならずして、地は震いて酔いたる人の如くよろめき、日輪は面をかくして光を与うることを拒み、
月輪は血を浴び、諸星激しく怒りていちじくの樹より落つるいちじくの如く落ち下らん。
教88,88,而して、汝らの証詞の後より民の上に怒りと憤りと来る。
教88,89,汝らの証詞の後より地震の証詞来る、すなわちそは血の唯中にうめきを起し人々は皆血の上に倒れ伏
して立上ることを得ざらん。
教88,90,また雷の声、電の声、暴風雨の声、その境を越えて押寄せ来るわだつみの浪の声の証詞あり。
教88,91,而してあらゆるもの皆立騒ぎ、すべての人々恐怖に襲わるる故にまことに心気を失わん。
教88,92,而して、天使たちは天の唯中をかけりて大声に叫び、神のラッパを吹き鳴らして言わん”備えよ、備えよ。
汝ら地に住める民よ。わが神の審判は来りたればなり。見よ、見よ、花むこは来る。ん万事ら出でてこれを迎えよ”
と。
教88,93,而して、直に1つの大いなる徴天に現われ、すべての人々共にこれを見ん。
教88,93,また、ほかの1人の天使ラッパを吹き鳴らして言わん”かの大いなる教会すなわちすべての国民をしてそ
の姦淫のために受くる怒りの裂けを飲ましめ、神の聖徒らを迫害し、聖徒らの血を流したる罪穢れの母よ。すなわ
ち多くの海の上にまた海の島々の上に坐するかの教
教88,93-1,見よ、そは血の毒麦にして束につかねられ、これをしばる縄は強くして如何なる人も解く能わず。され
ば、まさに火の焼かるるばかりなり”と。かくして、この天使はそのラッパを長く高らかに吹き鳴らせばすべての国民
その音を聞くべし。
教88,95,その後、半時ばかり天静まるや、直ちに天の幕開かるることあたかも巻かれし後より巻物の解き開かるる
が如くして主の面現わるべし。
教88,96,而して、生きて地上に在る聖徒らは、その身変りて主に会うために空中に挙げられん。
教88,97,また、墓に眠りてありし者たちはその墓開かるる故に出で来り、天の柱の唯中にて主と会わんために彼ら
もまた挙げられん。
教88,98,すなわち、彼らはキリストのもの、最初の実なり。そはキリストと共に最初に天より下る者、また地の上墓の
中などに在りて彼を迎えんがため最初に挙げらるる者たちなり。而して、すべてこの事は神の使ラッパを吹き鳴らす
響によりて起る。
教88,99,この後、ほかに今1人の天使吹き鳴らすは第2のラッパなり。それより、キリストの来る時に彼に属く者の
贖い来る。この者たちは福音を受けて肉を有てる人として審判を受けんがため、この者たちのために備えられたる
ひとやにありてその分を受け居りたる者たちなり
教88,100,また別のラッパ鳴るは第3のラッパなり。その時、審判を受くべき人々の霊来りて罪の宣告を受く。
教88,101,而して、この人々は残りの死者にして、その時より1、000年の終るまで、またこの世の終末まで再び生
くることなし。
教88,102,また別のラッパ鳴り響かん。これ第4のラッパにして”かの大いなる終末の日すなわち世の終末まで残
るべき者の中、なお罪穢れの中に留る者あり”と鳴り響く。
教88,103,また別のラッパ鳴り響かん。これ第5のラッパなり。これ第5の天使にして、天の唯中をかけりてあらゆる
国民、あらゆる血族、あらゆる国語の民、およびあらゆる人々に福音を与うるなり。
教88,104,このラッパの響は、天上天下、はたまた地下に在るすべての人々に告ぐる声なり。すなわち、すべての
耳聞えすべてのひざをかがましめ、人々そのラッパの響の”神を畏れて、御座に在す者にとこしえに栄えを帰せ
よ。神の審判の時まさに来りたればなり”と言うを聞く
教88,104-1,ことごとくの舌はイエスはキリストなりと告白すればなり。
教88,105,また別の天使第6のラッパを吹き鳴らして言わん”すべての国民をして姦淫のために受くる怒りの酒を
飲ましめたる者は倒れたり。おお彼女は倒れたり、おお倒れたり”と。
教88,106,また別の天使ラッパを吹き鳴らして言わん。こは第7の天使にして、曰く”事業完うせられたり、完うせら
れたり。神の子羊は打勝ちてひとりさかぶねを踏めり。げに、全能の神の猛き怒りのさかぶねを踏めり”と。
教88,107,然る後、天使らは神の大いなる能力の栄えの冠を賜り、聖徒たもまた神の栄に充たされ、彼らのゆずり
を受けて神と等しきものとせらるべし。
教88,108,それより第1の天使再びラッパを吹き鳴らし、すべての生ける人々の耳に告げて、人皆の秘れたる行い
を発き、また第1の1、000年に於ける神の大いなる事業を明らかにせん。
教88,109,それより、第2の天使ラッパを吹き奈良市て、人皆の秘れたる行いと、人皆の心の中の思考を発き、第
2の1、000年に於ける神の大いなる事業を明らかにせん。
教88,110,かくの如くして、第7の天使ラッパを吹き鳴らすに至らん。而して、彼は地と海の上に立上り、王座の上
に在る者の鳴により誓いて言わん、時すでに尽く、と。また言う、悪魔と呼ばるるの古き蛇、サタンは縛られて1、
000年の間解かるることなからんと。
教88,111,それより後、サタンは暫しの間解かれ、かくてサタンの軍勢を寄せ集めん。
教88,112,また第7の天使、すなわち天使の長ミカエルは、彼の軍勢すなわち天軍を寄せ集めん。
教88,113,而して悪魔はその軍勢、すなわち地獄の軍勢を集めて寄せ来り、ミカエルおよびその軍勢と戦わん。
教88,114,それより大いなる神の戦起り、悪魔とその軍勢とは皆その居るべき所に投げ込まれ、もはや聖徒らに対
して少しも勢力なきに至らん。
教88,115,ミカエルは聖徒のために戦いて、王座に在る者の王座すなわち子羊の王座を奪わんとする者に打勝
つべければなり。
教88,116,こは神の栄にして、聖められたる者の栄光なり。この者たちは、もはや死に逢わざるべし。
教88,117,されば、われ誠に汝らに告ぐ、わが友よ。汝らわが命じたる如く聖会を招集すべし。
教88,118,そは、必ずしもすべての人信仰なきが故に、汝ら努めて求め、互いに智恵ある言を教うべし。然り、汝
ら最も善き書より智恵ある言を探し求めよ。また正に研究と信仰とによりて学問を求むべし。
教88,119,汝ら組織して必要なる物をことごとく調えよ。而して、祈りの家、断食の営、学問の家、栄光の家、秩序
の家、神の家なる1つの家を建つべし。
教88,120,2-内容? かくして、汝らの入ることを主の御名に於てせよ。汝らの出ることを主の御名に於てせよ。また
かくして、すべて汝らの会釈はいと高き者に汝らの両手を挙げ主の御名によりてこれをせよ。
教88,121,この故に汝らすべて軽々しきことを言うを止め、またすべての高笑すべての卑しき欲望、すべての傲慢
と軽薄なる心および汝らのする一切の悪しき行いを止めよ。
教88,122,汝らの中に1人の教師を指名し、すべての人々1度に口利きたらしめずして1度に1人を語らしめ、他
の人々は皆その言うところを聴くべし。すなわち、すべての人々語るや以てすべての者相互に啓発し、また人々を
して互いに同様の特権を有たしめんためなり。
教88,123,汝ら互いに相愛するように心がけよ。貪るなかれ。而して福音の命ずる如く、互いに物を頒つようにな
れ。
教88,124,怠惰なるを止めよ。不潔なるを止めよ。互いに欠点を探すを止めよ。度を過ぎて眠るを止めよ。早く臥
所に入りて疲れを休めよ。朝は早く起きて汝の肉体と精神とを活気づけよ。
教88,125,汝ら何よりもまず、外とうの如く愛のきずなをもて身に纏うべし。そは完き平和のきずななり。
教88,126,わが来るまで気落ちせぬ様に常に祈れ。見よ、みよ。われ速に来りて汝らをわれに受け入るべし。アー
メン。
教88,127,ここにまた、予言者の塾の塾長のために用意されたる家の規律を示さん。この塾は教会のすべての役
員、換言すれば大祭司より初めて執事に至るまで教会に於ける福音のために働く働きに召されたる人々に必要な
るすべての事を訓えんとして設けられたるるものなり。
教88,128,およそ、塾の塾長の家の規律とは次の如し、すなわち、塾長として教師として任命を受けたる者は、彼
のために備えらるる家に在りてその立つべき地位に立つものとす。
教88,129,故に、この者は神の家に第1に入るべき物にして、高声にて語らざるも、家の中に在る会衆心して明ら
かい彼の言を聴き得る地位に在るべきなり。
教88,130,而して彼神の家に入り来る時は、彼は神の家に第1に入るべき者なれば、見よ、こは美しきことにして
かくて彼は人々の模範なるが、
教88,131,すなわち、神の前に跪き、永遠の誓約を憶えてまたは記念して祈りを捧げよ。
教88,132,而して彼に続きて人の入り来る時は、教師は立ち上りて天に向けて真直ぐに両手をさし上げ、次の如
き言葉をもて兄弟または兄弟らに挨拶をなすべし。
教88,133,すなわち”汝は兄弟または兄弟たちなるか。われは主イエス・キリストの御名により、永遠の誓約を憶え
または記念して汝らに挨拶す。その誓約に従い、固く動かず変らざる決意を以てわれ汝らを会員同士に迎え、永
遠に感謝して神のすべての誡命を欠けなく行わんため
教88,133-1,愛のきずなのうちに神のめぐみにより汝らの友にして兄弟となる。アーメン。”
教88,134,而して、この挨拶を受くるに適しからずとせらるる者は、これを汝らの中に在らしむべからず。そは、汝
らこの者をしてわが家を穢さしむべからざるが故なり。
教88,135,されど人あり、比所に入り来るに、わが前に忠実にして汝らに1人の兄弟またはもし兄弟たちにてあら
ば、その人らは両手を天にさし上げこれと同じ祈りと誓約とを述べ、或いはまたそのしるしにアーメンと言いて塾長
にして教師なる者に挨拶をなすべし。
教88,136,見よ、われ誠に汝らに告ぐ、これ神の家、すなわち予言者の塾に於て汝らの互いに挨拶するために1
つの範例なり。
教88,137,而して汝らは、主の家すなわち予言者の塾にてすべて汝らの為すところを”みたま”の告ぐるままに、祈
りと感謝とによりてこれを為す様に要求せらる。かくして塾は聖き処となり、汝らの教養の為に聖き”みたま”の宿る
処とならん。
教88,138,およそ、今の世の血より潔められたる者にあらざれば、汝らの中の何人もこの塾に入らしむべからず。
教88,139,而して、彼を受け入るるには須らく洗足の儀式に依るべし。そは、洗足の儀式はこの目的のために制
められたればなり。
教88,140,また言う、この洗足の儀式は教会の大管長または管理長老によりて執行せらるべきなり。
教88,141,その時は、まづ祈りによりて儀式を始め、パンと葡萄液に与りたる後、われに関するヨハネの証詞第13
章に示されたる範例にならいて彼は腰に手ぬぐいをまとうべきなり。 アーメン。
教89,,教義と聖約 第89章
教89,*-*,1833年2月7日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給まりたる啓示にして、”智
恵の言葉”として知らる。葡萄酒、強き飲料、タバコおよび熱き飲料などを遠ざくる様訓告せらる。肉の食用を適度
にすること。健康によろしき食物。これ
教89,*-*-1,従いて生活する者たちに賜る約束。
教89,1,これ1つの智恵の言葉なり。すなわちカートランドに集れる大祭司たちの会議と、教会員と、シオンに於け
る聖徒たちのため、
教89,2,挨拶に送るべき言葉にして誡命または強制に依らずして啓示と智恵の言葉によりて語られ、末の世に於
けるすべての聖徒らに与えらるるこの世の救いの中にある神の方式と御旨とを公にするものなり。
教89,3,すなわち、これらは今聖徒と呼ばれ、或いは聖徒と呼ばれ得る者にして虚弱なる者、およびすべての聖
徒中最も虚弱なる者の能力に適応する約束を有てる原理として下さるものなり。
教89,4,見よ、誠に主はかくの如く汝らに告げたもう。すなわち、末の世に於て悪しきを企つる人々の心中に現在
存し、また将来在らんとする悪と企とのために、われ啓示によりてこの智恵の言葉を与えて今や汝らを警め、まった
汝らを預め警むるものなり。
教89,5,すなわち、汝らの中に葡萄酒または強き飲料を飲む者あらば、見よ、それは宜しからず。また汝らの御父
の眼にも適わざるなり。ただ汝集りて御父の前に聖餐を捧ぐる時にのみ用うべし。
教89,6,されど、見よ、これは誠に葡萄の実より造れる純粋なるものにして、汝らの手づから造れるものたるべし。
教89,7,また言う、強気飲料は腹のためにならず。ただ汝らの体を洗い清むるためなり。
教89,8,また言う。タバコは体のためにならずまた腹のためにもならざれば、人間のために良きものにあらずして、
熟練と判断力とを以て用うべき、打身とすべての病める家畜に利く1種の薬草なり。
教89,9,また言う。熱き飲料は体や腹のためにならず。
教89,10,また、われ誠に汝らに告ぐ、すべて体のためになる青物は、人間の身体と活力と利用のために神これを
定めたり。
教89,11,すなわち、その季節のあらゆる青物およびその季節のあらゆる果実、すべてこれらは慎みと感謝とを以
て用うべきものなり。
教89,12,然り、獣の肉と空の取りの肉もまた感謝を以て人間の用うるために主なるわれ定めたり。さりながら、これ
らは控え目に用うべきものなりとす。
教89,13,また、これらは冬期と寒き時と飢饉の時以外に用うべからざることわが心jni適えり。
教89,14,すべての穀類は人間と戎類の生命の糧として用うるために定めらる。これらはただに人間のみならずま
た野の獣、空の鳥および地の上を走りまたは這い歩くすべての野獣のためにあるものなり。
教89,15,而して、飢饉の時と上の甚しき時にのみ、人の用いんがために神これらの生き物を造れり。
教89,16,すべての穀類は人間の食用としてよろし。蔓に生る実もまた然り。そは地下、或いは地の上何れかに実
を結ぶ蔓なり。
教89,17,さりながら、人間には小麦、牛にはとうもろこし、馬には燕麦、鶏豚およびすべて野の獣には裸麦を用
い、すべて有益なる獣のためと、またほかの穀類も然るが如く温和なる飲料を造るためとに大麦を用う。
教89,18,およそこれらの言葉を憶えて守り且つ行い、この誡命に従って歩むすべての聖徒らは、そのへそに健康
を受けその骨に髄を受けん。
教89,19,また智恵と知識の大いなる宝まことに秘れたる宝を見出さん。
教89,20,而して、走れども疲れず、歩けども気を失うことなからん。
教89,21,主なるわれ彼らに1つの約束を与う。すなわち、さつりくの天使はイスラエルの小児たちが如く、彼らを過
ぎ越して屠ることなかるべし。 アーメン。
教90,,教義と聖約 第90章
教90,*-*,1833年3月8日、オハイオ州カートランドにて給まりたる啓示ジョセフ・スミスへの啓示。教会の大管長
としてのジョセフの地位再確認せらる。神託を受くる者の責務。世界中に説かるべき福音。資格ある僕は賞賛せら
れ、罪を犯す者は叱責せらる。
教90,1,主かくの如く言う。誠にまことに、わが子なる汝に告ぐ、汝の請願によりて汝の罪は赦さる。そは、汝の祈り
と汝の兄弟らの祈りはわが耳に達したればなり。
教90,2,この故にわが与えたる王国の鍵を帯ぶる汝は今より後幸福なり。而してその王国は、これを最後に今や出
で来りつつあり。
教90,3,われ誠に汝に告ぐ、この王国の鍵は汝この世に在る間にもまた来るべき世に在る間にも、汝より取り去らる
ること決してなかるべし。
教90,4,さりながら、汝を通じて神託を別の者に下さる。すなわち誠に教会にこれを下さるべし。
教90,5,而してすべての神託を受くる者は、これを決して軽々しきものと認てこれによりて罪の宣告を受け、また暴
風雨来り、風吹き雨降りて彼らの家を打つ時、積まず来て躓きて倒れざらんがために謹みて神託を守るべし。
教90,6,われ、また誠に汝の兄弟たちシドニー・リグドンとフレデリック・ジー・ウイリヤムスに告ぐ。彼らもまた罪を赦
され、またこの最後の王国の鍵を保つことに於て汝に等しと認めらる。
教90,7,またわが組織する様に命じたる予言者の塾の鍵を、汝の管理によりてまたこれを保なり。
教90,8,かくしてこれによりて、シオンとイスラエルの諸々の国民と、信ずる程の異邦人の救いのためにするかれら
の導きと教えを施す業が完うされ、
教90,9,また、かくして汝の管理によりて彼らは福音の言を受け、彼らの管理によりて福音の言は世界の果まで出
で行くためなり。すなわちまず異邦人に行き、然る後見よみよ、ユダヤ人に復り来らん。
教90,10,それより主の腕は力をもて現われ、脆門炉諸々の国民と異教の国々とヨセフの家に、彼らの救いの福音
を真に信ぜしむる日来るなり。
教90,11,その日、イエス・キリストを啓示するために彼らの上に注がるる”慰め主”の施したもうによりてこの能力を
授けられたる者たちの口より、あらゆる人々は己が国語と己が言にて完全なる福音を聞かん。
教90,12,今われ誠に汝に告ぐ、われ汝に1つの命令を与う。すなわち汝は導きと教えを施す業と大管長の職とを
続くべし。
教90,13,而して汝予言者たちの言の翻訳を終りし後は、それ以後教会と塾との事務を統轄すべし。
教90,14,而して時々”慰め主”によりて現わさるるまま、神の啓示を受けて王国の奥義を現わすべし。
教90,15,而して支部教会を整頓し、学修研究してあらゆる善き書に通じ、また諸々の国語と国民とに通ぜよ。
教90,16,また会議を掌どり、この教会と王国に就けるすべての事務を整頓するを汝一生の仕事と使命とす。
教90,17,汝ら恥ずることも、またあわて惑うこともするなかれ。さりながらすべて汝らの慢心と自ら高うする念とを戒
めよ。そは、汝らを陥入るるわなとなる故なり。
教90,18,汝らの家を整え、怠惰と不潔とを遥に遠ざけよ。
教90,19,さて、われ誠に汝に告ぐ、出来るだけ速に汝の副管長にして書き役なるフレデリック・ジーウイリヤムスの
家族のため住む所を1つ備えよ。
教90,20,わが老たる僕ジョセフ・スミス(初代)をして、今住める所に引きつずきその家族と共に止まらしめよ。主の
口より命ずるまではその土地を売ることなかれ。
教90,21,またわが副管長すなわちシドニー・リグドンをして主の口より命あるまで今住めるところに止まらしめよ。
教90,22,また、監督は勉めて1人の代理人を得んために探すべし。而してこの人は財産を貯え貯うる人にして、
神に属ける信仰強き人なりとす。
教90,23,かくて、この人によりて彼はあらゆる負債を弁済するを得、主の庫をして民の前に悪評なからしむ。
教90,24,熱心に求め、常に祈りて信ぜよ。もし汝ら正しく道を歩み、汝らの互いに結びたる誓約を覚えなば、何事
も結局は好都合となるべし。
教90,25,汝の家族に属せざる者たちに就きて汝の家族を少くせよ。徳にわが老いたる僕ジョセフ・スミス(初代)の
家族は然り。
教90,26,わが事業を為し遂ぐるために汝に備えられたるものは、汝より取り去りてこれを適しからぬ者に与えざら
んためなり。
教90,27,すなわち、これによりてわが汝に命じたる事業を成就する妨げとなる。
教90,28,また、われ誠に汝に告ぐ、わが婢ヴィーナ・ジャクス、費に堪うる金銭を受けてシオンの地に行くはわが
意なり。
教90,29,而してこの金銭の剰余は、これをわれに捧ぐるがよろし。さらば、彼女はわが時到りて酬いを受くべし。
教90,30,われ誠に汝に告ぐ。彼女がシオンの地に行きて、監督の手よりゆずりの者を受くるはわが眼に善しと見る
ところなり。
教90,31,こは、彼女忠信ならば安んじてその地に止まり、その時より生涯怠ることなからんためなり。
教90,32,見よ、われ誠に汝に告ぐ、汝この誡命を書き誌して、シオンに在る汝の兄弟たちにいつくしみの挨拶を
もて言え。われ汝をも召して、わが時到らばシオンを統轄する者となさん、と。
教90,33,故に、この事に関し彼らがわれを煩わしむる事を止めよ。
教90,34,見よ、われ誠に汝に告ぐ、シオンに在る汝の兄弟たちは悔改め始め、天の使たちかれらを悦べり。
教90,35,さりながら、われ多くのことを悦ばず。またわが僕ウリイヤム・イー・ムレリンはわが心に適わず、わが僕シ
ドニー・ギルバートもまた然り。監督もまた然り。その他の者共も悔い改むべき多くの事あり。
教90,36,されど、われ誠に汝に告ぐ、主なるわれはシオンと争い、その強き者を説きつけ、シオンの打ち勝ちてわ
が前に潔くなるまでシオンを懲しめん。
教90,37,シオンはその場所より移さるることなかるべし。主なるわれこの事を言えり。 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 04:00