ヴァリアブル・ジオ

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ヴァリアブル・ジオ」を以下のとおり復元します。
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**概要

TGLのアダルトゲームブランド「戯画(ぎが)」から発売された対戦格闘ゲーム。
「[[ストII>ストリートファイターII]]」ブームの真っ直中に発売されたゲームである。

当時としてはコンシューマゲーム機でもなかなか、対戦格闘ゲーム製作や移植が難しい時代において、ゲームに必要な機能が殆ど揃っていないNECのパーソナルコンピュータ「PC-9801」シリーズにてリリースされた。
(当時のパソコンはビジネスマシンという側面も持っていたため、ゲームに特化した機能は二の次、という考えがあった。その為、高速での処理などは完全にCPUに依存する作りとなってしまうため、使う機種によってはゲームが成り立たない程の展開になってしまったりすることもよくあった)

実のところ、PCでの本格的な対戦格闘ゲームの始まりは古く、このV.G.の前には「ソードダンサー」「人形使い」「クィーン・オブ・デュエリスト」といったタイトルがある。
また、PC98で対戦格闘を本格的に持ち込んだのも、「ソードダンサー」を作ったTGLである。

マシンの根本的なポテンシャルも踏まえた上で登場したV.G.は、対戦格闘としてはまずまずな出来であったが、キャラクター造形や、なによりジャンルが「アダルトゲーム」であったことで、その知名度をのばす事となった。

やがてその知名度で、TGLから本格的にコンシューマ機への移植が行われる様になり、PCエンジン、スーパーファミコン、セガサターン、プレイステーションへと数多くの機種へと移植、製作された。

またPCの方も、Windowsの登場によりゲーム製作も容易になり、こちらでも本格的な対戦格闘が発売される事となった。

しかし、コンシューマ移植を含めて、対戦格闘としての作りはどうしても荒く、やり込もうにも底が浅い構造であったため、最終的にはキャラクター造形のみで押し通す感じでシリーズは重ねられていった。
唯一の例外と呼ばれたのが、PSソフト「アドヴァンスドV.G.2」で、これはやり込めばやり込むほどコンボの繋がりが楽しくなる非常に完成度の高い仕上がりとなっている。
尚、V.G.シリーズはWindows「V.G.MAX」を除き、完全自社製作であり、上記ソフトも開発は別会社だから面白くなったという話があるが、これは単に廉価版の発売元がサクセスであるという事から広まった噂話である。
ちなみに、その唯一の外注作「V.G.MAX」の開発元は、「[[Queen of Heart'99]]」や「[[MELTY BLOOD]]」でお馴染みである渡辺製作所(現・フランスパン)である。

最終的には、キャラクターデザインやスタッフの離脱により、対戦格闘が作れない状況に陥り、今現在では格闘ストーリーアドベンチャーゲーム(アダルト)として続編が作られている、という状態である。

とはいえ、登場人物全てが女性というインパクトを人々に与え、キャラ造形も当時密かなブームをもっていた「ファミレス制服」に着目した点では、一つの方向性を示した作品とも言えるだろう。

PCのギャル格闘というジャンルでは「[[あすか120%]]」シリーズと二大巨頭として扱われ、
(エロ的な意味で)実用のVG、(格ゲー的な意味で)実用のあすか、と対比されることも多かった。

なお同シリーズの作品としては2001年に「V.G.Re-birth」、2003年に「V.G.NEO」がリリースされているが
この2作品は格ゲー要素は皆無であり、完全に18禁の恋愛シミュレーションとなっている。

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**システム

ゲームによって様々な形態となったが、基本的には1レバー+4ボタンのNEOGEO格闘タイプに落ち着いている物が多い。
(弱強パンチ、弱強キック)

シリーズによっては体力がピンチな時に発動する超必殺技があったり、ゲージを使用するスーパーコンボがあったりと、当時の流行だった対戦格闘ゲームのシステムを導入したりしている。
MUGENに移植されているのは、ADVANCED V.G.2とV.G.MAX仕様のものになる。

**キャラクター

***V.G.ヴァリアブルジオ
-使用可能キャラクター
>[[武内優香]]、[[増田千穂]]、[[楠真奈美]]、[[久保田潤]]、[[梁瀬かおり]]、[[レイミ・謝華]](ラスボス)
***ADVANCED V.G.
-使用可能キャラクター
>[[武内優香]]、[[増田千穂]]、[[楠真奈美]]、[[久保田潤]]、[[梁瀬かおり]]、[[レイミ・謝華]]
>[[八島聡美]]、[[結城綾子]]、[[エリナ・ゴールドスミス]]
-CPU専用キャラクター
>曾根崎 啓一(ラスボス)、曾根崎 恵(ラスボス)
***V.G.II -姫神舞闘譚-
-追加された使用可能キャラクター
>[[神無月輝美]]、[[綿貫弓子]]、[[嘉島琴荏]]
***ADVANCED V.G.2
-追加された使用可能キャラクター
>[[御剣珠緒]]、[[霧島恭子]]、[[新条サキ]]、[[マテリアル]](隠しキャラ)
-CPU専用キャラクター
>[[ミランダ・謝華]](ラスボス)
***V.G.MAX
-追加された使用可能キャラクター
>[[北条院雅子]]

**作品一覧(対戦格闘のみ)

V.G. ヴァリアブルジオ
1993/07発売・PC-9801シリーズ用

ADVANCED V.G. 
1994年7月・PCエンジン
1996年4月・プレイステーション
1997年3月・セガサターン

V.G.Ⅱ -姫神舞闘譚-
1994/11発売・PC-9800シリーズ用
※1996年発売のV.G.PerfectCollectionにV.G.2.1へVerUPするパッチを収録

スーパーヴァリアブル・ジオ
1995年7月・スーパーファミコン

ADVANCED V.G.2
1998年9月・プレイステーション

V.G.CUSTOM
1999年2月・Windows
//※デフォルメキャラ

V.G.MAX 
1999年9月・Windows
※デフォルメキャラ

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**MUGENでのヴァリアブル・ジオ
近年では知る人ぞ知る作品ながら、ほとんどのキャラがMUGEN入りしており、ニコMUGENでの出番も多い。
特に強キャラの大会には武内優香、久保田潤、レイミ・謝華が、凶キャラの大会にはミランダ・謝華が出ることが比較的多いようである。
その一方で、ストーリー動画にはほとんど出演しない。

//流石に古い、現物からの確認出来ない箇所が多いため、細かいゲーム仕様が補完しきれませんでした。
//登場キャラを一部追加。補完求む。それにしても個別情報が少ない…

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