マーシャルチャンピオン

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マーシャルチャンピオン - (2013/06/26 (水) 17:36:53) の編集履歴(バックアップ)



『マーシャルチャンピオン』(MARTIAL CHAMPION)は1993年にコナミよりアーケードゲームとして発売された対戦型格闘ゲームである。
1993年12月17日にはPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフトとしても発売された。現在ではWiiのバーチャルコンソールでも配信されている。

元々、同社の「イーアルカンフー」の続編として作られており、初期タイトルもずばり「イーアルカンフー2」であった。
格闘ゲーム全盛期だった時期に、かつて自社で対戦型格闘ゲームを作っていた事でその流れに乗ろうとしてのかもしれない。
コナミはこの他に『ドラグーンマイト』という対戦格闘ゲームもリリースしている。



キャラクター

  • 使用可能キャラクター
レイチェル、ティティ、マハンバ、アヴゥ、ボビー、陣、ゴルドー、禅、ホイ、ケイオス
  • CPU専用キャラクター
サラマンダー(最終ボス)

システム

レバー+3ボタン(上段攻撃、中段攻撃、下段攻撃)で構成されており、それ以外は特に大きなシステムというのは無い。
PCエンジンCD-ROMに移植された際、アーケード版には無かった体力が一定以下の時のみ使用できる隠し技(超必殺技)が追加された。
なお、バーチャルコンソールで配信されているものはPCエンジンCD-ROM版である。

10名のキャラクターがおり、それぞれ2つずつの必殺技を持つ。
また一部のキャラは武器を所持しており、相手をダウンさせると武器を奪い攻撃することが出来る。
ただし武器を持っても手技のリーチが多少伸びる程度で、劇的に強く(あるいは弱く)なる訳では無い。

キャラクターのドットも当時としてはかなり大きく描かれており(龍虎の拳のズームインクラスの大きさ)、表情も豊かに描かれている。
が、基本動作や通常技・必殺技の性能、投げやガード硬直のシステム面等の完成度は低く、格闘ゲームとしては正直良く出来ているとは言えず、
当然バランス等も皆無なレベルであり(特定の必殺技だけ出せばオールクリア可能かつ対戦でも有効、
10:0とまではいかないものの、殆どが9:1か8:2という世紀末ダイヤグラム、しかも腕を極めてもそのダイヤグラムを覆す事は出来ない程のゲーム性の薄さ)、
出たての頃は注目は浴びたが、その覆しようのないバランスで自然消滅してしまった。

しかし、そんなゲームであっても今現在、その名を聞くことがあるのは、このゲームに登場するエロ忍者「レイチェル」の存在だろう。
彼女の日本かぶれな忍者像と大胆すぎるコスチューム、何処かの骨法使いの様な技「シャドー・アタック」の存在、
負けグラフィックがレ○プ後みたいな事から有名となり、今は亡きゲーメストでは彼女の特設コーナー「レイチェル・アイランド」が作られるほどの人気となった。
今でもフィギュアや同人誌を作っている人達もいたり、なおかつコナミ公認のオフィシャルフィギュア「SRコナミフィギュアコレクション ギャルズ編」でも
並み居るコナミ女性キャラを押しのけてフィギュア化されるほど、その人気の高さは今なお続いている。

……実のところもう一人、ティティという女性キャラが居るのだが、完全にレイチェルに食われてしまい、目立たない存在であった。
ただし後にシューティングゲーム『オトメディウス』のボスとして子孫が登場しており、これはこれで万事解決、といったところだろうか?

ラスボス・サラマンダー(某地上最強の生物似)は他キャラの殆どの必殺技をパクっている使用する事ができるため、その数は優に10を超える。
その一方で通常技とオリジナル技を持っていない(つまり全技がパクリ)という極端なキャラである。
変身はしない為、ネオギガスと言うよりは3D作品『バーチャファイター』のデュラルみたいなキャラである。

なお、主人公の陣が使う「天牙連拳」はロック系対空技(神龍拳)の元祖だが、『ファイターズヒストリー』より更にマイナーな為、あまり知られていない。
まぁ、ファイターズヒストリーがマイナーでも「通天砕」の使い手は変に有名だったりするが(ある意味レイチェルと同じ)。

結局、格闘ゲームとしては単なる駄作という位置づけで終わってしまった本作だが、「キャラ造形」としては記憶に残る格闘ゲームとして、今なお知られている。

MUGENでの扱い

MUGENでは、masa00341氏制作の陣、チョイヤー氏、masa00341氏それぞれ制作のレイチェル
ngi氏制作の禅、masa00341氏制作のティティが存在する。
作品自体の知名度とシンプルなゲームシステムのせいか、動画ではあまり見ることは無いものの、
作品別チーム大会に出場できる人数は揃っている。