ヴァルチャー

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ヴァルチャー - (2020/03/13 (金) 18:41:07) の編集履歴(バックアップ)



アメリカのマーベルコミックスの漫画『スパイダーマン』シリーズに登場するヴィラン(悪役)。
空を飛ぶ能力を有した老人であり、ヴィランチーム「シニスター・シックス」の一員。
スパイダーマンとは長い付き合いの宿敵同士である。初登場は1963年なので、読者時間ではもう55年以上戦っている。
名前は英語で「ハゲタカ」を意味する。確かにハゲてる。

本名は エイドリアン・トゥームス 。かつては電器技術者であり発明家であった。
だが、共に仕事をしていた会計のグレゴリー・ベストマンが資産を横領し、全ての財産を奪ってしまった
(アニメではノーマン・オズボーンに発明の特許を奪われたりなどの目に遭う)。
怒った彼は最後の発明品である翼型の飛行装置を手に、ヴィラン「ヴァルチャー」となった。

ヴィランとしての能力は、何と言っても翼型の飛行装置である。
これによって空を自由に飛べる事はもちろん、年齢不相応の体力を使用者に付与できる。
また、翼を剣のように鋭くして敵を切り裂く事も可能。
さらに、当然ながら発明家であるため、これら以外にも新しい装置を作り出す能力も持っている。
その中には他人の生気を吸い取って若返る装置なんかもあったりする。

基本的には悪党らしく悪辣な性格であるが、体を悪くした時にネイザン・ルビンスキーの世話になって以来友人関係になったりと、
根っこの部分では人間らしさも持ち合わせている。
後にルビンスキーがスパイダーマンの関係者である事を知り、人質に取るつもりで捕まえて空を飛んだ所、
心臓発作を起こしてそのまま死んでしまった。その事を深く悔いて、一度は自首したほどである。
最後は、スパイダーマンの叔母でありルビンスキーの恋人でもあったメイ・パーカーから、
「酷い事を言ったのは謝るがどうしても許せなかった。だから神の裁きに任せる事にする」と、
とてもヴィランにかけるものとは思えないような言葉までもらっている。
娘や息子、孫などもおり、息子の嫁と孫(病気持ち)には金銭援助を惜しまなかったという一面もある
(もっとも、その手段は強盗だったのだが……)。

+ 実写映画におけるヴァルチャー
2017年公開の映画「スパイダーマン:ホームカミング」においてメインヴィランとして出演。
前年に「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にゲスト出演したスパイダーマンに引き続き、MCUに参戦した名誉ある一人となった。
演者はかつてティム・バートン版『バットマン』を演じたマイケル・キートン氏。
「かつてヒーローを演じた男」の苦悩を描く『バードマン』で数多の映画賞を総なめしたのも記憶に新しい中、
今度は鳥の姿をしたヴィランを演じる事となったというのも何かの偶然なのだろうか。

ニューヨークに拠点を置く残骸処理会社の社長であり、本来は何の能力も持たない普通の一般人である。
しかし映画「アベンジャーズ」におけるニューヨークでの戦いの処理業務を請け負った所、
彼はこの作業の為に多額の資産を投じた直後にトニー・スタークの介入で仕事を奪われてしまう。
自分の部下や家族を食わせる為、(特に元は武器商人でありながらヒーローとしての名声を得た)アイアンマンへの腹いせのため、
彼は部下と共に密かに戦場跡から持ち出したチタウリの残骸を解析、強力な武器を密売する武器商人となった。
ヴィランとしての装備となる飛行装置もこのような経緯で開発されたもので、
以後はヒーロー達の戦闘後に回収されたチタウリやウルトロンの残骸を密かに盗み取り、それを基に新たな武器の開発や製造を行っている。

これだけ読むと「またスタークか!」となるかもしれないが、ヴァルチャー以前にもチタウリの武器やパーツの横流しがあった事、
処理業者が軽い気持ちで部品を持ち出したため、未知の病原菌によるパンデミックが起きかけたといったトラブルが頻発していた為、
民間業者に任せるのはマズいという事情もあったのである。
せめて仕事を奪った分のフォローや補填があれば結果は違ったかも知れない

ハゲ頭に緑の鳥スーツという、良く言えば古き良きアメコミスタイル、ともすればコミカルで荒唐無稽とも言えるコスチュームを、
戦闘機のヘルメットと飛行服というミリタリチックなテイストに落とし込んだアレンジは流石の一言。
また、残骸処理業者という設定も名前の由来であるハゲタカを想起させるなど、良アレンジの光るキャラに仕上がっている。


MUGENにおけるヴァルチャー

海外の製作者であるHobgoblin氏とWucash氏の合作によるヴァルチャーが存在している。
サンドマンが呼んでくるヴァルチャーのドット絵を元にして製作したらしい、
原作通りの飛行能力を持ち、空中を自由に飛び回れるため地上戦主体のキャラに強い。
戦法は、空中機雷や広範囲に対する羽根射撃など、相手を固めるものが中心である。
その一方で必殺技を含めて攻撃力が低いため、今一つ決定力に欠ける面も持つ。
AIも標準であり、ゲージが溜まり次第Featherblades shot(大量の羽手裏剣を広範囲に放つ超必)をぶっ放すため、
ゲジマユ時やゲージ効率のいいキャラとタッグを組むと物凄い制圧力を発揮する事がある。
専用ステージ「Vulture's Nest」も公開されている。

また、spiderman_29574氏によるものも存在するが、ダウンロードがパスワード管理されているため入手は難しい。

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