「
サイバーボッツ」に登場するVA(ヴァリアント・アーマー)。形式番号はP-10033。
もちろんどこぞの社長や対サイキッカー用サイボーグや
フルメタのイカレたモミアゲ野郎とは何の関係もない。
CPU戦(ストーリーモード)では中ボス扱いで神楽千代丸専用機体として登場する。
通常は使用できないCPU専用機だが、隠し
コマンドで選択できるようになる。
世にVAという名を定着させた、二足歩行型機動兵器のベストセラー。
汎用性が高く、一昔前の機体(一時軍の主力でもあった)であるが、現在も多数量産され使用されている。
レジスタンス軍はこの機体を独自に改良しており、その性能は現行機に引けを取らない。
機動戦士ガンダムでいうところの、「ザク」的機体である。
まぁ
SEEDにはゲイツという名の量産MSも出てるが、あちらはむしろゲルググ的存在。
汎用機ということもあり、世界観を同じくするファイナルファイト型ベルトスクロールアクション『パワードギア』にも登場している。
先に発売されたパワードギアではプレイヤー機と同様に多様な腕部及び火器を搭載可能だったが、
サイバーボッツでは互換性についての言及は無く、プライマリーモデルのみの登場となっている。
主なパイロットは、レジスタンスの若きリーダー神楽千代丸(右)と
その片腕である軍師の鋼 鉄山(左)。
そのほか
ジン・サオトメの父親ケン・サオトメも使用している。
技表的にはオーソドックスな格闘寄りで、シールドからのバーニア噴射を利用した
昇龍拳タイプの
必殺技「問答無用」と、
手から電磁弾を放出する
波動拳タイプの技「一騎当千」を持つ。これは発生が遅く低弾速ながら微誘導し、被弾した相手は長時間スタンする。
空中発生可能で、地上では「一網打尽」以外の各種必殺技で
キャンセル可能な瞬間移動「諸行無常」と、
簡単なコマンドで発動可能な投げ技「一網打尽」も備える。胸部にはミサイルランチャーを装備し、ウェポンボタンで発射する。
他のVAと比較して背が低いため、当たり
判定が小さいという利点がある。
例えば、
ヘリオンのEX超必「シュラハトフェルトクヴァール」はゲイツを飛び越えてしまうので2段目以降ヒットしない。
しかし、
ゲーム中の性能的には非常に劣悪な部類。
サイバーボッツにおいて基本となるA1>A1>A2の
コンボが仕様で繋がらず、全体的にリーチも非常に厳しい水準で
基本的な駆け引きそのものが困難。
代わりにコンボ相当の順序でA2を出すとごく小さな「諸行無常」(2ヒット)に変化するが、そもそも元から繋がらないので見かけるのは極めて稀。
共通技であり上をとった場合の駆け引きに必要なJ↓A2は、モーションこそ愉快だが判定は劣悪で実用性に乏しい。
ワープに相当する「諸行無常」は「問答無用」等で移動中キャンセルできるが隙は膨大であり、慣れたプレイヤーならば
魅せ技をねじ込む好機と看做すだろう。
昇龍タイプの「問答無用」はいわゆる
晃竜拳であり、よほど迂闊な相手以外にはまずヒットしないし、
無敵による有利を期待できるような技でもない(そもそも無敵で潰すタイプのゲームではないが)。
波動拳タイプの「一騎当千」は空中で撃てるもののA1でも発生が遅く、特大球の出るA2は
「出るまで待つのがマナー」というくらい遅い。
「一網打尽」は共通技であるアームリッパーと投げ間合いがほぼ同じでなおかつ
火力が低く、演出は長い。
ウェポンのミサイルは空中で撃てず、弾速こそそれなりに速いものの発生は遅く、マグレで当たっても火力は非常に低い。
また、弾道の関係で
地上の敵には絶対に当たらない。
EX超必の「空前絶後」は晃龍烈火のマイナーチェンジ版。上手く刺さればダメージを期待できるがロック能力は無く判定も微妙で、
上昇が大きすぎる関係もあってヒット数が安定せず、「諸行無常」からキャンセルする場合でも
めくりで出た場合は
敵の方を向かないため、
直近でも一切ヒットしない……とまぁ、ここまで書いた通り悲惨な性能である。
使用するプレイヤーの間では、立ちA1>下段A1や直A2で駆け引きしながらブーストA1やブーストA2一段目からのキャンセル「問答無用」を出す。
強判定で反動付き・隙小と非常に便利なジャンプA2を軸に攻める。ブーストの出掛かりはガード不可という仕様を利用して、
カウンター気味にA1「一騎当千」を予告で合わせる。相手の出足が鈍ったら「諸行無常」キャンセルで不意打ち……というのが一般的な立ち回りである。
それでも
『リーチが無い、装甲が薄い、火力が安定しない、コンボの起点がほぼブースト絡み』というハンデは生半可なゲイツ愛では覆せず、
ブロディアの空襲
三択「ダイレクトプレス」や
ライトニングの至近「サンダーシェイキング」に多くのゲイツ乗りが吸い込まれ、儚く散っていったものである。
このようにプレイヤー操作では悲惨なゲイツだが、神楽千代丸が駆るCPU版ゲイツについては事情が異なる。
稼動初期、多くのプレイヤーにとって彼のゲイツとデビロットの
スーパー8が最初の壁となった。
基本的に
待ち気味で反応が鋭く、ジャンプA2の優秀さを駆使したプレッシャーとこちらのブースト発生に対する
超反応に泣かされた者は多い。
こちらが固めようとすればギリギリの「問答無用」で迎撃、「一騎当千」の遅さを使った固めから一網打尽……と縦横に暴れるその姿は、
機体使用コマンドが明らかになるまで
ゲイツを「強いボス機体」として輝かせ続けた。
今でもサイバーボッツ稼動ロケーションでは、上級者がCPUゲイツやヘリオン相手にガン待ちしている姿を見かける。
だがそれは卑怯でもなんでもない。劣悪機体を駆る優秀な
AIに対する、使ってこそ分かる至極真っ当な評価なのである。
MUGENではTEAM WEAPON-XやKong氏が製作。
TEAM WEAPON-X氏のものは原作の仕様に非常に近いが、攻撃力がかなり低めに設定されている。
Kong氏は他のサイバーボッツキャラ同様にかなりのアッパー調整がしてある。
なおMUGENでは背の低さから、他のVAに当たる上段攻撃が当たらない場合がある。
出場大会
出演ストーリー