オルバス

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オルバス - (2010/01/18 (月) 01:38:34) の編集履歴(バックアップ)








「私は誓ったのだ

     水の世界に恒久の和をもたらすと」


 初出作品: ヴァンパイア The Night Warriors
 出身地: ブラジル
 生年月日: 1953年 誕生日は不明。
 身長: 184cm
 体重: 62kg
 種族: マーマン

「水の英雄」「激流をまとう帝」
ヴァンパイア』シリーズに登場する半魚人(マーマン)。
半魚人を統べる王だけあって気品に溢れ、矜持の高い性格であり、勝利メッセージなどからも絶対的な自信や尊大さが窺えるが、
横暴ではなく、民や家族を思う優しく誠実な面も見せる。

CVはうえだゆうじ氏。彼は同作においてガロンザベルの役も演じている。
といってもオルバスはゲーム中では言葉を喋らず、鳴き声?を発するだけなのだが。
海外名は「Rikuo」。水の英雄なのにリクオとはこれいかに。*1

キャラクター設定



「これが試練だとするなら

    私にはまだまだ学ぶべき事があるな」

かつて、オルバスが治めていた国には、3万の同士がいた。
パイロン襲来の際に地底湖は海底火山の噴火によってくずれ、ほぼすべての仲間たちが一瞬にして闇の淵に飲みこまれてしまった。
現在、マーマン族(&マーメイド族)はオルバス、妻アクエリア、息子のアルバの3人。それに加えてもうすぐ孵化する12個の卵たちがいる。
彼らは王国再建のために新境地「海」に住処を移した。

オルバスの当面の仕事は、仲間の探索であった。
まだ仲間がどこかで生きている可能性はある。この広大な海に投げ出され、助けを求めているかもしれない。
現在、オルバスらが住処をかまえているのは広い大陸棚に走る深さ150mほどの亀裂の中。
海流が入りこまず、外敵の目から外れており卵を護るのに具合のいい地形である。
ここを拠点に半径200km圏内を仲間の姿を求めて探索する。近くにかなり深い海溝があり、速い海流帯がかすめている。
ここに落ちこんだら、オルバスとて流れには逆らえない。また、深海探索にも限界はある。
外皮を球状に変化させて耐圧構造を保ちながらの潜水も1000mがリミットだ。
途方もない仕事だが、オルバスは仲間の生存を確信していた。
この海に居を移してから、非常に微弱ではあるものの同族のものとおぼしき生存反応を感知していたからだ。

探索は日に日にその範囲を増していき、家族と過ごす時間も少しずつ減っていった。
アルバが失踪したのも、長時間家を留守にしていた際の出来事だった。
「家族を守れない者が、国を守れるのか」
王国再建ばかりに躍起になり、大切なもの見失っていたのでは……深い反省と自戒にかられるオルバス。
魔次元での戦いは、彼の胸中になにをもたらすだろうか。

+ 妻アクエリアとの出会い
アクエリアはごく普通のマーメイド族の少女である。
王国崩壊の際、偶然王国のはずれを遊泳していた彼女は、地底火山の噴火が起こした爆流にのまれる。
気づくと彼女はたったひとり、未知の世界、地上に放り出されていた。
そこはアマゾンの密林だった。家にもどる方法もわからず、とにかく水のある場所を探してさまよった。
半日ほどで水たまりのような池を見つけ、ようやく落ち着く。(そこはよくオルバスが訪れる淡水湖であった)。
数日間様子をみるが、仲間が助けにきてくれる気配はない。
意を決して、かすかな匂いを頼りに湖底につながる地下水脈への入口を見つけ、王国への帰路をたどる。
そこで彼女は、巨大な黒い亀裂に飲み込まれた無残な王国の跡を見る。
直感的に仲間との死別を悟った彼女は、言葉を失いくずれ落ちた。
それでも彼女は希望を捨てなかった。とりわけ彼女は、国王オルバスに強い信頼を抱いていた。
彼ならば、この災難をも切り抜け、どこかで生き延びているにちがいない。そして必ず、救いにきてくれるはずだ。
信じつづけたアクエリアの思いが通じ、半年後、―少女と国王は再会する。
それは新たな愛の芽生えであり、新国家誕生の瞬間であった。

+ 国家構成について
オルバスらの国は、いわゆる王政とはやや異なる。
王族という概念はなく、前代の王がつぎの王を指名し、全国民の納得を得て王位を交代する。
全国民には能力ランクが定められ、高い結束力と信頼関係を保っている。
能力ランクとは身分階級の区分ではなく、どちらかというと「それぞれが得意とする仕事の役割分担」というイメージである。
食料を調達する者、外敵から仲間を守る者、住処を作る者、育児をする者。
さまざまな仕事がある中で、とくに育児は、オス種の重要な仕事である(ちなみにメス種の育児は母親の担当)。
オス種の場合は端的には、「擬似能力」が強さを表すもっともわかりやすい指針となる。
これを幼いころから教えこむのが育児担当者の課題なのだ。
擬態は、単純に外見を変化させるだけでなく、その能力も会得しなければならない。
この能力にとくに秀でたものこそが万人から敬われ、高い人望を得る。
その中でもオルバスは、擬似能力を含めたあらゆる仕事を最高レベルでクリアできた。
彼の息子アルバにとっては、まさに史上最強の教師と言えるだろう。
+ 産卵と繁殖
彼らには産卵期と呼ばれる周期的な繁殖期間がある。
人間年齢にして16~22歳ごろがそれにあたり、1年に2回、卵を産む。1回の産卵で約10~20個。
通常、1組の夫婦から生まれる卵は生涯に60~120個。
ただしそのうち孵化できるのは1割、成体まで育つものは0.2~0.5割である。
強力な外敵がいないため、年々出生率も下がる傾向にあるようだ。
また、彼らの住んでいた地底湖は数百年前までは完全な淡水であったが、ここ数十年の間に海水が流入し、塩分濃度が高くなってきていた。
このおかげ(?)で、オルバスらは海水にも抵抗がなかったわけだが、あるいはこれも出生率低下の一要因と言えるかもしれない。
電波新聞社『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』より

+ ストーリー
アマゾン奥地の地底湖にあるマーマンの王国の王?だったがパイロンの来襲によりマグマが活発化し、
大地震を引き起こし王国は水に呑まれ一瞬にして滅亡。マーマンという種族もオルバスを除き死滅してしまった。

ただ一人生き残ったオルバスは邪悪な思念を感じ取り、怒りに震えながら未知なる地上へと足を踏み出す。
亡国の王、そして最後のマーマンとして、国の崩壊をもたらした姿なき敵を倒すべく。
「我が一撃は水の民の怒りと知れ!」
「大いなる水の意思が おまえの罪を裁くだろう」

『ハンター』までのエンディングでは生き残っていたマーメイド「アクエリア」と再会、一人息子の「アルバ」を授かる。

『セイヴァー』では王国復興の為に新境地を求め海へ乗り出すが、アルバが魔次元へ迷い込んでしまう。
オルバスはアルバを探すために魔次元へ飛び込む。
「守るべき者、愛する者のため 私は戦う……あくまで気高く!」
「我が息子よ……無事でいてくれ!」

『セイヴァー』エンディングにて魔力に閉ざされた領域「サルガッソー」で自分達によく似た種族を発見し、彼らと共存する道を選ぶ。

キャラクター性能

突進系の技が主体のスピードキャラクターであるが、同時に相手を行動不能にする技を多く持つ。
その特殊な性能を活かし、水流で相手を飲み込むようなゲームメイクを楽しむキャラクター。
特にガードされても有利~やや不利の技が多い各種ダッシュ攻撃、出が速く判定も強いJ中Kや
固めからの発生まで無敵のコマ投げ?、ガード不能の「ウォータージェイル」による泡ハメなどが強力。
初代ではカニパンが猛威を振るい、ハンター以降は泡ハメが猛威を振るった。
ただしオルバスは「相手の攻撃を受け流す」ことには長けていても「相手の攻撃を受けずに済ませる」という手段に乏しく、
強力な対空も牽制も持たず、ガードキャンセルさえも大して頼りにならない。
さらに泡ハメは「ハメ」と付いている割に回避可能なため、機械的に作業していると手痛い反撃を受けることになる。
相手の出方に臨機応変に対応するスキルがないと使いこなせないキャラクター。

  • カニパン
「ダイレクトシザース」(屈強P)の通称。
初代ヴァンパイアの初期出荷版では何故か中段判定(屈ガード不能、強制ダウン)であり、
出も速いために一度転ばせると屈強K(下段、強制ダウン)との二択を延々続けることが可能だった。
『ハンター』以降は技自体が変更され、『初代』オルバスカラー選択時限定のEX必殺技(『ハンター』は1ゲージ、『セイヴァー』以降は3ゲージ)扱いになり、
出が遅く威力も低い…ととても実用には耐えない魅せ技、趣味技と化した。

  • 泡ハメ
EX必殺技「ウォータージェイル」を用いた戦術。
登場したのは『ハンター』以降であり、カニパンに取って代わったオルバスの主力戦術。
ガード不能の泡を発生させ、相手がそれに触れると取り込まれ一定時間行動不能になる。
ここに「ソニックウェーブ」や「ポイズンブレス」を当てて再度行動不能にし、そこにコンボを叩き込み
再びダウンした所に起き攻めとして「ウォータージェイル」を重ねる…という一連の行動のこと。
下手すると回避される事もあるが、ゲージがある限りずっとオルバスのターン!が可能。3ループされれば1本取られるほど驚異的。

MUGENにおけるオルバス

splode氏およびCyanide氏製作のものが存在する。
よく動画に出ているのはsplode氏のオルバスで、そこそこ強いAIを搭載しており人操作で戦ってもAIと戦わせても地味に活躍している。

なお、両氏のオルバスはともに、泡に包まれている状態の相手にソニックウェーブやポイズンブレスを当てることはできないが、
ウォータージェイルそのものがAI殺しであるため、
ウォータージェイルを当てる→4~5回ゆれたところを立ち大p(相手ダウン)
→ウォータージェイルを重ねる→4〜5回(ry
を5~6回繰り返せば、起き攻めの有効なキャラやAI相手なら簡単に1本取れてしまう。
ウォータージェイルだけでなく、ソニックウェーブやポイズンブレスも十分AIに対して脅威であり、
救いは両氏のAIがともに泡ハメや2種の飛び道具による制圧をしてこないことだろうか。

しかし最近になっておまけの人氏による泡ハメやポイズンブレスを自重しないAIが作られた。
氏いわく「泡ハメをするオルバスをMUGENで見たかった」とのこと。
ダウンしたら即ウォータージェイルと物凄くいやらしいAIとなっている。
その後、ついに中段のカニパンが追加された。

初代からあるEX必殺技であるシーレイジは、その様子から「元祖ダム決壊」と呼ばれる事も。

出場動画

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登場ストーリー

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*1:これはかつての日本のオートバイブランド「陸王」からとっているらしい。






「何か思い違いをしているようだな 狩人は私、獲物は君だ」

「水を軽んじる者に救いはない すべての命の源は水なのだから」