スコール・レオンハート

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スコール・レオンハート - (2012/08/05 (日) 20:32:42) の編集履歴(バックアップ)



「だったら壁にでも話してろよ」

旧スクウェアよりプレイステーション専用ソフトとして1999年に発売されたRPG『FINAL FANTASY VIII』の主人公。
『KINGDOM HEARTS』などの関連作品にも複数客演しており、FFオールスター的作品である『ディシディア』シリーズにも出演している。
原作ではボイスが無いが、『KINGDOM HEARTS』や『ディシディア』での担当声優は石川英郎氏。

傭兵の養成・派遣を行う学校「バラムガーデン」に在籍する生徒。あまりそうは見えないが17歳。
本編初期にガーデン所属の傭兵である「SeeD」の試験に合格し、その一員になる。
ちなみに額にある大きな傷は、SeeD試験直前の訓練(ゲーム開始時のOPデモ)で、
ライバル的存在である風紀委員長のサイファー・アルマシーに付けられた物。
訓練では使用禁止である魔法を使われた隙を突かれたにも関わらず、相手にも同じ傷跡を付けた辺りやり手である。
(この件に関してはかなり根に持ってるのか、後に「あんたのおかげでどんな卑怯な相手にも負ける気がしない」と嫌味を言っている)

前作主人公とも似た、クールで無愛想、かつ他人と接したがらない性格であり、
(一番上の台詞は講師である美人女性教師に秘密の場所に呼び出され、二人きりで悩みを打ち開けられた時のもの)
大人びた人物像を感じさせるが、本質はあえて他人と関わるまいとしているだけの、年齢相応の未熟な若者であり、
物語の進行により、その本来の人物像が徐々に窺い知れるようになってくる人物である。
なんか高校デビューで格好つけようとしてる若造っぽい。
+ 尤もこういう性格になったのにも理由はあるのだが
田舎の村ウィンヒルで産まれるが、母親はスコール出産直後に死去。
父親もとある事情により村におらず、スコールの出産後も母親の死亡後も帰って来れなかった。
そのため産まれてすぐに孤児院に送られ、両親を知らない幼少期を過ごす。

孤児院自体はそれほど悪い環境ではなく、実の姉以上に懐いていた少女の存在もあって
シスコン気味ながら平穏に暮らしていたのだが、ある日突然その女の子はいなくなってしまう。
「(おねえちゃん……どこいったの?ぼくのこときらいになったの?)」

そのことはまだ5歳にも満たなかった少年時代のスコールのトラウマになり、
他人に心を開くことを恐れるようになると共に、自分一人でなんでも出来るようにならないといけないと思い込んでしまう。
「……おねえちゃん」
「ぼく……ひとりぼっちだよ」
「でも……がんばってるんだよ」
「おねえちゃんがいなくてもだいじょうぶだよ」
「なんでもひとりでできるようになるよ」

(…全然大丈夫じゃなかった)
当然のことながら精神的には全然大丈夫じゃなく、他人と壁を作る無愛想な現在の性格が出来上がり始める。
加えてその後孤児院の閉鎖と共に、5歳にして全寮制の傭兵学校に入ることになって兵士として教育を受けることになった上、
とある要因により、孤児院のことや姉のことなど過去のことを忘れることになってしまう。
こうして、どうしてそうなったかもわからないまま、一人で何でもやろうとする孤立気味の性格になり、
幸か不幸か、一人でも大抵のことが出来る高い能力を持っていたため、
そのまま十数年間傭兵学校でトラウマの傷だけを抱えた性格のまま育ち、現在のスコールの性格が形成された。

+ 更にネタバレ
何故彼の父、ラグナ・レウァールが帰ってこれなかったかというと、エスタにおいて魔女を巡るゴタゴタに巻き込まれ、
それを解決した後、エスタの大統領に就任することになったため。
エルオーネも大事ではあったが、目の前で混乱にあったエスタを放ってはおけなかったのである。

また、孤児院や姉のことを忘れてしまったのは、『G.F.』の記憶障害のせい。
ガーデンの長シドは記憶障害のことを知っていたようだが、それでもG.F.を運用せざるを得なかったのには理由がある。

なお、「幼少時に自分はなんでもできる(自分は特別な人間である)と思い込む事で他人との壁を作る」
「大事な事を忘れてる」というのは前作主人公と共通しているので、制作側も意識していたのかもしれない。
(勿論、スコールとクラウドでそうなった理由は全く違うのだが)

なお、内心描写(とプレイヤーの行動によっては)では初期から結構幼稚な面が垣間見える。以下はその例。
  • 子供におじちゃん呼ばわりされてショック→「俺が…… おじちゃん……」
    (まぁ、17歳なのにおじちゃん呼ばわりされたらショックだろうが…ってか前作主人公21歳も同じ事言われて同じ反応している)
  • サイファーに酷い目に合わされた後→(こんど会ったら……仕返ししてやる……)
  • 流行のトレーディングカードゲーム「Triple Triad」にハマッて冒険そっちのけで世界中の強豪とデュエルしまくる*1
  • 拷問にかけられ助かりたくて咄嗟に口走った出任せ「全世界お花畑計画」

彼を語る上で欠かせないのが、使用する武器「ガンブレード」だろう。
剣の刀身に拳銃の引き金とグリップが付いたような形状をしているが、銃としての機能を備えているわけではなく、
引き金を引くことで発生する振動によって破壊力を高めるという代物である。*2
当然ながら扱いは難しいらしく、作中で実戦にガンブレードを用いる人物はスコールを含めて二人しか確認できない。
ゲーム中でも、「たたかう」時にタイミング良くR1ボタンを入力することでクリティカルになるという形で表現されている。
慣れれば安定するので事実上クリティカル出し放題と言ってもいいのだが、少々めんどくさい面もある。
+ 内部処理について
トリガーによるクリティカルは慣れればいつでも出せる代償か、ダメージ倍率で少々劣る。
具体的には、他キャラのクリティカル(「運」が判定に絡む)である2倍に対し、トリガーはダメージ1.5倍。
後述のフィニッシュブローではトリガー判定が無い為、クリティカルダメージは他キャラと同じ2倍が適用される。

特殊技(HPが少ない時に選択できる固有コマンド)は「連続剣」。
文字通り4-8回の連続斬りを繰り出し、表示されるバーに合わせてタイミング良くR1ボタンを入力することでダメージが上昇する。
攻撃が終了した後、各種条件に応じて4種類の「フィニッシュブロー」がランダムに発動する。
特筆すべきは最強技の「エンドオブハート」で、ずば抜けた攻撃力に加えて17ヒット(一部を除き基本的に特殊技は1ヒット)という
無茶苦茶な性能でボスキラーとして猛威を振るう。
とは言え全体を見ればもっと強力な攻撃方法は存在するが、それらと比べると修得・発動にさほど手間がかからないお手軽さが売り。

『チョコボレーシング 幻界へのロード』では特定の条件を満たすことで現れる隠しキャラとして登場している。搭乗するマシンはテンペスト。
ストーリーこそ無いものの、実質的に8人目のプレイヤーキャラクター扱いであり、
スコール以外の隠しキャラは「スコールにカーソルを合わせた状態で特定のボタンを押す」ことで使用する仕様だったり、
隠しキャラでは彼のみ独自のアビリティとサーキットが追加されるなど、発売時期もあって優遇されている。
ちなみに彼が使用キャラになると追加されるアビリティ「ガンブレード」は、
一位になるまで加速&グリップ強化状態になり、追い越した相手に攻撃してクラッシュさせる 」というもの。
ゲージ上昇量がアビリティで最も遅いという欠点があり、加速度は加速専用魔石である「ヘイスト」や
アビリティ「ダッシュ」など劣るものの、下位順位からの追いつきに関しては強力なアビリティである。
クラッシュすると効果が無くなるために全体攻撃魔石のアルテマや全体を大クラッシュさせるアビリティ「メガフレア」に無力化されたり、
短いコースだと溜まる前にレースが終わったりするけどな!


本編とはパラレル設定の『KINGDOM HEARTS』では25歳の年齢設定で登場。「レオン」という偽名を名乗っている。
外見的にはFF8よりも髪がやや伸びており、アルティマニアの紹介で「父親に似てきた?」と評されている。


MUGENにおけるスコール・レオンハート

SeanAltly氏製作、kamekaze氏AI搭載のキャラクターが存在する。現在はSeanAltly氏のサイトで公開中。
新MUGEN用だが、2OS氏によるWinMUGEN用パッチも公開中。
ただし、「Squall WinPatch」にしないと分身バグが発生するので注意。
複数のキャラクターを基にしたドットで製作されている。
ガンブレードはリボルバー(初期装備)のようだが、カラーによってはライオンハート(最強装備)っぽい色になる。
4ボタン(+投げ)式で、弱強チェーンやダッシュ・バックステップを備えた一般的な格ゲー仕様と言ったところか。
技構成は「特殊技」を中心としており、『ディシディア』よりは原作仕様に近い。
魔法も行使するあたりは『ディシディア』的かもしれない。
+ 技内訳
  • Gunblade Rush
ガンブレードを引っさげて突進し、接触したら斬りつける。
ヒット時にP入力で追加ダメージが発生する。ちなみに原理に反して爆発するのは原作通りである。
  • Rough Divide(ラフディバイド)
爆炎を放ちながらガンブレードを振り上げる標準的な昇竜
原作では最初から使えるフィニッシュブロー。『ディシディア』では突進技と化した。
  • Magic: Blizzard(ブリザド)
氷塊を前方に発生させる。強弱で位置が変わる。
FF8における魔法は(疑似魔法という形だが)訓練さえすれば誰でも扱うことは可能であり、
ゲーム中でも「まほう」コマンドさえセットしていれば自由に使えるが、
実際のところシステムとの兼ね合いで(特に攻撃魔法が)使われることは稀。
  • Magic: Thunder(サンダー)
落雷を前方に発生させる。強弱で位置が変わる。
見た目通り、判定は縦一直線に伸びている。横には薄い。
  • Fated Circle(フェイテッドサークル)
空中でガンブレードを横に振り回して衝撃波を放つ。強版のみヒット時にダウンさせる。
原作では二つ目のフィニッシュブロー。

ゲージ消費技
  • Magic: Blizzaga(ブリザガ)
氷柱を前方に発生させる。通常版のブリザドとは違い、コマンド入力で遠近が決まる。
氷柱という性質上、こちらも十分縦に強くなっている。
  • Magic: Thundaga(サンダガ)
多数の落雷を前方に発生させる。コマンド入力で遠近が決まるのはブリザガ同様。
  • Blasting Zone(ブラスティングゾーン)
掲げたガンブレードから発せられたエネルギーを振り下ろす。
横方向画面端まで届き、振り下ろす部分(斜め前方)にも判定があるが、当たり方が不安定な傾向にある。
原作では三つ目のフィニッシュブロー。発生した 光の柱が地球を飛び出す というスケールの大きすぎる演出が特徴。
しかし全体攻撃なので単体攻撃力がラフディバイド以下なのはご愛嬌。
  • Renzokuken(連続剣)
Gunblade Rush同様(ただしかなり高速)に突進し、初撃がヒットすれば成立。計7回の斬撃からラフディバイドで締める。
原作通り攻撃中の追加入力でダメージが入るのもGunblade Rush同様。
空中ヒット時には4回目がよく空振りしてカス当たりになる。
  • Lion Heart(エンドオブハート)
相手を空中に打ち上げて滅多斬りから一閃。連続剣の斬撃部分中(1-7回目のどこでも)に追加コマンド入力で発動。
この技に2ゲージ消費するため、事実上の3ゲージ技。
原作では四つ目のフィニッシュブロー。その性能は前述の通り。ちなみに英語と日本語で名前が違うのは原作から。
原作だと何故か'落下時に最後のダメージが入る''が、このキャラでは別にそんなことはない。
『ディシディア』ではゲームバランスか演出の都合か(連続剣→)締めの一撃のみになっており、色々と物議を醸した。

Axfc UpLoaderにて、つきだて氏による石川英郎氏のボイスパッチが公開中。

また、TwilightPhoenix0402氏によってダグ・アーホルツ氏(Doug Erholtz、KH・DFFの英語ボイス担当)のボイスパッチも公開されている。
+ 紹介動画(YouTube)
また、めそっぷ氏による外部AIが2012年7月26日に公開された。

出場大会



*1
尤もFF8においては、カードをアビリティで精製することで貴重なアイテム・強力な魔法の材料などが複数手に入るので、
実はそんなに変な行動ではないとも言えるが。
実際、序盤で特定のモブキャラに話しかけることで入手できる数枚のカードの内、
一枚を精製することで耐性無視の即死攻撃を味方キャラに習得させるアイテムを入手することもでき、
序盤の内に入手できるカードだけでも、頑張ればスコールの武器を最強装備の次に強いものに改造するための
材料を揃えることも(簡単ではないが)可能だったりする。

*2
同じくスクウェアの製作した『パラサイト・イヴ2』にも隠し武器としてガンブレードが登場しているが、
そちらではショットガン用の弾薬を利用してブレードに衝撃を与える構造になっており、
剣撃だけでなくショットガンそのものとしても使える微妙に仕様の違う代物となっている。
また、『DISSIDIA FINAL FANTASY』では振動ではなく爆風という、
より強力かつ使用者に危険のある扱い辛いというレベルを超えた武器になっている。