nice boat.
ニコニコでも有名なインターネットスラング。
事の発端はtvk(テレビ神奈川)で放送される予定だった『
SchoolDays』の最終回が突如として放送中止となり、
代わりにお詫びテロップと共に壮大な風景映像が流され、海外の掲示板ではその画像と共に項目そのものの言葉が付けられた。
後に放送予定だった他の多局でも相次いで放送中止となり、衛星放送のAT-Xでようやく放送されたもののその内容は
もはや語るまでもない。
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放送中止の経緯 |
その問題だらけな内容に加え、最終話の放送に前後して起こった現実世界の事件の影響などもあり、
当時地上波最速で放送されていたTVKにおいて 「都合により、番組を変更してお送りしています」というテロップと共に、
海外の湖や森などの風景の映像が流れ、予告無しに最終話が放送中止されてしまった(その後、各局も追従して放送中止する事態となった)。
一方で同時期の別の番組は事件を彷彿させるシーンを普通に放送していた。まぁ(絵面はともかくとして)殺人事件と言うよりは戦争扱いだからだろう
そして、当時の日本では掲示板の実況スレッドなどが大騒ぎの最中、
変更後の番組で流れた風景とボート(フェリー)の画像が海外の画像掲示板にアップロードされ、
その画像に対して付いたレスが「Nice boat.」。
日本側の状況を知ってか知らずか、あまりにクールかつスタイリッシュなその一言。
後に放送された最終回のラストシーンがまさかのボート(正しくはヨット)だった事も上乗せされ、
かくしてNice boat.は伝説となった。
余談だが、この後日CS局で放映された最終回の間が一ヶ月以上あり、
当時まだ物語の結末を知らない視聴者達はどういうラストになるのか色々想像していたが、
蓋を開けてみたら予想を遙かにぶっちぎった衝撃の展開だったため、
原因としてはシナリオライターは原作をリスペクトしさらに昇華すると意気込んでいたのだが、
張り切りすぎてリスペクトが 行き過ぎてしまったのが原因だったのだろう。
まぁ、確かにある意味期待を裏切らない結果になったのだが、
物には限度があるという事を考えさせられる幕引きとなったのだった。
念のため言うと、アニメスタッフ(特に脚本・演出家)はこの結末に関して、
「自分なりに一生懸命やったが果たして受け入れられるのか、視聴者がどう思うか不安であった」などと、
最終回が世に放たれるまではやはり不安であったようだ。結果はお察し下さいという感じだが……
(なお、原作側は「100点満点の出来」と絶賛している)。
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そんなこんなで、コミックマーケット73の企業ブースでのOverFlowのブース名が「Nice boat.」となったり、
PS2用ソフト『SchoolDays L×H』の特典カードのイラストには、
言葉と世界が切ろうとしているケーキの上に上記画像を思わせるボートのミニチュアが置かれていたり、
同作のスピンオフOVA『マジカルハートこころちゃん』でも上記の文字が書かれた救命ボートが登場したり、
後にVTuberとしてデビューした言葉も
「Have a Nice boat.」という締めの挨拶を使うなど、このスラングは本作を象徴する言葉となった。
また、アニメ版『
ポプテピピック』第五話冒頭も大人の事情で一部のシーンが規制されてしまい、
蒸気船の動画が映し出されていた。
MUGENにおけるnice boat.
N_N氏によって、ひで(ぶ)氏作の『
KnuckleFighter-X』のキャラ(?)をアレンジ移植したものが存在。
何故作ったし。
見た目は何の変哲も無いボートだが、いざ動かすと中から『SchoolDays』の主人公である伊藤誠が飛び出し、
CCOの生首を飛ばしたり、凄まじい勢いで突進したり、KOされると
イ゛ェアアアア!したりとカオスな光景が繰り広げられる。
超必殺技では誠の生首を複数飛ばした挙句、『
ストIII』の
まことが飛び蹴りで止めを刺し、
マスターハンドが飛び出したかと思えばそのまま相手を
運送したりとこれまたやりたい放題。
誰かこのボートを止めろ。
出場大会
最終更新:2024年12月21日 10:12