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ゴーストフェイス


"Do you like scary movies?"

(ホラー映画は好きかな?)

アメリカのスプラッターホラー映画(血塗れ恐怖映画)『スクリーム』シリーズに登場する殺人鬼。
某愚か者スパイダーマンコピーコピーではない。
担当声優は一貫して『パワーパフガールズ』のモジョ・ジョジョ等を演じているRoger L. Jackson氏。
黒ずくめの恰好に、ムンクの『叫び』もしくはフライシャースタジオの作品に出る幽霊のような白いマスクを被った姿が特徴
(そもそも「スクリーム(Scream)」自体が英語で「叫び」という意味の一般動詞である)。
このマスク自体はFun Worldが発売している、アメリカではポピュラーなハロウィン用の仮装である。
第1作目の劇中では単に「殺人鬼」としか呼ばれず、日本の視聴者からも「スクリーム」と呼ばれる事がしばしばあるが、
その第1作に登場したテイタム・ライリーが死ぬ前に「Mr.ゴーストフェイス」と皮肉っぽい態度で呼んだ事により、
「ゴーストフェイス」が正式な通称として用いられている。

主な殺害方法はナイフ。また、標的に脅迫電話をかけるという特徴を持つ。
ゴーストフェイスの殺害の動機は映画ごとに異なり、変装している人間の正体も異なるが、
総じて主人公であるシドニー・プレスコット及びカーペンター姉妹に激しい殺意を抱くサイコパスである点は共通している。
どの作品においてもゴーストフェイスの正体は超常能力など持たない普通の人間のはずだが、
反撃に動じない非常に高い耐久力を備えたり、突然瞬間移動したかのような現れ方をするなど、
あたかも超常的な怪物であるかのように振る舞いながらシドニーを追い詰めている。

加えて、いずれの作品でも「ホラー映画で見られる生存&死亡フラグ」を揶揄したような殺し方をするのも特徴である。
劇中ではフラグを建てた人間がホラーのお約束通りの顛末を迎えたり、あるいは盛大にフラグを裏切ったりする展開があり、
そうした「ホラーあるあるネタ」を逆手に取った物語構造も見所の一つとなっている。

+ 『スクリーム』シリーズ詳細解説
数多あるスプラッターホラーの中でも、
「サイコパスが刃物を振り回して殺戮を起こす」『ハロウィン』のヒットから始まった70~80年代の「スラッシャー映画」の流行は、
所謂「サメ映画」と同じくあまりにもパターン化、マンネリ化し過ぎたため90年代にはすっかりマニア向けという扱いになり、
大衆の人気は『羊たちの沈黙』のヒットに伴い心理系の恐怖を扱った「サイコホラー映画」に向き始めていた。
そんな中で公開された『スクリーム』はその面白さから全世界で1億7300万ドルの売り上げを記録し、
以降の続編も一部は賛否両論な面があったものの概ね好意的な評価を受け、『4』を除いた全作品がいずれも全世界売り上げ1億ドルを超えるなど、
スラッシャー映画ジャンルを復活させた立役者とされている。

上述した通り『スクリーム』シリーズは、各作品で殺人者ゴーストフェイスの正体がそれぞれ異なる設定が、
他の同ジャンルの中でも滅多にない特徴とされている。
ゴーストフェイスの正体や身の上に関しては下記で詳しく解説するが、
「続編の敵の正体全員が初代の模倣犯」という設定は、数あるスラッシャー映画の中でも非常に珍しい。

余談だが、初代のエンドロールにおけるスペシャルサンクス」のセクションに書かれた、
「サンタローザ市教育委員会には一切感謝しない」というメッセージが地味に有名。
これは、当初撮影地として予約していた学校が、映画の内容を知った教育委員会が中止を要請してきたため撮影許可が取り消され、
おかげで別の撮影地を探さなければならなくなった制作側に35万ドルもの追加予算、つまり損害を発生させたためであり、
エンドロールはその意趣返しであった。

+ 各作品におけるゴーストフェイスの正体(ネタバレ注意)
  • ビリー・ルーミス
「『13日の金曜日』の殺人鬼の名前は?」
(※「ジェイソン・ボーヒーズではないので注意!)

第1作目の主犯格。両親のプレッシャーから解放を望んでいたスチュアートを共犯者にして巧妙に正体を隠していた。
シドニーの母モーリーンはビリーの父と不倫関係にあり(それどころか町中の男と関係を持っていたらしい)、
そのせいで母親が父親に愛想を尽かして出て行った事で憎悪を抱き、
本編より1年前にモーリーンを殺害(その罪は別の不倫相手だったコットンに擦り付けていた)。
さらにシドニーも娘という理由で逆恨み同然にその憎悪の矛先を向け、
事件に乗じてシドニーに甘い顔をして近付き恋人となり(事件の最中に結ばれてもいる)、ホラー映画じみた猟奇殺人で彼女を脅かした後で殺すつもりだった
(シドニー以外に多数の犠牲者が出ているが、彼らが殺されたのは「シドニーに恐怖を与えるため」という理由でしかない)。
また、全てを終えた後は事前に拉致していたシドニーの父ニール・プレスコットに全ての罪を被せて殺害する予定だった。
しかし正体を明かされた後にシドニーの反撃に会い、頭に弾丸を撃ち込まれ死亡した。

なお、『3』において父の不倫や殺人及び偽装工作の手口は後述するローマンから吹き込まれたものであったと発覚している。
ビリー自身は全くもって擁護しようもないが、彼もローマンに踊らされた被害者と言える。
そして続編のゴーストフェイス達も、『5』以前の犯人全てがシドニー及びカーペンター姉妹に精神的負担をかけるためだけに、
ビリーの手口を真似た模倣犯である。
何故かゴーストフェイス時の声は全員同じだが、少なくとも『3』では「ボイスチェンジャーを使っていた」というちゃんとした理由がある。
基本的に加工されたような声なので、恐らくは他の作品も同様なのだろう。

  • ナンシー・ルーミス
「よくも息子を殺したわね……『その恨みを晴らす』、これ以上理に適った人殺しがあるかしら!?」

『スクリーム2』の主犯格。事件発生後に新聞記者「デビー・ソルト」として取材名目でシドニーに近付いた。
正体は前作の主犯格であるビリーの実母である。
メインキャラの中ではTVレポーターのゲイルのみが事前に面識があったが、以前と容姿が激変していたため同一人物とは気付かなかった。
動機は愛息のビリーを殺したシドニーへの復讐である。
先に述べた通り、不倫した夫を見捨てたのは事実だが息子への愛情は失っておらず、
おまけに(当人の発言が被害妄想でなければ)事件以降に周囲から教育に失敗した毒親・殺人鬼の親として相当中傷されたらしい事や、
シドニーが夫の不倫相手であるモーリーンの娘という点も相まって激しい殺意を抱いていた。
しかし自身やビリーによる大量殺人に関して全く気に咎めていない事からも分かる通り酷く独善的な性格であり、
シドニーからもあの息子にしてこの母ありと呆れられていた。
実際、本人は「自分はきちんとビリーを教育していた」「ビリーが道を誤ったのはあばずれのモーリーンのせい」と反論していたが、
自分がビリーを置いて出て行ったことをシドニーに指摘されて逆上するなど、他責思考と責任転嫁が甚だしい言動を見せている。
なお、劇中では本名が出てこず、後述の共犯者からも終始「デビー」呼びされていたため、
メディアでは偽名のデビ―かルーミス夫人という表記で紹介されることが多かったが、
後年の『6』でようやくフルネームが判明した。
本名が長らく不明だったためデビ―・ルーミスという誤った表記で記載されることもある。このwikiですら一時期そうだった
劇中でも「デビーなんて人間は存在しない」と偽名であることをしっかり公言しているのだが

「大量殺人を犯したあと精神鑑定で罪を逃れて大衆の人気者になる*1」というとんでもない思想を抱いていたミッキー・アルティエリを共犯者として立ち回り、
「主犯のミッキーはシドニーと相討ちになった」と偽装するために取り敢えずミッキーを撃ち、その場に現れたにコットンに対しても、
「(あなたがが逮捕された上にまだ世間で疑われているのも)全ては(不利になる証言をした)シドニーの所為」とシドニーを撃つように煽るも、
逆に自分がコットンに撃たれてしまい、最後はシドニーに「念のため」として息子同様に頭に銃弾を撃ち込まれた。

前作にてコットンがモーリーン殺害の容疑で起訴されたのはシドニーの証言が決め手となったため恨みが無いと言えば嘘になり、
とはいえ原因はそもそもコットンが不倫していたという疑われて当然の事をしていたためで、事実シドニーも冤罪加害者として罰せられてはいない
さらに彼がシドニーを助けた事自体は「シドニーと一緒にTV番組に出演してまだ燻る真犯人疑惑を晴らしつつ有名になりたい」
という打算と野心があってのためで善意という訳ではなく、言い包められると考える余地は確かにあったが、
元を辿ればコットンへの冤罪は彼女の息子のビリーによるものなので因果応報と言える。
もっと言えば、ナンシーがコットンを味方につけるべくあんたが冤罪で懲役にされたのはシドニーのせいとだけ言ったのも、
裏を返せば彼女がそもそもの元凶であるビリーについては全く悪いと思っていないと自白したようなものであり、
これも意図せずコットンの不興を買う形となった。

なお、ミッキーはデビーが撃たれて皆が油断した所で起き上がって襲い掛かろうとしたが、シドニーとゲイルに銃を連射され死亡した。

実は初期脚本が公開前にリーカーによりネット上に流出し犯人の正体がネタバレしてしまったため、
大幅に書き直されたものが本編で使用され、それに伴い犯人も当初の予定と変わったという経緯があったらしい。
ただし製作側も一部スタッフにゴーストフェイスの正体が分からないようにダミーの脚本を渡していたため、
リークされたのはダミーと本稿が混在した脚本だった模様。

  • ローマン・ブリッジャー
「子供は君だけだと彼女は言い切って俺を冷たく突き放した!実の息子である俺を!」

『スクリーム3』における正体で、シリーズ初の単独犯。こっちのローマンとは無関係。
これまでの事件を元にゲイルが書いたノンフィクション小説の映画化作品『スタブ』の最新作、『スタブ3』の監督。*2
自在に声を変えられる、先代達のそれより高性能なボイスチェンジャーを使用して犠牲者を次々と陥れた他、
精巧な自分の死体の作り物を用いて犠牲者のように見せかけて犯人の特定を撹乱した。

その正体は、モーリーンがリナ・レイノルズという名前で女優になるためにハリウッドに移住していた2年の間に生まれたシドニーの異父兄弟。
モーリーンは過去に映画に出るために枕営業を強要されており(平気で不倫する貞操観念ZEROの人格が形成されたのはそのせい)、
その時期に出産されたローマンは認知してもらえなかったがために養子に出され孤独な人生を歩んできた。
第1作目以前に実の母親であるモーリーンの所在を突き止め、彼女に会いに行ったが拒絶されて憎悪を抱き、復讐を決意し、
ローマン目線では何も知らず母の愛を独占していたシドニーも逆恨みで標的にした。

第1作において、ビリーが父とモーリーンの不倫を知ったのは、
ローマンが母の素行を調査した過程で手に入れた2人の関係を収めたビデオをルーミス家に送り付けたためであり
(しかもその際にアリバイ工作のコツを伝授してビリーが自主的に殺人に走るよう誘導していたらしい)、
ルーミス家の崩壊及びルーミス親子の凶行を間接的に起こした元凶にもなっている。

当初のローマンの計画では、シドニーに母の過去を教えて精神を崩壊させて、モーリーンに枕営業を強要していた元凶のミルトンを殺させ、
その後にローマンがシドニーを殺すという算段だった(結局ミルトンを殺したのはローマンだったが)。
しかし既に過去に立ち向かう決意を固めていたシドニーに「あんたが殺人を犯したのは私のせいじゃない。あんたのせいよ」と正論を言われ逆上。
戦闘の末に、シドニーと一緒に調査をしていた保安官のデューイ・ライリーに射殺された。
あるいはビリーを唆すような回りくどい真似をせずに最初から直接狙っていればワンチャンあったかもしれないが、
彼の所業により間接的に起こした『1』と『2』のせいでシドニーはもはや女傑と化していただけでなく、
死線を潜り抜けた仲間も得ており、かつての余計な追い込みのせいでこれらに足元を掬われた、身から出た錆で敗北したと言える。

  • ジル・ロバーツ
『スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション』の主犯格。
シドニーの従姉妹の女子高生で、シドニーに代わる新主人公(ネクスト・ジェネレーション)かのように演出されていたが、
実はゴーストフェイスのネクスト・ジェネレーションだったというオチ。
動機は「シドニーのような有名人になる事」。
物心つく頃から(10年前から)何度も殺人事件を撃退したシドニーに関する話ばかり周囲から聞かされてきたジルは彼女が妬ましくなり、
自作自演で自らが「ファイナルガール*3」として有名になる事を思いつき実行したものであった。
シネマクラブ部長チャーリー・ウォーカーに「協力してくれたら恋人になってあげる」と嘯き、共犯者として行動させた挙句、
そのチャーリーも偽装工作と称して殺害。
自身の計画を告げた上で邪魔者のシドニーも殺害し、自傷行為を行なってまんまと「ファイナルガール」として入院した。
しかし、事情を知らないデューイに「シドニーは生きている」と聞かされた事で口封じのために病室で彼女を殺そうとしたが、
自分の失言から正体が露呈してしまい、デューイ達の妨害により阻止され、最終的にシドニーに胸を撃ち抜かれ返り討ちにされた。

ぶっちゃけシドニーをノックアウトした所で油断せずにトドメを刺してさえいれば計画は完遂されていたと思われるのだが、
その慢心が「額を撃って確実にトドメを刺す」シドニーとの決定的な差になってしまったのが皮肉である。

  • リッチー・キルシュ、アンバー・フリーマン
「シドニー、おれはあんたの……マジで大ファンだ」
「第三幕血の海クリア、犯人判明クリア、そしていよいよフィナーレ!」

『スクリーム(2022年版)』の犯人達。シリーズとしては初となる「シドニーを憎んではいない」犯人(殺す気はあった)で、
「ゴーストフェイスの正体は『1』の登場人物と何かしらの血縁的縁がある」という法則を破った存在。
2人共映画『スタブ』のファンであり、映画の完結作品の出来栄えに不満を抱き、
元々『スタブ』がノンフィクション小説だった事から、リブート版『スタブ』の題材用に無印の事件を模倣した事件を起こした大馬鹿者。
だから散々不謹慎だと…
殺人事件は『スタブ』を復活させるためだけでなく、当時の関係者であるシドニー達を誘き寄せるための仕込みでもあり、
本当の『スタブ』ファンならシドニーに挑むなんて無謀だと考えないのか?と思うが
初代からのレギュラーだったデューイの殺害に成功している
(初代からのレギュラーが死ぬケースは初ではなく、『3』の最初の犠牲者はコットンである)。
最終的にシドニーをも殺し、実はビリーの隠し子だった本作の主人公・サムと、父親違いのサムの妹タラの2人、
「カーペンター姉妹」に罪を擦り付けた上で、再構成されたリブート版『スタブ』を作る算段だった。
リメイクではなく続編のはずの本作が『スクリーム5』を名乗っていないのも、「アンバー&リッチーにとっては初代のリメイクだから」という意味らしい。
だが、アンバーはシドニーに消毒用アルコールをぶっかけられた挙句、銃で撃たれて倒れ込んだ所へガスコンロに引火し火だるまに。
それでもしぶとく生きており、再度シドニー達へ襲い掛かるもタラに頭を撃たれて死亡した。
リッチーはサムが隠し持っていたナイフにより、皮肉にも彼女の父ビリーのかつての犠牲者達の如く刺殺された。

『5』公開時点ではシドニーが相手したアンバーが主犯格扱いされていたが、
『6』では新主人公格のサムが相手したリッチーの方を主犯格扱いしている。

  • ウェイン・ベイリー
「写真で息子の死にざまを見て決意した……お前は死ぬんだ!」

『スクリーム6』の主犯格。
タラのルームメイトであるクイン・ベイリーの父親である刑事として登場したが、
クイン及びタラの同級生であるイーサン・ランドリーと、シリーズ初の3人がかりで事件を起こした首謀者。
その正体はリッチーの父親で、クインとイーサンもリッチーの兄妹。
目的はナンシー・ルーミスと同じく、家族の復讐である。
なお、正体をばらした後のカーペンター姉妹殺害後に第一発見者を装い虚偽の報告をするつもりという発言から、
刑事なのは本当のようだが苗字がリッチーと異なるためおそらく全員偽名と思われる。

歴代ゴーストフェイスの中でも異質な映画のお約束を度外視したような殺戮劇を起こしており
(ジェイソン(『13日の金曜日』のあいつとは無関係)という歴代法則に忠実な模倣犯も冒頭で出たが、計画の障害と見なされたのか早々に殺害された)、
ホラー映画セオリーに沿って相手をハメるということに拘らず、歴代ゴーストフェイスで初めてマスクのまま銃を撃った他、
梯子から落下させて殺害するなど、ただの殺人鬼の殺し方が多い
(一応今作はフランチャイズがテーマとなっており、作中でルーク・スカイウォーカーが死んだことが例えに用いられている。
 レイア姫の演者も『3』で出たし多少はね?)。
これは終盤の発言を見るに、今作の事件は前作の件を姉妹の犯行と誤認した者の仕業と見せかけるためだったようである。
彼自身は息子ほどスラッシャー映画にはさほど関心はなかったようで、リッチーの映画好きも善悪の判別くらいはつくだろうと制限していなかった模様。
結果的にリッチーがスラッシャー映画好きを拗らせた末に起きたのが前作の事件なので、その点については自身の教育を後悔する発言をしていた一方で、
カーペンター姉妹を逆恨みして無関係な人間まで犠牲にしたのはやはり擁護できないのだが、
反面レギュラーのゲイルに重傷を負わせながらもトドメを刺し損ねるなど、
これらの歴代のゴーストフェイス達と比較するとスラッシャー映画の犯人役としてはお粗末に見えてしまうキャラ像も、
終盤までカーペンター姉妹こそが「今作の真のゴーストフェイス」になってしまうではないかという緊張感を掻き立てるのと、
終盤の姉妹との新旧ゴーストフェイスの身内対決という、シドニーが主人公ではないからこその展開で「イカレ具合」の対比を演出するなど、
「敢えてのゴーストフェイスらしくなさ」を作劇的に有用に活用されていた。

前作後にネットに姉妹の身の上を晒す行為を行い、並行して姉真犯人説も流して所謂ネットイナゴ達の注意を向け、
上述したように姉妹新犯人説に踊らされた私刑系バッシングハンターがネット上の情報を信じて、
義憤からゴーストフェイスに扮して私刑を行った、というシナリオで復讐を果たそうとした。
最終的に姉妹によりイーサンは刺し倒され、クインはそれに動揺した所で頭を撃たれ、
ウェインはさながらゴーストフェイスの器ではないと証明されるかのように、歴代被害者のごとく滅多刺しにされる末路を迎えた
(幸いにも姉妹は彼らを反面教師に「後継者」の道への誘惑を振り切り、父のマスクを捨てている)。
そして案の定お約束通りしぶとく死んでなかったイーサンが最後に襲ってきたが、頭にテレビを叩きつけられ死亡した。

  • ジェシカ・ボーデン
『スクリーム7』の主犯格。今回はリッチーともアンバーとも無関係なパターン外し。
表向きはシドニーの隣人だったが、その裏で共犯者であるマルコ・デイビスと組み、
AI生成によるディープフェイクで調査を撹乱したり、『スタブ』ファンのカールという精神障碍者を唆して隠れ蓑にするなど巧妙な手口を用いた。

その実態は例えるならシドニーにパラソーシャルを拗らせた一方的な反転アンチ。
元々ジェシカは夫からDVを受けていた中でシドニーのニュースや本を見て彼女に憧れを抱き、
鍛えた末に夫を殺害して逃げ切ったことがあった。
その出来事をきっかけにシドニーを崇拝するとともに一方的な親愛を抱くようになったのである。
だがシドニーは表舞台から退き『6』でカーペンター姉妹がゴーストフェイスに襲われた際も介入しなかった。
それはジェシカが理想としていたシドニー像からかけ離れた行為であり、彼女はシドニーに裏切られたと思い
(メタ的にはシドニーを演じたネーヴ・キャンベル女史が待遇でパラマウントと同意に至らなかったため)、
精神を病んでフォールブルック精神病院に通うようになったところで、例によって『スタブ』厄介ファンのマルコと出会ったのをきっかけに、
モーリーンの死を発端としてシドニーが『スクリーム』の主人公になったことを再現するように、
シドニーを殺してシドニーの娘・テイタムを「理想のファイナルガール」にすることを思いつき、
表向きはカールを今回のゴーストフェイスとして動かしつつ、今回の事を起こした。
いわば、解釈違いを起こした主人公を退場させてその子供を理想の新主人公にしようとしたのである。
しかも劇中で息子のルーカスを殺しているが、これはDV夫に似てきたのでこの機に便乗して殺したという。
しかし、歴代ゴーストフェイスに人生を狂わされて「一般人ではいられなかった」シドニーはその程度では屈さず、
テイタムを人質にするも救出された上に共犯のマルコは頭を撃たれ、
自身もナイフで滅多刺しにされてしまい、なおも立ち上がるがシドニーとテイタムに頭どころか全身を滅多撃ちにされて死亡した。

今作では本来は新主人公であるカーペンター姉妹を主役にした新三部作のトリを飾るはずだったのだが、
クランクイン直前に演者の1人が諸事情で干され、それに抗議したもう1人と監督が抗議のためにボイコットしたため、
急遽旧監督及復帰とシドニーとその娘テイタムの2人をメインにした作品に変更するというリアルのゴタゴタの中で制作された経緯があり、
当初は主人公交代が認められずカーペンター姉妹を殺して旧主人公シドニーを復帰させるのが動機の犯人という構想だったのではとファンから考察されている。
そんなごたごたの中で制作された本作であるが、そんな窮地の中で制作を余儀なくされた中では最善を尽くしたと視聴者からは見なされており、
作劇的にも急ピッチで脚本のカーペンター姉妹の立ち位置をシドニー親子に変えた片鱗があるなどの批判も出たが、
その上で本作は米国では歴代『スクリーム』シリーズで最高収入を記録している。

なお、『スクリーム』はドラマ版も存在するが、映画とは世界観を共有していない。


その他の作品のゴーストフェイス

+ 『Dead by Daylight』
非対称対戦ホラーゲーム『Dead by Daylight』に"THE GHOSTFACE"の名称でゲスト参戦している。
上記の映画シリーズではなく、マスクのメーカーとのコラボとなっている。そのためか他のコラボキャラよりもDLCによる着せ替えスキンが豊富。

  • ダニー・ジョンソン
「夜が俺の力となる。そしてここに夜明けは来ない」

ジェド・オルセンという偽名で新聞社に勤め、自分が起こした猟奇殺人を記事にして人々を恐怖に陥れていた。
ある時、唐突に正体を明かしたメモを新聞社に置いて姿を消し、逃亡先で壁に貼った自分の記事に見惚れていた所、
「エンティティ」と呼ばれる邪神によりゲームの舞台である霧の森に召喚される。

殺人鬼としての能力は、気配を消して生存者に悟られずに付け回し、条件を満たした者を一撃でダウンさせるというもの。
能力ゲージの回復が遅く、生存者側もゴーストフェイスを見つめる事で能力を解除したりと対抗策もあるので、
しっかり戦略を立てないと本領発揮できないテクニカルな殺人鬼となっている。

+ Mortal Kombat 1
グロ格ゲー『Mortal Kombat 1』にDLCキャラクターとして参戦。他作品のゲストキャラとしては4人目となる。
本作では後述の設定に基づいて三人組として登場する。つまりこいつらとほぼ同じ

究極神拳の一つではそのまま相手を刺殺するのだが、ここでジョニー・ケイジが『MK1』をプレイしている場面に切り替わる。
そして、ジョニーが「ハイクソー。二度とやらんわこんなクソゲー」とでも言わんばかりにコントローラーを放り投げた所にゴーストフェイスが現れて
(この時ジョニーは「ただのナイフ持った男だろ!!」と対戦相手のゴーストフェイスに文句を吐いている)、
文字通りプレイヤーキルをかますというもの。
ちなみに、この技は誰に決めても最終的に殺されるのはジョニーとなる。ここまで来ると、もはや完全なとばっちりである。
一体彼が何をしたのだろうか。…うん、毎回究極神拳で人殺しまくってるけどね
まあ、既に参戦しているゲストも誰かさんみたいに首根っこ掴んだ後に走行中の地下鉄にぶつけて乗客諸共ズタズタにして殺したり、
上空へぶっ飛ばした相手を飛行機のエンジン部に放り込んでミンチにした挙句、旅客機墜落事故に見せかけた大量殺人を引き起こしてるんだけどね!

しかもタチの悪いことにこれらの凶行が原作再現にして、キャラの元ネタがどちらもスーパーマンという事実
アニマリティではハゲタカになって襲い掛かる。
マスク着用時は肉声で喋らないというこだわりっぷり

"What?! Oh,come on!"
(はぁ?! 何でだよ!)

"This is bullshit! He’s dude with a knife!"
(ふざけんなよクソが!コイツナイフ持ってるだけだろーが!)
またしても何も知らないジョニー・ケイジさん

  • エンフォーサー&アサシン
"Surprise~♪"

同作におけるゴーストフェイスの正体。
設定としては、オリジナルのゴーストフェイスが黒龍会のメンバーを引き入れたという体で登場している。
彼等の正体は明かされていないが、プレイヤーの間では使用する技等から、
「『MKD』に登場したキラ(スーパーコーディネイター新世界の神ではない)とコブラ(サイコガンは使わない。顔は誰かさんに似てるけど)では?」
という仮説が立てられている。

一方でメインで戦う方の正体は一作目のビリーが元になっており、
究極神拳やFatal Blowを喰らった際に素顔が明かされる(『MK1』の仕様)。ちゃんとこの時のボイスも別撮りされている徹底振りである。

日本の伝説的バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』では、
出演者達がゴーストフェイスに襲われて珍妙な嫌がらせを受ける「岡田一少年の事件簿」という企画が二度に渡り行われた*4
スクリームだけでなく某じっちゃんの名に賭けて(ドラマ版)のパロディ多めなのは気にしてはいけない

また、ニコニコ動画で主にγ時代に人気を博したダンスグループ「 ゾンビーズ 」のメンバーの一人、
「悠」はゴーストフェイスのマスクを着けてパフォーマンスをしている。

この他に有名どころとして、ゴーストフェイスのマスクを着けてヴァイオリンを演奏する「スクリームの人」など、
ニコニコではゴーストフェイスのマスクと縁のある投稿者がそれなりにいたりする。

+ 『最終絶叫計画』?あれは忘れろ
……と、一言で切り捨てるのには惜しい作品なので、軽く解説。
『最終絶叫計画』は本作『スクリーム』のようなホラー映画を始め、古今東西の映画ネタを詰め込んだパロディギャグ作品。
『スクリーム(無印)』を強く意識して…というかほぼそのまんまのプロットである。
犯人は同じゴーストフェイスのマスクを普通に被っているし、パロディどころではない気がするが。
邦題は『ラストサマー』『スクリーム』『ブレアウィッチ・プロジェクト』のパロディ。
ちなみに原題は『Scary Movie(怖い映画)』と打って変わって非常にシンプル。

ホラー映画マニアほど笑ってしまうパロディが過積載気味にネタとして詰め込まれまくっており、
特に『スクリーム』を知っている程なんとも言えない気持ちにさせられること請け合いの一作である。
原作ファンは笑うもよし、原作をバカにしてると切り捨てるもよし。

賛否両論だがこんなんでも興行収入的には大ヒットしており、
『最'新'絶叫計画』『最'狂'絶叫計画』『最終絶叫計画4(何故か急にナンバリングに戻った)』『最終絶叫計画5』
と続編が作られたほど。そして作風はどんどん製作陣のブレーキが利かなくなっていった
似たタイトルの作品に『最'愛'絶叫計画』というのがあるが、こちらは所謂恋愛もの映画のパロディ作品であり、特に『最終絶叫計画』シリーズとは関係無い
(一応、製作スタッフは『最終絶叫計画』シリーズとは三名ほど共通している)。
逆に同じ監督がメガホンを取った映画『White Chicks』では『最凶女装計画』という、
シリーズ外の作品なのに明らかに元タイトルのニュアンス度外視かつ『最終絶叫計画』を意識した邦題で公開された。


MUGENにおけるゴーストフェイス

chuchoryu氏の製作したコンプゲー『Mugen Horror Madness』用の手描きのキャラが公開中。
キャラ単体も某所で公開されている。
ナイフを用いた近接攻撃中心の性能をしている。
超必殺技の連続突きは決まれば連続ヒットするが、隙も大きく反撃を受けやすい。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画。お相手はChuchoryu氏のマイケル・マイヤーズ

出場大会

  • 「[大会] [ゴーストフェイス]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
アメリカでは出所した元・凶悪犯罪者が当時の心情を綴った手記を大ヒットさせて大金をせしめるという事例が多数あるので、
こういう思考の人間が居ても不思議ではない。
日本でも『狂気にあらず!?』『絶歌』などの例がある(どちらも「実在の殺人鬼」による手記)。
一応、ニューヨーク州ではこのような事件関連の暴露などで得た収益は被害者への補償に充てなければならない「サムの息子法」が1977年に制定されている
(逆に言うと(追随する州はあるものの)アメリカ全土に適用される法律ではない。
 なお「サムの息子」とは、この法律が制定される原因となった凶悪殺人犯のペンネーム)。

*2
『スクリーム3』の時点で『スタブ』も『3』なので一見事件の数が合わないように見えるが、
実際には『スタブ3』は登場人物と舞台のみを継承し、ストーリーはオリジナルという設定。
即ち「実在の事件の『続き』をオリジナルで描いた」という事であり、ドキュメンタリーと言い訳できなくもない前2作よりも不謹慎極まりない。

なお、更に年月が経った『4』の時点ではなんと『スタブ7』まで続く超長期シリーズと化しているが、
長期化するにつれてタイムスリップのようなSF設定が登場するなど「なんでもアリ」の様相を呈している模様。
それでも「スタブラソン」というアングラな一挙上映イベントが開催されるなど、長期シリーズになるだけの人気はあるようだ。
そのせいで『5』の事件が起きたわけだが…メタ的には結果オーライだ。
てか『スクリーム3』のオチを考えると『スタブ3』は撮影中止となってシリーズ終了になると思うのだが…

*3
スラッシャー映画の主人公にして、殺人鬼の標的の中では唯一最後まで生き残る若い女性」という意味の映画用語。
代表例としては本作のシドニーや『13日の金曜日』のアリス・ハーディ(アリスは次回作で殺されるが…)等が居る。
『1』でも主人公達がホラー好きという設定から劇中で自虐言及している。
つまり『4』はそれを皮肉った内容とも言える(シドニーは生き残ったけど既にガールと呼ぶには厳しいし)。

*4
なお、企画自体はこれ以前にも何度か行われており、主なパロディ元は堂本剛氏主演版の『金田一少年の事件簿』。
この企画では本編と同様に推理と解決編という形を通して犯人として挙げられた人物の私情や失態を暴露していくという内容だった。
ゴーストフェイスが出た2回はこの企画のTVSP特別編であり、
2000年度版では犯人役の大久保佳代子女史(出演者の光浦靖子女史の相方)が和解の末に追加レギュラーになった契機でもあったのだが、
真相は岡村氏から「久々に岡田一少年がやりたい」と台本を渡された事だったとメンバーに暴露した事で、事件の黒幕が岡村氏と発覚。
出演者総出でゴーストフェイスに扮して岡村氏の寝込みを襲い、キャンプ場の湖に投げ落とすという因果応報の末路を迎えた。


最終更新:2026年08月06日 17:29