『FF1』ではドラゴンの洞窟に鎮座する、カルディア諸島のドラゴン達を治める王として登場。
光の戦士達が勇気を証明するアイテムを持っていくと4人の勇気を認め、クラスチェンジという形で4人を強化してくれる。
召喚獣として扱われ始めたのは『FF3』から。
バハムートの洞窟出口でバハムートを倒して入手する「バハムル」を使うと使用できる。
白は味方全体にオーラ(攻撃回数アップ)、黒はオーディンよろしく敵を一刀両断(対象は1体のみ)、
そして合体はお馴染みの「 メガフレア」で全体攻撃する。
脅威の破壊力を誇り、 ラスボス戦まで十分に通用する。
FC版では賢者の切り札として大活躍し、押しも押されもせぬ最強の名をほしいままにした。
『 FF4』では月に住んでいる幻獣神として登場。戦って勝つと力を貸してくれる。
無属性で防御無視の高威力全体攻撃と文句の無い性能を誇る。これ以降の作品でも、基本的にこの性能を踏襲する事となる。
威力の面では上位互換とも言える黒魔法「メテオ」も存在するが、そちらは詠唱時間が長い上に、
使えるようになるレベルではバハムートで普通にカンストダメージを与えられるので、実質的に最強魔法として君臨している。
…ここまでは正に最強と言っていい存在であったのだが、これ以降、色々と不遇な扱いを受ける事となる。
『 FF5』では、最強の召喚魔法という立場ながら、装備による属性強化で少ない消費MPで同等威力を出せる「シルドラ」、
ラストダンジョンでは水属性に弱い敵が多いため「リヴァイアサン」の方が使いやすくお株を奪われる。
とはいえ、威力自体はそれらより高く、
装備や敵との状況に左右されずに安定した効果を発揮するという信頼性もあって、最強の召喚獣という地位はなんとか保っていると言えよう。
地味なネタとしては、敵として戦う時は 竜王なのに竜属性を持っていないというものがある。
『 FF6』ではほぼモブ的な扱いに。
世界崩壊前は、イベントシーンで他の召喚獣と共に暴れた後に ケフカに敗れ魔石化される。
そして、世界崩壊後は飛空艇で移動時に遭遇するデスゲイズを倒すと手に入るのだが、バハムート自身に触れられる事は一切無し。
実際に召喚した時の威力も微妙で、これより強力な攻撃手段はいくらでもある。
一応「フレア」を唯一習得できる魔石だったり、装備時のレベルアップボーナスであるHP成長+50%がそれなりに美味しいという利点はあるが…。
総じて、シリーズ史上最も扱いの悪いバハムートであろう。
あと、セッツァーのスロットの役になったりもしている。
『 FF7』では、改だの 零式だの怪しい語尾の付いた亜種が出現していよいよ微妙な存在になる。
また、バハムート達がどんな存在なのかは一切明かされない(これは同作での他の召喚獣も同様だが)。
ただし、性能的にはどれも頼りになり、デザインや演出も好評。
『 FF8』でもアビリティの有用性・火力・演出の長さなど様々な点で他のG.F.(召喚獣)、特に 隠しGFに差を付けられている不遇っぷり。
しかし、
- イベント中で印象的な問答をしてスコールに「偉大なるG.F.」と呼ばれる
- ライブラでの説明文も「G.F.の王」と書かれている
- 歴代屈指のかっこよさを誇る召喚演出
等々、決して不遇なだけではない事を彼の名誉のために記しておく。
直前に連戦させられるルブルムドラゴンの方が強いのは秘密。 特に高レベル時は鍛え上げたパーティでも全滅しかねない作中屈指の強敵なのでしょうがないのよ
『 FF9』にて「最強の召喚獣」にも拘らず、いいように使われた挙句返り討ちに遭うという 噛ませ犬にまで転落。
いつしか「 バカムート」という心無いあだ名まで付けられてしまった。
とはいうものの威力は十分にあるので、断じて弱い訳ではないという事をご留意頂きたい。
『 FF10』では、エボン教の総本山であるべベルの祈り子の夢見る召喚獣として登場。
実は意外な形で最序盤から登場しており、ある意味で 主人公の相棒とも言える重要な役割を担う。
ストーリー上で通常入手できる召喚獣としては最強と言っていい性能なのだが、隠し召喚獣がチートじみた性能なのでそちらの形ではやや地味。
また、どっしりと二足歩行で仁王立ちしたビジュアルは、竜というより竜人、ドラゴニュートといった感じであまり評判は良くない。
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『FF11』でのバハムート |
「ヴァナ・ディールよ!我が一族よ!我が名は真龍の王バハムート!
現れるときが来た!世界の終わりに来る者が……!
今こそ聖戦のとき!我が下に集え!神の血を流すがため!」
霊獣の一つで、空の覇者の異名を持つ真龍(ウィルム)達の王。
拡張データディスク「プロマシアの呪縛」を導入する事により発生する一連のミッション「プロマシアミッション」の冒頭で、
シュ・メーヨ海の沖から登場し、同ミッションでも重要な役割を持つ。
過去に交わした約定のもと、バハムートは真龍を率いて人間を皆殺しにしようとする。
そうしなければ古の神「男神プロマシア」が復活してしまい、世界が大きく傷付いてしまうからである。
しかし、冒険者たちと対峙してその力を認め、
最終的には「人間みずからの手で未来を勝ち取る」チャンスを与える事にした。
なお、別の拡張ディスク「アトルガンの秘宝」で重要な位置にあるアレキサンダー、オーディンらと同様特別扱いのため、
召喚獣としての契約を交わす事はできなかった。
しかし、2010年3月のバージョンアップにてアレキサンダーとオーディンが特殊な条件で呼び出せるようになり、
「いつか、もしかして」と召喚士達は淡い期待を抱いている。
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以上のように『5』以降は冷たい扱いを受けがちだが、一方で一定のフォローが為されているのも事実であり、
スピンオフ作品『チョコボの不思議なダンジョン2』でも物語に大きく関わる存在として登場するなど、
主人公の力を試したり、ムービーで大暴れしたり、主人公を導いたりと活躍の場は多いため、 最強の召喚獣(笑)ではない。
ぶっちゃけ扱いの悪さでは相方のリヴァイアサンの方が数段悲惨だと 言わざるを得ない。
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