ソラ編で登場したかと思われたが、そちらはヴィクセンによって作られたリク=レプリカであった。
本物のリクは闇の世界で王様と離れ離れになってしまい、光と闇の狭間で目を覚まし、
謎の声に導かれ、ソラよりも一足先に忘却の城という場所に辿り着いていた。
しかし、一度同化したアンセムは未だリクの心の中に巣食って隙あらば身体を乗っ取ろうと試み、
自らの中の闇に苦悩しながらもリクは王様の励ましを受け数々の敵との戦いを繰り広げつつ城の上層を目指す。
そして、XIII機関との戦いを経てリクは戦いを経て己の中の闇をも味方に付ける道を見出した。
上層に辿り着いたリクはナミネと王様、ディズと名乗る謎の男に出会う。
ナミネはポッドの中で眠るソラを見せ、記憶と共に心の中に残るアンセムを永遠に封印する方法を持ちかけるが、
リクはの意思でアンセムと決着を付ける事を選び、心の中に巣食うアンセムについに打ち勝つのであった。
そしてディズに手渡された「狭間の者」の黒いコートを着て王様と共に城を後にした。
アンセムの心に打ち勝ったリクだが、アンセムの甘言に乗り心を自らの内に抱えていたという罪悪感と、
自らの内に封じたアンセムの闇が大きくなっていることを感じ、自ら王様の下を離れていた。
そこでディズと再会してソラを目覚めさせるため彼に協力することを選ぶ。
やがてディズからソラの記憶を復活させるため、ソラのノーバディである ロクサスを捕縛するように依頼される。
友人のノーバディが存在するという事実には半信半疑だった(というよりも攻略本のインタビューによれば「認めたくなかった」らしい)が、
自分の煽りにソラと全く同じリアクションをするロクサスを前にディズの話が事実だと認めざるを得なくなり、腹を括って彼に挑む。
激戦の末に一度は敗れたが、自らの内にあった闇の力を解放してアンセムの姿と化すことで逆転して勝利を収めた。
この時から、リクは自ら闇の住人となることを決意し「アンセム」と名乗るようになる。
アンセムの姿でソラと対面する事を拒み続けていたが、存在しなかった世界でついに正体が露呈する。
本物の賢者アンセム曰く、二度と元には戻れないだろうという話であったが、
賢者アンセムがXIII機関の作り出した大いなる心「キングダムハーツ」をデータ化し分解しようと試みて機械が暴走し爆発した際に、
キングダムハーツが半壊した余波で何らかの作用が働いたのか、リクの身体は元の姿に戻った。
そしてリクは、ソラと共にゼアノートのノーバディであり、XIII機関のリーダーでもある ゼムナスとの戦いに挑み撃破。
ゼムナスとの決着を一度付けた後、今までの行いに対する罪悪感から故郷に帰ることを躊躇するが、
ソラの説得とナミネの力によって開かれた闇の回廊を開き、王様達は回廊を通って城から脱出する。
直後、突如復活したゼムナスの妨害によりソラと共に取り残されてしまうが、壮絶な戦いの末に負傷しながらもついにゼムナスに打ち勝つ。
その戦いによって重傷を負ったリクは故郷に帰ることを諦めかけるが、ソラに叱咤され支えられて世界を彷徨う。
やがて黒い海の広がる闇の世界に迷い込んでしまい、もう帰る術も無い事を悟るが、その直後「光への扉」が現われソラと共に闇の世界を脱出。
故郷のデスティニーアイランドに帰還した二人は、ついに王様達やカイリとの再会を果たした。
ディズの下で動いていた時の動向が描かれている。
この時期の機関の活動が大きく鈍った件について、リクは『チェインオブメモリーズ』でメンバーが半壊した影響だと考えていたため、
本命である「他メンバーが大きな動きはせず水面下で陽動して時間稼ぎしながらロクサスに心を集めさせている」ことにしばらく気付かず、
ロクサスの存在を知ったのは『チェインオブメモリーズ』の出来事からかなり後であった。
そして『II』で描かれた通り、ラストでは最後の敵としてロクサスと戦うことになる。
ロクサスもソラに会いたがってはいたが、出会った時には ある理由から自暴自棄のままゼムナスに無謀な戦いを挑もうとしており、
ここで適切な同調措置を施さないままロクサスが消滅するとソラが目覚めない可能性があり、彼を生きたままディズの元へ連れていく必要もあったのと、
ロクサスのキーブレードを通じてこの時リクの記憶から消えていたある存在からロクサスを止めるように頼まれたため、止むを得ず刃を交える事となった。
結末は上記の通りであったが、戦いを経てロクサスにノーバディらしからぬ心を感じており、
彼をソラと会わせてやれないことに罪悪感を抱いているような発言をしていた。
時系列的に『KH』より十数年前話で、ディスティニーアイランドを訪れていたキーブレード使いの テラと出会い、
自分と似た思想とキーブレード使いの資質を感じた テラからキーブレード継承の儀を受けていた。
これがリクがキーブレードを使える理由である。
その後、ソラと共に同じくキーブレード使いの アクアにも出会い、アクアは両者にキーブレード使いになれる素養を感じるも、
リクが既にテラから継承の儀を受けている事を感じた彼女から自分達と同じ様に友人同士で争わぬ様に、助言だけ与えられた。
実質的にソラと並ぶ主人公ポジションとして登場。
ソラと共にイェン・シッドからマスター承認試験を課せられ、
リク自身も「闇の道を歩んできた自分が本当にキーブレードにふさわしいのか見極めたい」との思いから、試験を受けることを決意。
眠りに閉ざされた世界に潜り、7つの眠りの鍵穴を解放して元の世界に帰還するという課題を受けるが、
ソラとは序盤で起きたトラブルで離ればなれになってしまい、一人でソラが旅する世界とは似て非なるの夢の世界を冒険し、
七つの「眠りの鍵穴」を解放するため奔走することになる。
実はリクが旅していた眠りの世界はソラの夢の中であった(ゲームのドロップする度にお互いが眠る仕様はそのため)。
彼は物語序盤でソラの夢の中に悪意ある者達が侵入していることを本能的に察し、無意識にソラの夢の中にダイブしていたのである。
やがて終盤でソラが マスター・ゼアノートに捕らえられてしまい窮地に陥るが、王様達やリアの手助けにより救出。
その後、試験の課題をクリアする事で得た「目覚めの力」で眠りに閉ざされたソラを無事に目覚めさせ、事なきを得た。
そしてこれらの実績によってリクはキーブレードマスターとして承認されたのだった。
ソラがゼアノートの策略で失った力を取り戻そうとする裏で、王様と共にテラ、アクア、ヴェントスを探す任務を受け、
闇の世界で長く行動し過ぎた事や、シャドウすら強敵とされる程にハートレスが強化される闇の世界でデビルズタワーなどと激闘を重ねた結果、
ウェイトゥザドーンを破損して新たなキーブレード「ブレイブハート」に切り替える目に遭いながらも、
闇にのまれたアクアと交戦してソラの援護もあり彼女の救出に辛くも成功する。
また、本作で『COM』で出会ったリク=レプリカの心が宿った事が判明。
何時からリク=レプリカがリクの心に潜んでいたかは明言は無いが、デスティニーアイランドの会話を見る限りデビルズタワーに飲まれた時と思われる。
キーブレード墓場の決戦ではテラ=ゼアノートの圧倒的な力によりヴェン、リアが倒れ、
テラノートを退けてドナルドが力尽きるのを見て呆けるソラを叱咤するも、
直後に現れたデビルズウェーブに次々と仲間が攫われるのを見て今度こそソラは絶望してしまう。
そんなソラに差し伸べようとした手を止め、ソラなら必ずまた立ち上がると信じて一人デビルズウェーブに立ち向かうが、
その踏ん張りも虚しく、やがてデビルズウェーブによってソラと共に飲まれてしまう。
ところが、ソラが発動した目覚めの力の応用で時間が巻き戻される形で復活し、
デビルズウェーブも古のキーブレード使い達の力を借りたソラによって倒される。
これにより光の陣営が敗北する結末は書き換えられたが、そこに現れたダーク・リクにより大量のハートレスの群れが召喚されて防戦一方に追い込まれる。
しかし、駆け付けたイェン・シッドによって道は開かれて真XIII機関と対峙し、自身はダーク・リクと交戦。
リクはダーク・リクをアンセムに乗っ取られていた時の自分と考えていたが、
ダーク・リクの正体は最新版のレプリカの器に過去から呼び出されて心を移された改心前のリク=レプリカであり、
それをリクの中にいたリク=レプリカが看破し、最後はリク=レプリカがダーク・リクの心を引き抜いて器となるレプリカの素体を残し、
そのままリク=レプリカの心は消滅した(ややこしい)。
その後はソラ、王様と共にアンセム、ゼムナス、ヤング・ゼアノートと交戦し、因縁の相手であるアンセムと遂に決着を付けるが、
カイリの犠牲によってついに完成したχブレードによって真のキングダムハーツは開いてしまい、
扉を閉じるべくマスター・ゼアノートをこの世界から切り離す戦いに身を投じる。
当初はキーブレードマスターである王様、アクアと共にマスター・ゼアノートを追おうとするも、最終的にソラ、ドナルド、グーフィーに決着を託し、
自分達は開きかけるキングダムハーツの扉を食い止める役目を担った。
決着後はカイリを救うべく旅立ったソラを見送った他、エンディングではリク=レプリカの意思を汲み器を得て蘇ったナミネをエスコートしている。
後にソラは宣言通りカイリを連れ戻したのだが、そのために目覚めの力を本来の用途ではない使い方をしたため、
彼は世界から弾き出されて消えてしまった。
後日談『Re Mind』では唯一の未帰還者となってしまったソラを見つけるべく関係者達と共に手がかりを探し回るが、
一年間目ぼしい成果を得られることは無かった。
だが、『3D』でソラの夢にダイブしていたことが要因となり、リクは偶発的ながらソラがいる場所を繋がっていた夢の中で垣間見る。
その夢は、「夜の見たこともないビルが建ち並ぶ場所でソラを探して歩いていたらひときわ大きなビルの上から視線を感じた」というものであった。
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