リク


「どうしたソラ、もう終わりか? だらしないな」

  • 年齢:5歳(『BbS』) → 15歳(『KH1』『COM』) → 16歳(『KHII』)
  • 武器:木剣(『KH1』) → ソウルイーター(『KH1』『COM』『KHII』) → ウェイトゥザドーン(『KHII』) → ブレイブハート(『KHIII』)

スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』シリーズ(以下KH)の登場人物。
同じ声のウルトラマンの後輩の方のリクについてはこちらへ。

同作の主人公であるソラのライバルで、シリーズの多くで重要キャラとして出演。
『チェインオブメモリーズ(COM)』のリク編では主役を張った。
担当声優は『DEATH NOTE』の夜神月、『機動戦士ガンダム00』の刹那などで知られる 宮野真守 氏。
+ ボイス
『KH1』ボイス
『Re:COM』
『KHII』
『KH3D』


ソラと同じ「デスティニーアイランド」という島に住む、薄い水色の長髪をした少年。
ソラよりも1つ年上だが、対等に接する親友でありライバル。
歳の割にクールで落ち着いており、大人びた所がある。「外の世界」への好奇心が強く、憧れを持っている。
だが、彼について一番印象が強いのは「まだ操作に慣れてないプレイヤーにコースを完全把握した自分有利のアスレチック勝負を仕掛ける事で、
船の名前を確実に自分の案にし、カイリと縁結びの儀式をする権利まで得ようとするアンフェアさ」なんじゃないかと思わなくもない。
悔しいからと何度も練習してからロードして再度挑み、ざまぁしてやったプレイヤーも多分多い筈

『KH1』の序盤はカウンターを用いて戦う事を除けば、通常攻撃しかしてこない強めのイベント戦闘キャラと言った立ち位置で、何度でも挑む事が出来る
ちなみに苦労の割に経験値効率はすこぶる悪い
『KH1』終盤以降では得意のカウンターの他、地上全体攻撃と言っても差し支えのない連続突進技「ソニックレイド」、
闇属性のホーミング弾を飛ばす「ダークファイガ」の2つを得意とし、彼の他の固有技はこれらのアレンジが殆ど。
また、ソラとは別行動を取る事の多い彼だが、『KHII』終盤ではめでたくパーティーイン。
剣術は勿論の事、ソラが殴られたと思ったら瞬間移動をして庇いつつカウンター、ダークファイガを連射、大量の剣を纏いながら暴れ回り、
武器から大量のレーザーを掃射したりとやりたい放題。
その上、回復魔法(実際はMPを消費して使うポーション)まで使い、ステータスも非の打ち所が無いと言う、
最強のPTメンバーの1人だった(中ボス達との戦いでは敵に分断されて別行動ばかりではあるが)。
その他、『KHII』のラスボス戦では一時的に操作キャラになる場面も。
また、殆どの作品でもう一人の主人公としてプレイアブルキャラ扱いであり、その際には主人公であるソラよりも強いとされている事が多い。
単なるネガポジ反転ライバルポジションに留まらない、破格の扱いを受けているキャラと言える。

+ 『KH1』での彼について。波乱万丈の人生の始まり
前述の通り、彼はデスティニーアイランドでの生活に退屈し「外の世界」へ出る事を夢見ていた。
そこで親友のソラ、カイリと共に島の外へ旅に出るため、3人で少しずつイカダを組み立てていた。
そしてとうとうイカダが完成し、旅立ちの準備も整ったため翌日に出航する事となった。
そして、彼とソラの運命が始まる。

その日の晩、島が突然の嵐に覆われ、さらに闇と共に漆黒の魔物、「ハートレス」が出現する。
しかし、それによりリクは他の世界への扉が開いた事を知り、躊躇いなく闇に飲まれ外の世界へ抜け出した。
その後は離れ離れになったソラとカイリを探すために世界を渡り歩くが、カイリが心を失い眠っている事、
そして自分が必死でソラ達を探している間に、今まで自分の弟分だったソラがリーダーとして新しい仲間と楽しそうに旅をしていた事を知り、
魔女マレフィセントの暗躍もあって、以降はソラに対し敵対。
マレフィセントに「カイリを救うためには7人のプリンセスを全員集めなければならない」と聞いたリクは、
マレフィセントからハートレスを操る力を受け取り、モンストロではピノキオを攫い、
ネバーランドではソラを捕らえて心を失ってしまったカイリを連れ去る等してソラと対峙し続けた。
その後ホロウバスティオンまでやってきたソラと再会した時に、自身こそが真のキーブレードの勇者である事を告げ、彼からキーブレードを奪い取る。
しかし後に再びソラと相対した時に、キーブレードは闇に染まったリクよりも仲間と強い絆で繋がれたソラを主人に選び、
リクはキーブレードの勇者としての資格を失ってしまう。
そうしてソラに敗れて弱った心の隙に付け込まれ、本作のラスボスである闇の探求者アンセムに体を奪われてしまう。
その後、闇の世界で彷徨っていた所を王様に救われ、アンセムを倒し闇の扉を閉めようとするソラの手助けをした*1
そして物語は『チェインオブメモリーズ』へと続いていく。

+ 以降の作品の活躍
  • 『チェインオブメモリーズ』
ソラ編で登場したかと思われたが、そちらはヴィクセンによって作られたリク=レプリカであった。

本物のリクは闇の世界で王様と離れ離れになってしまい、光と闇の狭間で目を覚まし、
謎の声に導かれ、ソラよりも一足先に忘却の城という場所に辿り着いていた。
しかし、一度同化したアンセムは未だリクの心の中に巣食って隙あらば身体を乗っ取ろうと試み、
自らの中の闇に苦悩しながらもリクは王様の励ましを受け数々の敵との戦いを繰り広げつつ城の上層を目指す。
そして、XIII機関との戦いを経てリクは戦いを経て己の中の闇をも味方に付ける道を見出した。
上層に辿り着いたリクはナミネと王様、ディズと名乗る謎の男に出会う。
ナミネはポッドの中で眠るソラを見せ、記憶と共に心の中に残るアンセムを永遠に封印する方法を持ちかけるが、
リクはの意思でアンセムと決着を付ける事を選び、心の中に巣食うアンセムについに打ち勝つのであった。
そしてディズに手渡された「狭間の者」の黒いコートを着て王様と共に城を後にした。

  • 『II』
アンセムの心に打ち勝ったリクだが、アンセムの甘言に乗り心を自らの内に抱えていたという罪悪感と、
自らの内に封じたアンセムの闇が大きくなっていることを感じ、自ら王様の下を離れていた。
そこでディズと再会してソラを目覚めさせるため彼に協力することを選ぶ。
やがてディズからソラの記憶を復活させるため、ソラのノーバディであるロクサスを捕縛するように依頼される。
友人のノーバディが存在するという事実には半信半疑だった(というよりも攻略本のインタビューによれば「認めたくなかった」らしい)が、
自分の煽りにソラと全く同じリアクションをするロクサスを前にディズの話が事実だと認めざるを得なくなり、腹を括って彼に挑む。
激戦の末に一度は敗れたが、自らの内にあった闇の力を解放してアンセムの姿と化すことで逆転して勝利を収めた。
この時から、リクは自ら闇の住人となることを決意し「アンセム」と名乗るようになる。

アンセムの姿でソラと対面する事を拒み続けていたが、存在しなかった世界でついに正体が露呈する。
本物の賢者アンセム曰く、二度と元には戻れないだろうという話であったが、
賢者アンセムがXIII機関の作り出した大いなる心「キングダムハーツ」をデータ化し分解しようと試みて機械が暴走し爆発した際に、
キングダムハーツが半壊した余波で何らかの作用が働いたのか、リクの身体は元の姿に戻った。
そしてリクは、ソラと共にゼアノートのノーバディであり、XIII機関のリーダーでもあるゼムナスとの戦いに挑み撃破。
ゼムナスとの決着を一度付けた後、今までの行いに対する罪悪感から故郷に帰ることを躊躇するが、
ソラの説得とナミネの力によって開かれた闇の回廊を開き、王様達は回廊を通って城から脱出する。
直後、突如復活したゼムナスの妨害によりソラと共に取り残されてしまうが、壮絶な戦いの末に負傷しながらもついにゼムナスに打ち勝つ。

その戦いによって重傷を負ったリクは故郷に帰ることを諦めかけるが、ソラに叱咤され支えられて世界を彷徨う。
やがて黒い海の広がる闇の世界に迷い込んでしまい、もう帰る術も無い事を悟るが、その直後「光への扉」が現われソラと共に闇の世界を脱出。
故郷のデスティニーアイランドに帰還した二人は、ついに王様達やカイリとの再会を果たした。

  • 『358/2 Days』
ディズの下で動いていた時の動向が描かれている。
この時期の機関の活動が大きく鈍った件について、リクは『チェインオブメモリーズ』でメンバーが半壊した影響だと考えていたため、
本命である「他メンバーが大きな動きはせず水面下で陽動して時間稼ぎしながらロクサスに心を集めさせている」ことにしばらく気付かず、
ロクサスの存在を知ったのは『チェインオブメモリーズ』の出来事からかなり後であった。
そして『II』で描かれた通り、ラストでは最後の敵としてロクサスと戦うことになる。
ロクサスもソラに会いたがってはいたが、出会った時にはある理由から自暴自棄のままゼムナスに無謀な戦いを挑もうとしており、
ここで適切な同調措置を施さないままロクサスが消滅するとソラが目覚めない可能性があり、彼を生きたままディズの元へ連れていく必要もあったのと、
ロクサスのキーブレードを通じてこの時リクの記憶から消えていたある存在からロクサスを止めるように頼まれたため、止むを得ず刃を交える事となった。
結末は上記の通りであったが、戦いを経てロクサスにノーバディらしからぬ心を感じており、
彼をソラと会わせてやれないことに罪悪感を抱いているような発言をしていた。

  • 『BbS』
時系列的に『KH』より十数年前話で、ディスティニーアイランドを訪れていたキーブレード使いのテラと出会い、
自分と似た思想とキーブレード使いの資質を感じたテラからキーブレード継承の儀を受けていた。
これがリクがキーブレードを使える理由である。
その後、ソラと共に同じくキーブレード使いのアクアにも出会い、アクアは両者にキーブレード使いになれる素養を感じるも、
リクが既にテラから継承の儀を受けている事を感じた彼女から自分達と同じ様に友人同士で争わぬ様に、助言だけ与えられた。

  • 『3D』
実質的にソラと並ぶ主人公ポジションとして登場。
ソラと共にイェン・シッドからマスター承認試験を課せられ、
リク自身も「闇の道を歩んできた自分が本当にキーブレードにふさわしいのか見極めたい」との思いから、試験を受けることを決意。
眠りに閉ざされた世界に潜り、7つの眠りの鍵穴を解放して元の世界に帰還するという課題を受けるが、
ソラとは序盤で起きたトラブルで離ればなれになってしまい、一人でソラが旅する世界とは似て非なるの夢の世界を冒険し、
七つの「眠りの鍵穴」を解放するため奔走することになる。

実はリクが旅していた眠りの世界はソラの夢の中であった(ゲームのドロップする度にお互いが眠る仕様はそのため)。
彼は物語序盤でソラの夢の中に悪意ある者達が侵入していることを本能的に察し、無意識にソラの夢の中にダイブしていたのである。
やがて終盤でソラがマスター・ゼアノートに捕らえられてしまい窮地に陥るが、王様達やリアの手助けにより救出。
その後、試験の課題をクリアする事で得た「目覚めの力」で眠りに閉ざされたソラを無事に目覚めさせ、事なきを得た。
そしてこれらの実績によってリクはキーブレードマスターとして承認されたのだった。

  • 『III』
ソラがゼアノートの策略で失った力を取り戻そうとする裏で、王様と共にテラ、アクア、ヴェントスを探す任務を受け、
闇の世界で長く行動し過ぎた事や、シャドウすら強敵とされる程にハートレスが強化される闇の世界でデビルズタワーなどと激闘を重ねた結果、
ウェイトゥザドーンを破損して新たなキーブレード「ブレイブハート」に切り替える目に遭いながらも、
闇にのまれたアクアと交戦してソラの援護もあり彼女の救出に辛くも成功する。
また、本作で『COM』で出会ったリク=レプリカの心が宿った事が判明。
何時からリク=レプリカがリクの心に潜んでいたかは明言は無いが、デスティニーアイランドの会話を見る限りデビルズタワーに飲まれた時と思われる。

キーブレード墓場の決戦ではテラ=ゼアノートの圧倒的な力によりヴェン、リアが倒れ、
テラノートを退けてドナルドが力尽きるのを見て呆けるソラを叱咤するも、
直後に現れたデビルズウェーブに次々と仲間が攫われるのを見て今度こそソラは絶望してしまう。
そんなソラに差し伸べようとした手を止め、ソラなら必ずまた立ち上がると信じて一人デビルズウェーブに立ち向かうが、
その踏ん張りも虚しく、やがてデビルズウェーブによってソラと共に飲まれてしまう。
ところが、ソラが発動した目覚めの力の応用で時間が巻き戻される形で復活し、
デビルズウェーブも古のキーブレード使い達の力を借りたソラによって倒される。

これにより光の陣営が敗北する結末は書き換えられたが、そこに現れたダーク・リクにより大量のハートレスの群れが召喚されて防戦一方に追い込まれる。
しかし、駆け付けたイェン・シッドによって道は開かれて真XIII機関と対峙し、自身はダーク・リクと交戦。
リクはダーク・リクをアンセムに乗っ取られていた時の自分と考えていたが、
ダーク・リクの正体は最新版のレプリカの器に過去から呼び出されて心を移された改心前のリク=レプリカであり、
それをリクの中にいたリク=レプリカが看破し、最後はリク=レプリカがダーク・リクの心を引き抜いて器となるレプリカの素体を残し、
そのままリク=レプリカの心は消滅した(ややこしい)
その後はソラ、王様と共にアンセム、ゼムナス、ヤング・ゼアノートと交戦し、因縁の相手であるアンセムと遂に決着を付けるが、
カイリの犠牲によってついに完成したχブレードによって真のキングダムハーツは開いてしまい、
扉を閉じるべくマスター・ゼアノートをこの世界から切り離す戦いに身を投じる。
当初はキーブレードマスターである王様、アクアと共にマスター・ゼアノートを追おうとするも、最終的にソラ、ドナルド、グーフィーに決着を託し、
自分達は開きかけるキングダムハーツの扉を食い止める役目を担った。

決着後はカイリを救うべく旅立ったソラを見送った他、エンディングではリク=レプリカの意思を汲み器を得て蘇ったナミネをエスコートしている。
後にソラは宣言通りカイリを連れ戻したのだが、そのために目覚めの力を本来の用途ではない使い方をしたため、
彼は世界から弾き出されて消えてしまった。

後日談『Re Mind』では唯一の未帰還者となってしまったソラを見つけるべく関係者達と共に手がかりを探し回るが、
一年間目ぼしい成果を得られることは無かった。
だが、『3D』でソラの夢にダイブしていたことが要因となり、リクは偶発的ながらソラがいる場所を繋がっていた夢の中で垣間見る。
その夢は、「夜の見たこともないビルが建ち並ぶ場所でソラを探して歩いていたらひときわ大きなビルの上から視線を感じた」というものであった。


MUGENにおけるリク

+ 佐藤氏製作
  • 佐藤氏製作
GBA版『KHCOM』のドットを使用したちびキャラ
原作再現のためガードは不可能で、バックステップ中は無敵になる。
ボタンはAボタン(攻撃)とBボタン(ジャンプ)のみ使用。二段ジャンプで瞬時に相手の背後に回れる。
地上攻撃は連打で自動的にコンボになる他、ダメージを受けた時に発動出来るカウンター攻撃も持っている。
必殺技はどれもゲージを消費する仕様。
AIは未搭載だが、改変は自由との事。

+ テラ大地氏製作
  • テラ大地氏製作
外見や技は『3D』準拠。
「ダークロール」や「エアスライド」により機動性も優秀な他、
魔法による飛び道具と強力な近接攻撃や優秀なコンボ性能を持つ、オールラウンダーなキャラとなっている。
AIもデフォルトで搭載されている。


ちなみに『KH』のキャラは海外で殆どがGBA版のドットでMUGEN入りしており、
主人公のソラだけでなく、XIII機関のメンバーや王様(ミッキーマウス)などが存在する。


「闇夜に続く、黄昏の道か…」

「そうじゃない。」

「夜明けの道さ」

出場大会



*1
よく事情を知らないユーザーからは、ソラがミッキーやリクを助けようとしなかったことを疑問に思われがちだが、
闇の扉はハートレスなどの闇の存在しか通ることができないため、アンセムと分離したリクやミッキーは闇の扉を通ることができない。
よって、彼らがあの場で闇の世界から脱出することもソラ達が彼らを救出することも不可能であった
(ストーリー内では言及されないがアンセムレポートに記載がある)。
また、闇の扉は内と外の両方からキーブレードを使用しなければ閉じることができないため、
アンセムが指摘した通りソラ単独では封印することはできず、封印のためにミッキーは内側である闇の世界に残る必要があった。

ただし、ミッキーがプロローグでソラに夢を通じて語りかけているときに「もう戻れない」と語っていた通り、
ソラが旅立つ前、それどころか闇の扉が完成する前から彼は闇の世界を訪れていたため、
「自由自在に使えるわけではないが闇の扉の他に往来する別の方法がある」ということも示唆され
(エピローグにて序盤でから行動を取ったミッキーの愛犬プルートが彼からの手紙を持っていたのも、
 野村氏によればその「別の方法」で闇の世界に向かいソラ達のいないところでミッキーと接触していたためらしい)、
戦い終結後にソラ達は希望を捨てずにミッキーとリクを探すという、当面の目標を見出してもいる。


最終更新:2025年03月25日 21:42