"Welcome to my nightmare."
アメリカのホラー映画、『エルム街の悪夢』シリーズに登場するキャラクター。
他人の夢の中に侵入する能力を持ち、眠りについた人々の夢の中に出現しては殺戮を繰り返す殺人鬼。
夢の中で彼に殺された者は、現実世界でも同様の傷を負って死に至る。
身長173cm、体重70kg。右手にはめた鉄の鉤爪や、赤と緑の横縞のセーターと茶色の帽子がトレードマーク。顔は醜く焼け爛れている。
ホラー映画界では『13日の金曜日』の
ジェイソン・ボーヒーズらと並ぶ人気キャラであり、『フレディvsジェイソン』でジェイソンと共演したこともある。
キャストは『フレディvsジェイソン』までが初代のロバート・イングランド。
それ以降は『ウォッチメン』で
ロールシャッハ役を演じたジャッキー・アール・ヘイリーが引き継いでいる。
日本語吹き替え版での
声優は初代フレディは青野武氏や江原正士氏が、二代目フレディは山路和弘氏が担当している。
格闘ゲームには『
モータルコンバット』シリーズの第9作目にダウンロードコンテンツ限定キャラクターとしてゲスト出演している他、『2D格闘ツクール』製の同人ゲームである『TERRORDROME』にも登場している。
また、『
THE KING OF FIGHTERS』の
チョイ・ボンゲはフレディをモデルにしたキャラであり、彼のファンだという設定がある。
チョイが鉄の鉤爪を使っているのもフレディを真似たもの。
キャラクター概要
元々は特殊な力を持たない普通の人間。
一度死亡した後に人外の能力を持った殺人鬼として復活するのだが、そこに至るまでの経緯は1984年のオリジナル版と2010年に公開されたリメイク版で細部が異なる。
オリジナル
悲惨な出自と、それに起因する苛めと虐待によって精神が歪み、成人後は20名もの子供を殺す快楽殺人犯となる。
連続児童殺害事件の容疑者として起訴されるものの、精神異常を理由に無罪となったため納得のいかない遺族達によって住処に放火されて死亡する。
その際悪魔との契約を果たして復活し、他人の夢の中に侵入する能力を持った殺人鬼として生まれ変わった。
リメイク
幼稚園の地下に住み込みで庭師兼管理人として働いており、園児からも好かれていた。
だが、その裏で園児に性的な悪戯をしていたことが親達にバレてしまい、無実を主張するものの生きたまま火炙りにされてしまう。
しかし、夢の中に現れる殺人鬼として復活し、当時幼稚園に通っていた若者達を狙う。
人々の恐怖をエネルギー源としており、殺害対象を恐怖させればさせるほど自身の力を強化することができる。
そのため、ばっさり殺すジェイソンと違ってわざと被害者をいたぶったり、被害者のトラウマを呼び起こす殺害方法を選ぶなど、より残忍で恐怖を与えられる演出を好む。
当初は冷徹な性格であったが、シリーズを追うごとにコミカルになっていき、ネタに走った殺し方をしたりブラックジョークを口にすることも多くなった。
第7作目及びリメイク版ではそういったキャラ付けは鳴りを潜め、1作目の時のような冷酷な性格になっている。
弱点は恐怖がエネルギーであるが故に自身が恐怖の対象でなくなったり、存在自体を忘れ去られてしまうと著しく弱体化すること。
更に、現実世界に引き込まれてしまうと夢の中では存分に発揮出来た超常的な能力を使えなくなってしまう。
また、焼死したために炎が弱点とされたり、他にも鏡や正規の埋葬が弱点とされることもある。
格闘ゲームでのフレディ・クルーガー
『モータルコンバット9』でのデザインはヘイリーが演じた2代目のものに近いが、鉤爪を両手にはめているのが特徴。
スタイリッシュなコンボとキャラの特徴を上手く捉えた
フェイタリティ演出の人気は高い。
ホラー映画のキャラクターを集めた『TERRORDROME』にはジェイソンや『チャイルド・プレイ』のチャッキーらと共に登場。
原作通り鉤爪は片手(1P側では右手)だけにはめており、同人作品ながらキャラクターの滑らかな動きは商業作品の『モータルコンバット』と比べても遜色ない。
MUGENでのフレディ・クルーガー
『KOF』の改変ドットで製作されたキャラと『TERRORDROME』の画像を使用したキャラが存在する。
使用されている画像はチョイや
K9999をベースにした改変ドット。『TERRORDROME』と同じく鉤爪は片手のみにはめている。
操作方法は6ボタン形式。2段ジャンプが可能なぐらいで、その他の特殊なシステムは存在しない。
超必殺技は鉤爪と蹴りを主体にしたラッシュや、計12発を放つ3WAYの飛び道具など。
AIは搭載されていない。
Rominucka氏によってアーケードモード用のOPが追加された改変版も存在する。
- Rominucka氏製作 TERRORDROME仕様
上記改変版と同じくmr zero氏のフレディがベースになっているが、キャラ画像が『TERRORDROME』のものに差し替えられている。
技構成も『TERRORDROME』仕様となっており、
ナメック星人よろしく腕を伸ばす攻撃やワープ技などを搭載しているが、ステップのみでダッシュが存在しないなど完全な原作再現というわけではないようだ。
こちらもシステム面で目立った特徴はなく、AIは未搭載。
「怖すぎてオネショしちゃうじゃないの!!」
「さすが木曜洋画だぜ!!」(木曜洋画劇場『フレディvsジェイソン』CMより)
出場大会
出演ストーリー