バラバ

「バラバ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

バラバ - (2020/11/12 (木) 20:12:22) の編集履歴(バックアップ)



「超獣バラバの周りを、放射能の雨で守るのだ!」

1972年の特撮『ウルトラマンA』の13、14話に登場した怪獣。別名「殺し屋超獣」。
異次元からの侵略者ヤプールが地球侵略のために送り込んだ改造生体兵器「超獣」の一体。
超獣についての詳しい説明はベロクロンのページを参照。

見ての通り一番の特徴は全身が武器でできていることである。
右手は鉄球左手は鎌になっており、その鉄球の先端からワイヤーのようなものを発射して相手を絡め取ったり締め上げることができる。
さらに頭部には大きな剣が付いており、ここから相手を少しの間痺れさせる光線を出したり剣自体を飛ばして攻撃もできる。
「殺し屋超獣」の肩書きは伊達じゃない。
劇中では2回Aと戦ったがそのどちらも(初戦は主人であるヤプールの援護があったが)Aを圧倒していた。

設定上では宇宙怪獣とアゲハ蝶の幼虫の合成、との事だが、どの辺りに「アゲハ蝶の幼虫」の要素があるのかは不明。
後述する最後の目玉が飛び出る姿が芋虫の触覚っぽいと言われる。

+ 原作ネタバレとそれ以降のバラバについて
ヤプールがウルトラ5兄弟をゴルゴダ星に縛り付け、その間に地球を征服するために送り込んだ。
ヤプールにより放射能の雨が降る中暴れ回るが、ウルトラ4兄弟のエネルギーを分けてもらい地球に戻ってきたAと戦闘になる。
戦闘の途中に飛ばした頭部の剣を取られ追い詰められるも、
ヤプールが人質に取ったウルトラ兄弟の映像をAに見せて戦意を削いだこともあり、Aを敗退に追い込む。
その後ゴルゴダ星でエースキラーを倒し4兄弟を救出して戻ってきたAと2回目の戦闘。
この時はゴルゴダ星のゴタゴタで焦っていたのか放射能の雨はヤプールは降らせていない。
序盤はAを圧倒するが、頭部の剣をAに取られそれを胸に刺され吐血。さらに後頭部に蹴りを入れられ眼球が飛び出してしまう。
さらに左腕の鎌を取られ、すれ違いざまに首を切られて絶命というコンボを決められ敗北した。

後のウルトラマンタロウには本人は登場していないが暴君怪獣タイラントの腕として復活。
Aのときと同じようにワイヤーや鉄球、鎌でウルトラ6兄弟を圧倒した。
この時、何故か腕はバラバとは逆に右手が鎌、左手が鉄球になっている。
ちなみにタイラントのデザイン画では、腕は生前のバラバと同じだったらしい。

その後長らくはタイラントの腕としての出番しかなかったが、映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』にてスパークドールズとして登場。
久々に敵怪獣として暴れるのか、はたまた主人公が変身して戦うのか…と思われていたが、
実際にはイカルス星人(SD)と合体し、タイラント(SDU)の一部となっただけであった。結局腕かよ
一応劇中では「強そう」と高評価を得ていたのがせめてもの救いか。
…その後視聴者が本当に「強い」バラバが暴れる光景を見ることになるとは誰も思わなかっただろう。

「エース…エース……エースゥゥゥッ!!」

2020年の『ウルトラマンZ』にて48年ぶりにTVシリーズに登場
当然、スーツは新造である。
ヘビクラ隊長の見立てによると『ヤプールの怨念がバラバの姿となって実体化した』存在であり、なんと喋る事が出来る上に、個体としても超強化されている。
具体的には
  • 頭の剣を発光させる事で異次元への穴を開ける事が可能。この異次元へ相手の飛び道具を放り込んで無効化、電撃のような光線で反撃するカウンター技を有する。
    • 加えて、頭の剣を奪われた事への反省からか、剣を飛ばす際に光るロープのようなものがくっつくようになった。このロープを介して操作する事で複雑な軌道での攻撃や、広範囲を薙ぎ払う攻撃も可能に
      • ゼットランスアローや、後述のエースブレードやベリアロクといった相手の武器に対しても早い段階で対処している
  • 鼻の穴から発射するミサイル(高威力の大型、連射可能な小型の二種)、目からメタリウム光線と同等の威力の光線の追加
  • ヤプールの怨念の実体化だけあって、エースやゼットの各種攻撃を受けても中々怯まない圧倒的タフさ、しつこさを発揮
  • 鎌でエースブレードを受けとめたあと、横から鉄球で叩いてへし折るといった単に暴れ回るだけではないクレバーな戦い方
……反面、放射能の雨を降らせる能力はオミットされた。現代じゃヤバ過ぎるから仕方が無いか。もっとも、そんなものがなくても防御面は十分すぎたのだが。
声優は『列伝』以降ニュージェネレーションヒーローズ作品の常連であるかねこはりい(旧:金子はりい)氏。

街中の上空が割れて開いた次元の穴から出現(出現前、次元の穴に気づいた途端に宇宙大怪獣ベムスターが逃げ出した。これは後のエースの発言の伏線と思われる)、
待機していたウインダム及びキングジョー・ストレイジカスタムと交戦。
当初はウルトマンエースの力が宿ったウルトラメダルを持つウルトラマンゼットの変身者であるナツカワ・ハルキが
搭乗しているウインダムを怨敵ウルトラマンエースと誤認して執拗に攻撃、キングジョーSCの応戦もむなしくウインダムを大破に追い込み、
ハルキがゼットに変身してからはウルトラマンゼット・デルタライズクローと戦う。
デルタライズクローのメイン武器である魔剣ベリアロクを即座に脅威とみなしたのか、一撃を受けた後すぐにベリアロクを弾き飛ばし、
回収しようとした隙に猛攻を加えてダウンさせ、起き上がろうとしたところに大型ミサイルを撃ち込む見事な起き攻め
ウルトラフュージョン(強化形態)を解除させる。
そのままグロッキーになったゼットにトドメを刺そうとするも、
銀河連邦遥かに超えて光と共にやってきたウルトラマンエース本人がゼットの窮地を救った。
エースの激励を受けたゼットも、タフネスに優れた形態ベータスマッシュにチェンジ、タッグでバラバに挑む。
エース本人の登場にバラバ(ヤプール)もテンションがあがったのか、より一層激しい攻撃で二人のウルトラマンを攻めて立てる。
エースやゼットの攻撃のほとんどが有効打にならなかったが、エースの新技「ストップリング」には対応できず(それでも直前に拘束を脱したが)、
エースからエネルギーを受け取ったゼットの「スペースZ」を受け、何故か目玉が飛び出して真っ二つになり遂に爆散した。
しかし、バラバが、バラバラ吹き飛んだ破片の内、「異次元に穴を開ける」能力の発生源である頭部の剣がそのまま残っており……。

+ 実写作品以外での活躍
コミックボンボンで連載された漫画『ウルトラマン超闘士激伝』においては、ヤプールへの扉を開く三つの鍵を守る三幹部の一人として登場している。
銀河最大の激戦地、サンド星でバキシムの奮戦によって怪獣軍団の勝利が近付いた所へ、ヤプール軍の援軍として登場。
「超獣武器庫」を自称し、両腕の鉄球と鎖鎌(腕の中に分銅が仕込まれている)、後頭部の剣を超獣達に分け与え、
メビウスの鍵を持っていることを知ったレッドキングの体当たりを、両腕の武器を外した跡から出てきた万能ムチで迎撃しようとするが、
怪獣の援軍に来た闘士ゼットンに阻まれ、武器を与えた部下も全員倒されていまう。
已む無く剣を回収して戦おうとするが「素手ではオレに勝てんと宣言しているようなもの」と煽られた挙句、
宣言通りに武器を置いたゼットンの拳で剣を割られ、そのまま殴り飛ばされて敗北した。
まごうことなき噛ませ犬だが、後に登場したはいいがタイの映画準拠だったタイラントよりはマシな扱いであったと言えよう。


MUGENにおけるバラバ

様々な怪獣キャラを公開しているカーベィ氏によるものが2014年8月5日に公開された。
8月6日の更新では上の赤色の体色の他に序盤の方の灰色に近い体色のカラーなどが追加された。
氏のペガッサ星人と同じくFCソフト『ウルトラマン倶楽部 怪獣大決戦!!』のデフォルメされたドットを使用。
ただし氏のブラックエンド同様MUGEN上ではある程度の大きさに拡大されている。
最新版は2015年2月3日に公開されており、新たにエースキラーのカラーが追加された。

技には劇中で使用したものが多数搭載されており、ワイヤーや鉄球、鎌などで戦う。
「バラバ鞭」はリーチも長く、使い勝手がよい。
頭部の剣からだす「痺れ光線」は相手を一定時間痺れさせることができる。
「痺れ光線」という割には全画面がフラッシュするような演出で光線っぽくないかもしれないが、
映像作品中でもそういう演出の技だったのでれっきとした原作再現である。

ゲージ技の「放射能の雨」は劇中と同様雨を降らせることができる。
相手は雨が降っている間一定間隔でダメージを受けるというものだが、画面が見にくくなるので注意。
他にも「頭部の剣」「バラバ霞切り」などが搭載されている。
AIもデフォルト搭載されている。

出場大会