― 絶 命 勝 利 ―
- 取れば勝利になるラウンドで、相手の体力が境地ゲージを下回っていること
(相手が「無の境地」未発動、発動中、発動後のいずれでも可)
- 「怒り爆発」状態であること
- 武器を持っており、地上にいること
「無の境地」や「怒り爆発」についての詳細は
こちらを参照。
性能は全キャラ共通で、発生が若干遅い代わりに出掛かり完全無敵の短距離突進技。
この突進は「無の境地」によるスロー化の影響を受けないので、相手が境地発動中に反撃として使うことも可能。
突進がヒットすると
BGMが変わり、キャラごとのトドメ演出へと移行する。
絶命奥義の真価は「無の境地」ゲージの変換効率の良いキャラに対して発揮される。
右京や
半蔵などの変換効率の良いキャラは、大体3ラウンド目になると境地ゲージが6割近く溜まっている。
そして上記キャラなどは境地中に崩せる性能を持っていて、崩されると7割~8割は平気で飛ぶ。
つまりは相手のライフが6割を切ると、無の境地で即死させられる危険性がある。
その対抗手段として崩された瞬間に怒り爆発を行うことで、相手の無の境地が終了するまでの間
絶命奥義をちらつかせての駆け引きが出来る。
上記の通り発生は遅いが、突進直後1キャラ分移動する前後までは全身無敵なので相手も迂闊に技を振れなくなる。
せっかくライフの7割分も溜めた境地ゲージが仇となって、絶命奥義で即死するのはもの哀しいものがある。
ちなみに絶命奥義の条件を満たしているときに相手がジャンプすると、
水邪や
劉雲飛などの空中で技を出して着地ずらしを出来るキャラ以外には絶命奥義が
確定する。
爆発されたら
バッタ厳禁。
ただし、相手が境地ゲージの変換効率の悪いキャラだったり、2ラウンド目時点の場合だと
絶命奥義が使用可能圏内になってはいるが、相手の残り体力が
2~3割程度なんて事もザラだったりする。
この場合、奥義とか使うまでも無くサムスピ的には
既に一撃死圏内である。
ディップスイッチをいじれば初期境地ゲージ9.9割やら即死する一閃やらというものも可能だが、
もちろん実戦ではそんなこと不可能である。
余談だが、上記の各種DIPを使用し怒り爆発条件無制限、無の境地条件無制限とした場合、
怒り爆発中に境地を行うと爆発の効果が無くなる。
逆に境地中に怒り爆発を行うと境地はそのままに爆発の効果も上乗せできる。
ただしCPU戦ではこれか一閃をボスに決めないと次のボスが出てこないままバッドエンド直行となるため、
グッドエンドを見たいならやる必要がある
(
天草→
斬紅郎→
我旺→
ミヅキと出るので3回決める必要あり。ミヅキのみは何でも良い)。
無の境地からの一閃でもいいのだが、こちらの方が圧倒的に簡単。
ただし、我旺のみ絶命奥義に対して明らかにガードする
AIが設定されているので、投げを
すかして決めるなどの工夫がいる。
全体的に
グロい。しかも対象は男女問わず
(ただし他キャラに比べ
ナコルル等一部の女性キャラは不自然にガードが固く、
多少ではあるが開発側も下記のような事態を考慮していたものだと考えられるが…)。
その演出は
食う、
血の雨を降らせる、
影に引き込んで首だけ放り捨てる、
馬乗りになって心臓を一突き等、様々である。
勝利台詞も基本的に相手が死んでいる事を前提とした内容となっている(例外…というか生死自体に言及してないキャラもいるが)。
じゃあ絶命奥義以外ならグロくないのかと言うとそうでもなく、普通にフィニッシュしても血を噴いたり真っ二つになったりするので結局変わらない。
なお、その普通のフィニッシュ時の勝利台詞は、相手は
例え切断されていても生存している事になっているようだが。
一応サムスピには
死者蘇生を行える人がいるので蘇生後の台詞なのかもしれない。
+
|
各キャラ絶命奥義演出 |
- 覇王丸「天覇凄煌斬」
「行くぜー!」「決まりだー!」
- 翻りながら大きく振りかぶり、刀に巨大な光を纏わせ剣光一閃。覇王丸らしく単純明快、かつ豪快な技。
- 元は『真サム』での武器破壊技。覇王丸ファンにはおなじみの技だろう。
- 『斬サム』以降は『真サム』の隠し技「天覇封神斬」に武器飛ばし技の座を奪われていたが、
- 『剣サム』及び『令サム』では武器飛ばし技に返り咲いている。
「俺の強さは天下一。冥土に逝っても忘れるな!」
- ナコルル「トゥルセ サンペ キク ムツベ」
「自然の怖さを…教えてあげる」
- 直訳すると「倒して心臓を叩く刀」。
- 相手を上空に放り投げ自分もジャンプし、空中で馬乗りになって引き倒し、
- 上記の台詞を言いつつ宝刀を振り上げて心臓を一刺しにする。
- ぶっちゃけ歴代の投げ技を繋げただけ(「空裂投」→「飛天鷹落投」→「流転胸激刃」)なのだが、
- 派手な演出の多い絶命奥義の中でやたら生々しく現実味があり、返り血を浴びて「さよう……なら…」と呟く。
- 大自然のおしおきじゃねえからそれ!! むしろ人災。
- はっきり言って自然よりもナコルルが怖い。
- なお、ドッターの暴走かは不明だが、
- ナコルルだけは(絶命奥義に限らず)縦斬りでトドメを刺されると一瞬とはいえ服だけが切れて胸の谷間が見える。
- だが直ぐさまナコルル自身も縦真っ二つとなって消えてゆく。現実は非情である。
「大自然の……おしおきです……」
- 服部半蔵「禁忌 モズ砕き」
「五体消滅!」「これがお主の定めなり…!」
- 「真・モズ落とし」の強化版。
- 数回殴った後まず腕の骨を折り、次にジャンプで回り込み足の骨、掴んで飛び上がる最中に肋骨、
- そしてモズ落としで頭蓋骨を粉砕する。相手は死ぬ。
- 骨を折る際にレントゲン写真が挿入される演出は、『必殺仕置人』の「念仏の鉄」が元ネタだろう。
- 最後の頭蓋骨粉砕だけで絶命させるには十分そうだが、
- そんなこと言ったら通常のモズ、と言うか殆どの必殺技、それどころか刀を振り回すサムスピでは通常技でさえアレなので気にするな!
- しかし本作の半蔵はやたらモズが多い。他にも「天魔覆滅」とか「封じ手 毒龍」とかいろいろ技はあったはずなのだが…。
「六根罪障を宿せしその魂、 三途の火坑に還るがよい」
- ガルフォード「絶・ヘブンズウルフ・バッドファング」
- 元は『アスラ斬魔伝』の秘奥義「DDD」。名前の元ネタは『銀牙 -流れ星 銀-』の「絶・天狼抜刀牙」の英訳(ただし「抜刀=バッド」だけは当て字)。
- 突進がヒットするとバックステップで一旦離れ、上空から乱舞攻撃を繰り出し、頭上から急降下してトドメを刺す。
- ただしパピーが。いや、まぁ元ネタの使い手も犬、と言うか『銀牙』は犬達が主役で人間の出番は無い漫画だが。
- ちなみにガルフォードは横ではしゃぐだけ。イェーイ!
- ガルフォードは実質何もしないのに、最後の方で刀を取り出すので素手だと使えない。
- 勝利デモで下記の台詞を言うが、「もう死んでるから!次会えるのはあの世だから!!」と突っ込まれるのはよくあること。
- 前述通り死者を蘇らせられる人がいるので問題無いのかもしれないが。
- 『天サム』以降やや影を潜めていたパピー本体説が再燃した技である。
「次に出会ったときには
- 正義のために、ともに戦おう!」
- 橘右京「夢想残光霞」
兵や 儚くなりし 泣時雨
- 元は『斬サム』~『天サム』羅刹の武器飛ばし技、および『アスラ斬魔伝』の羅刹の秘奥義。
- 突進がヒットすると相手に何往復もしながらなます斬りにした後刀を鞘に収め句が現れ、
- 時間差で傷口が開いて相手の上半身が崩れ落ちる。
- ちなみに相手は刀を鞘に収めた瞬間に断末魔を上げる。
- 演出が格好良いため人気のある技だが、中々出番に恵まれない(夢路の「御神薙」に引き継がれたからでもあるが)。
「………………………………御免。」
- 千両狂死郎「独壇場“鬼の舞”」
- 歌舞伎の定式幕が降りて敵を切り刻み、最後に相手の上半身を爆発させて消し飛ばした後、
- 決めの見得を切りながら大きく「終劇」の文字が浮かぶという、狂死郎歌舞伎の真骨頂と言える奇妙な世界を演出する。
- 『斬サム』~『天サム』の両対極の武器飛ばし技をアレンジしたようなもの。
- ちなみに反対側で黒子が登場して日の丸の扇子を振るいながら応援してくれ、爆発後は拍手してくれる。
- それにしてもこの黒子さん、ノリノリである。
「お主の血肉、価千金とは小さき事。
- この狂死郎が目からは万両じゃ!」
- 柳生十兵衛「柳生新陰流秘伝 無二羅天」
「柳生の太刀筋、主では見切れぬわ!」
- 「八相発破」から近立ち強斬り「柳生連双斬」の乱舞を見舞い、「二ツ角羅刀」(別名親父グラデーション)でフィニッシュ。
- 天サム羅刹の武器飛ばし技「激 双嵐陣」と、『天サム』の断末奥義をミックスしたようなもの。
- 相手は十の字に切断される。ちなみに相手を四つ裂きにするのはこの奥義だけである。
「新陰流を侮り、刹那の見切り
- 誤りしは即ち死。許せよ」
- シャルロット「スプラッシュグラデーション」
"Merci beaucoup."
- 元は『真サム』の武器破壊技、および『天サム』修羅の武器飛ばし技。
- 七芒星の剣閃を描いて相手を切り刻み、「パワーグラデーション」で縦一線。
- 最後は上記の一言(メルシーボーク。フランス語で「本当に、本当にありがとうございました」)で締める。
- ぶっちゃけ『天サム』のものをコピペしただけなのだが、ボタン押しっぱなしでフィニッシュが変わる要素は無くなった。
- まあ、ビンタとか祈りで相手を絶命させてもそれはそれで嫌なのだが…。
- レイピアで、しかも片手で人間を切断してるが、
- フェンシングに使われるフルーレとは違い斬撃も可能なガチの実戦用武器なので、なに、気にすることはない。
- ちなみに馬で轢き殺す案や、何故か最後にドレス姿に変身する案もあったらしい。コピペでよかった!
「せめて、天界へ逝けるよう祈ろう」
- タムタム「アハウ・カスティーガー」
「アウアー!「グルルルル…ドッ!」 「アーオアーオ!」「アオアオアオー!」
- 仮面が変化して巨大なアハウ・ガブルを吐き出し、相手の周りを多数の精霊が踊りながら天に連れ去る。ゴショーターイ!
- 元は『天サム』の修羅・羅刹共通の武器飛ばし技。
- しばらくすると上空から頭蓋骨(女性キャラの場合身に着けていた遺品)が落下し、チャムチャムが登場し一緒に雄叫び。
- 『零SP』のタムタムは前作『零』と同様お兄ちゃんじゃなかったはずだが、気にするな!
- ちなみに仮面は二種類あり、どちらに変化するかはランダム。
- 初期案では『ヴ○ン○イア』の○ナ○リスのファラオマジックみたいな技になる予定だったらしい。
「うらら、うら、う~ら。戦士ノ魂、
- 我ガ神けつぁるくぁとるニ捧ぐ」
- 牙神幻十郎「札死舞」
「死に晒せ!」
- 三連殺(五連殺か?)のカス札で相手を打ち上げ、上昇しながら次々に斬撃を叩き込む。以上。
- 「裏五光」っぽいけど微妙に違う。
- かなり適当な演出なのでファンの間でも反応に困っている技だが、製作は超大変だったらしい。
「続きは地獄の鬼と死合うがいいわ」
- 緋雨閑丸「鬼の記憶 無限砲」
「うっ!僕が…やったのか…」
- 背後に斬紅郎の幻影が出現し、閑丸が刀を振り上げた後、幻影が巨大な剣閃を放つ。
- そのまま倒れ込み、縦真っ二つになって崩れ落ちる相手を前に上記の台詞を呟いて落ち込む。
- 言うまでも無く元は斬紅郎の「無限流 無限砲」。
「僕は鬼…? 鬼、なの?
- そんなつもりじゃなかったのに!」
- リムルル「コンル ストゥ ポロ」
「うーんしょと!どーだぁ!それー!」
- 直訳すると「大きい氷の制裁棒」。元は『アスラ斬魔伝』の羅刹の技の「コンル ストゥ」。
- 「コンル メム」で相手を氷漬けにし、巨大な氷のハンマーを振り下ろす。
- そっちの道のプロ(?)である某忍者と違い氷付けの相手をバラバラに砕かないあたりまだ良心的なのかもしれない
- (『天サム』の断末奥義では相手の上半身を粉砕していたので、それに比べるとむしろ残虐度は下がっているかも)。
- 殴り殺しておいて「エヘヘヘ」なんて笑ってるリムルルは姉とはまた別の意味で怖いが。
- まあ勝利台詞で泣いちゃってるけど(絵だと楽しそう)。多分許してくれない。
- 『剣サム』では武器飛ばし技に採用されたが、こちらでは氷漬けにせず直接ハンマーを振り下ろす。
- 余談だがナコルル同様断末魔が二種類あり、うち片方は正に断末魔と言える悲痛な叫び声になっている。
「き、きっと許してくれるよね?
- ねっ、コンル? ……うわぁあん!」
- 首斬り破沙羅「獄門」
「さあ、お休み…」
- 絶命奥義の中でも後述の「外道の晩餐」と並び最も残虐にして、おそらく一番問題になった技。
- 相手を影の中に引きずり込んで斬り刻み、影から大量の血飛沫が飛び出す。
- ここまでなら元になった『天サム』の断末奥義と同じなのだが、その後影から出てくるのは破沙羅ではなく、相手の生首。
- 生首がコロコロと転がる。ナコルルやリムルルもお構い無し。
- しかも、リムルルは獄門を喰らうとKOボイスが旧SNK時代の「いやあああああ!」になる。
- 飛び出してくる生首も結構凝られており、首が横たわり涙を流すものから爆発や水化し消滅するものもあれば、
- トマトのように潰れたり一瞬だけ表情が変わったりするものもある。
- 余談だが、実は生首の画像自体は既に『斬サム』の時点でデータの中に存在し、製作途中でボツになった模様。
- それを引っ張り出してきたのだろうが、少々やりすぎだった感が…。
「君は楽園の門をくぐったよ……。
- 眩しい闇に抱かれて……ククッ!」
- 花諷院骸羅「カチ割るぞこらぁ!」
「餓鬼道に落ちろー!」
- 相手を石化し、何度か殴りつけた後自分も掌を合わせて石の体になり、相手を粉砕する。
- なんかいろんな技を混ぜたようなオリジナル技。
- 石化の原理も粉砕の原理も自分が石化する必要性も不明だが、とりあえずどんどん人間離れしている(アゴとか)。
- ちなみに石化した相手は断末魔を上げない。当たり前っちゃ当たり前だが。
- 最後に「昇天!」と叫ぶボイスが「サーセーン!」と聞こえることで有名。
「生者必滅!南無阿弥陀仏! 化けて出るんじゃねぇぞ!」
- 風間火月「挟撃、火達磨大突進」
- 反対側に炎の分身を生み出し、両側から「火炎撃」で同時に突進し爆破した後どこかへ消える。
- 相手は上半身が消えて無くなり下半身だけが場に残る。
- ある意味、半蔵の「断末奥義」と同じ(分身こそしないが相手の上半身を爆破して下半身だけにする)。
- 兄と一緒に「六道烈火」を叩き込むという案があったが、製作の都合でお蔵入りになってしまったとのこと。
「……やり過ぎちまったか。
- 俺の炎で弔うけど、勘弁しろよな」
- 風間蒼月「湖月・水鏡の陣」
「見せてあげましょう!」
- 反対側に水の分身を生み出し、両側から乱舞攻撃。
- 最後に遠立ち強斬りっぽいモーションで挟撃し、その後両方の蒼月が水と化して姿を消す。
- 時間差で傷口が開いて上半身が崩れ落ち、「消去完了」。
- 元は天サムの断末奥義だが、左右の分身の動きが非対称になっており、統一感の無い動きが逆に格好良いと評判。
- 時間が足りなかったとのことだが、最後の一撃だけ合っているので適当ではなくちゃんと計算された動きだと思われる。
- 『剣サム』では武器飛ばし技に抜擢された。
「弱いことを罪とは言いませんが
- 気の毒なことをしてしまいましたね」
- 徳川慶寅「百花繚乱」
「百花繚乱!」「咲き乱れるぜ!」
- オリジナルの乱舞技。
- 「夕顔」「椿」「朝顔」「撫子」「白百合」「牡丹」の6つの花を次々に咲かせ、「俺のはすごいぜ……」と言いながら
- 「遊蝶華」のモーションで巨刀「慶寅」を豪快に振り下ろしフィニッシュする。「春が来たぜ……」
- …なのだが、何故か相手は切断されない。
- 遊蝶華のダメージは凄まじいのでなまくらではないと思うのだが、ある意味すごい刀だ。おかげで断末奥義の中でも残虐要素は薄い。
- これは恐らく時代劇『暴れん坊将軍』で徳川吉宗が峰打ちを使っていたのを意識して「将軍家は自らの手を汚さない」から
- (戦国時代の人間である初代様は別だろうが。なお悪党が吉宗から死刑宣告を受けた際は御庭番が始末する)
- ……なのかどうかは不明。まあ何にせよ結局死んでるけど(勝利台詞も下記の通りだし)。
- 『剣サム』では秘奥義になった。フィニッシュの「慶寅」は使わなくなったが、これひとつで「遊蝶華」を開放できるようになり便利。
- 『令サム』に於いても秘奥義として搭載されている。
「あの世でも、いい恋するんだぜ?」
- 真鏡名ミナ「ニルヤ・カナヤの呪縛」
「もう、死んでよ」
- ニルヤ・カナヤはニライカナイとも言い、琉球地方に伝わる異世界の観念。極楽浄土のようなもの。
- 至近距離で矢を一本射たあと、矢束を真上に放り投げて片っ端から乱射し、
- 「これで最後ね。さよなら」と共に締めの最後の一発を放ち、何故か爆発して相手の上半身が消し飛ぶ。
- 「わかってる、悪いのは私…」と呟くが、勝利台詞は下記の通り。かなり情緒不安定。
- ちなみに矢を投げる際揺れる。『剣サム』では武器飛ばし技になり、爆発は無くなった。
「……嫌い。みんな、嫌い」
- 劉雲飛「天罪喪門」
「これが武侠の剣よ…」
- 相手から
尻子玉魂を抜き取り一刀両断する。割と普通だが、シンプルで雲飛らしい。
- 絶命奥義の中でも慶寅と並び比較的残虐要素が薄め(魂を両断する際微妙に出血する)なので、そういうのが苦手な人にも安心である。
- ちなみに下記の勝利台詞は、「特(ひとつ)當(まさ)に君が死を借り、以て天を厭(しず)むべし」と読む。
- 訳すと「ここはひとつ君に死んでもらって、天をなだめてみようじゃないか」。
- 出典は『三国志』武帝紀の裴注引ける『曹瞞伝』で、本来は「特當借君死、以厭衆」。
- 兵士への配給を誤魔化していた曹操が、怒る兵士達を欺くため、兵糧係にあらぬ罪を着せて処刑した逸話が元である。
- …そこを踏まえると、「俺の罪を償うため、お前死んでくれないか」という外道全開な台詞な気がしなくもない。
「──特当借君死、以厭天。
- 空観を以て西刹へと逝くがいい」
- 妖怪腐れ外道「外道の晩餐」
「あ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……!」
- 食う。それ以上の説明は要るまい。
- 相手を掴み、画面外へ連れ去っていだだきまぁず。
- 食べ終わった後に残留物を吐き出しごぢぞうざまぁ。まさに外道。あとこっちみんな。
- 直接食べるシーンこそ見えなくなっているが咀嚼音が非常に生々しく、合間に聞こえる相手の悲鳴との相乗効果で
- 首斬り破沙羅の獄門と並ぶ残虐な技となっている。
- ただまぁ、悲鳴と言っても要はダメージボイスなので、喰われつつも「まだまだ!」とか「やるな!」とか「嫌い」とか、
- 意外と余裕ありそうに聞こえる連中が居るのは内緒だ。
- なお、リムルルはこの技を喰らった時も獄門と同じ特殊なKOボイスに変更される。
- 通常は頭蓋骨(同キャラ戦だと、より大きな頭蓋骨)が吐き出されるが、女性キャラに決めた場合は服などの遺留品が吐き出される。
- 「一応」残虐表現への配慮はされていたということなのだろうが…。
- 『剣サム』では真スピリッツ時限定の武器破壊技として続投。同作は一切の血しぶきもカットされているため、同技もその煽りを受けている。
「ごぢぞうざまでぢだぁ」
- 羅刹丸「臓腑抉り」
「ぞくぞくするぜぇぇ!」
- 相手の体に腕を突き刺し心臓を抉り出し「いい色だな」と呟きそれを握りつぶす。
- 心臓の絵がリムルルであろうと外道であろうと同じなので、でかすぎたり小さすぎたりする。
- ちなみに断末魔は心臓を握り潰したときにあがる。
- 臓物が出てくるのでかなり残虐な技のはずだが、体自体は五体満足なためかあの二人と見比べるとそれほどグロく感じられない不思議。
「クゥッ!今宵はテメェの頭蓋骨で
- 血酒ってのも、たまンねぇなァ!」
- レラ「イルスカ エムシ ネワ シキテ」
「これが、大自然の痛みよ」
- 直訳すると「怒れる太刀と牙」。元は『アスラ斬魔伝』の羅刹ナコルルの秘奥義。
- 相手を蹴りつけた後打ち上げ、落下してきた所をシクルゥと共にX字状に一閃を描いてフィニッシュする。
- フィニッシュ後の勝利ポーズがランダムで、シクルゥを撫でるものと刀から血を滴らせるものの2種類がある。
- はっきり言ってダサイ(主にX字のエフェクトが)。『斬魔伝』の時は普通に格好良かったのだが…。
- これは演出を調整する時間がほとんど無かったためらしく、勝利ポーズが2種類あるのは贖罪の意味が込められている。
- やり直したいキャラ、ナンバーワンらしい
- (サムライスピリッツ零スタッフ参加同人誌『零~グラフィカルマニアックス~』より)。
「……さよなら。自然に還りなさい」
- 炎邪「三千大千世界全焦土」
「ジョラジョアラァ!
グォオオアァァァァァァ!!!」
- 相手の首を両手で掴み上げ、「炎邪爆熱」で大炎上。相手は灰も残らず焼き尽くされ消滅する。
- 炎の中に魔界での炎邪本来の姿のようなもの…というかほぼデビルマンが見える。
- 「三千大千世界」とは仏教用語で「一つの宇宙が10億個(1000の3乗)集まった空間」を表し、
- 転じて「世界の全て」といった意味で用いられる。
- つまり「世界全てを焦土と変える」となり、炎邪のキャッチコピーにもなっている他、『剣サム』EDでもその光景が見られる。
- 「六道烈火」といい、仏教用語をやたら使うのは元々が中国人(劉雲飛の弟子)だからかもしれない
- (キリスト教徒なのにやたら仏教用語を使う奴もいるが)。
「ンドゥオッッゴルルァラアァァ!!」
- 水邪「平等カツ神聖ナル裁キ」
「それが貴様の運命だ」
- 相手を地面に叩き付け「命乞いをしろ」と言いつつ上空へ運び、「やはり死ね」と念力で握り潰す。……どっちだよ。
- さらに両手を広げ、満足そうに上空から降ってくる血の雨を浴びる水邪様。
- 死体が一切見えないためあの二人ほどではないが、
ネタキャラにあるまじき非道な技である。
- また、残虐レベルを低くすると血の色が白くなってしまい、男のキャラに決めると別の意味で酷い絵になることでも有名。
- なお、水邪様唯一の地上発動技である。
「卑しき民の割には良い血だ。
- 我が胸の理想郷にて悠久を生きよ。」
- 天草四郎時貞「汝、懺悔せよ。我、滅罪せん。」
「贖罪の時は今…」「これで救われよう」
- 宝珠が分裂し、弧を描きながら次々に相手の体に風穴を開ける。
- 元は『天サム』の断末奥義だが、最後に光を纏った宝珠をぶつけて消滅させる演出が追加されている。
- 宝珠が勝手に駆け巡っている間、天草はジョジョ立ち。
- フィニッシュの際に「カ…カ・イ・カ・ンーッ!」などとのたまっており、天草のイカレっぷりが存分に発揮される技である。
- その演出からガォン!やインフィニティ・シリンダーと呼ばれることも。
「我が刻印は免罪符。 エデンの園が汝を受け入れようぞ」
- 壬無月斬紅郎「無限流極意 無双剣」
「我が極意…受けてみよぉー!!」
- 相手の足を踏みつけ逃げられないようにし、巨大な無限砲ビームを浴びせ足以外を消し飛ばす。
- 侍界広しといえども、ごんぶとビームになるほど強烈な斬撃を放てるのはこの人ぐらいのものである。
- やはり本物は格が違うのか閑丸の幻影とは威力が段違いであり、
- 受けた相手はもはや切断とかいう状態ではなく、剣閃部分は跡形も無く吹き飛ぶ。
- まあどっちも結局死ぬので大差は無いが。
- 技名の由来は初出作品のサブタイトル『斬紅郎無双剣』より。
「存生の砌に負いし怨憎、我が剣に
- 担いて弔意とせん。以て瞑すべし」
- 兇國日輪守我旺「黄泉社」
- 鎧武者(闇キ皇の姿)に変身して相手を頭上に放り投げて落ちてきたところを兜の角で突き刺し、
- 全身から放出させた気の柱で相手を木っ端微塵にする。
- 気の柱を放出する際「テンハカッサツ」と叫ぶ。CVラオウで。
- また勝利ポーズでは「うぬも真の益荒男であった」と褒めてくれるのだが、相手が女性でも妖怪でも魔人でも益荒男。
- 当初は衣服を脱ぎ捨てフンドシ一丁になり、正拳突きの連打で相手を粉微塵にする技だったらしい。コピペでよか(略
「我、忠國の大儀の為に死を以て 斬奸の槍を振い、三途を逝こうぞ」
- 羅将神ミヅキ「狂魔祀怨獄」
「いい声で鳴け」
- 相手を宙に浮かせて指先の念力で次々に斬り裂き、最後に玉串を振り下ろし頭部を木っ端微塵にする。
- 破沙羅の獄門は首だけが残るが、これは逆に胴体だけが残る。
- 勝利ポーズでは使い魔のアンブロジァを呼び出してその上に座り、「ごらん、あの無様な姿を」と言う。
「アンブロジア様……。魂を奉げましょうぞ……」
-
|
※グロ注意
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※修正された結果。あまり変わってない?
|
『零SP』はバランス的にはシリーズ最高傑作とまで言われているのだが、この表現の話題が一人歩きし、
肝心のゲーム部分より有名になってしまった。詳しくは、
サムライスピリッツの項での「零SP騒動」を参照の事。
そもそもサムスピは『初代』からして胴体が真っ二つになるような「刀で斬られた表現」があり、
『天草降臨』では見方によっては絶命奥義よりも過激な後述の「断末奥義」も存在する。
『零』では斬殺KOが無くなったことで物足りないという意見があり、『零SP』では胴体切断、斬殺KOが復活、
更に条件を厳しくし、あくまで「魅せる」に徹したこの絶命奥義が採用された。
もちろん、ナコルルやリムルルでも容赦無し。
しかもナコルルは胴体切断、斬殺KO発生でKOボイスが旧SNK時代の
「きゃあああああああ」になる。うん、生々しいね。
しかし、その表現がやりすぎだと叩かれ、家庭用で発売されたNEOGEOロム版では完全カット、
後に続く斬殺や血しぶき
エフェクトもカットされた『天下一剣客伝』と繋がっていく。
尚、
侍魂公式サイトの紹介
では絶命奥義には一切触れられておらず、
『零SP』そのものも2015年に正規移植の発表がされるまで半ば黒歴史のように扱われていた事からも、圧力の程も知れよう。
しかし、「斬る」という表現はやはり刃物が身体に及ぼすダメージを視覚的に現すことにおいて効果的であり、
絶命奥義もまた、「死合う」という意味を率直に表した結果である。
その為、この表現を支持する層、否定する層と分かれており、今なおこの表現に対しての意見が交わされている。
『零SP』の場合、周囲の意見から作り手が残虐行為であると認めたため、
家庭用に向けては完全にカットされるという事で対処が為された。
これに関しても賛否両論を呼んだのだが、「どちらが正しい」とは言い切れない、難しい問題である。
これ以前にも『天草降臨』には「断末奥義」という似たような名前のシステムがあるが、こちらは勝敗が決した
後
に
無抵抗の相手にトドメを刺すというもので、
FATALITY寄り、と言うかほぼそのまんま。
こちらは
ナコルルと
リムルル、そして何故か
斬紅郎に対しては発動できない。またこの3人のみ通常の切断KOも発生しない。
なお、女子供でも、
シャルロットや
閑丸は普通に死ぬ。
斬紅郎に関しては少女である、保護動物である等の説があったが、未だに真相は謎
なお、『閃』の海外版では首を撥ねたり、腕が切断されもがくなど残虐描写が健在であった。
一方、国内版は全くそんな描写は無い。レーティング事情の他にも需要の問題もあるのかもしれない。
2015年以降の移植版『零SP』では残虐表現が完全復活し、
『令サム』も国内版でも残虐描写が為されるようになっている(オプションで発生しないように切り替える事も可能)。
MUGENにおける絶命奥義
やはり「必殺」という部分に惹かれたのか、多くのサムスピキャラ及びサムスピ風キャラに搭載されている。
例としては、本来『零SP』には登場していない
夢路や
三九六や
パピー(いずれもたるせ氏製作)、
Pinko氏の
服部半蔵や
妖夢SS、うる氏のサムスピ風
このはなどなど。
また、悪咲3号氏の『
CVS2』版
覇王丸及び
羅刹丸にも搭載されているが、こちらは大ダメージを与える3ゲージ技となっており、
この技で相手をKOした場合のみ特殊演出に移行するというアレンジが施されている。
原作ではこのラウンドを勝てば試合に勝てるという条件でのみ使用可能であったが、
MUGENではこの条件を判別することができないため絶命奥義を全ラウンド使えたりするキャラも存在している。
関連項目
最終更新:2023年05月13日 18:06