平成版『ウルトラセブン 最終章6部作』の5作目「模造された男」や『 ウルトラマンマックス』等にも登場している。
また、『ウルトラ』シリーズの外伝作品『アンドロメロス』ではキングジョー型の怪獣戦艦「キングジョーグ」が登場するなど、
シリーズには欠かせないロボットである。
『ウルトラセブン 最終章6部作』では破壊された初代キングジョーを地球防衛軍が回収した「キングジョーII」が登場。
地球防衛用に利用しようとしたが暴走、セブンと再び対決する。
相変わらずの重装甲と超パワーにセブンは苦戦するが、ライトンR30爆弾で傷を負った箇所に対して、
アイスラッガーの三連続攻撃からの ウルトラ・ノック戦法を使用。アイスラッガーがひび割れながらもなんとか撃退した。
この戦いにおいてワイドショットをオープンゲットのごとく回避、高速で後ろに回りこみながら合体し反撃するという、
ゲッター顔負けの高機動を見せている。
ちなみに『 ウルトラマンタロウ』において、中盤で旧作に登場した怪獣や宇宙人が次々と登場する展開がある。
これは裏設定として過去にウルトラマンらに倒された宇宙人達が手を組み、
「怪獣軍団」として対タロウ用の戦力をぶつけていたというものなのだが、怪獣軍団は過去にセブンを苦戦させたキングジョーの性能に着目し、
ペダン星にキングジョーの派遣を問い合わせた所 1体作るのに3年かかると言われて断念したらしい。
翌年のレオからしばらくウルトラマンの番組が無いので完成が3年後では放送に間に合わない
代打は エレキングだが……当然タロウに敗北。怪獣軍団は「やっぱキングジョーにすりゃよかった」と言ったとかなんとか。
『ウルトラマンマックス』では ゼットン星人が ゼットンに続いて送り込んだロボット兵器として登場。
こちらもマックスの攻撃をオープンゲットのごとく避けるという戦い方を見せてくれた。
しかしパイロットに脱出されてしまい、その直後にマックスがゼノンから送られた新兵器、
マックスギャラクシーの攻撃を受け、あっさり破壊されてしまった。
このキングジョーのみ、分離パターンがオリジナルのキングジョーと異なる。
データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』(現在は稼働停止)や関連番組『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』、
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』には、右腕に大型キャノン「ペダニウムランチャー」を装備し、
全身の装甲にステルス処理を施した新型機「キングジョーブラック」として登場。
ステルス処理を施している割に、地球レベルの科学力で初登場時あっさり感知されているのは秘密。
惑星ボリスに出現した怪獣を手当たり次第圧倒的な火力で倒し、
主人公のゴモラ達3体も自慢のペダニウム合金のボディと火力で圧倒。
また、惑星ボリスに残された人間の救助へ来た地球の宇宙船を撃墜し、
その時の戦闘が原因でボリスの人工太陽が制御不能になり惑星へ落下させてしまうなど、
惑星ボリスを死の星へと変えてしまう原因を作り出した。
最終話ではゼットンと激闘を繰り広げ、ファイナルビームを片腕で防ぐなど互角以上の勝負を繰り広げた。
まぁその後すぐEXゴモラにゼットン共々フルボッコにされたのだが。
ボディを破壊されても完全には機能停止せずに、惑星脱出の際にも主人公達の宇宙船に襲いかかった。
宇宙船にしがみ付き惑星へ落下させようとするも、とある存在により惑星に封印されていた ウルトラマンが復活し、
キングジョーブラックの腕を八つ裂光輪で切断 *1。
羽交い絞めにされながら地上へ落下し、惑星へ落下していた人工太陽が衝突。灼熱の炎に呑み込まれていった。
なお、ウルトラマンは当たり前だが無事に生還し続編で健在な姿を見せている。
ちなみにキングジョーブラックも50年後の惑星ボリスにおいて、
装甲の表面こそ少し溶けていたものの、ほぼ原形を残した残骸が描かれている。
人工とはいえ惑星一つを完全に火の海にする太陽の爆発に巻き込まれてこれなのだから、
キングジョーシリーズの装甲の頑丈さは相当である。
この作品以降キングジョーの兵装に「ペダニウム」という物質名が用いられるようになり、
強靭な装甲もこの宇宙金属ペダニウム製という設定になった。
続編の『Never Ending Odyssey』ではペダン星人が登場。当然キングジョーブラックも再登場する。
レイの ゴモラとの戦いでは最初は優勢だったが、ゴモラがレイオニックバースト形態になると逆に劣勢となり、最後は超振動波を喰らって敗れた。
その後は別動隊がキール星人グランデに襲いかかるが、本来のスペックでは圧勝しているはずの レッドキングに敗北している *2
(グランデが最強クラスのレイオニクスであったのもあるが)。
また、主人公の実力を測るためにキングジョーブラック軍団も登場したが、
こいつらに至ってはノーマルのキングジョーより弱いとしか思えないくらいの強さの描写(後のレギオノイドに近い)になっており、
人質を取られて本気を出せないゴモラ、リトラ、ミクラスすら倒せなかった。
当然人質が解放された後はフルボッコにされ、最後は スペースペンドラゴンにペダン星人ダイルが取り付けていた、
「ペダニウムランチャー(キングジョーブラックの装備しているものとは別の代物で小惑星程度なら一撃で壊せる)」によって灰燼に帰した。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、
怪獣墓場に漂っていた所をウルトラマンベリアルが光の国から奪ったプラズマスパークの力によって復活、ベリアル軍団に参加した。
その後、怪獣墓場にてウルトラセブンと交戦。パンチやキックが通じずペダニウムランチャーの至近発射でセブンにダメージを与えたりと、
ほぼ戦闘員扱いの今作の怪獣の中では健闘したが、最後はセブンの息子、 ウルトラマンゼロにゼットンやタイラント等と纏めて倒された。
また、TV版におけるキングジョーブラック軍団のモブや、漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』では、
右手が槍状で 赤いボディの「キングジョースカーレット」が登場する。
ゲーム版ではスーパーコンボカード(スキャンするとそのカードのキャラが相手に必殺技を放ってくれるお助けカード)
として登場した。必殺技はペダニウムランサー。
ちなみに漫画版ではペダン星人の女性艦長・ドロシーが搭乗しているのだが、
この名前は『セブン』本編でペダン星人に利用されていた女性科学者と同じであり、所謂セルフパロディである。
ちなみに、旧式のキングジョーやブラックより大きなエンジンが搭載されており、それらを上回る機動性を持つ。
やはり 赤い派生機体は通常より速くてナンボなのか。
槍を持っていて名前がスカーレットな御方は他にもいらっしゃるが、恐らく関係あるまい。
『ウルトラゾーン』では短編ドラマ『最後の攻撃命令』の前後編に登場。
地球侵略のためにキングジョーが送り込まれ、地球に潜伏して家庭を持った宇宙人の女性が起動を止めようとし、
妻である彼女の存在と、防衛軍の責任の板挟みとなった男の苦悩がドラマとして描かれている。
『 ウルトラマンギンガS』では通常カラーかつペダニウムランチャーを装備した「キングジョーカスタム」が登場。
ガッツ星人ボルストによりモンスライブされ配下のインペライザー軍団と共にウルトラマンビクトリー相手に優位に戦うが、
ギンガとUPGの加勢により形勢逆転、最後はギンガストリウムのワイドショットに破れスパークドールズに戻った。
その後はショウのウルトランスによりペダニウムランチャー部分がビクトリーの武器として使われている。
ヒカルも ファイブキングを相手にキングジョーカスタムにウルトライブし戦ったが、残念ながらファイブキングには通用しなかった。
『 ウルトラマンX』では通常のキングジョーが登場。
生体反応がなく無人操縦のようであるが、今回の個体が送り込まれた意図は不明。
強靭な装甲と分離合体機能を活かした攻撃回避や包囲しての同時攻撃でエックスを苦しめるが、サイバーゴモラの参戦により形勢逆転。
ウルトラマンマックスに借りた力であるエックスのギャラクシーカノンで倒された。
『 ウルトラファイトオーブ』ではレイバトスが復活させた怪獣の一体として登場。
ゼロの救援に現れたセブンと戦うが、数々の死線を乗り越えたセブンには最早敵ではなく、
当時とは逆にマウントを取られてボコられた上、最後は(恐らく関節狙いの)アイスラッガーの連撃からの蹴りでいとも簡単に爆散してしまった。
『 ウルトラマンZ』では、バロッサ星人の宇宙船兼兵器として 恐らく盗難品のキングジョーが登場。
Zの変身アイテムであるウルトラメダルを「宇宙の秘宝」として強奪するために暴れ回り、当初は圧倒的なパワーと装甲でZを追い詰めるものの、
「分離した瞬間に結合部が露出する」という弱点を突かれて機能停止。
本体の大部分が無事だったため、ストレイジが鹵獲・回収するが、
脱出していたバロッサ星人がキングジョー奪還のためにストレイジの基地内で一悶着起こし、
再起動寸前までいくものの、整備員達の活躍もあってこれを阻止。
その後、分析の上で修復・改装する事で、 特空機3号・キングジョー・ストレイジカスタムとして戦力化した。
地球の技術で改装された事でキングジョーブラックとも似て非なる独特のデザインにカスタマイズされており、
更に原型機にも存在しなかったタンクモードという第三の形態をも獲得している。
元々がペダン星人の超科学力で構成された物である事から、 それまで運用していた特空機とは隔絶した性能を誇るが、
素の状態でも持て余す程のパワーと機動性に加え、単座式なのに四つに分離した時にはそれら全てを一人で制御せねばならず、
ストレイジのトップパイロットのナカシマ・ヨウコ隊員にすら「じゃじゃ馬」と毒づかれた。
挙句、初期は動力の解析が不十分のため、メイン火力のペダニウム粒子砲を撃った時には制御不能でオーバーロードを起こすという、
バッテリー残量と戦ってきたこれまでの特空機の事を思えば冗談のようなトラブルも発生した。
また右腕が武装と一体化しているなど純粋に戦闘面に特化した機体となっているため、
瓦礫撤去や消火作業の支援といった任務に関しては他の特空機の出番となる。
次回作『ウルトラマントリガー』にもゼットとともにゲスト出演し、その際は パワードダダにジャックされたことで、
アルファエッジ&マルチタイプを分離を駆使した戦法で翻弄、ベータスマッシュ&パワータイプを純粋なパワーで圧倒するなど、
有人操作では不可能だった本来の性能を発揮し、二人のウルトラマンを大いに苦しめた。
『セブン』から最低でも5900年は経過しているであろう『ゼロ(5900歳)』や、ゼロの(自称)弟子である『ゼット』の時代ともなると、
宇宙警備隊側もキングジョーに対する攻略法を確立させており、
「流石に当時ほどの脅威ではないが、それでもなお苦戦は免れない強敵」と認識されているようである。
と言うか、ライトンR30爆弾を持っている地球人の方が楽に戦えるんじゃね?
『月刊電撃ホビーマガジン』連載の小説『Another Genesis』では第4話に登場。
超人ブラストが地球人だった頃の同僚「ジョー」が、暴走した彼に殺害された際に、
その光の力の影響で周囲の兵器を取り込み、己の意識を持たない機人に成り果ててしまった姿という設定で、
同じくブラストの同僚が機人と化した アイアンロックス、ジャンボットと共に、彼が超人と化した惑星に待ち受けていた。
また、別企画である『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP』でも担当デザイナーのPOP氏による擬人化デザインで登場。
漫画版である『Comic code』ではラスボスとして登場しており、地球を壊滅状態にまで追い込んだ。
また上記した膝パーツの付け忘れが「ペダン星人が膝のバランサーを付け忘れたせいでセブン戦で転んだ」という設定で言及されている。
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