島村ジョー

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島村ジョー - (2020/10/16 (金) 21:01:31) のソース

#image(ジョー1.jpg,left,width=350,float,title=唯一金髪の1979年版。
ハーフな事にコンプレックスがあるという設定だった。)

**島村ジョー(サイボーグ形式番号009)
 コードナンバー:009
 本名:島村ジョー(Joe Shimamura)
 出身:日本
 サイボーグ能力:加速装置
 誕生日:5月16日
(以降は島村ジョーではなく、009と呼ぶ)


&font(24,b,i,red){「あとは……勇気だけだ!!」}
#clear

**概要
石ノ森章太郎氏原作の漫画『サイボーグ009』の主人公。人気作故に何度も映像化している。
(009=&b(){ゼロゼロ}ナインと読む。イギリスのスパイ映画007シリーズの方は&b(){[[ダブルオー>ガンダムエクシア]]}セブン)。
中の人は1968年のテレビアニメ版では田中雪弥(現:森功至)氏、1979年のテレビアニメ版では井上和彦氏、同年のラジオドラマ版では神谷明氏、
2001年のテレビアニメ版とパチスロ版では櫻井孝宏氏、2009年のラジオドラマ版では草尾毅氏、2012年の劇場版『009 RE:CYBORG』では宮野真守氏、
『サイボーグ009VS[[デビルマン]]』では福山潤氏、2016年の劇場版『CALL OF JUSTICE』では河本啓佑、青二プロダクションの設立40周年イベントでは神谷浩史氏。

世界中を牛耳る悪の武器商業団体「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」。
彼らによる世界中の人を拉致し、改造する「サイボーグ計画」において、
それまでの開発技術を全て集結させて作られた、万能型のゼロゼロナンバー・サイボーグ。
その9番目のため009。無論、0010以降のサイボーグも製作され、後述の事情から敵対している(最新の番号は『[[VSデビルマン>魔獣ジンメン]]』に登場した0018)。

日本人の母と国籍不明の父とに生まれたハーフで(このため'79年版では金髪になっていた)、
原作では少年鑑別所で不良少年として過ごし、施設からの脱走中にブラックゴーストに拉致され、改造手術を受ける。
平成版アニメでは教会の神父の元に育ち、神父殺害容疑を疑われ追い詰められた挙句、
海岸の断崖絶壁から海に飛び降りた所をブラックゴーストに拉致された。
その後、001(イワン・ウィスキー)のテレパシーによってブラックゴーストからの脱出を試み、
同じく脱走した8人のサイボーグ戦士とそのサポートをするギルモア博士と出会う。

長いマフラーと大きなボタンが印象的な服装だが、描かれた時期やアニメによって服とマフラーの色は様々。
原作初期では緑の服に赤または黄色のマフラー、あるいはズボンだけ赤など配色は一定ではなく、
1968版では主題歌に「赤いマフラー」と歌われている通り、白い服に赤のマフラーだが、
このカラーは009のみで他のみんなは紫やピンクだった(TVアニメはモノクロだが)。
|一応、こんな曲(0:24から)&br()&nicovideo(sm6567696)|
//前の動画が権利者削除につき差し替え

原作中期から赤い服に黄色いマフラーとボタンでほぼ統一されており、以降のアニメ版や[[アメコミ]]版も全てこのカラーである
(初期の緑の服も平成版では試作型として使用されている)。
009と聞くとこのカラーリングを思い浮かべるファンが多いのではないだろうか。
完結編(未来で現実に戦っているサイボーグ戦士達)は青い服と赤いマフラーになっている。
//すぐ上に「初期の緑の服も平成版では試作型として使用されている」と同じ事が書かれています

**能力・加速装置
マッハ5(マッハ3とする設定もある)で高速移動を成し遂げ、目的地への移動、敵からの攻撃の回避などに大きな効果を発揮する。
口の中にある奥歯のスイッチを舌で押す事によって、発動させ、速度を調節できる。
そして最大値では[[周りの時間の流れや動きがスローで見えるほどの速さ>仮面ライダーカブト]]となり、
エピソードの一つには加速装置の暴走で[[009以外の存在の動きが止まってしまう事態>時よ止まれッ!]]も起きているほど
(あくまでも009の早すぎる速度視点によってそう見えるだけで、やはりスローとは言え動いてはいる)。
009以外にも旧型を002が装備する他、0010以後のサイボーグ戦士の多くが改良タイプを装備しており、苦戦を強いられる事になる。
後年、小説版『[[仮面ライダー>仮面ライダー1号]]』などでも描写されたが、つまり&b(){型落ち}してしまったのだ。
極めてリアリティを感じさせる設定だと言えるだろう。
このページ最初の台詞も、加速装置に加えて多彩な武装を持つ敵サイボーグに、「お前の加速装置以外の武器は?」と問われた際に返した言葉である。
最初期のギルモア博士の説明では001から008の長所を併せ持つという事だったが、これは基礎性能の事であろう。

尚、後年になって『空想科学読本』シリーズで加速装置搭載型サイボーグが考察されたのだが、
加速による摩擦熱やGを鑑みると、毛髪から脳に至るまで全てを人工物に置換した改造は&b(){正解}で
(ただ、設定上の変更程度では足りず本当に全般を人工物に変える必要があるとしているが)、
さらに彼らは食事が動力源なのだが、戦闘するサイボーグである以上内燃機関や核エネルギーは危険であり、
かといって風力や太陽光は微力すぎ、排泄物エネルギー転換装置も鑑みると食事というのは&b(){効率が良く最も安全な燃料}である上、
加速装置起動時の極端な前傾姿勢による疾走は、&b(){空気抵抗の関係から最も理想的なフォーム}とされ、
メイン装備がレーザーガンなのも、&b(){音速で移動するサイボーグを仕留めるにはより速い光線が適切}と、
まさに&b(){科学的に正しいサイボーグ}である事が判明した。石ノ森先生マジパネェッす。
%%同時に、飛行タイプの002なら兎も角、陸走タイプの009では加速装置を使いこなせないとも突っ込まれていたけど。%%
ついでにそこまで人工物に置き換えるならロボット作った方が早いんじゃないか…とも言われていたが、
これについてアニメ版では、加速装置が故障した002が咄嗟に両足のロケットに切り替えて危機を脱した所を見ていた科学者が、
「ロボットではこうはいかない」と人間の持つ応用力や判断力を評価し、
サイボーグ(人間)である必要性を説いている。%%じゃあ人間並の超高度なAIを作ればいいじゃんとも言ってはいけない%%

**『サイボーグ009』という作品について
誕生編、神々との戦い編など、今の少年漫画にもある構成でシリーズを切り分けており、石ノ森氏のライフワーク作品とも言える。
発表された当時はまだ日本では「[[サイボーグ]]」という言葉は殆ど浸透しておらず、
この作品の誕生により「サイボーグ」という言葉を日本の世間一般に知らしめる事となった
(日本のメディアにおけるサイボーグという存在の雛型といっても過言ではないかもしれない)。
同様の例にアンドロイド(『人造人間キカイダー』)や[[ミュー>ウルヴァリン]][[タント>レオナルド]](『イナズマン』)が挙げられる。

石ノ森氏は病床についてもプロットやシナリオの作成を進めていたのだが、残念ながら[[未完>wip]]で終わってしまった。
しかし2001年に平成版として3度目のアニメ化が放映、その際に完結編の遺稿を基に一部がアニメ化、公開された。
2006年には小野寺丈氏によって遺稿や構想ノートを基にした完結編の小説『conclusion GOD'S WAR』が発売され、
2009年には千年に一度の009イヤーとして2012年まで様々な企画を立てたりと、今もなおサイボーグ戦士達の活躍は続いている。

さらに2012年から2014年までwebサイト『クラブサンデー』において、前述の小説版を基にした完結編のコミカライズが連載。
作画を担当したのは石森プロの早瀬マサト氏とシュガー佐藤氏である。
賛否は分かれているが小説版と合わせ、これによってサイボーグ009の物語は一応の完結を迎える事となった。

ちなみに[[手塚治虫>サンダーマスク]]氏の『海のトリトン』と並ぶ、最初期のコミケでの人気作品だったらしい。
地下帝国ヨミ編の最終シーン、宇宙へ脱出したブラックゴースト本体を追って、001からの瞬間移動を受けて本体の魔人像に乗り込んだ009。
彼は(表向きの)首領スカールを倒し、BGの真の首領を魔人像ごと爆破したため、[[帰還もできずに宇宙を漂っていた>カーズ]]のだが……。
そこに決死の覚悟で地球から002(ジェット・リンク)が助けに駆け付け、
009と共にお互い抱き合って大気圏へ突入していくシーンが、女性ファンを大きく掴んだのだとか(アニメ版では009に手を伸ばして引っ張っている)。
しかし、[[「やおい」とか「ガチホモ」>阿部高和]]など関係無しにこのシーンはとても感動するのでお勧めである。
作品によってはその後の生死が不明だったり、池に落ちて無事に生還するなど多少異なる。

|メガドライブ版&br()&nicovideo(sm82275)|昭和アニメ版&br()&nicovideo(sm17732953)|

&font(24,b,i,red){「ジョー…キミは…どこに落ちたい?…」}

他の石ノ森作品との関連では、2001年の『[[仮面ライダーアギト]]』は本作の完結編構想を基に製作されており、
本作の「神々との戦い」同様に、「進化しようとする人類とそれを阻止する神との戦い」を描き、決着を見せている。
またアニメ版『スカルマン』([[コサック博士のロボット>スカルマン]]ではない)では興味深い事実が描写されている。
#region(ネタバレ注意)
>物語の最後、発掘された髑髏面に内蔵された加速装置を起動し、宿敵の撃破に成功したスカルマン。
>しかし生身の肉体に加速装置の反動は重く、彼は瀕死の重傷を負い、倒れてしまう。
>
>ところが。
>
>『黒い幻影』或いは『BG』と呼ばれる謎の秘密結社によって拉致された彼は、
>髑髏型の頭部を持つサイボーグ=スカールへと改造され、その首領の椅子へと腰をおろす。
>そして一方、主人公の恋人が巻き毛の男の子を出産しており──。

……という、『サイボーグ009』の前日譚を思わせる展開なのだ。
それを鑑みると、彼に搭載された加速装置のルーツ、そして彼の父親は……。

ただ、この展開だと上述の009の設定と食い違う部分が出てしまうため、
単なるスタッフのお遊び、あるいは『スカルマン』が『サイボーグ009』のパラレルワールドという事も考えられる。
%%まぁ、『009』もメディアごとにオリジンが一定してない部分があるので、そんなに気にする事ではないのかもしれない。%%
最終話、洗脳された主人公・隼人と思しき人物が、髑髏面の謎を追ってきた老探偵を雑踏の中で暗殺するシーンが存在する事から、
スカールと主人公は別人であり、彼自身は[[別のサイボーグ>仮面ライダー2号]]に改造されていたという可能性も捨て切れない
(秘密結社の首魁がわざわざ鼠一匹の始末に出張るのは不自然であるし、そもそもスカールと隼人は声が違う。
 髑髏面を奪われた後、仮面の力を発揮できる能力を評価されて新たな命を与えられたという想像はさほど難しくない。
  %%隼人の中の人が思いっきり隼人=スカールを認めてるけど%%)。

なお、そんなスカールは『サイボーグ009』作中において、真の総統が鎮座している魔神像内部で009相手に暴れ回った結果、
&b(){内部のメカを壊しまくったために怒った真の総統に処刑される}というなんとも言えない最期を迎える運命である。隼人ェ…。

また『スカルマン』の登場人物や背景、それに終盤出現する怪ロボットなどには、
『空飛ぶゆうれい船』のオマージュと思われる部分が多分に含まれている所からも、
この作品が石ノ森作品による一種のお祭り的な[[クロスオーバー]]を意識している事は明白であろう。
余談だが、ダーク(アンチ)ヒーローだった原作版『スカルマン』をTV向けに改変して造られたのが、あの『[[仮面ライダー>仮面ライダー1号]]』である
(ただしTV版は比較的明るい内容だが、漫画版だと暗い内容。
 とは言え漫画版ライダーも正真正銘正義の味方なので、復讐のためなら手段を選ばないスカルマンとは違う)。
そして劇場版『[[仮面ライダーW]]』において登場した「仮面ライダースカル」はスカルマンがモチーフとされている。

この他、パロディとして『[[ディスガイア>エトナ]]』[[シリーズ>プリニー]]には髪を緑に染めた002のようなデザインのサイボーグが登場したり、
レアアイテムとして「加速装置」(差し歯)が登場している。
#endregion

ニコニコ動画では石森氏自身が作詞した1979年版OP「誰がために」が人気である。
MUGENでは一番の歌詞(吹き荒ぶ風)が[[某牧師>ゲーニッツ]]の二つ名として有名。
&nicovideo(sm2291795)

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**MUGENにおける島村ジョー
Ineffabile Mugen氏による009(昭和二期版の声?)とスナクジラ氏の009(平成版の声)が存在していたが、どちらも現在は正規の入手が不可能。

#region(Ineffabile Mugen氏製作)
-Ineffabile Mugen氏製作
残念ながらサイトが閉鎖してしまったため、今では入手不可能となってしまっている。
『[[餓狼MOW>餓狼伝説#id_4d76c45a]]』の[[ロック・ハワード]]をベースとしているため、やや線が細い。
また、掛け声はロックの声をそのまま流用した物が多い。
009の特技である加速装置を使った場所移動や[[必殺技]]などを披露し、
ビームガンを使った平均的なタイプのキャラクターになっているようだ。
ただし、イントロではビームガンで[[フライング]]するので、フェアな戦いをするにはこのイントロを飛ばすしかない。
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=V8Lt7uUTJtY){320,240}

#endregion
#region(スナクジラ氏製作)
-スナクジラ氏製作
現在はDLリンクが消失し、データも削除されているため入手不可能。
尚、過去に同氏は「今後もMUGENで使えるタイプのサイボーグ戦士などを作りたい」と[[今後の予定>wip]]を語っていた。
//&nicovideo(sm8262702){340,185}←削除された動画

[[K-BLOOD]]を改変した『[[KOF>THE KING OF FIGHTERS]]』風の009となっている。
技の流れもそのまま改変されて受け継がれているので特殊な動作が多く、
特に必殺技の加速装置を使った[[通常攻撃>通常技]]のラッシュはかなりの火力を誇る。
その代わり、Ineffabile Mugen氏の009の様なビームガンを[[通常攻撃で打てるタイプ>サイクロップス]]では無くなったため、
遠距離攻撃がメインの敵にはハチの巣にされる危険性が高いであろう。
また、アピールとして009の決め台詞、

&font(20,b,i){「あとは…&color(red){勇気}だけだあー!!」}

を叫ぶモーションが付いているが、CPUが使う場合はこれを乱発してしまい、

&font(20,b,i){「あああとははは…ゆゆゆ勇気気だけだけだあああーあああ」}

とハミングするので非常にシュールな光景となる。
#endregion

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[島村ジョー],sort=hiduke,100)
''更新停止中''
#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[島村ジョー],sort=hiduke,100)
#co(){
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[島村ジョー],sort=hiduke,100)
}
//***出演ストーリー


&font(24,b,i,red){「それで戦いが終わるのなら、僕は…」}

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//タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。)
//混血,サイボーグ,主人公,金髪