島村ジョー(サイボーグ形式番号009)
コードナンバー:009
本名:島村ジョー(Joe Shimamura)
出身 :日本
サイボーグ能力:加速装置
誕生日 :5月16日
(以降は島村ジョーではなく、009と呼ぶ)
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担当声優
太田博之
1966年映画版、『怪獣戦争』
田中雪弥(現:森功至)
1968年アニメ版
井上和彦
1979年アニメ版、『超銀河伝説』、メガドライブ版
神谷明
ラジオドラマ版
櫻井孝宏
『THE CYBORG SOLDIER』、『CR サイボーグ009~未知なる加速へ~』
本田貴子
『THE CYBORG SOLDIER』子供時代
草尾毅
青山二丁目劇場『サイボーグ009・誕生編(前)(後)』
宮野真守
『009 RE:CYBORG』
福山潤
『サイボーグ009VSデビルマン』
河本啓佑
『CALL OF JUSTICE』
神谷浩史
青二プロダクション設立40周年イベント
梶裕貴
『ブンボーグ009』
石ノ森章太郎氏原作の漫画『サイボーグ009』の主人公。
「009=
ゼロゼロ ナイン」と読む(
イギリスのスパイ映画 の方は
「ダブルオー セブン」)。
人気作故に何度も映像化されている。
世界中を牛耳る悪の武器商業団体「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」。
彼らによる世界中の人を拉致し、改造する「サイボーグ計画」において、
それまでの開発技術を全て集結させて作られた、万能型のゼロゼロナンバー・サイボーグ。
その9番目のため009。無論、0010以降のサイボーグも製作され、後述の事情から敵対している(最新の番号は『
VS デビルマン 』に登場した0018)。
日本人の母と国籍不明の父とに生まれたハーフで(このため'79年版では金髪になっていた)、
原作では少年鑑別所で不良少年として過ごし、施設からの脱走中にブラックゴーストに拉致され、改造手術を受ける。
平成版アニメでは教会の神父の元に育ち、神父殺害容疑を疑われ追い詰められた挙句、海岸の断崖絶壁から海に飛び降りた所をブラックゴーストに拉致改造された
(そもそも件の教会自体がブラックゴーストの施設であり、情が湧いた神父が子供達をブラックゴーストへ提供するのを断ったために殺害された)。
その後、001のテレパシーによってブラックゴーストからの脱走計画を知らされ、
同じく脱走した8人のサイボーグ戦士とそのサポートをするギルモア博士と出会う。
長いマフラーと大きなボタンが印象的な服装だが、描かれた時期やアニメによって服とマフラーの色は様々。
原作初期では緑の服に赤または黄色のマフラー、あるいはズボンだけ赤など配色は一定ではない。
「色彩長編漫画」と銘打たれて上映された初代映画版と、その続編にあたる『怪獣戦争』では、
009が白い服に青いボタン、003がピンクの服に白いボタン、他のメンバーが紫の服に白いボタンとそれぞれ異なっており、
1968年のTVアニメ版でも白黒ながら同様に色分けされていた。
また、初代映画版の当時の広告では、全員の服の色がバラバラになっていたものもあった(緑が色の濃さ違いで3人居たりしたが)。
この3作では主題歌に「赤いマフラーなびかせて」と歌われているが、これを身に付けているのは009のみであり、
他のメンバーは003が青いネッカチーフを付けているのみで、それ以外は首に何も巻いていなかった。
原作中期から赤い服に黄色いマフラーとボタンでほぼ統一されており、以降のアニメ版や
アメコミ 版も全てこのカラーである
(初期の緑の服も平成版では試作型として使用されている)。
009と聞くとこのカラーリングを思い浮かべるファンが多いのではないだろうか。
完結編(未来で現実に戦っているサイボーグ戦士達)は青い服と赤いマフラーになっている。
+
能力
「加速装置」 でマッハ5(マッハ3とする設定もある)で高速移動を成し遂げ、目的地への移動、敵からの攻撃の回避などに大きな効果を発揮する。
口の中にある奥歯のスイッチを舌で押す事によって、発動させ、速度を調節できる。
そして最大値では
周りの時間の流れや動きがスローで見えるほどの速さ となり、
エピソードの一つには加速装置の暴走で
009以外の存在の動きが止まってしまう事態 も起きているほど
(あくまでも009の早すぎる速度視点によってそう見えるだけで、やはりスローとは言え動いてはいる)。
009以外にも旧型を002が装備する他、0010以後のサイボーグ戦士の多くが改良タイプを標準装備しており、苦戦を強いられる事になる。
後年、小説版『
仮面ライダー 』などでも描写されたが、つまり
型落ち してしまったのだ。
極めてリアリティを感じさせる設定だと言えるだろう。
このページ最初の台詞も、加速装置に加えて多彩な武装を持つ敵サイボーグに、「お前の加速装置以外の武器は?」と問われた際に返した言葉である。
最初期のギルモア博士の説明では001から008の長所を併せ持つという事だったが、これは基礎性能の事であろう。
だとしても001は関係ないと思うが
尚、後年になって『
空想科学読本 』シリーズで加速装置搭載型サイボーグが考察されたのだが、
加速による摩擦熱やGを鑑みると、毛髪から脳に至るまで全てを人工物に置換した改造は
正解 で
(ただ、設定上の変更程度では足りず本当に全般を人工物に変える必要があるとしているが)、
さらに彼らは食事が動力源なのだが、戦闘するサイボーグである以上内燃機関や
核エネルギー は危険であり、
かといって風力や太陽光は微力すぎ、排泄物エネルギー転換装置も鑑みると食事というのは
効率が良く最も安全な燃料 である上、
加速装置起動時の極端な前傾姿勢による疾走は、
空気抵抗の関係から最も理想的なフォーム とされ、
メイン装備がレーザーガンなのも、
音速で移動するサイボーグを仕留めるにはより速い光線が適切 と、
まさに
科学的に正しいサイボーグ である事が判明した。石ノ森先生マジパネェッす。
同時に「飛行タイプの002ならともかく、陸走タイプの009では加速装置を使いこなせない」とも突っ込まれていたけど
ついでに「そこまで人工物に置き換えるならロボット作った方が早いんじゃないか?」とも言われていたが、
これについてアニメ版では、加速装置が故障した002が咄嗟に両足のロケットに切り替えて危機を脱した所を見ていた科学者が、
「ロボットではこうはいかない」と人間の持つ応用力や判断力を評価し、サイボーグ(人間)である必要性を説いている。
じゃあ人間並の超高度なAI を作ればいいじゃんと言ってはいけない。
実際、黒い幽霊団を脱走してギルモア達に助けを求めたヤマザキ博士が造ったアンドロイドJQなどは人間とも遜色ないように見えたが……
+
AIについて(『8マンvsサイボーグ009』ネタバレ注意)
なお、この人工知能問題については後年のクロスオーバー作品『8マンvsサイボーグ009』でも言及されており、
人間の意識をそのまま人工頭脳に移植するマシナリー技術は、開発者である谷博士以外には不可能、
つまりギルモア博士はもとよりブラックゴーストの技術力を以てしても人間並みのAIは制作できない という設定が明らかにされた。
っていうかWW2直後に8マンみたいなスーパーロボットを開発できた谷博士の技術力が天元突破しているだけな気はする
実際、原作の時点でブラックゴーストの首領は巨大なコンピューターに接続された三つの脳髄、つまり人工知能ではない。
そのため「地下帝国ヨミ」編で失われたその三人の意識を、事前に抽出していたデータを元にマシナリー化する事で復活させるべく、
マシナリー技術を狙ったブラックゴーストによって、8マン、そしてサイボーグ戦士達は戦いに巻き込まれたのであった。
そして物語のクライマックスで、ジョーは自身と対峙するスカールが、生き延びたのでも復活したのでもなく、
ただ単に彼をブラックゴーストの技術力で再現しただけのAI、ロボットに過ぎないという事を看破し、
そのロボット故の不完全な判断能力の隙を突いて撃破に成功している。
哀れにもスカール・ロボットは加速装置による自壊を防ぐリミッターが搭載されておらず、
自身を人間と信じるようプログラムされていた彼は疑う事無くジョーとの加速装置対決に応じ、
人工頭脳の耐久限界に気付かぬまま、あっさりと自滅してしまったのだ。
これは8マンの名作エピソード『決闘』のオマージュとなっている(作中でも言及されている)。
『決闘』の対戦相手であるケンは生身の脳であったが故に加速状態に耐えられなかったのだが、
それを承知の上で限界に挑んだケンと、ロボット故に何も判断できなかったスカールは、
自身の父親(制作者)に愛されていたのかどうかも含めて、全く対象的な最期を迎えたと言えよう。
また、その特徴的な前傾姿勢による加速走行については、「科学的に正しい高速戦闘サイボーグの戦い」を描いた、
山本弘 氏のSF小説『奥歯のスイッチを入れろ!』でも理想的なフォームであるとして描写されている。
本作はタイトルからして009のオマージュであり、他にも8マンや600万ドルの男など様々な加速サイボーグ達の要素が取り入れられた短編のため、
009たち加速装置搭載型サイボーグの戦闘シーンをより詳細にイメージする一助となるだろう。
ちなみにこちらの作品での加速装置は「人工筋肉を日常用から戦闘用に切り替え、同時に電子頭脳をクロックアップする」とされている。
8マンでは「人工神経の命令伝達速度が人間の数百倍のため」とされ、加速装置ではなく単に機体のフルスペックを発揮しているだけ、
事実上の8マンリメイクである『サイボーグブルース』では「補助電子頭脳にキャッシュできる命令の量だけ超音速戦闘ができる」となっている。
しかし009における加速装置のシステム、理論については本編でほとんど触れられていない。
後述のアニメ版『スカルマン』の描写を鑑みる限り、あるいは現代科学とは異なる理論に基づくものなのかもしれない。
+
仲間達
脳の使用領域が100%になるように改造された赤ん坊で
(原作ではウイスキー博士が妻を殺すまでして息子を改造したという設定だったが、平成版のイワンは死産だった事になっている)、
天才的頭脳 に加えて
サイコキネシス や
テレポート 等の超能力を使用可能。
言葉は話せないが
テレパシー も使えるのでコミュニケーションに支障はない。『009VSデビルマン』では予知能力も披露した。
15日寝て15日起きるというライフサイクルのため、生身ながらも成長(老化)速度は常人の1/30。
フルスペックなら劇中最強とも言える存在だが、肉体的には普通の赤ん坊に過ぎず、消耗すると寝てしまい何があっても起きないという弱点を持つ。
と言うか、物語の都合上寝ている事が多い。
そして他に解決策が無くなると目を覚ます所謂デウス・エクス・マキナ
足にロケットエンジンを搭載した 飛行型サイボーグ。
旧式の加速装置も搭載されマッハで5で飛べるが、軽量化のために
防御力は低い 。
平成アニメ版では彼が001の候補だった。
鳥のクチバシの如きとんがった鼻
(これがホントの鷲鼻って、やかましいわ!) が特徴
(『RE:CYBORG』『CALL OF JUSTICE』では現実的なレベルに鼻が小さくなっている)であり、
後年にはオマージュキャラとして、『
勇者王ガオガイガー 』に鳥型怪人の「ピッツァ(洗脳が解けて味方になった後はソルダートJ)」、
『
デジタルモンスター 』に「リンクモン(『デジモンアドベンチャー02』ドラマCDでは下記の台詞もパロディされた)」が登場している。
009とは良きライバルといった間柄だが、003にもほのかな恋愛感情を抱いている節があり、平成アニメ版ではこれが顕著である。
そんな彼が003の涙を受けて009を救うため決死の覚悟で空に行く「地上より永遠に」は、名エピソードとして有名。
紅一点のヒロイン。視覚と聴覚を強化された人間レーダーで、透視能力も持つ(が「
常に透視していたら 気が狂う 」という理由で普段はオフ状態らしい)。
『RE:cyborg』では
ハッキング 能力 も披露した。
(001を除いて)一番生身に近いらしい。原作ではジョーとフランソワの間に生まれた子供の子孫だという未来人も登場している。
プリマバレリーナを目指しており舞台にも立った事はあるが、「若い女の子が行方不明になるのは良くあること」という理由だけで拉致されてしまった。
2001年版のアニメでは他の初期型サイボーグ同様数十年の冷凍睡眠を経ており、存命だった兄らしき人物と関わるエピソードが描かれた。
また『8マンVSサイボーグ009』ではその優しさから「私たちだって少しは人間の部分が残っているのに」と
機械にされて蘇った 8マンに同情を見せるも、
機械故に一切忘却する事ができず、あらゆる過去をまざまざと思い出してしまう8マンの孤独に気付けずショックを受ける場面もあった。
しかし女の子として誰かを恋する思いからジョーに変装した8マンの正体を看破したり、8マンを思うある女性の気持ちを汲んで二人の再会を後押しした。
また、バレリーナとして立った舞台をデーモン博士が鑑賞しているなど、8マンとサイボーグ009を繋ぐ架け橋的な立ち位置となっている。
右手に
五連装マシンガン 、左手に電磁ナイフ、両足にミサイル、
両腕にもミサイル (初代アニメ版)、果ては腹に
原子爆弾 まで埋め込まれた人間火薬庫。
そのため仲間の中では唯一継ぎ目だらけの体をしており(ミサイルを発射する際は膝や
肘が開く 仕様)、
両手に至っては機械(
蛇腹関節 )剥き出しである(普段は黒い手袋をしている。二代目アニメ版では機械剥き出しなのは右手のみ)。
後の漫画やゲーム作品に於ける「
身体の殆どが機械で、豊富な武器を内蔵した ドイツ人サイボーグ 」の先駆けともいえる。
その
ニヒルな性格 から009に次ぐ人気キャラとなり、映画『超銀河伝説』では実質的な主役扱いだった。
ちなみに原作では「西ドイツへの亡命に失敗して重傷を負った所をブラックゴーストに拉致された」という設定だったために、
2001年放送の平成アニメ版では時代を合わせる為に「001から004は拒絶反応等の理由により2001年まで冷凍睡眠させられていた」という設定が追加された
(=アルベルトが拉致改造されたのはベルリンの壁崩壊(1989年)より前(恐らく原作開始の1964年)という設定はそのままと言う事)。
そして003が「私はおばあちゃんなのよ」と自虐する羽目に
亡命失敗時に恋人を亡くしていること、自分の身体の大半が機械であることからニヒルな態度を取る事が多いが、
ゲストキャラとの恋愛的な描写が描かれることもしばしばで、「地下帝国ヨミ」編では再び愛し合った相手を失う悲劇に見舞われたが、
『CoJ』のコミカライズ版では逆にゲストヒロインとイイ感じになって終わるなど、ささやかな幸福を得ている。
パワータイプのサイボーグ。防御力も高く
戦車の砲弾さえ受け止められる 。
所謂インディアン(アメリカ原住民)であるためか精霊との対話も可能らしく、アニメ版では精霊のお告げで危機を察知するシーンもあった。
メンバー1の巨漢であり、
格ゲーの インディアン キャラ に巨漢が多いのも彼の影響らしい
(モンゴロイドであるインディアンは本来は日本人と同じく小柄な人種である)。
なお
名前がジェロニモ (アパッチ族の英雄の名)なのにモヒカン族の髪型 という突っ込みが存在したため、
平成版では「G・ジュニア」に
誤魔化され 改名され、『RE:CYBORG』では逆に髪型の方が変更された。
だがモヒカンヘアーも、
モヒカン の項に書かれている通り本来モヒカン族ではなくモホーク族の髪型である。
誤解や勘違いが重なりすぎて何がなんだか。
とはいえ筋力に加えて極めて思慮深い性質であり、『CoJ』で009と003が精神攻撃を受けた際も一切動じず、自分の信念に基づいて行動している。
普段はそのパワーを活かして建設現場の労働者や、カウボーイなどで生計を立てている。
口から数千度の炎を吐けるサイボーグ。
地面を溶かしての地中移動も可能 。と言うか、最初からそれが目的だったらしい。
007と並ぶコメディリリーフ。
ギルモア博士曰く「料理の腕前は天下一品」で、ゼロゼロナンバーズの炊事も彼が担当している他、平時は中華料理店を経営している。
なお、平成版では中国訛り(「ゼロゼロ」を「ツェロツェロ」と発音したりする)の
九州弁 関西弁 を話す、
という中々こだわりを感じるキャラ付けがされている。
また「張々湖飯店繁盛録」の平成アニメ版では003にウエイトレス役を頼み込み、ミニスカチャイナドレスを着せるというファインプレーを見せた。
へそのスイッチで様々な生物に変身出来る(鳥に変身すれば飛行も可能)。ただしスイッチの関係からか常に「でべそ」。
特定人物への変装も可能な上に、能力の応用で
光学迷彩 化も可能。
(ギルモア博士を除くと)メンバー最年長だが、初代アニメ版では「視聴者と同世代の子供が欲しい」という理由で子供にされ、
平成版では冷凍睡眠云々のせいで(実年齢はともかく)戸籍上の年齢は002~004の方が上になっている。
なお、平成版では初代アニメ版を彷彿させる子供の姿になった事もある。
イギリス人で「007」という事から察しが付くように先述の
スパイ映画の主人公 が由来であり、
能力と元
売れない 役者なのを生かした諜報活動が得意。
ちなみに「グレート・ブリテン」とはイギリスの本島及び本来の国名(正式には「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」)であり、
日本人に置き換えたら(運転免許証の例にある)「日本太郎」みたいな名前である。元役者である事を鑑みると
芸名 なのだろうか?
実際にブラックゴーストとの戦いが一段落つくと舞台に立ち、その変身技術を駆使した変装芸人として生計を立てている。
008:ピュンマ(ケニア(原作、vsデビルマン)、アフリカ(詳細不明:二代目アニメ)、ムアンバ(架空国家:平成アニメ))
深海活動用サイボーグ。一時期、性能向上として体表を魚鱗状に改造された時は、人間の姿から離れた事にショックを受けていた
(この事に関しては仲間達もギルモア博士を批判した)。
こちらもニヒルな性格だが顔の問題からか人気は出なかった
(『
ジャングル黒べえ 』等、昭和漫画の黒人描写に有りがちな
タラコ唇 。
『超銀河伝説』以降は海外展開を見据えて修正された。出身地の設定が何度も変わっているのも同じ理由)。
平成アニメ版では改造される前からレジスタンスの闘士としての戦闘経験があったという設定であり(そのため架空国家出身になった)、
水中戦以外でも先陣を切ったり囮を引き受ける場面が多かった。
まあ水中戦って出番少ないしね……
普段は故郷の森林保護官として、密猟者達などから自然を守る活動をしている。
一部ネット界隈では放送終了アニメの今シーズン内容を真に迫った表情で語る「洗脳されている……」のコラで有名。
アイザック・ギルモア(ロシア系ユダヤ人、アメリカ(二代目アニメ))
002から009を改造した天才科学者で(001を改造したのは前述の通りイワンの父親)、脱走の首謀者でもある。そのため0010以降の開発には関わっていない。
普通の人間のはずなのに年を取らない「
サザエさん時空
」な人。
まぁ物語が長引くにつれ001もサザエさん時空でないと辻褄が合わなくなってしまったが
002と並んで鼻がデカいのだが、石ノ森先生は「アメリカ白人は鷲鼻」というイメージがあったのだろうか?
単にお茶の水博士 の模倣なだけかもしれないが
なお現在は日本在住(001、003、009と同居)。
ブラックゴーストに協力してサイボーグを作ったという意味ではマッド・サイエンティストの気配はあるものの、
そうした自分の負の部分を抱えながらも、人としての良識を保とうとしている善良な人物である。
前述のピュンマの再改造も「肌の色など気にせず、そうしたものを超越してほしい」といった趣旨のある種の気遣いであり、
それが自分の勝手な押し付けである事を悟った際にはちゃんと謝罪も述べている。
こうした「個性的な能力を持った戦士達と博士」という集団は様々な作品でもオマージュされており、
小説版『塵骸魔京』では、メインヒロインとなるファンタスティカ9が、正義の味方となる物語が描かれている。
ライダー じゃねえか
また
冲方丁 氏によるサイバーパンクSF小説『マルドゥック・ヴェロシティ』の主役チームも、00ナンバーズとギルモア博士のオマージュとなっている。
『サイボーグ009』という作品について
誕生編、神々との戦い編など、今の少年漫画にもある構成でシリーズを切り分けており、石ノ森氏にとっては
ライフワーク 作品である。
発表された当時はまだ日本では「
サイボーグ 」という言葉は殆ど浸透しておらず、
この作品の誕生により「サイボーグ」という言葉を日本の世間一般に知らしめる事となった
(日本のメディアにおけるサイボーグという存在の雛型といっても過言ではないかもしれない)。
同様の例にアンドロイド(『
人造人間キカイダー 』)や
ミュー タント (『
イナズマン 』)が挙げられる。
石ノ森氏は病床についてもプロットやシナリオの作成を進めていたのだが、残念ながら
未完 で終わってしまった。
しかし2001年に平成版として3度目のアニメ化が放映、その際に完結編の遺稿を基に一部がアニメ化、公開された。
2006年には小野寺丈氏によって遺稿や構想ノートを基にした完結編の小説『conclusion GOD'S WAR』が発売され、
2009年には千年に一度の009イヤーとして2012年まで様々な企画を立てたりと、今もなおサイボーグ戦士達の活躍は続いている。
さらに2012年から2014年までwebサイト『クラブサンデー』において、前述の小説版を基にした完結編のコミカライズが連載。
作画を担当したのは石森プロの早瀬マサト氏とシュガー佐藤氏である。
賛否は分かれているが小説版と合わせ、これによってサイボーグ009の物語は一応の完結を迎える事となった。
2020年からチャンピオンREDで新作『サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE』、
そして往年のスピードスター達のクロスオーバー作品『8マンvsサイボーグ009』が連載された。
東映まんがまつりのノリだけど一応ちゃんと009対8マンの対決は描かれてるからご安心だ
ちなみに
手塚治虫 氏の『海のトリトン』と並ぶ、最初期のコミケでの人気作品だったらしい。
地下帝国ヨミ編の最終シーン、宇宙へ脱出したブラックゴースト本体を追って、001からの瞬間移動を受けて本体の魔人像に乗り込んだ009。
彼は(表向きの)首領スカールを倒し、BGの真の首領を魔人像ごと爆破したため、
帰還もできずに宇宙を漂っていた のだが……。
そこに決死の覚悟で地球から002(ジェット・リンク)が助けに駆け付け、
009と共にお互い抱き合って大気圏へ突入していくシーンが、女性ファンを大きく掴んだのだとか(アニメ版では009に手を伸ばして引っ張っている)。
しかし、
「やおい」 とか
「ガチホモ」 など関係無しにこのシーンはとても感動するのでお勧めである。
作品によってはその後の生死が不明だったり、池に落ちて無事に生還するなど多少異なる。
1968年アニメ版第一話VIDEO
1968年アニメ版最終回
1979年アニメ版第一話VIDEO
メガドライブ版
「ジョー…キミは…どこに落ちたい?…」
他の石ノ森作品との関連では、2001年の『
仮面ライダーアギト 』は本作の完結編構想を基に製作されており、
本作の「神々との戦い」同様に、「進化しようとする人類とそれを阻止する神との戦い」を描き、決着を見せている。
またアニメ版『スカルマン』(
コサック博士のロボット ではない)では興味深い事実が描写されている。
+
ネタバレ注意
物語の最後、発掘された髑髏面に内蔵された加速装置を起動し、宿敵の撃破に成功したスカルマン。
しかし生身の肉体に加速装置の反動は重く、彼は瀕死の重傷を負い、倒れてしまう。
ところが。
『黒い幻影』或いは『BG』と呼ばれる謎の秘密結社によって拉致された彼は、
髑髏型の頭部を持つサイボーグ=スカールへと改造され、その首領の椅子へと腰をおろす。
そして一方、主人公の恋人が教会で巻き毛の男の子を出産しており──。
……という、『サイボーグ009』の前日譚を思わせる展開なのだ。
それを鑑みると、彼に搭載された加速装置のルーツ、そして彼の父親は……。
ただ、この展開だと上述の009の設定と食い違う部分が出てしまうため、
単なるスタッフのお遊び、あるいは『スカルマン』が『サイボーグ009』のパラレルワールドという事も考えられる。
まぁ、『009』もメディアごとにオリジンが一定してない部分があるので、そんなに気にする事ではないのかもしれない
最終話、洗脳された主人公・隼人と思しき人物が、髑髏面の謎を追ってきた老探偵を雑踏の中で暗殺するシーンが存在する事から、
スカールと主人公は別人であり、彼自身は
別のサイボーグ に改造されていたという可能性も捨て切れない
(秘密結社の首魁がわざわざ鼠一匹の始末に出張るのは不自然であるし、そもそもスカールと隼人は声が違う。
髑髏面を奪われた後、仮面の力を発揮できる能力を評価されて新たな命を与えられたという想像はさほど難しくない。
隼人の中の人が思いっきり隼人=スカールを認めてるけど )。
ちなみにこのスカールの声は平成アニメ版『サイボーグ009』のスカールと同じため、こちらの前日譚として見る事は可能である。
なお、そんなスカールは『サイボーグ009』作中において、真の総統が鎮座している魔神像内部で009相手に暴れ回った結果、
内部のメカを壊しまくったために怒った真の総統に処刑される というなんとも言えない最期を迎える運命である。隼人ェ……。
また『スカルマン』の登場人物や背景、それに終盤出現する怪ロボットなどには、
『空飛ぶゆうれい船』のオマージュと思われる部分が多分に含まれている所からも、
この作品が石ノ森作品による一種のお祭り的な
クロスオーバー を意識している事は明白であろう。
余談だが、ダーク(アンチ)ヒーローだった原作版『スカルマン』をTV向けに改変して造られたのが、あの『
仮面ライダー 』である
(ただしTV版は比較的明るい内容だが、漫画版だと暗い内容。
とは言え漫画版ライダーも正真正銘正義の味方なので、復讐のためなら手段を選ばないスカルマンとは違う)。
そして劇場版『
仮面ライダーW 』において登場した「
仮面ライダースカル 」はスカルマンがモチーフとされている。
原作連作開始と同年にJR新幹線も開業しており、50周年と60周年記念として名古屋市のリニア・鉄道館で、
コラボ特別展も開催されている。本展において劇中でジョーが並走した0系は開業前に走行していたテスト車両がモデルと判明した。
この他、パロディとして『
ディスガイア 』
シリーズ には髪を緑に染めた002のようなデザインのサイボーグが登場したり、
レアアイテムとして「加速装置」(差し歯)が登場している。
ニコニコ動画では石森氏自身が作詞した1979年版OP「誰がために」が人気である。
MUGENでは一番の歌詞(吹き荒ぶ風)が
某牧師 の二つ名として有名。
また炎の漫画家(にして『スカルマン』の続編を直々に託された)島本和彦氏のラジオ番組では、
初代TV版OPであるマイスタージンガーによる「サイボーグ009の歌」がOPとして採用されていた。
MUGENにおける島村ジョー
+
hiro氏製作
海外サイト「Ineffabile Mugen」にて代理公開されていたが、現在は同所の閉鎖により残念ながら入手不可。
『
餓狼MOW 』の
ロック・ハワード をベースとしているため、やや線が細い。
また、掛け声はロックの声をそのまま流用した物が多い。
009の特技である加速装置を使った高速移動や体当たり、ビームガンでの射撃等、
遠近両方に対応した
必殺技 を持つ平均的なタイプのキャラクターになっているようだ。
ただし、イントロではビームガンで
フライング するので、フェアな戦いをするにはこのイントロを飛ばすしかない。
+
スナクジラ氏製作
現在はDLリンクが消失し、データも削除されているため入手不可。
なお、過去に同氏は「今後もMUGENで使えるタイプのサイボーグ戦士などを作りたい」と
今後の予定 を語っていた。
K-BLOOD を改変した『
KOF 』風の009となっている。
技の流れもそのまま改変されて受け継がれているので特殊な動作が多く、
特に必殺技の加速装置を使った
通常攻撃 のラッシュはかなりの火力を誇る。
その代わり、Ineffabile Mugen氏の009の様なビームガンを
通常攻撃で打てるタイプ では無くなったため、
遠距離攻撃がメインの相手にはハチの巣にされる危険性が高いであろう。
また、アピールとして009の決め台詞、
「あとは…勇気 だけだあー!!」
を叫ぶモーションが付いているが、CPUが使う場合はこれを乱発してしまい、
「あああとははは…ゆゆゆ勇気気だけだけだあああーあああ」
とハミングするので非常にシュールな光景となる。
+
N.A.P.氏製作
MUGEN1.0以降 専用。
hiro氏のジョーを改変し、119way氏が手掛けたコンプゲー『The King of Fighters Extra UM』仕様にアレンジしたもの。
コンプゲー用のファイルも別途同梱されている。
なお、Readmeの類が同梱されていないため、詳しい各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
ドット の手直しや
SE ・新技の追加等が施されており、EX技やスーパー(ドリーム)キャンセルも使用可能。
より多彩な
立ち回り が可能となっているが、空中から突進する技のEX版を潰されると
分身 してしまうのが難点。
AI は搭載されていない。
「それで戦いが終わるのなら、僕は…」
出場大会
更新停止中
削除済み
最終更新:2025年03月15日 16:00