ビーチ・シャーク


2011年公開のアメリカのサメ映画『ビーチ・シャーク』(原題:SAND SHARKS)に登場するサメ。
かつて観光地として名を馳せながらもイベント中にビーチに現れた人食いザメによって15人もの犠牲者を生み、
大きく衰退した「ホワイトサンズ島」のビーチに突如として出現して多数の犠牲者を出した。
ただ、劇中に登場する自称ハンターの老人アンガスの話を信じるのであれば、
存在が認識されていなかっただけでかなり昔から活動自体はしていた模様。

サメと言ってもこのビーチ・シャークは水中のみならず砂の中をも泳ぐように移動できる他、
皮膚には白と灰色の鱗がモザイク状に付いている。……ジャケットのサメには反映されてないけど。
曰く「あの鱗の形状は流体学的に砂の中で動くのに有利」らしい。なお、砂に限らず土の中なら普通に泳げる。
劇中では「生物学的にはネズミザメ目シロワニに近い」という話が出ているが、現実のシロワニはサメの中ではむしろ大人しい方の種である。
これは、シロワニの英名が「Sand Tiger Shark」なのに掛けたためと思われる。

被害者の遺体の死因はどう見てもサメのもので、上記の通り過去にサメによる獣害も起きた土地であった事から、
事件関係者は緊迫した空気になるが、犠牲者の遺体の発見場所は常識的にサメがいるはずもない陸地のため、
サメ映画の例によって寂れた町を復興するべく(あと借金を返済したいため)、
ビーチパーティの開催を強行して観光収入を得たい町長の息子ジミーと、かつて妻と子供をサメに襲われて亡くした保安官ジョン達は対立。
その後なんやかんや騒動があってジミーの仲間のスパーキーがビーチ・シャークに襲われた際に、
持っていた電気ボックスによりビーチ・シャークは感電して爆発。
だが海洋生物の専門家サンディの調査の結果死亡したビーチ・シャークは生まれたての幼体であると発覚し、
それはつまり逆説的に親や兄弟である別個体がどこかにいるという事でもあった。
だが、ジミーはフェスの中止を迫るジョンとサンディの話を無視してイベント開催を強行。
懸念通り、ビーチ・シャークの群れは来場客を獲物と見なして襲い始めるのであった……。

サメ映画の中では割と直接的なグロ描写が多めで、CGのクオリティも高いとは言えず、
お世辞にも万人受けするとは言えない映画ではあるのだが、
映画レビュー家の知的風ハット氏が「ビーチ・シャークは良いサメ映画。観ておくのがいい」
「多分良いとこ10個に対して悪いとこ1000個ぐらいある気がするけど私はいいと思う」と氏にしてはこれでも高めな評価を述べている通り、
地中で音を頼りに獲物を探すビーチ・シャークをスピーカーで砂場におびき寄せて、
砂を熱で溶かしてガラスの中に閉じ込めるという、設定を活かした駆除方法が立案されているなど、
制作陣が工夫している努力の痕跡きちんと確認でき、耐性がある視聴者なら見れるクオリティは保っている。
『トレマーズ』?比較対象としては相手が悪すぎる
ただし、視聴者の間でもジミーが被害を拡大させたB級映画あるあるの俗物か、
終盤の描写からバカではあるが根が悪い奴ではないと見なすかは意見が分かれる。


MUGENにおけるビーチ・シャーク

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。ファイル名は原題の「Sand_shark」。
動きは「OPTPiX SpriteStudio」で作られている。
同じく氏が製作したボスタングがベースになっている模様。
試合の際はフィールドが砂地になる演出があるが、7P以降では砂のエフェクトが無くなる仕様になっている。
噛み付き攻撃や「とびかかり」の技などジョーズと性能は酷似しているが、
こちらは移動技「潜行」で対戦相手に接近しつつ強引に近接戦に持ち込むのが得意な性能となっており、差別化されている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺噛みつき」「突撃」「奇襲」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

また、同氏によるガワ変えキャラとして『アイス・ジョーズ』に登場するスカッカムも公開されている。

出場大会

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最終更新:2025年05月24日 19:07