円谷プロの特撮作品『
ウルトラQ』第21話「宇宙司令M774」に登場した
怪獣。別名「宇宙エイ」。
地球の
エイに似た外見をしているが、マンタのようにジャンプする習性もある。
水中を時速13000kmというスピードで泳ぐことができる他、劇中では披露しなかったがマッハ2で飛行することもできる。
鋭い尾は一撃でタンカーを真っ二つにしてしまう威力を誇り、
ヒレの一打ちは戦艦大和の46㎝砲9発分、場外ホームラン120万発分の威力がある(あくまでも怪獣図鑑による後付設定)。
聴覚が発達しており、音を頼りに標的を狙う。
ボスタングとは後述のキール星人の言葉で「不滅の生命」という意味の言葉らしい。
キール星人によって宇宙から送り込まれて三浦半島沖に落下着水した卵状のカプセルから誕生し、
音を頼りに近くを航行するタンカーを破壊して回ったが、
ルパーツ星人ゼミによってボスタングが潜入していることを知った地球人側の策略で、
海上保安庁の巡視船に誘い出された後、航空自衛隊のF-86戦闘機によるミサイル攻撃で木っ端微塵に粉砕された。
ボスタングの操演用ミニチュアは没シナリオ「Oil S・O・S」に登場する予定だった怪獣クラプトンの物を改造し、
流用したものが使用された。
一方で「Oil S・O・S」のシナリオは後に『
ウルトラマン』第13話「オイルSOS」に流用されている。
ただ、クラプトンがエイの鼻先から角が生えたような姿をしているのに対し、
「オイルSOS」に登場した油獣
ペスターは
ヒトデのような姿であり、デザインは全く異なる。
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関連キャラクター |
ボスタングを送り込んだ宇宙人。『Q』ではゼミの口から存在が語られたのみで未登場。
非常に好戦的な種族であり、今回のような侵略活動を数々の惑星で行っているらしく、
それ故に平和を愛するルパーツ星人と対立しているらしい。
通常ミサイルに倒される程度の怪獣で侵略に成功したことはあるのだろうか
何気に、 巨大怪獣を生体兵器として使役して侵略活動を行うという、ウルトラシリーズのテンプレを最初に行った宇宙人である
( ガラモンを使役した セミ人間の方が登場は早いが、ガラモンは ロボット怪獣であって生体兵器ではない)。
このためか、後年の『大怪獣バトル』シリーズでルパーツ星人同様にヒューマノイドタイプの宇宙人と設定され、
ヴィットリオ、グランデという個体が 主人公のライバルポジションと言う好待遇で登場した。
ボスタング自体は映像作品で再登場していないが、キール星人の宇宙船はボスタングに酷似した形状をしている。
また『 ウルトラマンタイガ』にもモブとして名無しの個体が登場しており、新たに「戦略星人」の別名が設定されている。
「宇宙司令M774」に登場した宇宙人。キール星人とは宿敵同士の関係にある。
容姿は地球人と同じヒューマノイドタイプであり、
本編ではゼミという個体が宇宙エイ ボスタングの脅威と対策を地球人に伝えた。
ボスタング撃破後、使命を終えたゼミは地球への定住を決めた。
また、この際多くの同胞たちが密かに地球へとやって来て定住していることに言及しており、
ラストの描写で、ルパーツ星人の特徴であるらしい、ゼミと同じデザインのサンダルを履いている人間が複数確認されている。
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ルパーツ星人に対する考察 |
この回の締めにゼミが「あなたの隣の方、その人も宇宙人かもしれませんよ」と不安を煽るような発言を視聴者に向けており、
更にはキール星人はゼミのセリフの中でしか登場していなかったため、
「実はボスタングの件は 味方面して潜入するための自作自演でありルパーツ星人こそ侵略者」と言う考察も存在した
(なお「ボスタングが弱すぎて怪しい」は「 『Q』の怪獣だから」で済む話)。
しかし リアルで50年近く経って『大怪獣バトル』シリーズに前述のヴィットリオとグランデが登場、
『Q』の事件をグランデが認めた事から、(『Q』当時の演出意図はともかくとして)現在の公式では狂言説は否定されている。
また、パラレルワールド扱いではあるが、小説『 アンデレスホリゾント』や『 ウルトラマンF』では引き続き地球人に協力している様子が描かれた。
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MUGENにおけるボスタング
攻撃技はほとんどが近接攻撃であり、接近戦向けのキャラとなっている他、
このキャラが戦う際に
ステージの
地面に海が敷かれ、ジャンプする時などに水しぶきのエフェクトが出るようになる。
なお、7P以降で海と水しぶきのエフェクトは無くなる。設定上、空は飛べるので不自然ではないが。
超必殺技は「F-86戦闘機」「突撃」「奇襲」の3つでいずれも1ゲージ技。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2025年02月26日 14:57