グリホン


東宝の特撮映画『緯度0大作戦』に登場する怪獣
グリフォン」ではなく「グリホン」が正式表記とされている。
体長4~30m、翼長7~50m、体重300kg~2千t。

悪の科学者マリクがライオンの体にハゲタカの翼、さらに鉄の爪を取り付けた上で、
人間の脳を移植して高い知性と理性を備える形で作った合成怪獣(というよりある意味改造人間)。
さらに手術後にマリクの発明品である「巨大化血清」を注射されたせいで、
素体のライオンの大きさをはるかに凌ぐ30mもの大きさに短時間で成長した。鉄の爪も巨大化している点は気にするな!

グリホンの脳の素材に使われたのは「黒い蛾」というコードネームを持つマリクの部下の女性であった。
マリクはブラット・ロック島を拠点として世界征服を企むマッドサイエンティストであり、
海底2万mにある理想郷「緯度0基地」を拠点とする万能潜水艦アルファー号の艦長マッケンジーと対立していた。
黒い蛾はそのマリクの忠実な部下にして武装潜水艦「黒鮫号」の艦長を務め、アルファー号の殲滅に臨んだのだが失敗し、
そして遂にマリクは黒い蛾を見限り、ブラッド・ロック島に乗り込んできたマッケンジー艦長率いる主人公一行の迎撃目的と、
この様子を拉致していた岡田博士親子に披露して自分の科学力を見せつける目的から、黒い蛾をグリホンの材料に利用してしまったのである。
かくして完成したグリホンはマリクにマッケンジーらアルファー号のクルーを襲うように指示されたが、
その自我は黒い蛾のものであったため意にそぐわない形で自分を人外の姿にしたマリクへの恨みから命令を無視。
やがて、マリクの乗る黒鮫号が島の磁力に囚われて動けないままアルファー号を撃ち落とそうとしている際に出現し、
恨みを晴らすかのようにアルファー号ではなく黒鮫号を襲う。
そして、この想定外の事態に怯えたマリクが誤って崖にレーザー砲を撃ってしまい、
それにより発生した崖崩れに黒鮫号諸共巻き込まれ、黒鮫号の爆発に巻き込まれて爆散してしまった。

2017年に出版された『GODZILLA -怪獣黙示録-』でも登場しているが、同作では人工生命体ではなく野生の怪獣として登場。
しかも複数体繁殖しており、2021年6月にエジプトのカイロを群れで襲撃して陥落させた。
9年前に起きたメガロの怪獣災害と1千万を超す難民の亡命による食糧危機、それを発端にして起きた戦争でボロボロになっていたエジプト軍は、
もはや抵抗する力すら残っていなかった所で起きたこのグリホンの群れの襲撃のせいでさらに悲惨な状況に陥り、
結果的にその後の2022年に起きた2度目のメガロのアフリカ大陸襲撃の際に対抗する余力など無く、
人類がアフリカ大陸における生存活動を放棄する決定打となった
(余談だがメガロもグリホンも緯度0やシートピアなど海底が関わる作品が原典という共通点がある)。


MUGENにおけるグリホン

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。ファイル名は「Griffon(Toho)」。
kMIKEj氏提供のスプライトを用いて作られている。
5回連続ジャンプが可能になっており、かなりの高度まで飛び上がれる。
噛みつきや体当たりなどの近接攻撃が強力だが、ガード不可の「突風」も優秀。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、コマンド投げの「必殺噛みつき」、突進技の「必殺とびかかり」、
『怪獣黙示録』が元ネタと思われる無数のグリホンが突進してくる技「大群」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。

また、コンパチキャラとして改造前の「ライオン」も公開中。ファイル名は「Lion(Toho)」。
こちらはジャンプが一回しか出来ず、機動力は大きく低下している。
「突風」が当身技の「カウンター」に置き換えられている他、
「大群」の代わりに長時間画面に居座るストライカーの「コンドル」が使用できる。

出場大会

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最終更新:2025年06月03日 20:37