ゴジラ・アース


2017~2018年に公開されたアニメ映画『GODZILLA』3部作に登場したゴジラ
シルエットこそ従来のゴジラを踏襲しているが、その起源は「植物」とされており、
成長過程で多量の金属元素を取り込む事で突然変異した存在で過去シリーズとの繋がりも無い。
顔つきなどは今までのゴジラと大きく異なっており、
体表は植物の根や樹皮、背鰭は柊の葉を思わせる形状をしている。
とにかく設定面がけた違いに強力な怪獣で、
核兵器を初めとするほとんどの攻撃を受け付けない防御力、
キロメートル単位の射程と強力無比な威力を誇る攻撃の数々を持っている。
本作の地球人類の大半を滅亡させ、わずかな生き残りの人類が宇宙に逃げるまでに追い詰めた元凶であり、
宇宙での新天地探しに失敗した人類が地球奪還に地球帰還する所から映画での物語は始まる。

『シン・ゴジラ』で盛り上がる2016年8月に日本では初となる本格的なアニメーション作品として発表された作品。
3部作構成のシリーズであり、2017年に第1部『GODZILLA 怪獣惑星』、2018年に第2部『決戦機動増殖都市』と第3部『星を喰う者』が公開。
原案や脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』などで知られる虚淵玄を起用した事も大きな反響を呼んだ。
肝心の映画の内容に関しては、良くも悪くも怪獣モノというよりSF且つ哲学的要素の強い作風であり人を選ぶものとなっているが、
これもまた新たなるゴジラ及び怪獣像に踏み込んだものである事には間違いないだろう。

+ 劇中での活躍やストーリーなど
映画本編以前のストーリーや設定が細かく存在し、
映画の前史小説『GODZILLA 怪獣黙示録』、『プロジェクト・メカゴジラ』にて語られている。
以下ではその内容も含めて劇中での活躍を説明する。

本作の地球では1999年に突如として怪獣が出現して以来、
様々な怪獣が続々と現れては人類に絶大な被害を与え、
それに人類が必死に抵抗を繰り広げていた。
しかしそんな中、2030年に最強の怪獣ゴジラが出現してしまう。
ゴジラは作中の他の怪獣と比べても桁違いの強さを誇っており、
人類の作戦と他の怪獣を尽く叩き潰して暴れ回った。

そんな中、宇宙からやってきた宇宙人、「エクシフ」と「ビルサルド」が人類に協力を申し出る。
彼らの高度な科学力や超越した技術は人類の力を大きく増大させたが、
それでもゴジラを倒す事は出来ず、ゴジラ撃退は不可能と結論付けた地球人類は宇宙に新天地を求め、
生き残った人類の内の僅かが移民船で宇宙へと逃げ延びた。
しかしその目星を付けた移住先の惑星は人類が住める環境でなく、
移民船の乗組員は地球に戻る決断を下す。

移民船の亜空間航行が原因で、
移民船での数十年の時間の間に地球では2万年が経っており、
地球はゴジラの影響を受けた植物に覆われた星になっていた。
そして戻ってきた人間達にゴジラが襲いかかる。
移民船の乗組員である本作の主人公ハルオが、
両親を殺したゴジラへの復讐のために考え続けていたゴジラ抹殺作戦は、
果たしてゴジラに通用するのか?
移民船の乗組員達とゴジラの物語が始まる。

+ 能力など
2030年の出現以来、作中の他怪獣達を遥かに上回る規模の被害を出しており、
死者にして数億人以上(他の怪獣達は数百万~一千万程度)、世界6大陸の内3つが壊滅状態の被害を出した。
大気圏内においても最大射程30kmを誇る「高加速荷電粒子ビーム」…即ち熱線と、
自身から形成される高周波電磁パルスによる「非対称性透過シールド」と驚異的な再生能力により、
40Mtの核出力でさえも仕留め得ぬ程の防御性能を武器とするが、
映画の前史小説『GODZILLA 怪獣黙示録』において
その最大の脅威は米空母の集団の「ど真ん中を真下から」穿った事からも窺える、その隠密性とも言われている。
また、熱線攻撃を受けた地域は高濃度の放射能汚染に晒されるため、ゴジラが暴れるほど人類の生存可能地域も少なくなっていく。

+ 原作ネタバレに関する能力
2030年に出現したゴジラ・アースの大きさは身長50メートル、体重1万トン。
高層ビルが立ち並ぶ2000年代を考えるとそこまで圧倒的なサイズでもないが、
それでも人類、そしてエクシフとビルサルドの兵器は一切通用せず、
核爆弾の連続投下や、核融合炉を暴走させ都市一つを滅ぼす程の高熱を発生させる攻撃にも耐えきった。
更にナノメタル製対ゴジラロボット製造計画「プロジェクト・メカゴジラ」や、
大量の核弾頭を使ってヒマラヤ山脈を地盤ごと崩壊させゴジラを生き埋めにする「オペレーション・グレートウォール」すら失敗に終わる。
(正確に言うと後者は成功したのだが、一年後に熱線で岩盤を溶融されて噴火と共に脱出されてしまった)

移民船が帰ってきた2万年後の地球でも身長50メートルのゴジラが人類の前に立ち塞がるが、
ハルオが独自立案した、ゴジラの体内電磁波を暴走させる作戦が展開され、人類は遂にゴジラの撃破に成功する。
……しかし、倒したと思っていたゴジラは2030年に出現したゴジラ・アースではなく、
細胞分裂で生じた別個体、いわばゴジラの子供に過ぎない個体「ゴジラ・フィリウス」だったのだ。
2万年の間にゴジラ・アースは形状こそほぼ同じままだがさらに成長しており、
身長300メートル以上、体重10万トン以上の超巨大怪獣になっていた。
映画1作目ラストにてこの真実が明らかになり、
以降映画2作目、3作目ではこの300メートル以上のゴジラ・アースを相手に物語が進んでいく。

MUGENキャラのゴジラ・アースは多くの怪獣に比べるとかなり大きいが、
映画のような他の怪獣と比べて300メートル以上というサイズでもなく、
ほどよく巨大感の味わえるサイズに仕上がっている。
逆に言うと成長途中という事にすればある程度サイズの自由が効くため、
MUGEN上での表示サイズや相手のサイズに合わせたサイズと設定して、
MUGENストーリー動画では使って見てもいいのかもしれない。

ここではそんなゴジラ・アースの技の内、MUGENキャラに搭載されている技の原作での能力について説明する。

  • 高加速荷電粒子ビーム
長い射程と絶大な威力を誇る細い熱線を放つ。
映画の前史小説において多くの同サイズの敵怪獣を殺害したほか、
山などの地形すら貫通してしまうので、人類もこの攻撃に耐える策を放棄してしまった。
(機動力に優れたホバーバイクで攪乱するか、戦車等の搭乗者を捨て駒にして攻撃させ時間を稼ぐほかない。
ただ、メカゴジラがナノメタルを利用した特殊な力場を形成すれば一応防げる)
最大出力で放てば地球に迫る小惑星さえも破壊できる威力を持つ。
今までのゴジラとは異なり、口腔内から吐いているわけはなく鼻先から数メートル離れた空間から発射される
zektard氏版の「アトミックボディ」で放たれている熱線の元ネタはこれだと思われる。

  • 超振動波
口から放つ最大音量の咆哮で、共振により相手を粉砕する。
音である以上、発射速度は熱線より劣るはずだが攻撃範囲は広く、劇中では人類の上陸船数隻をまとめて墜落させている。
ゴジラの技というよりはゾイドシリーズキングゴジュラス(『キンゴジ』ではない)の技である

  • 尻尾攻撃
尻尾を振り回した際には尻尾に沿って強力なプラズマが発生する。
振り抜くと同時にそれが発射され、プラズマカッターとして広範囲を破壊できる。

  • 体の赤熱化
体を赤熱化させ、周囲を高温で融解させて焼き尽くす。いわゆるバーニングゴジラである。
映画の前史小説においては岩盤を融かし地中を突き進んで移動までしている。
zektard氏版の「アトミックボディ」で全身が赤く赤熱化している演出の元ネタはこれだと思われる。


MUGENにおけるゴジラ・アース

ギマイラトラウマガメラを製作したzektard氏が手描きで製作したものが2020年6月7日に公開された。
現在は下記の動画で公開されている。

技は近距離向けの引っ掻き攻撃や範囲の広い尻尾攻撃を使うが、同氏作のゴジラ2014に比べれば技の速度自体は比較的緩やかである。
ただし範囲は広く威力もあるので性能自体は高い。
ゲージ技は口から放つ超振動波を放って前方を攻撃する「超振動波」と、
全身を赤熱させてビーム状の熱線を放つ「アトミックボディ」でどちらも無敵、射程共に強力。
MUGEN上での表示サイズも大きく、LIFE1100、DEF200とかなり高い耐久力を誇る。
攻撃中は無敵になる技も多いなど強力な性能を誇り、人操作なら凶キャラ撃破も可能だろう。
AIは未搭載だが、2020年11月3日にカーベィ氏によって外部AIが公開された。

出場大会

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最終更新:2024年11月04日 03:55
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