シズ

「私という人がいたって、覚えていて欲しい」

小説投稿サイト『小説家になろう』に連載され後に商業出版されたライトノベル作品、『転生したらスライムだった件』の登場人物。
同じく有名ライトノベルの同名のタートルネックセーターの剣士兼王子とは関係ないし、暗黒卿の総称でもない。そりゃ「シス」だろ
アニメ版での声優は 花守ゆみり 女史。
フルネームは「井沢静江(いざわ しずえ)」だが、作中やアニメの公式サイトなどでも「シズ」表記されているため本項目もそれに準じて記載する。

太平洋戦争時の日本出身で、東京大空襲で大火傷を負った所を舞台となる異世界に召喚された転移者。
重傷を負いながらも生きようとする意思を見せた事で、召喚主である魔王レオン・クロムウェルにイフリートを憑依させられ命拾いする。
しかし当初はイフリートを完全に制御できておらず、ピリノという友人を焼き殺す悲劇を経験するなどの要因もあり、
心を殺して生きるようになっていった。
しかし、ある時レオンが勇者クロノア(決してワッフゥ!とか言わない)に敗北・逃走した際に捨て石として残され、魔人として戦う事に。
イフリートは魔素を酷使して眠りに就き、シズも戦えなくなる中、クロノアの「どうしてここにいるのか?」という質問から自身の過去を明かし、
彼女に保護される事になる。
以降、魔法抵抗を高める「抗魔の仮面」をクロノアから与えられ、イフリートを抑え込む事に成功して自我を完全に取り戻した。
ただし、イフリートとの同化の影響で16~17歳で成長が止まったままなど影響は残った。

しばらくクロノアと行動を共にしていたが、数年後クロノアは「きっとまた会えるから」という言葉を残して一人で旅に出てしまい、
シズは単身諸国を回り苦しんでいる人を助けるようになる。
数々の冒険者を経た後、イングラシア本部にある冒険者互助組合で教師を行っていた所で、同郷の転移者であるユウキとヒナタを引き取る。
自分と境遇の似たヒナタは特に気にかけていたが、ヒナタはシズの下を去ってしまい、
シズはヒナタを追いかけたかったものの、ユウキが新しい組織形態を作り出そうとしていた事、
交渉代表的な立場に立たされ始めていた事から、追いかける事ができなかった。

その後、外見年齢にこそ変化がないが魔力が減退するなど老衰と死期の兆しが見えていた事、
各国で不完全な状態で召喚された子供達を引き取り始めた際に、
10歳未満で召喚された子達は魔素が安定せず暴走し5年以内に死んでしまう事実が発覚するが、
8歳で召喚されながら生き永らえた自分という前例を根拠に、あるはずの延命方法を探るべく自身の召喚者であるレオンを探す旅に出る。
レオンが現在どこにいるのかは知らなかったため、ヴェルドラが消えたジュラの森の調査を命じられていたカバル、エレン、ギドの三人とパーティーを組みつつ、
ひとまずジュラの森を抜けて魔王領を目指そうとしていた旅路で、本作の主人公のリムル=テンペストと出会う事になり……。
+ ネタバレ注意
言動から目の前のスライムが同郷の異世界人だと気付き、僅かな期間リムルと共に穏やかな日々を過ごしたが、
やがてついに体内のイフリートが制御できなくなり暴走。
激闘の末、リムルが「捕食者」スキルを使ってイフリートを飲み込みシズは落ち着いたものの、
元々いつ死んでもおかしくない肉体をイフリートによって生命を繋いでいた彼女はみるみる衰え、もはや余命は幾何も無くなっていた。
そしてシズは最後の望みとして自分を補食するようリムルに頼む。
リムルは躊躇するが嫌いだが憎めない世界に自分は取り込まれたくないという彼女の哀願により、腹を括り捕食する形で介錯。
その魂はリムルの中で永遠の眠りに就く事となり、抗魔の仮面も遺品として彼が受け継ぐに至った。

彼女を捕食した事でリムルはシズを中性的にして幼くしたような容姿の人間態を手に入れ、以前よりも人間的な暮らしが出来るようになった。
しかし、一目でシズを捕食したと分かるその外見は、後々大きなトラブルを引き込む事にも繋がってしまうのだった……

出番は少ないがリムルに多大な影響を与えたキャラクターで、その運命を大きく変えた本作のキーパーソンの1人でもある。


MUGENにおけるシズ

Xkleitoss氏による、Sar777氏提供の『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
近接戦は高いコンボ性能や優秀な突進技、遠距離戦は斬撃を飛ばしたり炎の広範囲攻撃で戦うオールラウンダーな性能をしている。
超必殺技では自分の周囲に火柱を噴き上げる技を使用する。
AIもデフォルトで搭載済み。
DLは下記動画のコメント欄から

出場大会

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最終更新:2025年06月29日 02:38