分類:よろいどりポケモン
タイプ:はがね/ひこう
高さ:1.7m
重さ:50.5kg
特性:がんじょう(一撃必殺技が効かない。
HP満タンの状態からひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残る)
するどいめ(命中率を下げられず、相手の回避ランク上昇も無視する。
手持ちの先頭にするとレベルが5以上低い野生ポケモンの出現率が半減する)
隠れ特性:くだけるよろい(物理技を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)
雪原の 上空で アクロバティックな 飛行をしていたね。
はがねで できた体は 頑丈だけど 骨が 空洞なので 身軽なんだよ。
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担当声優 |
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小西克幸
- 『アドバンスジェネレーション』
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ならはしみき
- 『ポケモン不思議のダンジョン 出動ポケモン救助隊ガンバルズ!』
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三宅健太
- 『新無印編』
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任天堂の育成RPG『
ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第2世代(『金銀』)。
全身が固い鎧で覆われた鳥型、もしくは翼竜のようなポケモン。骨の中身は空洞なので体が軽く、最大で時速300kmもの速さで空中を飛ぶ。
左右の翼は刀の切れ味を備え、羽は1年毎に生え替わり、昔は抜け落ちた羽根が刀、包丁、ナイフなどの材料とされ、
現在でも羽根から加工された包丁を愛用する調理人が多い。
ガラル地方ではアーマーガアと対立関係にあり、激しい空中戦を繰り広げる。
捕獲が難しいポケモンであり、沢山のボールを消費させられたプレイヤーも多いだろう。
『SV』に登場するブルーベリー学園では、主にエアームドがそらをとぶタクシー用のライドポケモンとして使われている。
原作中の性能
HP:65
攻撃:80
防御:140
特攻:40
特防:70
素早さ:70
高い防御力とはがねタイプの弱点であるかくとうとじめんを相殺する複合タイプが特徴。
初出の第2世代では猛威を振るっていた
カビゴンやガラガラ相手に、
高い物理耐久力に加えて当時の仕様で物理タイプの弱点を持たない点から対策として多用された。
ただし、当時のはがね・ひこうは最大火力が「はがねのつばさ」「ドリルくちばし」程度しかなく、
さらに対戦環境トップの一角にエアームドと相性の悪い雨パ
サンダーがいたことも祟って、
使用されたのは主に個人戦で公式の大会などでは目立った戦績は残していない。
当時は統計も取られていなかったため、現役でプレイしていたユーザーのSNSの証言や個人サイトなどでのみ、活躍の痕跡が確認できる。
第3世代では特性「がんじょう」を得たことで耐久型のポケモンを一撃必殺で強引に突破するという戦略を封殺可能になり、
さらに「まきびし」「ほえる」による戦術「昆布」
*1が可能になり、高い耐久と敵の耐性を無視した持久戦で評価を高めた。
物理アタッカーに高威力の特殊技をピンポイントメタで採用する通称「役割破壊」は、物理特殊が分けられた後の世代でもたまに見かけるが、
実はそのきっかけはこの世代のエアームドへの対抗策として考案されたのが発端だったりする。
それにより対エアームドだけのために物理アタッカーにオーバーヒートやだいもんじを覚えさせることもザラであった。
第4世代では「はねやすめ」というHP回復手段を得た他、「ステルスロック」を得てさらに強化。
当時の火力インフレに加え、タイプ仕様の変更によって物理でも弱点を突かれるようになり、
とりわけゴウカザルをメインとした対抗策が流行したため受け切る戦法そのものが難しくなり、
シングルで使用率は激減した一方で、
ガブリアス相手に優位に立てることなどからダブルでは一定の採用率は維持した。
第5世代では当時猛威を振るっていたかくとうタイプやドラゴンタイプの受けをこなせること、ゴツゴツメットで崩しを行えること、
「マルチスケイル」カイリューの登場で「ステルスロック」の需要が大きく高まったことや、
「がんじょう」の仕様変更でHP満タンの状態からひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残り、安定して撒きができる点が評価され、
この世代から「がんじょう」&「ステルスロック」の組み合わせの代名詞として名を馳せることとなった。
第6世代でははがねタイプの相性仕様変更により弱体化を余儀なくされ、前世代より採用率は減らされたが、
相変わらず環境王者だったガブリアスへの対策要員として一定の人気はあった。
第7世代では同複合タイプの
テッカグヤ登場によりエアームドの専売特許ではなくなった。
しかし、「はねやすめ」などで差別化は可能であり、カビゴン、グライオンなどと組ませたパーティがUSUMリーグシーズン8で最終1位を獲得するなど、
相変わらずポテンシャルの高さを見せつけた。
第8世代では「どくどく」が没収されてしまったが、上位帯で増えていた、
ドリュウズやランドロス、ゴリランダー、ガブリアスを受けるためやはり一定の採用率は維持された。
新たな同複合タイプのアーマーガアが登場したが、向こうは特殊耐久がより優れていたり、特性も優秀な分、
「ステルスロック」も「ふきとばし」も覚えられなかったり、「ボディプレス」の火力はこちらの方が上だったりと、
十分な差別化が施されている。
第9世代では一次リストラ入りされたがDLC『藍の円盤』で復帰した。
「はねやすめ」のPPが減ってしまったことや「ちょうはつ」も覚えたハバタクカミが猛威を振るったことから、
従来の昆布による耐久型に加えて起点を作りつつ攻撃もこなせる型の需要も増している。
特殊技なら等倍でも大打撃を与えられるため倒すだけならそこまで難しいわけではないのだが、
「がんじょう」による行動保障、はがねの優秀な耐性とそいつらへの対策として使用されるかくとう・じめんが通じない複合タイプ、
決定打の低さや「どくどく」が通じない相手へのダメージを昆布で補える点、苦手な相手が出ても倒される前に撒きで起点を築き後続のサポートに繋げられるなど、
たとえ居直られなくても仕事はしっかりこなせるのがエアームドを厄介にしている。
「がんじょう」対策で重宝する「かたやぶり」持ちも耐性は無視できないため真っ当な攻撃でエアームドに「じしん」を当てることができず、
そして「かたやぶり」持ちはほぼ物理アタッカーで特殊アタッカーはイダイドウが登場するまで長らくメガデンリュウなど少数だったため、
エアームドを一撃で仕留めることは非常に困難であった。
上記解説を見れば分かるが、登場してからトップメタとまではいかないまでもどの世代でも対戦環境で採用され続けており、
とりわけ第4世代以降はガブリアスを代表とするじめん技のみはがねメタとして立ち回るアタッカーに対して優位に立ち回れる点がエアームドの価値を高めていた。
とはいえ、素早さは平均以下のため先手「ちょうはつ」でその強みである補助技を大幅に封殺可能。
第8世代以降は物理受け型でも撒きながら「てっぺき」&「ボディプレス」のコンボでダメージを出せるようになったが、これも「ちょうはつ」で封じることができる。
MUGENにおけるエアームド
Mighty Stymie氏の製作したキャラが公開中。
設置技「まきびし」で相手の動きを牽制してから高速の突進技で攻めたり、
「スピードスター」などの飛び道具で攻めるテクニカルなキャラとなっている。
超必殺技では「エアカッター」を連射する。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
先鋒が撒き技を使ってから次鋒をメインに「ほえる」「アンコール」「やどりぎのタネ」などを使い、
交代を誘発するコンボでダメージを稼ぐ戦術の通称。
フォレトスのような先鋒の撒き要員と次鋒の耐久交代誘い要員で分けるケースが安定するが、エアームドの場合は単身で両方の役割を担える。
等倍では1回ごとのダメージは大きくないが、火力の低さや耐性を無視してそれなりのダメージを与えることが可能で、
いわ技として判定のある「ステルスロック」は「まきびし」が効かないひこうに大ダメージを与えられ、
持久戦では侮れない戦法となっている。
何故通称が昆布なのかと言うと、あるユーザーが「コンボ」を「昆布」と打ち間違えたのがそのまま定着したためである。
最終更新:2025年09月27日 10:02