「地球の奴らめ覚えていろ…!
ヤプール死すとも超獣死なず! 怨念となって必ずや復讐せん!!」
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担当声優 |
- 高田裕史(現・高田拓土彦)
- 『ウルトラマンA』、『ウルトラマンタロウ』
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玄田哲章
- 『ウルトラマンメビウス』、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』
- 『ウルティメイトフォースゼロ アナザースペースアドベンチャー』、『ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニューヒーロー編』
- 『ウルトラマンギンガS』、『ウルトラファイトビクトリー』
- 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』
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田中亮一
- 『ウルトラマンメビウス外伝ゴーストリバース』
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円谷の特撮『ウルトラ』シリーズに登場する異次元人。別名「異次元超人」。
『
ウルトラマンA』に登場する宿敵「ヤプール人」が、
数多くの計画をウルトラマンエースと超獣攻撃隊TACに阻まれた挙句、
ついに
ゾフィーの助けを借りたエースに異次元空間に殴り込まれ、エースを倒すために全員で合体・巨大化した姿。
ヤプールの意識集合体とも言うべき存在であり、基本的に個々の意識は統合され独自の人格が形成されているが、
一人称が「私」「わし」「我々」「俺」と
同じ作品内の時すら安定しない等、意識統合体である片鱗が見られる他、元のヤプール人と同様に卑劣かつ陰湿である。
なお、
合体は不可逆な最終手段だったらしく、『A』以降の映像作品に登場するヤプールは、
『
デッカー』の時のような不完全な思念体が復活した場合を除いてほぼ全て巨大ヤプールの姿で登場している(メタ的にはスーツの流用)。
公式でもこの姿を「ヤプール」と呼称されることが多いが、
「ヤプール人」はあくまで種族名であり、この姿は「巨大ヤプール」が正式名称である。
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『A』放送当時の雑誌記事では、ヤプール人は、
「1人1人は人間の子供にすら負ける程の力しか持っていないため、超獣を使って侵略を行う」
と記述されていたが、この形態はその限りではなく、鎌状の右手から発射する「ディメンションビーム」「ストレートショット」などの多彩な光線技に加え、
不可視のバリアーを張る、火炎を発生させる「ファイヤートラップ」、空間を捻じ曲げる「サイコインパクト」などの多種多様な能力を持つ。
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異次元人ヤプールとは |
ヤプール人は恐ろしいヤツだ! 残忍なヤツだ!
地球を征服するためならば手段を選ばない!
なんだってやるのだ!
それがヤプール人なのだ!!
『ウルトラマンA』前半期を通して悪役として登場する、いわば本作の黒幕とも呼べる存在。
我々が知覚できない異次元に住まう異種知性体で、『ウルトラ』シリーズでは初めての「番組を通しての悪役」である。
様々な怪獣を合成して怪獣を超える「超獣」を生みだす技術を持ち侵略を企む。
また他の異次元人や宇宙人を自身の軍団に加えており、『ウルトラ』シリーズの侵略者の中でもかなりの組織力を誇る。
戦力もさる事ながら、なにより陰湿で卑劣、悪魔的と言っても差し支えない存在であり、あの手この手で地球人を脅かした。
宇宙を守る光であるウルトラ一族に対しヤプール人は宇宙を暗黒に染める存在だと名乗った事も。
人間の負の心を好んで マイナスエネルギーに変え、自らのエネルギー源としているため、
ヤプールを完全に根絶する事は不可能とさえ言われている。
その自称は伊達ではなく、 しつこい。とにかくしつこい。
全てのヤプールが集まった巨大ヤプールがエースの物語中盤で一度撃破されたにも拘らず、
降り注いだ破片が超獣の元になったり、残党が登場したりと間接的にエースを苦しめ続けただけに飽き足らず、
『タロウ』では改造されて復活し 頭は悪くなった等と言う設定があるが、
『メビウス』では劇場版やTV本編、OVで何度か登場するなど後のシリーズにおいても度々登場し、
地球人及びウルトラ一族との戦いを繰り広げている。
元々戦闘向きの種族ではないため、ヤプール人自体の強さは黒幕としては強い部類ではないものの、
多彩な能力の超獣達や、人の心を利用した卑劣で陰湿な作戦など敵に回すとかなり厄介で、
昭和ウルトラシリーズの頃はマグマ星人と並んでシリーズの中でも別格視されていた敵であった。
後続シリーズでは エンペラ星人、レイブラッド星人、 ウルトラマンベリアルなど、
もっとヤバい連中の陰に隠れがちで微妙に扱いが悪い気もするが、ヤプール自体は決して侮る事ができない存在なのだ。
余談だが、ヤプールという名前は戦後最大の問題作と言われたSF怪奇小説『家畜人ヤプー』に由来している
(もっと辿ると、『ガリバー旅行記』の馬と人間の知性や社会があべこべの世界フウイヌム国編に登場する退化した人間「ヤフー」から。
さらにこの両者を遡ると江戸時代にオランダ船医ケンペルによって、
「多毛の原住民を騎馬隊で制圧した」とヨーロッパに紹介されてしまった日本と蝦夷(YezoもしくはYesso)がモチーフと言う説もあるとか)。
なお「ヤプー」とは日本人の事である(白人:支配層、黒人:奴隷、日本人:家畜(奴隷以下)、日本人以外の黄色人種:滅亡)。
それ以上はとてもこのwikiに書けない内容(エログロ、R-18Gな意味で)なので各自自己責任で調べてください。
あと、当時発売されたパチソンの中に誤解されたものがあるが、
空手
も使わないし手も伸びない。
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超獣についての細かい説明 |
ヤプールが侵略のために送り込んだ怪獣を超える戦闘兵器。
怪獣を超える戦力を持つことを示すために、
超獣ドラゴリーが怪獣 ムルチを引き裂いて惨殺し 借りものの着ぐるみを完膚なきまでに破壊してスタッフが怒られたシーンは有名。
本来はヤプールが超獣製造機で地球の生物と宇宙怪獣を合成して作り出しているという設定で、
シリーズ前半ではその設定に従っていた。
ベロクロンも劇中では語られないが、書籍などによるとサンゴと宇宙怪獣を合成した超獣らしい。
後に 「生物兵器として生み出された存在で痛覚などが存在せず、かつ恐れを知らないため、完全に動きを止めるまで攻撃を続ける必要がある」
とエースが オーバーキル気味の攻撃を加えていた事への 後付け設定説明がなされた。
……大ダメージを受けて明らかにパニックを起こしていた奴もいるのだが、ダメージを受けてバグでも発生したのか、
合成元の生物(怪獣)の本能が一時的に戻ったとかそういう理由だったのだろう。たぶん。
……が、中盤でヤプールが倒されてしまい、以降は自然発生したと思われる超獣や、
別の宇宙人の配下の超獣が登場するなど、何でも有りとなってしまった。
一応これらは裏設定では倒された ヤプールの破片が降り注いだ影響で生まれたいわば怨念による超獣や、
かつてのヤプールの配下の宇宙人であるためということになっている。
次作『 ウルトラマンタロウ』では第1話に超獣 オイルドリンカーが登場しているが、
後から出現した宇宙大怪獣 アストロモンスに食われるという、かつてのムルチを思わせる完全な噛ませ役であった。
「怪獣より強い超獣よりさらに強い大怪獣」という敵の強さを強調する演出なのだが、
そしてそこから、
その大怪獣に勝てるタロウを倒した地球産の怪獣バードンを新武器で圧倒するタロウを撤退を余儀なくさせた改造ベムスターを工夫を凝らして撃退したZATに…
と、 際限ないパワーインフレに突入しかける。
流石に途中でそこらへんの強さの格付けは曖昧になっていったが、
『 ウルトラマンメビウス』で超獣が登場した際には再び当初の「怪獣よりも強力な敵」という設定が意識されている。
また、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』ではヤプールの怨念が集合したことにより誕生した、
究極超獣Uキラーザウルスが登場している。
また、M78星雲世界を取り扱った作品以外の『ウルトラ』シリーズにおいても、
『 ウルトラマンダイナ』の宇宙超獣トロンガー、『 ウルトラマンガイア』劇場版の骨翼超獣バジリスなど、
「超獣」の名を冠した怪獣は存在しているが、別にM78世界のシリーズと設定が繋がっている訳ではない。
『 ウルトラマンオーブ』以降のニュージェネレーションヒーローズ作品の多くでは、
『 ウルトラファイトビクトリー』で新造されたアリブンタがベロクロンやバキシムを差し置いて超獣代表として登場しているが、
これは『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』を最後に、『メビウス』時代に造られた超獣の着ぐるみが撮影に使えなくなったという大人の事情がある。
その後、新たに バラバの着ぐるみが新造され、2020年の『 ウルトラマンZ』に登場。
今後はバラバが超獣代表として後輩達と戦うのであろう。
なお、タロウの息子でエースから見たら義理の甥にあたる タイガはマイナー寄りの超獣について説明できるだけの知識を持っていた。
エースが直々に教えたのだろうか。
ちなみに超獣は、以降の スーパーロボットものに頻出する、
侵略者の送り込むシリーズ通じての敵となる「○○獣」の元祖という見方もある。
ロボット的性質が強く、ストーリー的には怪獣に位置づけされる戦闘兵器という前半の超獣の特性は、
まさに以降のスーパーロボットものに頻出する○○獣の基本形式とも言える。
1972年4月からの『ウルトラマンA』前半の超獣、同年10月からの『 科学忍者隊ガッチャマン』の鉄獣、
そして同年12月からの『 マジンガーZ』の機械獣の流れの中でこのフォーマットが確立されており、
そういった意味でも超獣の持つ意味は大きい。
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ゲーム作品におけるヤプール
『ウルトラマン倶楽部3 またまた出撃!!ウルトラ兄弟』では
ラスボスとして登場……するが難易度が非常に低い。
一応攻撃力は最大の999あり、他のステータスも満遍なく高いのだが、
本作の成長システムの仕様により、そこに辿り着けるようなウルトラ戦士ならまず負けない。
というかエースロボットバグなどラストダンジョンの道中の方がクソゲー過ぎて鬼畜
『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』では、
シャドームーン、
パプテマス・シロッコと並ぶ
アポロン総統配下の3幹部として登場。
ウルトラ戦士への恨みから
セブンを付け狙うが、その手口がどれも非常にえげつなく、
本作最大のトラウマメーカーと言っても過言ではない。
『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』では最終ダンジョン「亜空間」からの脱出を阻むラスボス……なのだが、
シナリオ上の黒幕を倒した後の実質的なイベント戦闘であり、ステータスもザコ同然に設定されている。
また、登場時の「きさまら、なにものだ!?」という台詞からヒーロー達との面識が無いという設定になっているらしく、
廃ビルに潜んでいた犯罪者を逮捕に来た警官が、様子を見に現れたに家主をも殴り倒したかのような通り魔的印象を与えた。
『グレイトバトル フルブラスト』では怪獣軍団の幹部として登場。
怪獣軍団の長であるエンペラ星人亡き後に紫水晶の力でUキラーザウルス・ネオに変貌し、
指揮官ディンが進化したプロヴィデンスガンダムやアポロガイスト改めスーパーアポロガイストと共にラスボスとなって立ちはだかる。
『ロストヒーローズ』ではアルティメット・Dやメビウスキラーと共にアジト・キューブの大ボスとして登場。
外見は『A』準拠だが、ベムスター、改造ベロクロン、
改造サボテンダーを繰り出してくる等、
改造巨大ヤプールの要素も見られる。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では第6話「ヒッポリト星人の甘い罠」をはじめ何度も登場。
過去にレイブラッド星人との抗争の末に全滅寸前に追い込まれたことがあったと語られており、
故にレイブラッドの因子を引くレイオニクスは恐怖の対象となっている
(ただしレイブラッド星人への嫌がらせのつもりなのか、バトルナイザーを利用しようとする描写もある)。
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では、珍しく巨大ヤプールをプレイアブルキャラとして使用可能。
体力が低いが回避が非常に高く、自前で「回避 大アップ」スキルを覚える他、
必殺技「ディメンションビーム」次のフェイズ終了時まで回避率が大アップする効果があり、
固有スキル「異次元の闇」には、攻撃した時命中した相手を中確率で「暗闇」にする効果があるなど、
とにかく回避主体の性能となっている。
ただし巨大ヤプールの命中はやや低く、最初の一撃が当たるかどうかが生命線となるが。
そして「異次元の闇」はスキルを覚醒させると、暗闇にする確率が超確率になる他、
リーダーの時、シリーズ『ウルトラマンA』の味方の攻撃力と必殺技攻撃力を大アップ、移動力をアップ、
バトル中1回のみ、自分のHPが0になった時に超確率で超獣を召喚する、という強力な効果が追加される。
バフ効果は『ウルトラマンA』の登場怪獣なら何でもよいので原作で関わりが公言されていない
ヒッポリト星人も対象に入るが、
代わりに超獣屈指のスペックを持つUキラーザウルスは『メビウス』怪獣にカウントされるので対象外なのが難点。
超獣召喚効果は、戦闘ユニットを増やせる非常に希少な効果ではあるが、呼び出す超獣は完全にランダムなので、
臨機応変な
立ち回りが要求される。
MUGENにおける巨大ヤプール
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カーベィ氏製作 巨大ヤプール |
邓v东西氏の製作したスプライトを用いて作られている。
単体でもビーム攻撃和設置技のバリアなどの技があるが、
必殺技及び 超必殺技の多種多様な超獣の ストライカーが最大の特徴。
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ストライカー詳細 |
X:ミサイル超獣ベロクロン
→+X:一角超獣 バキシム
↓+X:蛾超獣 ドラゴリー
空中でX:大蛍超獣 ホタルンガ
Y:ロボット超人エースロボット(0.3ゲージ消費)
→+Y:殺し屋超獣 バラバ(0.3ゲージ消費)
↓+Y:牛神超獣 カウラ(0.3ゲージ消費)
空中でY:蟻超獣 アリブンタ(0.3ゲージ消費)
Z:最強超獣 ジャンボキング(1ゲージ消費)
→+Z:異次元超人 エースキラー(1ゲージ消費・攻撃が当たれば連続攻撃)
↓+Z:究極超獣Uキラーザウルス(2ゲージ消費)
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1~6Pでは、ストライカーは画面内に出せるのは合計一体までだが、
7P以降は画面内に出せる超獣が二体までになる。
2P及び8Pは昭和版、それ以外は平成版をイメージしたボイスとなっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
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カーベィ氏製作 改造巨大ヤプール |
『タロウ』に登場した改造巨大ヤプールをベースにしたキャラ。
同じく邓v东西氏の製作したスプライトを用いて作られている。
通常技は巨大ヤプールと酷似しているが、
必殺技はストライカーではなく直接攻撃となっているなど性能はかなり別物。
超必殺技で呼ぶストライカーも前者の巨大ヤプールほど多くはなく、
原作再現で改造ベムスター、改造サボテンダー、改造ベロクロン二世となっている。
カーベィ氏曰く「隙は少なめで上記の本家より強くなった」らしい。 原作では直接戦ってないけど
AIもデフォルトで搭載されている。
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出場大会
出演ストーリー
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『
ウルトラマンギンガS』では縮小して登場するシーンがあり、人間サイズの「巨大ヤプール」が出てくるというおかしなことになっている。
より正確に言うと人間サイズの巨大ヤプール(SD)だが。
最終更新:2025年03月02日 19:44