円谷プロの特撮作品『
ウルトラQ』に登場する
怪獣。別名「貝獣」。
第24話「ゴーガの像」に登場。
サザエのような殻を持つ
カタツムリに似た外見が特徴の怪獣。
かつて6千年前(縄文時代辺り)にアランカ帝国を一夜にして滅ぼした怪物として伝承が残されており、
眼から放つ溶解光線(書籍によっては溶解液)が武器。また、貝殻は
水爆にも耐える程の強度を誇る。
動きは鈍いが、貝殻の先端を
ドリルのように回転させて地中を時速30kmという高速で掘り進むことができる。
弱点は身体が燃えやすい事で、かつてのアランカ帝国の住人は都市ごとゴーガを焼き討ちにして倒し、
生き延びた幼体を何らかの方法で「ゴーガの像」に封印していたらしい
(よって伝承の個体と同回で登場したゴーガは別個体の模様)。
アランカの末裔である西アジアのアーブ国で盗まれたゴーガの像が美術品密輸団によって東京に持ち込まれ、
放射線鑑定した際の影響で内部に封印されていたゴーガが活動を再開。
当初は子猫程の大きさだったが時間が経過するにつれて巨大化し、密輸団を殺し回った。
なお、密輸団はゴーガがアジトの中で暴れ回っている事に気付いていたが、像の下敷きになったボスを除き、
巻き込まれて密輸団の顔を見た万丈目達の抹殺に固執したせいで1人を除いて逃げ遅れて殺された。
やがてゴーガは20mまで巨大化。
自衛隊の
戦闘機もゴーガの溶解光線で次々に撃墜されてしまうが、
逃げ延びた万丈目達が自衛隊にゴーガの情報を伝えて討伐作戦に参加し、伝承に則りゴーガを焼き討ちにする作戦を実行。
戦闘機が近寄れないので小回りの利く軍用車で近付き、苛性カリを搭載したロケットランチャーを撃ち込み、ゴーガの目を潰して溶解光線を封じる事に成功。
ゴーガは怒り狂ったように身をよじらせながら、
この機に便乗して万丈目達を暗殺しようとした密輸団の最後の生き残りをたまたまぶっ潰して万丈目達を救ってしまい、
そのままドリルで地中に逃げるも探知機で出現先を予測していた防衛隊のナパーム弾と火炎放射器の波状攻撃に遭い、
火の海の中でもがき苦しみながら絶命した。
なお、原型となったプロットは「生きていた化石」というタイトルで、ゴーガもジュラ紀に生息した貝類「カイゲル」という設定だった。
秀逸なデザインや非常にリアリティある動きから人気の高い怪獣だが、
怪獣プロレスに向かない体型からか、『シン』まで再登場することは無かった
(無理やり出番を数えると『ウルトラマン』OPでシルエットが登場したぐらい)。
あと、
ナメゴンとは軟体動物繋がりで何かとセットで扱われることが多い。
大伴昌司氏の著作『ウルトラ怪獣入門』掲載の「ウルトラ怪獣名勝負」ではナメゴン及び
ガイロスとの対戦が描かれており、
ガイロスはドリルで倒したが残ったナメゴンには負けてしまった。
他作品におけるゴーガ
禍特対 初出勤
自衛隊との連携攻撃によりカイゲルの駆除に成功
禍特対に称賛の声
「溶解禍威獣カイゲル」の名で登場(通称「シン・ゴーガ」)。
ジュラン共々名前が変わっているが、カラータイマーの件(詳しくは
こちら)と同じで先人へのリスペクトのためと思われる。
殻のあちこちにドリルがあるデザインとなっている他、CG特撮であることを最大限に活かして、
スーツ特撮では難しい構図・スピードで
ゾイド(カタツムリ型ゾイド・マルダーは最高速度100km/h)の様に爆走するカットがある。
描写はないが、種別名からおそらくこちらでも溶解光線は使用可能と推測される。
蒲田に出現し、禍特対の初陣の敵となった。最終的に自衛隊の戦車部隊により倒され、
先の数々の怪獣災害より早期駆除かつ被害を抑えることに成功したため、禍特対の地位を大きく引き上げたらしい。
MUGENにおけるゴーガ
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
ふりかけ氏提供のスプライトを用いて作られている。
近接戦ではドリルによる攻撃、遠距離では「溶解液」で戦う性能をしている。
また、「地中移動」により反撃を気にせずに距離を詰めやすい。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「必殺溶解液」「突撃」「必殺ドリル」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
また2023年のエイプリルフールには、外見が『シン・ウルトラマン』版に変更されたカイゲルも公開された。
出場大会
最終更新:2024年08月03日 14:16