アクセル


「さあて、いちばん悪いやつをやっつけるとしますか!」

ロックマンX』シリーズの登場キャラクター。
ストーンとかホークとかロウとかアルマーとか仮面ライダーとかXIII機関とかではない。
CVは 高山みなみ 女史。声優ネタなのか、ファンの間では「バーロー」と呼ばれる事がしばしばある。
『ロックマンX7』で、従来の主人公エックスに代わる新主人公として登場した(『X7』ではスタッフロールでもエックスより上に表記されている)。

開発者が(ほぼ)確定しているエックスやゼロとは異なり、いつ・誰が・なんのために作り出したのか、その出生は謎に包まれている。
アクセル本人も記憶しておらず(外的要因で記憶を失ったのか、ロールアウト直後で記憶らしい記憶を元から持っていなかったのかも不明)、
気にしている描写が見られる。*1
『X7』では自警団「レッドアラート」のリーダー・レッドに拾われ、彼と行動を共にしていた。
だが、アクセルの持つ能力に目を付けた何者かの陰謀によって、アクセル以外のメンバーがイレギュラーに改造される。
メンバーは自分達のパワーアップの事ばかり考えるようになり、自らはそのためのデータ集めをさせられるようになった上、
犯罪行為に手を染めるようになってしまった彼等を見かねたアクセルは離反し、イレギュラーハンターになる事を決意。
裏切り者として追われていた所を巡回中のゼロと出会い、重要参考人として拘束される形だがイレギュラーハンターチームに保護される。
レッドからレッドアラートに戻って来るよう言われるが、アクセルに戻る気は無く、
仮に戻ったところでレッドアラートが大人しくなるとも思われなかったため抗争となった。

明朗快活でお調子者、陽気で無邪気な性格。
だが子供っぽさも多分に持っており、イレギュラーハンターを「正義のヒーロー」、イレギュラーを「悪者」と、ゼロとはまた違った形で割り切っている。
故に敵に対しては容赦の無さ、残虐な部分が発露することも多く、敵と判断した相手には躊躇うことなく銃を向け、殲滅する。
だが『X7』では元身内のレッドアラートのメンバーと対峙することとなったため、葛藤するところも見せていた。

エピローグでは自身のEDにてエックスから「ハンターの仕事は目の前にいる敵をただ倒せばいいというものではない」という事がまだ分かってないとされ、
彼からはハンターとして認められず、新たなイレギュラー発生の報せを受け、今度こそエックスにハンターとして認めてもらうために再び出撃している。
エックスのEDではその後が描かれ、ハンターの一員として数々のイレギュラーを鎮圧するがハンターとして未熟さもあり、
時に味方や民間人への被害を出してしまうなど問題も見られたため、
ハンターの総指揮官であるシグナスから「彼が一人前のハンターとなれるよう教育してみてはどうだ」とエックスに提案している。
エックスは「俺のようなハンターを育てるなんて無理だ…」と乗り気じゃなかったが

外伝作『コマンドミッション』でもパーティキャラの一員として登場。
人工島「ギガンティス」にて自身のコピー能力が作られたという情報を聞き、独自に島に潜入・調査していた所エックス達と偶然再会し、
反乱組織「リベリオン」との戦いに協力する。
本作では正式にイレギュラーハンターとなっただけでなく、ハンターとしてはエックスやゼロと同じ最上級のS級ハンターになっている。

『X8』にも引き続き登場。
二人の先輩ハンターと共に任務を全うしていたが、突如現れたVAVAに「軌道エレベーター ヤコブ」の管理者ルミネを目の前で拉致されてしまう。
更にはアクセルのデータを参考に作られた、新世代型のレプリロイド達が一斉にイレギュラー化し反乱。新たな戦いへ身を投じる。

性能と能力

『X7』の時点ではエックスとほとんど同じ操作方法かつ、
特殊武器も共通だったため「劣化エックス」と言われることも多いが、
固有の能力として変身能力「Aトランス」を持っており、DNAデータを書き換えて姿形を変えられる
トゲを無効化したり、狭い通路を通れるなど、変身する形態によって能力もコピーしている。
ただし、アクセル自身とほぼ同じ大きさの人型・亜人型にしか化ける事が出来ず、
変身していられる時間(エックスやゼロの武器エネルギーに相当)も短い等の制約もある。
『X7』のプロローグでは変装に用いて油断した敵を後ろから射殺したり、アクセルを狙っていたシグマにもこの能力を使ってとどめを刺した。
『コマンドミッション』では敵の構成員に変身して敵地に潜入していたり、幹部に変身して兵器の暴走を止める活躍を見せた。
その他の固有アクションとして空中で一定時間滞空移動出来る「ホバリング」、
ダッシュ中に転がって移動し転がっている間は無敵時間がある「ローリング」がある。

『X8』では3Dから2Dに替わったことで操作方法も変わり、八方向に射撃が可能。
攻撃用のボタンを押しっぱなしで八発目の弾が青くなり、これを当てる事でのガードを崩すクラッキングが発生する(一部クラッキングできない敵もいるが)。
また、特殊武器がエックスとは違うものを装備するようになり、エネルギーは消費しない。
変身の制限時間は武器エネルギーとして扱われ、パワーアップチップで時間の長さを補強できる他、
難易度ノーマル以上かつアクセルでラスボスにとどめを刺すことで無制限になる。
この状態ではカラーリングが黒と赤からルミネそっくりな白と薄い紫に変わり、よく見ると顔の十字傷も消えている。
また、隠しキャラのパレットは操作方法や使用する武器など基本的にアクセルと同じ性能だが、
変身できないため、武器エネルギーがお飾りになってしまっている。

長らく外部作品への出演がなく、『PROJECT X ZONE』でエックスとゼロがアクセルの事と思しき会話をする程度だったが、
『ドラゴンポーカー』とのコラボでめでたく外部出演を果たした。

また『ZXA』の主人公はアクセルにデザインと能力が酷似した「ライブメタル・モデルA」でロックオンする。
メタ的にはアクセルを意識している思われるが、設定上はAはアクセルではなく三賢人のマスター・アルバートのAであり、
その能力は彼が研究していたモデルVの吸収能力に由来する
(『ゼロ』の世界観は元々Xシリーズが『X5』で完結する予定で構想されたため、『X7』のストーリーとは繋がらない所がある)。

+ 『X8』ネタバレ注意
実は『ZXA』のキャラデザイナーからZXA主人公がアクセルモチーフであることは明言されており、
額のデザインが違うのは『X8』のラストでルミネに汚染されたアクセルの額のレンズから汚染が広がらないようフタをしているイメージとのこと。
『X8』時点ではアクセルの謎や結末が分からないのでアクセル自身を『ゼクス』シリーズに持ってくるのが難しく、
結果「アクセルっぽいキャラ」となったとのことである。


「エックス、迷うことないよ…こいつは、悪いやつだ…敵だよ」


MUGENにおけるアクセル

以下のアクセルが確認されている。

+ Rage氏 & Nestor氏製作
  • Rage氏 & Nestor氏製作
MUGEN1.0以降専用。
スプライトをRage氏、CNS部分をNestor氏が製作したもので、コンプゲー『Mega Man Robot Master』を意識している。
フォルダ名は「Axl_MM」になっているので、他のアクセルを上書きする心配もなく安心。

操作方法は『MVC』風の6ボタン方式でチェーンコンボやスーパージャンプが可能。
必殺技は銃撃や特殊武器選択/使用など原作をモチーフにしたものとなっている。
超必殺技に「アクセルラッシュ」という乱舞技があるが、もちろんバスチューアッではない。
AIはデフォルトで搭載されている。
K. Mishima氏による日本語化ボイスパッチも某所で公開中。

+ Heat team pro氏製作
  • Heat team pro氏製作
『X4』~『X6』風のドット絵で描かれたアクセル。
こちらはAIが搭載されておらず、フォルダ名が「Axl」となっているため上書きに注意。
なお、声は高山女史ではなく海外版のボイス(男性が演じている)となっているため、低い声で喋るアクセルに驚くプレイヤーもいた。

+ Hunter eXe氏 & Emiliano David Palleres氏製作
  • Hunter eXe氏 & Emiliano David Palleres氏製作
こちらは手描きドットの二頭身アクセル。ボイスは高山女史となっている。
AIもデフォルトで搭載されているが、ハメは自重している。

出場大会

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*1
エックスがライト博士作、ゼロがDr.ワイリー作であったため、
登場した当初は無印シリーズ3人目の博士キャラである「Dr.コサック」が製作者ではないかとファンに予想されたが、
『X8』で「新世代型のレプリロイドのプロトタイプ」と割とアッサリと出自が明らかにされたことでこの説は消滅した。


最終更新:2024年10月07日 08:03
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