グランゴン


2005年の特撮『ウルトラマンマックス』の第1話に登場した怪獣。別名「溶岩怪獣」。スーパーロボットではない。
地底に眠っていた怪獣で、火山「龍厳岳」の噴火で目を覚ました。
背中の赤い発光器官「マグマコア」が特徴の高熱の怪獣で、岩石のような皮膚を持ち体温は900度にもなる。
得意技は口から吐く火球と噛み付き攻撃。
書籍によっては棘の付いた尻尾での殴打も得意技として挙げられているが、
本編では振り上げた尻尾で戦闘機を撃墜した以外では尻尾を引きずっている事が多い。
海から同時に出現した青い冷凍怪獣のラゴラスと対になる怪獣で、
ラゴラスとは互いに敵対し激しい戦いを繰り広げた。

ウルトラマンマックス相手に1話からラゴラスと三つ巴の戦いを繰り広げており、
ソフビも発売されるなど1話登場怪獣として印象深い怪獣。
四足怪獣にもかかわらず後ろ足の膝が地面に付かない歩き方で、
四足怪獣としてはかなり自由に荒々しく動けていたのも人気がある。
後足の膝が付かない立ち方のため背丈も高く、背の低い他の四足怪獣とは違ったボリューム感と、
その体型での2足歩行怪獣との戦闘シチュエーションも珍しく特徴的。
ウルトラシリーズに数度出現しているコダラーシラリーのような、青と赤の怪獣が対になる怪獣でもある。

+ 原作におけるグランゴン
21世紀、繁栄した人類への天敵のように怪獣が出現し、地球各地で自然災害と怪獣災害が頻発する世界。
地底に眠っていたグランゴンも火山「龍厳岳」の噴火で目覚めて暴れ出す。
しかし迎撃のために出撃した防衛チーム「DASH」の戦闘機の冷凍弾により氷漬けにされ、
そのまま戦闘機の刃になった翼で切断されてバラバラにされてしまった。
しかしそれでもグランゴンは生きており、火山噴火の溶岩の熱で復活、
体を溶岩のように作り変えて再生し、元通りになってしまう。

そこへ対になる冷凍怪獣ラゴラスも襲来し、
天敵どうしであるラゴラスとグランゴンの戦いが始まる。
グランゴンは飛びかかっての突進でラゴラスを押し倒したり、
頭でラゴラスを投げ飛ばす、執拗に噛みつくといった戦法でラゴラスと互角の戦いを繰り広げた。
「DASH」の戦闘機も再び発進するが、ラゴラスとグランゴンの戦いに巻き込まれ戦闘機は墜落してしまう。
しかし、その戦闘機に乗っていたトウマ・カイトを救うためにウルトラマンマックスがやってきて一体化。
マックスとグランゴン、ラゴラスの戦いが始まった。
しかしグランゴンの突進はマックスに押し返され、マックスのジャイアントスイングで投げ飛ばされるなど、
グランゴンもラゴラスもマックスに歯が立たない。
とうとう敵対していた2大怪獣は協力してマックスに襲いかかるが、
それでもマックスのマクシウムソードで火球と冷凍光線は散らされ、
突進したグランゴンとラゴラスはマクシウムカノンで粉々に爆発四散した。
なおマクシウムカノンを食らいながらも1秒程度突進で前進し続ける根性も見せているが、
それでもマクシウムカノンの威力に耐えきる事はできなかった。

ちなみに細胞組織は生物でありながら鉱物とよく似た特徴を持っており、
そのため溶岩の中でも平気だったらしい。
自然のバランスを取るために、増えすぎた人類の天敵として出現したとも劇中では推測されている。

その後は30話にて、背中の発光器官を失って死亡した別個体のグランゴンの死骸が登場。
ラゴラスに敗北し背中のマグマコアを捕食されたと劇中では推測されており、
捕食したラゴラスは大幅にパワーアップしたラゴラスエヴォに進化していた。
グランゴンの背中の赤いマグマ状の発光体がマグマコアと呼称されたのはこの話が初めてである。
ちなみに30話では死骸の腐敗速度が異常に早い事が語られており、
怪獣の化石が出土しない原因ではないかと推測されていた。

その後のシリーズでは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』の4話にて、
暴走したゴモラに倒されたと思われる怪獣達の尻尾に、グランゴンの尻尾が混ざっているのが確認されている。

原作ではなぜかラゴラスの方が優遇されており、不遇な扱いを受けている。
ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でもラゴラスエヴォ、ラゴラスは実装されたが、
グランゴンは実装されないままゲームはサービス終了となった。
ラゴラスエヴォのイベントでもグランゴンが未実装なので、その代理でデマーガが一緒に登場していた。


MUGENにおけるグランゴン

スキキラーハーゲッシ氏により製作されたものが、2020年6月27日に公開された。
最新版は2022年5月1日更新版。公開直後からは性能の全体的な調整が最新版までに行われている。
公開場所が検索では見つけにくいが、『MUGEN怪獣キャラ総合スレ3』の949のリンクから公開先へ行く事ができる。
バリ音スクス氏のガドルフォドンレイザースの記述をベースにしているらしく、
素体もバリ音スクス氏が製作したものとの事で、記述や仕様に共通点が見られる。
鳴き声や効果音は原作の音声ではなく、オリジナルキャラなどに使われる素材を使用している。
無断改変禁止、無断転載禁止、音声差し替えパッチ公開禁止など、
利用規約が細かく多数の利用条件があるため、同梱の説明書をよく読んで注意して使用した方がいいだろう。

食らい判定は本体より大きめの四角(頭の牙より前には無いが、胴体部分はそこより上でも存在)となっているが、
これはコンボなどが途切れないように意図的な調整との事。
通常攻撃では噛み付き攻撃や尻尾攻撃、踏み付けといった近接技を搭載。
他のバリ音スクス氏のキャラに見られる使用後に一定時間使えなくなる技も、
アーマー付の前方ダッシュやジャンプしての飛びかかり、口からの火球などが搭載されている。
ジャンプしての飛びかかりにはアーマーがあり、アーマー付きの前方ダッシュと合わせて敵に接近するために使いたい。

他にも当身技として、攻撃を受けると体を爆散させ、その後溶岩になった体が集合して再生する演出の「溶岩再生」が搭載されている。
「溶岩再生」は1ラウンド1度しか使用できないが原作での再生能力をイメージした技に仕上がっている。

超必殺技は1ゲージ消費で口から大きな火球や3連射で3wayに火球をまき散らす技を搭載。
1ゲージ消費の「炎飢突撃衝」は全身を炎で包んでアーマー状態で突進する突進技。
2ゲージ消費技は横方向に射程の長い光線を放つ「炎流双河」、
光球を背中から発生させて周囲を高熱で焼き尽くす「昇熱決壊」というオリジナル技となっている。
ちなみに、元ネタはそれぞれ漫画『輝竜戦鬼ナーガス』に登場した「炎騎突撃衝」「炎竜焼牙」「焦熱結界」という技。

AIもデフォルトで搭載済み。
一般~強クラスくらいの怪獣相手ならそれなりに良い勝負をしてくれるだろう。
以前は相手のライフを半分くらい削ったあたりで力尽きて敗北してしまい、勝率はいまいちだったが、
22年1月の更新で性能が全体的に向上、
アーマーは投げに対しては無力で無敵も少なく、食らい判定も体のサイズ以上に大き目などの弱点はそのままだが、
ライフ残量半分以下の際にゲージ不足でもランダムでゲージ技が発動する技の引きなどの運要素により、ある程度は勝てる位には強化されている。

出場大会



最終更新:2022年08月17日 23:15