"You play with the cards you're dealt… whatever that means."
(配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ。)
チャールズ・モンロー・シュルツ氏の漫画『ピーナッツ』の主人公……である
チャーリー・ブラウン少年の飼い犬。
同作を象徴するマスコットキャラクターである。
犬でありながら
タイプライターで小説を書いたり、犬小屋を飛行機にして
パイロットになったり、
車の運転から
楽器の演奏、更には
探偵や
弁護士にいたるまでなんでもこなしてしまうハイスペックなドッグ。
連載当初は普通のビーグル犬だったが、回が進むごとに知的になり、
1957年から二足歩行で歩き回るようになったと同時にお腹周りがぽっこりと出る、現在よく知られるデザインとなった。
原作では8月10日と8月28日と2回スヌーピーの誕生日回があったが、2011年に前者の方が正式な誕生日と公式で設定された。
デイジーヒル子犬園出身で、紆余曲折を経てブラウン家に引き取られた経緯を持つ。
チャーリーとは一緒に
ゴルフをしたりカヌーを漕ぎに行くなど一番のパートナーであるが、
チャーリーにはライナスとフランクリン以外にまともな友人がいないのは禁句
スヌーピーにとってチャーリーは「自分にご飯をくれる丸顔の子」というレベルの認識で、名前すら憶えていない。
もっとも、チャーリーもスヌーピーの破天荒な行動に振り回され「どうして僕は他の子のように普通の犬を持てないんだ?」と愚痴る事も多いため、
なんやかんやでお似合いである。
一方的にチャーリーがスヌーピーに迷惑かけられてるだけだって?それはまあ、うん
チャーリーへの態度はぞんざいだが女の子達には割と紳士的。
ただし例外的にルーシーだけは嫌っているらしく、物を投げつけている場面がある。
彼の住んでいる犬小屋は、外見では想像できないほど広く、
地下室に繋がる階段がある他、観葉植物が置かれていたりテレビやエアコン、さらには卓球台やビリヤード台まであり、
しかもいくつかの部屋に区切られており、図書室まで設置されている。
四次元ポケットならぬ四次元犬小屋か?
物語の途中でこの犬小屋が全焼したときに、スヌーピーが「ぼくのヴァン・ゴッホが」と泣きくれていたところからすると、ゴッホの絵まで飾られていたらしい。
作者が少年時代に飼っていたスパイクという雑種犬がモデル。
なんでも、人の言葉が通じるような反応をしたり、動物ハプニング特集のような奇行を頻繁に行う犬だったらしい。
その愛らしい風貌から世界的に人気が高く、特に日本における人気は欧米を上回るほどといわれている。
具体例として、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは開園当初からスヌーピーがアトラクション・キャラクターの1つとして扱われている他、
年間のキャラクター商品の売り上げで、サンリオの某鬼帝に競り勝ちトップ3入りした年もある。
一方で、知名度がスヌーピーに偏っており、漫画の題名が『ピーナッツ』である事を知らない人もちらほらいるとか
*1。
MUGENにおけるスヌーピー
Mammalman氏により、Zobbes氏のキャラを改変したものが公開中。
SFCソフト『スヌーピーコンサート』を元に作られている。
通常攻撃こそリーチが短いが、必殺技は発生が早めの飛び道具「ディッシュスロー」など優秀な技が多い。
原作で見せたライナスの毛布を振り回す技なども完備。
超必殺技「ウッドストック総攻撃」では画面一杯にウッドストックの仲間達を呼び出して攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
作者は『チャーリー・ブラウン』もしくは『チャーリー・ブラウンの平和な日常』というタイトルを付けたかったそうだが、
出版社側が作者の承諾も得ずにタイトルを決めて、後から知った作者の抗議も既に広報済みだったのを理由に「今更変更できない」と取り合わなかったらしい。
当然だが、作者はこの一件がかなり不愉快だったらしく、後年の自伝等で恨み節を述べている。
「ピーナッツ」には「落花生」だけでなく「つまらない」「取るに足らない」「
困った人」という意味もあり、
子供の心の悩み、困難をどう乗り越えるかをテーマとする本作の作風とは合っているが、
日本では馴染みの無い暗喩のため、吹き替えアニメでは番組名称を『まんがスヌーピー』『スヌーピーとチャーリー』とされる事が多いのも、
『ピーナッツ』というタイトルの知名度が高くない一因である。
強いて挙げるなら、『
ONE PIECE』の「デービーバックファイト編」にて、
ナミが「次の対戦相手を引き抜けばこちらの不戦勝になるのでは」と発言した際に、
相手の海賊団のクルー達から「ピーナッツ」(上記の「つまらない」が近いか)と罵声を浴びせられるシーンがある。
なお
ニコ・ロビンから「その対戦相手が自分たちの仲間になるけどいいのか」と指摘され、引き抜きは実行されなかった。
最終更新:2025年03月02日 16:38