ゲド

(※画像は登場作品のものではなく、後年の作品による再現機体)

「てこずっているようだな …手を貸そう」

武器腕の攻撃力を頼りに、相手を一方的に叩きのめし緒戦を突破。
派手な戦いぶりで観客を沸かせるが所詮は低レベルな相手にしか通用しない戦法と、酷論する者も多い。
更なる上位を目指す者にとっては、彼との対戦は自らの資質を試される、重要な試金石とも言える。

アーマード・コア3』に登場するレイヴン(人型機動兵器アーマード・コアを操る傭兵)
ゲド戦記』の主人公ではないし、史上初のオーラバトラーでもない。
乗機は軽量逆関節タイプのAC「ゲルニカ」。

序盤のミッション「アリーナ防衛」で記事冒頭の台詞と共に登場し、プレイヤーと共闘して敵部隊を迎撃する。
クリア後はプレイヤーの実力を褒めてくる他、「お互い生きていれば、またいい仕事もできるだろう」と好意的なメールを送ってくる。
渋い声色と台詞からはベテランめいた貫禄を感じるが、アリーナランクはE-3(全50人中43位)と低く、
レイヴンとしての活動期間も新人レイヴンの主人公と大差ない模様。
実力も上記の解説文通り低く、ミッション自体も簡単なので、手を貸されなくても負ける可能性は低い。
敵の撃破数で報酬が変わる歩合制ミッションなので、むしろ妨害キャラクターとすら言える

その後のミッション「モノレール防衛」では味方として雇用可能。
ゲルニカの拡散レーザーが敵MTにダメージを与えやすいため、雇用コストで報酬が減る事を考えなければそれなりに役立つ。
また、プレイヤーとNPCの二人で挑む「EXアリーナ」では、味方として使用可能。ランクは何故かDに上がっている。

印象に残る登場をした割には、メインストーリーには全く関わってこない。
もっとも、『3』は地下都市を支配する複数の大企業とスーパーコンピューター「管理者」の対立が物語の主軸であり、
ストーリーを左右するようなレイヴンが元々主人公ぐらいしか登場しない作品ではある。

+ 乗機「ゲルニカ」
攻撃性の高いEO(浮遊砲台)を装備したコア(胸部)、レーダーや各種センサーを搭載したアンテナ型の頭部、
拡散レーザー砲搭載型の武器腕、ジャンプ力の高い軽量逆関節の脚部を採用、
背部には高性能レーダーと扱いやすい小型ミサイルを備える個性的な外見の機体。
特に特徴的なアンテナ頭は漢字の「干」に例えられる事が多い。

高性能なジェネレーターとラジエーター、速度はそれなりだが高燃費なブースターと、内装は割と悪くないのだが、
外装を構成するパーツはどれも防御力が低く、その割に機動力も特筆すべきほどではない。
頭部に優れたレーダー機能があるのにわざわざ背部レーダーを装備している点は無駄であり、ほぼ死荷重と言える。
主武装の拡散レーザーは解説文の通り高火力だが、弾数が少ないので継戦能力に問題を抱え、EN消費も激しい。
小型ミサイルは10連発可能なタイプなのにFCS(射撃管制装置)が最大2ロックなので真価を発揮できず、
そもそもゲドは1ロックするとすぐに発射する傾向があるので使いこなせておらず、低威力な単発攻撃を繰り返すだけである。
コアのEOは威力が高く優秀なのだが、これも何故か使わず腐らせる傾向がある。
……などなど、機体構成(とゲドの戦術)には様々な問題点を抱えている。

アリーナで対戦した際には、解説文に反して距離を置いてひたすら小型ミサイルを撃ち、
こちらが接近したら拡散レーザーで反撃してくる傾向がある。
中距離から高火力の武器を撃ち込んでいれば、割とあっさり勝てるだろう。

EXアリーナでも機体構成は変わらず「防御面に不安の残る構成で長期戦なると(原文ママ)、思わぬ脆さを見せる」と指摘されている。
その代わりに射撃精度や移動速度がランク相応に向上しており、味方機としては意外と役に立つ。
しかし、機体性能の低さは如何ともし難く、敵が高性能機&強化人間だらけになる最上位ランクでは流石にお荷物となってしまう。

機体名はパブロ・ピカソの名画が由来と思われ、機体エンブレムにもそれを思わせる要素がある。

+ ネタとしてのゲド(ウホッ注意)
「てこずっているようだな、を貸そう」

どういうわけか上記の台詞を「手」から「尻」に置き換えたMAD音声が多数作られた結果、
ジャック・Oと並ぶ著名な「ゲイヴン」の1人として扱われるようになってしまった。
『AC3』と『ラストレイヴン』は世界観が繋がっているか不明瞭(繋がっていたとしても数十年~数世紀後の未来)なのだが、
もはやそれを気にする人はほぼいない。
いい尻だな、手を出そう
手を抜くなよ?

また、こうした動画におけるゲドは原作のような武器任せの弱小レイヴンなどではなく、極めて優れた戦闘能力の持ち主として扱われる事が多い。
……その手腕をソッチの目的ありきで振るうため、極めてタチが悪いのだが。
※ドミナント級の腕前が無いと再現できません

なお、「ゲイヴン」という概念は、当時はネット上で悪ノリして騒いでいるだけに過ぎなかったのだが、
後年の『アーマード・コアVI』では、作中の組織「ルビコン解放戦線」所属のACパイロットの一人に「リーダー(※男性)の男娼」という設定があり、
そのリーダー本人もACパイロットとして登場するので、公式ゲイヴンと呼べるキャラクターが二人も現れてしまった。
もっとも『VI』が発売された時点では、前作から10年もシリーズ展開が途切れていたためにゲイヴンというネタが既に風化していた事や、
所謂LGBTQについての関心が世間一般に広まり、前述のような悪ノリ自体「時代遅れで寒い」と切り捨てられる事が増えていった影響もあり、
かつてのように大きな話題を巻き起こす事は無かった。


MUGENにおけるゲド

スミス中尉氏が製作したものが公開中。
原作通り、技は拡散レーザーや小型ミサイルなど殆ど飛び道具だが、
本来コアの関係で使えないはずのオーバードブースト(高速ダッシュ)を用いた体当たり技も持つ。
(命中時のSEは「『アーマード・コアV』のブーストチャージ)。
超必殺技は、無敵状態で発動する全画面攻撃アサルトアーマー」(1ゲージ)と、
背部にVOB、脚部に大型射突兵器を装備して体当たりする「KWB-MARS」(2ゲージ)の二つ。
ちなみに、後者の技名は、ゲドが登場した『3』における最強の射突型ブレードに由来している。
素晴らしい、良い尻だ


「いい腕だな、気に入った
 お互い生きていれば、また会うとしよう」

出場大会

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最終更新:2025年03月30日 23:48
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