ナインボール=セラフ


「ターゲット確認 排除開始」

『アーマードコア マスターオブアリーナ』(通称『MOA』)において、最終ミッション「工場侵入」で最後に現れる特殊兵器*1
トップランカーであり家族の仇でもあるハスラーワン(演:檜山修之)のAC、ナインボールを追う主人公の前に立ちはだかる最強の敵である。
『アーマードコア2 アナザーエイジ』(通称『AC2AA』)でも最後の隠しボスとして現れた。
その後のシリーズでも何らかの形で登場する程の知名度と人気を誇る機体である。
通称「⑨セラフ」もしくは「セラフ」。MUGENではと被るので、「⑨」とも。それはそれでのと被るのだが。
先述の「ナインボール」とは別の機体なので、原作の話題ではナインボール=セラフが「⑨」と呼ばれる事は少ない。
CV 檜山修之 氏と 渡辺久美子 氏。声優が二人いる理由は以下ネタバレ欄を参照。

+以下、原作ネタバレ含む。
実際にはハスラーワンという人物は存在せず(モデルとなった人物が存在していた可能性はある)、
その正体はレイヴン(AC世界での傭兵)を斡旋する組織「レイヴンズ・ネスト」のコンピュータ(の一部?)「H-1」と呼ばれるAIであり、
かつて「大破壊」と呼ばれる戦争によって滅亡しかけた人類(のごく一部)が「人類を管理し、滅亡しないよう調整する」ために作り出した「モノ」の一部。

その目的は世界のパワーバランスを一定に保つ事による人類の存続維持であると思われる。
力を持ちすぎ、パワーバランスを崩す存在は「イレギュラー」と見做され、ACを模した無人兵器ナインボールによって排除される。
例えば、『MOA』最初のミッションに登場するクラッカーは「レイヴンズ・ネスト」を探っていたらしく、
突如ナインボールが現れて彼を殺したのは、口封じのためだった(ただし、クラッカー本人はそういった事実まで辿り着いていなかったようだが)。
また、その目的を遂行するために「H-1」ユニットを搭載したナインボールは複数機存在する。
実際『MOA』主人公がナインボールを撃破したあともアリーナの首位には依然としてハスラーワンが居座っており、
「工場侵入」では前座としてナインボールが同時に二機襲ってくるほか、工場で量産された無数のナインボールを見ることが出来る。

更に『MOA』で主人公のマネージャーを勤めるラナ・ニールセン(演:渡辺久美子)もネストのAIの一つであると考えられ、
世界を管理するために必要なレイヴンの育成を行っていた。
『MOA』最終ミッションにおいてハスラー・ワンの声とラナ・ニールセンの声がダブる瞬間はまさに鳥肌ものである。

レイヴンズ・ネストや企業はおろか、ACを生み出したのもこれらのコンピュータであり、その圧倒的な能力で人類を管理していた。
この事実は極秘で、当然一般には知られていない。
そのため約70年後である『AC2』や『AC2AA』の世界では、ハスラーワンの名前は伝説のレイヴンとして語り継がれており、
彼を真似た者が毎年現れるほどである。

ナインボール=セラフは、ナインボールにも排除できない「あまりにも大きすぎる力」=「イレギュラー」に対して投入される最強の兵器である。
『AC2AA』において70年前という旧式の機体であるナインボール=セラフが、新世代のAC(プレイヤー機)を圧倒する性能を発揮する事からも、
その凄まじい能力が窺い知れる。

ただ、『MOA』の時点で撃破されてしまったためか、時系列的に後にあたる初代『アーマード・コア』には登場しておらず、
同作最終ミッションではナインボールが二機出撃したものの、主人公に突破あるいは撃破されてレイヴンズ・ネストの中枢を破壊されている。
そのため、70年後にあたる『AC2AA』において何故ナインボール=セラフが出現したかは不明である
(メタ的には初代でナインボールがなんの説明もなく二機登場した理由が『MOA』で語られたという形なのだが)。

名前の「セラフ」は、熾天使(セラフィム)からと思われる。
セラフィムはに次ぐ最高階級の天使。MUGEN的にはこの人らの上司に当たる。
羽の生えた姿に、人類を管理するという役割は、まさに神に近き者の名に相応しいと言えるだろう。

武装はプラズマキャノン、チェインガン、垂直ミサイル、レーザーブレード。
また上の画像のように飛行形態に変形する事が出来る。この時の移動スピードはとんでもない速さで、いつの間にか背後に回られている事も少なくない。
さらに、この状態の時には垂直ミサイルをばら撒いて来るのでタチが悪い。
かといってミサイル表示機能を付けていると、ミサイルのおかげでセラフの位置をレーダーで確認しにくくなる。

しかしセラフの最も恐るべき所と言ったら、何と言ってもブレードを振ると同時に発射される光刃「ブレード光波」である。
その威力は異常で、ヘタすれば瞬殺、防御の高い機体でも数発食らえばデデデデストローイされてしまう。
『AC2AA』のセラフは自機が地上にいるとひたすらに光波を撃ちまくってくるので「まさに鬼畜!!」と呼べる強さ。
多くのレイヴンが一瞬でデデデデストローイされ、涙を飲んだ。

とはいえ確かに光波の威力はこちらが使える同種の兵器と威力の桁が一つ違っている*2ものの、実際に戦えば分かるが、
光波を撃つ瞬間(と言うより地上でブレードを振る瞬間)は完全に硬直状態になるため、こちらが攻撃を当てる最大のチャンスにもなり得る。
というわけで、結局一番恐ろしいのは何時まで経っても地上に降りずにミサイルの嵐を吹き荒れさせる飛行形態、
もしくは変形解除直後の空中ブレード連発であったりする
(当作品においては空ブレは地上ブレに比べ隙が少ない上に、威力上昇補正がかかる仕様が存在する)。
……まあ、初登場時(『MOA』)のセラフはあまり強くはなく、再戦時の強化状態や後に『AC2AA』での再登場で初めて鬼畜ボスと言える強さになるのだが。

戦闘中BGMの「9」はシリーズ屈指の名曲。 デデデデストローイ ナインボー
ちなみに、9はナインボールセラフ専用のBGMではなく、アリーナ(他のゲームで言う所の闘技場)で流れる事がある。
これに限らず、『AC』シリーズには専用BGMを持たないボスが多い。

+ザッと分かるナインボールの動画集

そして…
+???「これが奴の切り札か!」

そして、フロムソフトウェア開発の『Another Century's Episode:R』に、隠しボスとしてゲスト参戦。
不可能と言われた『ACE』へのAC機体参戦に、ファンは狂喜した。
原作と違い遠距離に弱く、ビームライフルで封殺される性能だが、近距離では無類の強さを発揮する。
難易度最低では大した強さではないが、最高になると『AC2AA』時代のごとき強さを誇る。
おまけにエキストラミッション限定でプレイヤーが操作する事も出来てしまう(しかもそのEXミッションにはナインボール量産型も登場)。
さらに戦闘曲は9のアレンジとレイヴン感涙モノの扱い。なんなんだこのサービスぶり
なお、新規CGというだけでなく変形突進、PA、オービットといった武装も追加されている。
一部ではその肩に追加されたユニットが、 あるガンダムに搭載されているもの に似ている事から「ナインボーライザー」と呼ばれているとかいないとか。
順序は逆だが、これでMUGENのセラフの「ドミニオン・フェザー」(後述)やの12Pなども公式ネタの再現となった。
EXミッション

当然ながら非常に人気の高い機体であり、その人気はシリーズでもトップクラス。
プラモデルも発売されており、その出来の良さ(素組で設定カラーリングをほぼ再現出来るレベル)から評価も高い。
余談だが、ACと比べると規格外の巨体であり実際に発売されたプラモもそのサイズのため、
他のACのプラモよりも箱が一回り以上大きく、値段も相当割高(同シリーズの安いキット2個分よりも高い)である。


MUGENにおけるナインボール=セラフ

MUGENにおいてはマクシミリアンの製作者でもある、石上歩氏が手描きで製作したものが存在。
変形も再現、ストライカーにナインボールを呼ぶ事も出来る。
火力が高く移動も早いが、根性値補正で攻撃力が上がる代わりに防御力が下がるという特徴を持っており、装甲がかなり柔らかい。
ちなみに変形時は飛び道具を撃ちまくるだけで、大抵のキャラを完封する事が出来るというSTGキャラと化す。

SEにはSFCソフト『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』のものを使用していたが、
verα+3から原作のSEが使われるようになった。

ver1.0+α2では、ポートレート変更、ブリス対応、新必殺技追加が施された。
新技ではメカヒスイのようにナインボール軍団を呼んで攻撃する。

ver1.0+α4'ではエフェクトの変更、裏モード(強化版)の追加などが行われている。
以前よりもかっこよくなったブレード光波のエフェクトは必見。

+ナインボールセラフの技性能
通常技は広範囲かつ隙が少ない。
基本的なチェーンコンボの他、立ち強から立ち小・中、しゃがみ強から立ち小などの特殊なキャンセルがあり、地上ではかなりコンボが繋がる。
反面、空中では特殊なキャンセルは持っておらずジャンプキャンセルも出来ない。

必殺技は強力な飛び道具が揃う。下段扱いになるチェーンガンや、貫通し状況次第では10割も狙えるプラズマ、
誘導し地上近くまで降りてくる対空ミサイルと、どの飛び道具も性質が違い使い道がある。

超必殺技はどれも高威力。
「ブレード光波」は隙が少なく、状況次第では小技から超必をもう一度当てる事が出来る。繋げた時の火力は原作を彷彿とさせる。
突進技の「ドミニオン・フェザー」は隙が大きいが、高威力で削りダメージも高い。
3ゲージ技の「最終修正プログラム」はナインボール軍団を呼びつつ、本体もブレード光波を発射。
あのスーパーヒーロー も助けに来るぞ!スーパーヒーローの削りダメージは尋常ではなく大きいため、ガードされても大ダメージだ!

\O <参上!
 ○\
< \
+まあ、こんなに強ければ弱点もあるわけで…
どれぐらい紙かというと聖帝NINJAと同じかそれ以下のレベル。
数値上はKFMと同じなのだが、体力が下がれば下がるほど防御力が低くなるという根性値を持っているため。
その代わり攻撃力は上がるのだが…。
この仕様のせいでコンボキャラ相手には苦戦を強いられる。補正が掛かっているはずなのに1発目よりも2発目の方が重いなんて事もよくある。
無敵移動技はあるので一度ダウンすれば立て直せるのだが、出始め含めて無敵状態になる技が無いため持ち直しにくい。
当然喰らい抜けなんてものも無いので、火力が釣り合う凶クラスが相手だとワンコンボで死ぬ事も…。

何気にドラゴンクエスト5主人公の息子のスクルトにも対応している。

裏モードは9P、11P~12Pの三種。
9Pの状態で「V-MAX」を出すと……?

11P~12Pはサンダーフォースの支援兵装「CLAW」が自動装備される。
「一部の飛び道具を無効化+当たり判定有+こちらが飛び道具を出すと支援(さらに飛び道具を出す)」という極悪な仕様。
変形せずとも飛び道具を連射すればSTGになる事請け負い。
おまけに射撃時に距離が近かった場合、支援飛び道具がもう一発出る。
支援自体が非常に有利フレームの長い攻撃である上、こちらの硬直が解ける直前に発射されるので、
有利フレームがとんでもない事になり(二発目が出るギリギリの距離だと30Fほど)、
射撃→QBで裏回り→攻撃のコンボが成立したり、ジャンプキャンセル対応技が無い癖にエリアルが出来たり、変形をコンボに組み込んだり出来る。
そして魅せコンの癖して10割余裕でした(AIは使わないが)。

+もはや格ゲーをやっていないCLAW状態のコンボ
根性値の影響なし。相手はライフ1000・DEF100。プラズマ無し。
コンボルート 備考
5B→5C→5B→5X→QBで裏回り→5C→5X→5C→5X→QBで裏回り→ドミニオン・フェザー ドミニオンはやる必要は無い。裏回り→攻撃が成立すれば何回でもループ可能。飛び道具が上下両方当たるとドミニオンの前に死ぬ。
2C→5A→5C→5B→5C→5X→JC3段ヒット→JB→JC三段ヒット→JX→5X→V-MAX ジャンプキャンセルがあるわけではない。有利フレームが長いだけ。でもギリギリだから実用性はないかもしれない。
2C→5A→5B→5C→5X→変形→A×15→変形解除→5X→ブレード光波 ブレード光波はやる必要はn(ry。連射中に出来るだけ地面に近付き、支援飛び道具だけを当てる。支援飛び道具だけ当てると相手が落ちない。というか空中の敵に対して支援飛び道具が2hitすればそこからこれに移行可能。

ちなみにこのカラーならこいつなんかも倒せてしまったりする。
それに加え12Pはチェインガンが強化されていたり、ゲージMAXだったりと完全に狂キャラの域に入るキャラと化す。
ついでにBGMも変わる。
CLAWが装備されるカラー同士で戦わせて見ると……?

+余談だが
途切れないダッシュ無敵移動技、変形での滞空、プラズマと光波の強力な敵弾貫通&打ち消し、
機動力も高く、コンボが敵の状態に依存せず、単発火力も中々…
と、ストーリーモードこいつらを相手にしやすかったりする(勿論、プレイヤー操作での話だが)。
難しいコマンドも無く(2.0版では殆どが236か214、最長でも2364。無敵移動技は6or4+AB)操作しやすいので、
このキャラでストーリーモードに挑戦してみるのもいいかもしれない(だけに…)。

長らくAIが存在していなかったが、現在ではJ・J氏及び脳内住民氏により2種類のAIが製作されている。
+J・J氏製作のAI
  • J・J氏製作のAI
少し古い動画で見かけるのはこちら。ブレードとチェインガンで相手の動きを固め、超必のブレード光波を放つという戦法をとる。
どちらかというと肉弾戦が多めだが、かなりの強さである。流石に光波の威力は自重気味。

+脳内住民氏製作のAI
  • 脳内住民氏製作のAI
J・J氏のAIをベースに改変したもので、多彩な動きを見せてくれる。現在よく見るのはこちら。
VLSや変形移動、QBなどで流れを掴み、近接戦でのコンボで仕留める強力なAIとなっている。
また、高性能なプラズマライフルを積極的に使用するため、遠距離戦でも十分な火力を持つ。
防御力の低さを高機動でカバーし、ストライカーでの妨害も行うため、耐久性においても改善されている。
現在、α5版と2.0版に対応しておりどちらも設定によっては10割コンボも狙ってくる。

AIはレベル設定が可能で、
  • 1:遊び
  • 2:普通
  • 3:ガード反応率UP
  • 4:攻守全て超反応
  • 5:ガン待ち砲台
から選択可能。
また、2010年2月18日の更新により新たに、
  • 6:変形解禁のシューティングモード
  • 7:変形後超連射のガトリングモード」
が追加された。
5~は弾幕キャラと化し、特に7はこいつなんかもハメて秒殺するため、レベル設定などには注意が必要である。

その後、2011年11月6日の更新でAIは9段階になっている。初期状態がレベル3。
  • 1:接待
  • 2:普通
  • 3:ガード反応率UP
  • 4:ストライカー使用率UP
  • 5:有利時もナインボール軍団使用
  • 6:超反応
  • 7:超反応昇龍の待ち
  • 8:砲台
  • 9:変形後超連射
から選択可能。9が最強かと思いきや、対人では6が多分一番強いとの事。

初期のニコ動画内では全く見かけられなかったが、
馬鹿な方の⑨とタッグを組み、「高性能⑨チーム」として大会に出場して以来、活躍の場を増やしていった。
同じうp主による高性能チームトーナメント【最終鬼畜全部大将】でも「高性能マシンチーム」の一員として出場している。
終戦管理局主催 ロボットトーナメント及び2ndでも勇姿を見せてくれた。
シングル優勝も経験するなど、その活躍の程はかなりのものである。

現在ではロボット系キャラのエース的存在として様々な成果を挙げている。
+一部抜粋(ネタバレ注意)

初のシングル優勝。今大会では、他にも名勝負が数多く見られた。

2013年2月22日にaaa氏の手によってネクスト(『ACE:R』)風にアレンジされた「Nナインボール=セラフ」が公開された。
ゲージ技としてプライマルアーマーやアサルトキャノンなどが追加されている。
カラーにより狂下位~狂上位の性能になるが、「まだ調整段階の為ランクはあまり当てにしないでください」との事。
他にもステート抜け、ダメージキャンセルの設定が可能。

また、別のにもAC要素を搭載したアレンジキャラが存在し、こちらも徐々に出番を増やしている。

出場大会

+一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1
AC(アーマード・コア)の一機種として紹介される事があるが、
ACとは「動力を内蔵した『コア』にハードポイントを設け、共通規格のアタッチメント接続による汎用性を得た人型機動兵器」なので、
共通規格パーツを使用しておらず、変形機構など汎用性を度外視した仕様を持つナインボール=セラフはACに分類できない
(同様に通常のナインボールも明らかに規格外の性能を備えているため、ACの皮を被った別物と言える)。
かといってMT(AC以外の機動兵器)にも分類できないので、特殊兵器、未確認兵器というイレギュラーな存在と見做される事が多い。
そもそも上記の分類・規格自体が人類の戦力を管理するために作り出されたものなので、それを管理する側の兵器が規格外なのは当然と言える。

*2
具体的に言うと『AC2AA』のAC用武装で最強を誇る両肩エネルギーキャノン「ZWX-E90/MAC」の威力は4450。
一方、ナインボール=セラフのブレード光波の威力は20000。これを弾数無制限で連射できるのだから恐ろしい火力である。

「誰であろうと、私を超えることなど不可能だ」


最終更新:2020年10月29日 00:07