サンタナ


「どけいィ おまえは最初から負け犬ムードだったのだ」

荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部「戦闘潮流」の登場人物。
「柱の男」「闇の種族」と呼ばれる一族の一人。
実は本名は作中で明らかになっておらず、シュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」という意味の「サンタナ」*1と命名。はいサンタナァ!はい三角州!
その情報が柱の男側にも伝わったのか、カーズ達も話を合わせるように「サンタナ」と呼んでくれている。
まさかその場で適当に付けた仮名が偶然本名と一緒だったって事は無いよね
その前にカーズ達が彼の名を呼んだのは「ヤツ」という言葉で、
これが人称代名詞の「奴」という意味なのか、それとも本名が「ヤツ」だったのかは定かではない。
アニメでの担当声優は 乃村健次 氏。

作中では最初に登場した柱の男。
石の眠りに就いていた所をドイツ軍に発見されて研究所内に捕獲されるが、
前章で猛威を振るった石仮面の吸血鬼を食料として捕食するという強さ、異常な肉体の変形や高度な知能を見せ付ける。
ジョセフの波紋とシュトロハイムの死をも厭わぬ高潔な奮戦により再び封印され、以後は登場しない。
明確に死亡する描写が無いことから実験体として生存している説、二部と三部の空白期にジョセフが波紋で処分した説、
復活したシュトロハイムが「どこまで細切れにすれば生命活動を停止するかも判明している」という台詞がある事から、細切れにされて死亡した説がある。

なお、これらの恐るべき戦闘力を持ちながらその実、柱の男達の中では最も若く未熟な個体である。
実際、他の柱の男が持つ「流法(モード)」と呼ばれる特殊能力を持たず、更にサンタナを基準に対策を立てた装備も、
カーズなどにはほとんど通用しなかった事もそれを裏付けている。
「サンタナがやられたようだな」「フフフ…奴は闇の種族の中でも最弱…」「人間如きに負けるとは一族の面汚しよ」
後に、彼はカーズとその賛同者のエシディシが他の柱の一族を皆殺しにして出奔する際に、
手駒にでもなるかと連れて行った同族の赤子二人の片割れであった事が明かされている。
だが、もう片方の赤子であるワムウが片腕のような扱いで厚遇されている一方、彼はワムウ程才能に恵まれなかったせいか、
「青っちろいガキ」「番犬のような存在」などと呼ばれ、他三人がイタリアのコロッセオ地下に仲良く川の字で眠っている一方、
彼だけがメキシコの遺跡にたった一人で眠りに就いているなど明らかにぞんざいな扱いを受けている。
「番犬」という発言からして、他三人がローマに遠征している間、本拠の留守を任されていたと考えれば辻褄は合うが、
いずれにせよ一人ぼっちで取り残されたまま休眠期を迎えた事実は変わらないわけで、なんとも悲哀を感じる。
また、アニメにおいて柱の男たちの流法(モード)とは、カーズ達が究極の生命体を目指す過程での、
不完全な石仮面の使用による副産物であった事も明かされ、 やっぱりサンタナだけハブにされていた事が決定的となった。
……そんなあからさまに仲間外れにされるとか、逆に何をしたんだよサンタナ。

しかし「異形」「異質」といった面でのインパクトは非常に大きく、「人間の常識が通用しない超生物」としての印象は上位にあたるカーズ達三名をも上回る
(特にワムウは正統派格闘家になってしまって、人間の強豪相手に普通にいい勝負が成り立ちそう。最初はそうでも無かったのだが)。
サンタナとの死闘こそが知恵も肉体性能も上回る怪物相手に小狡く立ち回って勝つという二部の雰囲気を決定づけた事もあり、
カーズ達とはまた別種の魅力を持つキャラクターである。
作中で「究極生物」という言葉は、彼らを指す「柱の男」という言葉が作中に登場したり、
カーズがエイジャの赤石を填めた石仮面によって太陽を克服し「究極の生命体(アルティミット・シイング)」となるより前は、
まさにサンタナの事を示す言葉だったのだ。
……だからこそ、「柱の男と言えばカーズ、エシディシ、ワムウ」「サンタナはまた別枠の怪奇生命体」
というイメージになってしまって、四人の内一人だけハブられる事も多い……。
まさか仲間外れにされた理由って、単に気質的に浮いていたせいじゃないだろうな。


ゲームにおけるサンタナ

『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』『アイズオブヘブン』では
案の定、柱の男からはカーズ、エシディシ、ワムウだけが出て、サンタナはハブられた。
一応『アイズオブヘブン』ではアシストアイテムとして登場している。

『ファミコンジャンプ』では敵勢力として登場。
こちらは原作の展開がまだ最後まで進んでいなくてボス枠がエシディシという状態だったのでなんとか出演させてもらえた。
原作と時系列が異なり、波紋の修行をしてから挑むことになる。
戦闘画面は上半身のみを映した格ゲーのような構図で、サンタナにタイミングよくパンチを当て、
『未来への遺産』のハーミットパープルよろしく攻撃ボタンを連打して波紋エネルギーを流し込むことで更にダメージを与えられるが、
失敗すると逆にジョセフがダメージを受けてしまう。
他のキャラクターで挑むことも可能だが、波紋を使えないため、難易度は高くなる。

その他、『サイバーボッツ』ではサンタナがモデルと思われるサンタナ・ローレンスが登場し、
ワーヒー』のNEO-DIOも『NBC』ではサンタナの「露骨な肋骨」と「憎き肉片」が技名も内容もそのままに搭載されている。今のご時世それで大丈夫なのか


MUGENにおけるサンタナ

Ryder The JoJo氏とDitchu氏の合作による、MUGEN1.1専用のものが某所にて公開されている。
ギルのスプライトを改変して製作されており、改変元の面影を色濃く残してはいるが、
両者共に 筋肉モリモリマッチョマンで褌一丁の半裸男 なので、それほど違和感を感じさせない。
原作で見せた「露骨な肋骨」「憎き肉片」、指先からマシンガンの弾を発射する技などが搭載されている。

ボイスは日本語だが、海外製とあってイントロでは「人間……も…… 少し……は…… 進化……したのか……」の台詞が、
前半部分で途切れてしまっている(所謂「無限流こそ曖昧現象」のイントロ版とも言える不具合)。
また、専用アドオンを想定しているのか、ポートレイトがやたらとでかい。
AIは搭載されていないようだ。
紹介動画(DLリンク有り)

出場大会

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*1
実際のサンタナ(Santa Ana winds)はアメリカのカリフォルニア州に東から強く吹く秋の季節風。
尤も、カリフォルニア州はメキシコに接しているのでそれを含めて「メキシコに吹く熱風」と言えなくもないが。
また、サンタナは「サンダウナー(Sundowner)」とも呼ばれる。


最終更新:2020年11月08日 18:01
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