ルドラトリス安全保障盟約(
ロフィルナ語:
helerm lernam torlufia vi ludratris/ヘレルム・レルナム・トルルフィア・ヴィ・ルドラトリス、通称:
heller/ヘレール、安保同盟)は、共立公暦620年、
ユミル・イドゥアム連合帝国主導の防衛同盟として発足した。
トローネ・ヴィ・ユミル・イドラムを盟主として複数国が連携する任意団体である。主な活動理念としては、特定友好国の相互支援及び集団防衛を目的とし、その他の国際機関とは一線を画する独自の反干渉路線を取った。実態としては、
転移者戦争に端を発する国際的な抑止力の向上を目的として結束する。
平和維持軍との連携は必要最小限に留められることから、
文明共立機構による拡大防止措置の対象となった。なお、批准各国における軍事通行権に関しては、然るべき情報共有と防衛上の正当な事由を要するものと定められた。
歴史
- 共立公暦0年。時のユミル・イドゥアム連合帝国及びセトルラーム共立連邦は、共立機構国際平和維持軍の創設に期待し、個別的共闘体制の失効を確認。次代の安全保障政策に関しては無期限に凍結する方針で一致した。
- 同590年代における転移者星間戦争を契機に再び同盟締結の機運が高まる。オクシレイン大衆自由国を中心とする民主主義陣営への危機感から。
- 同620年。セトルラーム共立連邦首都ルドラトリスにおいて、トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム3世皇帝による復古表明がなされる。これにより、安保同盟(へレール)の成立が広く知れ渡った。その背景には、防衛同盟として留めることを絶対条件としたセトルラームの努力があることを忘れてはならないッ!!「最初から記憶されてなかったようで。あの男らしく、実に面白いですね」(レクネール議長の談)
- 同625年。オクシレイン率いる民主主義諸国がネルヴェサー同盟(サーネ)の成立を宣言。世界は新たな冷戦の時代を迎えつつあった。一方のセトルラーム政府は緊張緩和に努める意向を表明。関係各国との協議を続けたとされる。
- 同630年。民間人及び外交使節に関する非常時保護条約が成立。これ以降、オクシレインの調停国としての地位がすこぶる向上し、セトルラームの影が薄くなる。「あいつ、やりよるな?喧嘩売ってんのか?」(セ連大統領の談)
- 同632年。オクシレイン国内における盟主格二者間の歴史的な和睦を受け、陣営間の対立に終止符を打つ流れへと転じた。この間、セトルラームによる水面下の外交努力に関しては、「弱腰外交」「口だけのゴミ」「超帝国(笑)」などと茶化され、オクシレインとの接近に不満を持つラヴァンジェ代表のフラウさんから言葉の冷水(和睦の記事を参照)をかけられるなど惨憺たる評価となっていた。以降、セトルラーム国内では実に旧暦以来となる排外運動が頻発。ナショナリストによる連邦ファースト路線への転換要求も重なった結果、逆に大統領権限の強化法案が通過しフリートン自身を喜ばせる流れに突入した。この時、連邦議会の相対的弱体化に繋がったとされる。大統領個人のスタンスとしても、「誰もが尊重される優しい社会の成立」から「鉄の教訓に基づく領導建設ビジョン」に。国家ごと拝金主義路線へと傾倒し、絶対に他国を出し抜きたがる典型的な圧力国家としての変貌を遂げていった。「この国の指導層ナイーブすぎるだろ……」(ユピトル代表理事の談)
- 同640年:連合帝国の帝都カーマフォルトにて大規模な軍事パレードを開催。陣営を超えた星間諸国の融和と三大列強による新秩序の強化をアピールした。(なお、ロフィルナ王国。一応の外交儀礼として招待されるも、その後の爆走によって孤立を深めていく流れを辿った。)
- 同700年代。トローネ皇帝主催の親睦会において、酔っ払ったセ連大統領が迷言を発してしまう。「君たち全員、私を中心に回るべき。想定外の行動を取るんじゃないよ!」(アリおば案件)
- 同800年代。セ連大統領「狐の宰相さんよお。おたくの戦闘艦種ね、多すぎるんだよ。もう共立時代なんだけど。あれ意味あるの?もっとフラットにすべきというか、そろそろこちらの基準に寄せて頂きたいのでさぁ。自国の方針に口出しするなって?じゃ、私らも連携不可の自由を行使するけど、よろしいですかね?それがダメと仰るなら、せめて同時採用の共通規格化を試みてくださいや。私も軍を納得させにゃいかんのですよ」云々かんぬん……(連邦・帝国間における生産協定貿易摩擦)
- クロキルシ大太公「連邦の第三世代戦闘機を納入する件で反対派の貴族と交渉を試みたのですけどね。そしたら、ある日突然、外から強烈な圧を加えられましてな。連邦政府に。ええ、間違いなくアレは数世紀分の課題というか、大統領個人の恨みが込められてましたよ。あの方、根に持つタイプだから……とてつもなく面倒でしたがね。帝国の事情をしっかりと説明し、少しばかりの贈り物をしたところ、快くご理解を頂き本件の合意に至りました」(同盟内:艦種運用共通カテゴリの制定)
加盟国
艦種運用共通カテゴリ
円滑な平和維持活動のため、国際基準と類似(ほぼ同一)の艦種分類を導入した。一方、艦隊装備の規格については同盟内独自のものを採用している。
都市型航空母艦
軽空母
都市型巡航戦艦、重巡航戦艦、重戦艦、巡航戦艦、巡洋戦艦
装甲巡洋艦、巡航駆逐艦、護衛駆逐艦、駆逐艦、電子駆逐艦
防護巡洋艦、護衛駆逐艦、仮想巡洋艦、シールド艦
機動潜航艦
輸送艦、
- 支援艦
- (医療支援艦)
- (修理工作艦)
- (破壊工作艦)
- (汎用工作艦)
徴用船、
安全保障盟約軍
緊急時対応のために常設となった。通称、Heller軍。基本的な成立条件として、いつでも即応可能かつ一定の練度を認められた供出艦隊からなる。
重戦艦5.巡洋戦艦55.軽空母23.装甲巡洋艦170.防護巡洋艦160.駆逐艦332.護衛駆逐艦100.仮装巡洋艦40.輸送艦3.徴用船510.シールド艦4(1502隻)
(315隻:都市型巡航戦艦1隻、都市型航空母艦2隻、機動潜航艦1隻、重巡航戦艦1隻、巡航戦艦20隻、軽空母15隻、巡航駆逐艦205隻、護衛駆逐艦50隻、電子駆逐艦20隻)
(10隻:機動輸送艦2隻、重巡航戦艦2隻、護衛駆逐艦2隻、装甲巡洋艦2隻、支援空母1隻)
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最終更新:2025年07月02日 08:04