ザイエン家
[解説]
聖王国貴族の侯爵位を持つ名門の家柄の一つ。
その始まりは定かでは無いが、聖華暦600年初頭の聖王国史には聖王国軍の諜報、防諜を司る立場として、この家出身の第五階梯聖騎士ギヨーム・ザイエンの名が挙がっている。
彼は本来第五階梯に上がれるほどの技量の騎士ではなかった模様だが、それ以前よりザイエン家が抱えていた密偵組織を聖王国の軍組織に組み込んだことと、彼自身が諜報関係で高い実力を示したことによる抜擢であった様だ。
なお当時この家は一介の子爵家であった様だが、その密偵組織により家格に見合わぬ財力と権力を保有していた模様である。
彼は本来第五階梯に上がれるほどの技量の騎士ではなかった模様だが、それ以前よりザイエン家が抱えていた密偵組織を聖王国の軍組織に組み込んだことと、彼自身が諜報関係で高い実力を示したことによる抜擢であった様だ。
なお当時この家は一介の子爵家であった様だが、その密偵組織により家格に見合わぬ財力と権力を保有していた模様である。
そしてこの家とそれが抱える密偵組織は、第三次聖帝戦争において縦横無尽の活躍を繰り広げる。
聖華暦610年の「ルウアンの戦い」で圧倒的な敗北を喫した聖王国軍であったが、首の皮一枚でかろうじて帝国軍の侵攻が致命傷にならないで済んだのは、ギヨーム・ザイエン指揮下の諜報組織の働きがあったためだと言う事実は、830年現在における反ザイエン派の者たちでも否定できないところだ。
ギヨーム配下の諜報員が流した情報によるミスディレクションで、第三次聖帝戦争初期の帝国軍は一見連戦連勝で聖王国国土の半分を奪ったのだが、実のところ聖王国にとって痛いは痛いが致命傷にならない場所を攻めさせられていたのである。
聖華暦610年の「ルウアンの戦い」で圧倒的な敗北を喫した聖王国軍であったが、首の皮一枚でかろうじて帝国軍の侵攻が致命傷にならないで済んだのは、ギヨーム・ザイエン指揮下の諜報組織の働きがあったためだと言う事実は、830年現在における反ザイエン派の者たちでも否定できないところだ。
ギヨーム配下の諜報員が流した情報によるミスディレクションで、第三次聖帝戦争初期の帝国軍は一見連戦連勝で聖王国国土の半分を奪ったのだが、実のところ聖王国にとって痛いは痛いが致命傷にならない場所を攻めさせられていたのである。
更に聖焔計画においても、不幸な偶然により帝国軍シアン・ラス・クーアル少佐に計画が露見するまでは、完全な防諜に成功していた。
その上計画の推進そのものにおいても、状態の良い機装兵レギオン2個小隊分を鹵獲に成功し、セプテム・レータスへ運び込むと言う貢献をしている。
またノヴレス・アインスが修復可能なレベルの状態で鹵獲された事を掴み、ダブルスパイによってその機体の即座の戦力化を阻んだのもギヨームの手柄だ。
その上計画の推進そのものにおいても、状態の良い機装兵レギオン2個小隊分を鹵獲に成功し、セプテム・レータスへ運び込むと言う貢献をしている。
またノヴレス・アインスが修復可能なレベルの状態で鹵獲された事を掴み、ダブルスパイによってその機体の即座の戦力化を阻んだのもギヨームの手柄だ。
もっともダブルスパイにより「即座に戦力化するよりも、鹵獲した機体を研究して後々に活かした方が良い。」
とザラ公爵家の者に吹き込んだ結果、短期的には聖王国に利する結果になったものの、長期的には機装兵ガヴラスの開発、最終的には機装兵レギンレイヴが誕生する羽目になったりもしたのだが。
とザラ公爵家の者に吹き込んだ結果、短期的には聖王国に利する結果になったものの、長期的には機装兵ガヴラスの開発、最終的には機装兵レギンレイヴが誕生する羽目になったりもしたのだが。
最終的に第三次聖帝戦争では、聖王国が元の領土を取り戻す事ができた。
そしてこの家は戦争中に、そのもたらした成果により、その力量に相応しい地位……侯爵へと陞爵する。
ちなみに伯爵を飛ばしたわけではなく、戦争中期に伯爵、後期に侯爵となったのである。それでも凄まじい速度ではあるが。
そしてこの家は戦争中に、そのもたらした成果により、その力量に相応しい地位……侯爵へと陞爵する。
ちなみに伯爵を飛ばしたわけではなく、戦争中期に伯爵、後期に侯爵となったのである。それでも凄まじい速度ではあるが。
こうして八侯爵入りしたザイエン家であったが、その後もシリウス戦役などの際には聖王国のために色々な汚れ仕事を請け負い、聖王国政庁に対し様々な貸しを作って行く。
だがそれは、自家の権力を伸張したい面もたしかに在りはしたが、根底には「聖王国のために奉公する」と言う心根が存在したからなのだ。
だがそれは、自家の権力を伸張したい面もたしかに在りはしたが、根底には「聖王国のために奉公する」と言う心根が存在したからなのだ。
以前は聖王国のために進んで汚れ仕事を行い、権力を求めるのも「自分がやらねばこの聖王国で誰が汚れ仕事をするのだ。」と言う考えからであったと言う。
だがしかし。近年のラズバーンは志を失い、ただの権力の亡者になっている、と語るのは、初期のラズバーンの印象を語った同じ人物である。
ラズバーンを堕落させたのは、枢機卿ネロ・グレイワルドだとの噂であるが、今の聖王国では絶対に大声では言えない事である。
だがしかし。近年のラズバーンは志を失い、ただの権力の亡者になっている、と語るのは、初期のラズバーンの印象を語った同じ人物である。
ラズバーンを堕落させたのは、枢機卿ネロ・グレイワルドだとの噂であるが、今の聖王国では絶対に大声では言えない事である。
[関連項目]
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