錬金学会
[解説]
聖華暦98年に、現在のアルカディア帝国領土内にて創設された、かつて失われた錬金術の研究と再発見、更なる発展を目的とした研究者集団の組織。
ただし830年現在に於いては、錬金術師や錬金術の知識そのものを管理、統制する権力機構としての側面が強い。
ただし830年現在に於いては、錬金術師や錬金術の知識そのものを管理、統制する権力機構としての側面が強い。
今現在に於いて錬金学会は、大きく3つの組織に分派している。1つは本家であるアルカディア帝国の錬金学会。1つは聖華暦157年にカーライル王朝・聖王国に、のれん分けの様な形で移住した聖王国の錬金学会。
そして最後は聖華暦392年にデューカリオン・コーバックがアルカディア帝国の帝位を捨て、自由都市アマルーナ(現在の中央都市アマルーナ)を築いた際に、彼と共に帝国を離れた錬金術師たちの一派により創設された、自由都市同盟の錬金学会である。
そして最後は聖華暦392年にデューカリオン・コーバックがアルカディア帝国の帝位を捨て、自由都市アマルーナ(現在の中央都市アマルーナ)を築いた際に、彼と共に帝国を離れた錬金術師たちの一派により創設された、自由都市同盟の錬金学会である。
この3つの錬金学会は、第一次、第二次、そして第三次の各聖帝戦争の時代に於いても、表では一時的に絶縁したが裏では密接に連絡を取り合っており、協力体制を崩さなかった。830年現在においても各々は互いに協力し合い、共同歩調を取っている。
各々の錬金学会は各国の首都に学会議事堂を含む本部を構えており、学会員は年1回の定例学会と不定期に行われる臨時学会において、各々の研究成果を発表したり、学会の運営について意見を交わしているのだ。
各々の錬金学会は各国の首都に学会議事堂を含む本部を構えており、学会員は年1回の定例学会と不定期に行われる臨時学会において、各々の研究成果を発表したり、学会の運営について意見を交わしているのだ。
ちなみに錬金学会は、先ほども触れた様に、錬金術の研究だけをしているわけではない。錬金学会は錬金術師や錬金術の知識そのものを管理、統制している。
ことに冠位錬金術師については、三大国家の3つの錬金学会の総がかり(厳密にはその代表者たち)による厳正な審査によって選出、認定される事になっている。3つの錬金学会は三国各々に離れてはいても、事実上1つの組織として相互に有機的に協力しているからこそ、この様に動く事が可能なのだ。
ことに冠位錬金術師については、三大国家の3つの錬金学会の総がかり(厳密にはその代表者たち)による厳正な審査によって選出、認定される事になっている。3つの錬金学会は三国各々に離れてはいても、事実上1つの組織として相互に有機的に協力しているからこそ、この様に動く事が可能なのだ。
アルカディア帝国錬金学会
3つの組織の中で、最も錬金術そのものの技術力が高いのは、本家である帝国の錬金学会である。このため、帝国産の魔法薬は他国のそれに比して最も品質が高く、効果のほども高い。
しかしながら軍事国家たる帝国のおひざ元であると言う事で、研究テーマを自由に選ぶ事は難しい。基本、軍事に役立つ技術が優先されており、それが帝国の錬金術師たちに取っての不満となっている。まあ軍事関連の研究で満足している者も多々存在するのだが。
しかしながら軍事国家たる帝国のおひざ元であると言う事で、研究テーマを自由に選ぶ事は難しい。基本、軍事に役立つ技術が優先されており、それが帝国の錬金術師たちに取っての不満となっている。まあ軍事関連の研究で満足している者も多々存在するのだが。
カーライル王朝・聖王国錬金学会
聖王国錬金学会は、聖王国のアドバンテージである進んだ魔法技術を錬金術に応用する事を試みている。個々の魔法薬の品質では帝国には敵わないものの、新しいタイプの魔法薬その他の錬金物質の開発や発見では、高い成果を上げている。
しかしながらこの国では、宗教国家であるが故の戒律による縛りが強く働いている。また近年に於いては聖導教会上層部の腐敗などにより、色々と研究に横やりを入れられる事も少なく無い。
しかしながらこの国では、宗教国家であるが故の戒律による縛りが強く働いている。また近年に於いては聖導教会上層部の腐敗などにより、色々と研究に横やりを入れられる事も少なく無い。
自由都市同盟錬金学会
最後の同盟錬金学会であるが、ここは大きな声では言えないが、科学技術の知識を錬金術に応用する事で、帝国でも聖王国でもできない類の研究成果を上げていたりする。また過去の失われた錬金術を現代に蘇らせる事も、科学技術の知識のおかげか、同盟錬金学会が最前線を突っ走っている。
なれどこの国に於いては、組織として三国の錬金学会の中で最も新しい事が、利点でもあり欠点でもある。欠点と言えば、錬金学会が保有する資料などは最も少ないため、どうしても資料が必要な場合は上層部を通じて帝国あるいは聖王国の錬金学会に閲覧許可を願い出なければならない事などだ。無論、国家の機密であると言われて却下される場合も多い。
利点と言うならば、国の気風が自由であるため、ある程度の良識さえあるならば好き勝手に研究や実験ができる事か。ちなみに爆発事故や違法な実験をして、都市同盟軍に逮捕される錬金術師が一番多いのも、これも同盟の特色である。
なれどこの国に於いては、組織として三国の錬金学会の中で最も新しい事が、利点でもあり欠点でもある。欠点と言えば、錬金学会が保有する資料などは最も少ないため、どうしても資料が必要な場合は上層部を通じて帝国あるいは聖王国の錬金学会に閲覧許可を願い出なければならない事などだ。無論、国家の機密であると言われて却下される場合も多い。
利点と言うならば、国の気風が自由であるため、ある程度の良識さえあるならば好き勝手に研究や実験ができる事か。ちなみに爆発事故や違法な実験をして、都市同盟軍に逮捕される錬金術師が一番多いのも、これも同盟の特色である。
錬金術師の資格等級について
錬金術師の資格には特級、一級、二級、三級が存在し、それぞれに資格試験を受ける事で取得する事が可能である。ちなみに中学生が受けられるのは基本は三級までだが、錬金術の専門学校であれば二級までの資格を取得可能。なお錬金術師の専門学校以外では、資格試験は年に一回しか行われていない。
- 特級錬金術師
- 錬金学会の特別な地位に就けるようになる。
さらに特級の中でも秀でているものには特別な称号が贈られる。