ナクソス級仮設巡航艦
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聖王国において造船を中心とした重工業を生業とする企業、メシュラム重工により、ミコノス級輸送艦をベースとして聖華暦612年に開発された特殊な陸上巡航艦。
……そう、仮設、と但し書きがつくものの、陸上巡航艦なのである。
……そう、仮設、と但し書きがつくものの、陸上巡航艦なのである。
この艦の誕生の理由を語るためには、まず聖華暦612年にロードス級戦艦及び、アンドロス級巡航艦の改Ⅱ型と呼ばれる改修プランについて語らなければならない。
この時、メシュラム重工は先のルウアンの戦いにおける大敗を受けて、ロードス級戦艦及び、アンドロス級巡航艦の改Ⅰ型で採用されていた従機サルファガスを改Ⅱ型では採用しないことを決めていた。しかし、納入先である聖騎士団上層部としては、ロードス級戦艦及び、アンドロス級巡航艦を大量に作りすぎてしまったサルファガスの在庫処分先としてこの両艦を使いたいという思惑があり、その部分で干渉していたのだ。
この時、メシュラム重工は先のルウアンの戦いにおける大敗を受けて、ロードス級戦艦及び、アンドロス級巡航艦の改Ⅰ型で採用されていた従機サルファガスを改Ⅱ型では採用しないことを決めていた。しかし、納入先である聖騎士団上層部としては、ロードス級戦艦及び、アンドロス級巡航艦を大量に作りすぎてしまったサルファガスの在庫処分先としてこの両艦を使いたいという思惑があり、その部分で干渉していたのだ。
それこそがこのナクソス級仮設巡航艦なのだ。
[スペック]
ナクソス級の構造は至って単純で、ミコノス級と全く同じ船体を流用し、その貨物室全体の空間を利用して、上記両艦でも採用されていた回転式のサルファガス用砲撃台座を組み込む、というものであった。
しかして、驚くべきはその搭載数であり、積載量の大半をサルファガスのためにさいた結果、片舷につき上下2段、横に8列の16機、つまり、両舷合わせて32機ものサルファガスが詰め込まれているのだ。
あくまで、船体は陸上輸送艦基準であるため、機動力にはやや不安な点があるものの、それでもこの過剰なまでに積み込まれたサルファガスによる砲戦能力は極めて高かったとされる。
さらに、この砲撃列の後ろには、サルファガスへの装填を行う自動装填機構の一種ともいえるような特殊な従機が上下2段に配置されており、壁面に付けられたレールをスライドして弾切れを起こしたサルファガスに弾を供給することも可能となっており、さながらナクソス級自体が移動、旋回可能な砲撃陣地ともいえるものであった。
しかして、驚くべきはその搭載数であり、積載量の大半をサルファガスのためにさいた結果、片舷につき上下2段、横に8列の16機、つまり、両舷合わせて32機ものサルファガスが詰め込まれているのだ。
あくまで、船体は陸上輸送艦基準であるため、機動力にはやや不安な点があるものの、それでもこの過剰なまでに積み込まれたサルファガスによる砲戦能力は極めて高かったとされる。
さらに、この砲撃列の後ろには、サルファガスへの装填を行う自動装填機構の一種ともいえるような特殊な従機が上下2段に配置されており、壁面に付けられたレールをスライドして弾切れを起こしたサルファガスに弾を供給することも可能となっており、さながらナクソス級自体が移動、旋回可能な砲撃陣地ともいえるものであった。
このナクソス級は、この艦を運用することを前提とした特殊な攻撃作戦においては、その攻撃力を遺憾なく発揮した記録が残っており、その一見奇抜なアイデアとは裏腹に、それなりに戦果を残した名(迷?)艦といえよう。
なお、基本的に両サイドの格納庫ハッチを閉めてしまえば、外見的にはミコノス級と区別がほとんどつかないため、単艦で移動中のナクソス級をミコノス級だと誤認し、襲撃をかけた敵艦を返り討ちにした、などという逸話も残っている。
なお、基本的に両サイドの格納庫ハッチを閉めてしまえば、外見的にはミコノス級と区別がほとんどつかないため、単艦で移動中のナクソス級をミコノス級だと誤認し、襲撃をかけた敵艦を返り討ちにした、などという逸話も残っている。
聖華暦620年、未だ残っていたサルファガスの在庫をなんとかするため、ノイ・サルファガスへの改修作業が始まると、ナクソス級もその本来の役割(サルファガスの有効活用先)を終え、ひとまず生産が終了することになったが、聖華暦660年には、15.5cm単装砲を同様の配置で装備した改ナクソス級が少数生産された記録が残っており、このような運用思想の艦船自体が消滅したわけではないようである。
- 対艦攻撃兵装
- 対人・対機兵迎撃用兵装群
20mm2連装魔導機関砲×4門
- [船体性能]