「重機兵 グラン・シャスール」
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もともとこの機体は、聖王国軍に売り込むことを目的として開発された。
開発に際し念頭に置かれたのが、かつての第二次聖帝戦争における帝国軍のガロウド系機兵の脅威である。
機装兵は決戦兵器として単騎突撃が基本だった時代に、当時としては高い水準で均整の取れた機体であるゲア・ガロウドで隊列を組み、集団戦法を行って敵軍団を蹂躙する帝国の戦術に、聖王国はさんざんに打ち破られて被害を出した。
ならばその戦法を研究して取り込もうとするのは当然であり、戦訓を活かせるよう
開発に際し念頭に置かれたのが、かつての第二次聖帝戦争における帝国軍のガロウド系機兵の脅威である。
機装兵は決戦兵器として単騎突撃が基本だった時代に、当時としては高い水準で均整の取れた機体であるゲア・ガロウドで隊列を組み、集団戦法を行って敵軍団を蹂躙する帝国の戦術に、聖王国はさんざんに打ち破られて被害を出した。
ならばその戦法を研究して取り込もうとするのは当然であり、戦訓を活かせるよう
- 機体を均質化できる管理体制とそれを反映した部品精度を求めること。
- また、大型の盾と長い槍を装備して隊列を組み、素早く行軍できるパワーがあること。
が求められた。
同様のコンセプトで完成した量産機としては、より古い時代のラグナス・サンズがあるが、ラグナス・サンズは帝国のガロウド系列の技術をリバースエンジニアリングして導入していたため、純聖王国製の機体を要求する一部聖職者や貴族の意向を汲んで開発支持が行われた。
開発者は指示を成し遂げるために、かつて聖王国で運用された機装兵、サングリーダル・ロドに目を付けた。
サングリーダル・ロドは「装甲の厚さだけが取り柄」とされ、あまり高い評価がされていない。
しかし操手の生残性は高く、また熟練の操手であれば、装甲を頼みに敵の攻撃に耐えて肉薄、致命的な一撃を浴びせるといった運用で戦果を挙げている。
すなわち不評の原因は重装甲の機体をパワーの低い魔導炉で動かすために無理が生じていたことなので、原型機開発のころから進んだ技術で出力をアップすれば重装甲を維持したまま集団戦や機動戦を行える理想的な機兵になると踏んだのだ。
だが、いざ魔導炉を載せ替えて稼働試験をしてみると、重量バランスがおかしくなって自壊したりオーバーヒートを起こしたりとトラブルが続発した。
サングリーダル・ロドは当時の聖王国きっての鍛冶師、フォーン・ライ・テラスンの手による絶妙なバランスの設計で成り立って居た機体であり、機体構造も変えずに単に魔導炉を乗せ換えただけでパワーアップできるものではなかったのだ。
サングリーダル・ロドは「装甲の厚さだけが取り柄」とされ、あまり高い評価がされていない。
しかし操手の生残性は高く、また熟練の操手であれば、装甲を頼みに敵の攻撃に耐えて肉薄、致命的な一撃を浴びせるといった運用で戦果を挙げている。
すなわち不評の原因は重装甲の機体をパワーの低い魔導炉で動かすために無理が生じていたことなので、原型機開発のころから進んだ技術で出力をアップすれば重装甲を維持したまま集団戦や機動戦を行える理想的な機兵になると踏んだのだ。
だが、いざ魔導炉を載せ替えて稼働試験をしてみると、重量バランスがおかしくなって自壊したりオーバーヒートを起こしたりとトラブルが続発した。
サングリーダル・ロドは当時の聖王国きっての鍛冶師、フォーン・ライ・テラスンの手による絶妙なバランスの設計で成り立って居た機体であり、機体構造も変えずに単に魔導炉を乗せ換えただけでパワーアップできるものではなかったのだ。
結局装甲の形状変更や重量バランスの見直しだけでは足りず、最終的にバランサーを兼ねた一対の放熱板を背中に背負うことで強引に問題を解決。
「グラン・シャスール(偉大な猟兵)」と名付けられた機体を、工房は意気揚々とお披露目に持ち出した。
「グラン・シャスール(偉大な猟兵)」と名付けられた機体を、工房は意気揚々とお披露目に持ち出した。
だが軍の答えは
「性能は悪くないが、値段が高く、それ以上に整備に手間がかかりすぎる」
という無情なものだった。
重装甲を維持したまま魔導炉を新型化し、おまけに放熱板まで背負ったことで、価格の上昇はもちろん圧倒的に整備の手数が増えたことが嫌われたのだ(当時はまだ魔導スラスターの発明前で、機兵の背面を整備するという発想がせいぜい装甲を取り替えたり磨いたり程度にしか思われていなかったのが致命的だったとされる)。
もちろんそれでも権力者がバックについたままならごり押しできたのだろうが、開発を内示してきた聖職者や高官がちょうど別の不正を暴かれて失脚していたため、手を回すものがいなかったのだ。
「性能は悪くないが、値段が高く、それ以上に整備に手間がかかりすぎる」
という無情なものだった。
重装甲を維持したまま魔導炉を新型化し、おまけに放熱板まで背負ったことで、価格の上昇はもちろん圧倒的に整備の手数が増えたことが嫌われたのだ(当時はまだ魔導スラスターの発明前で、機兵の背面を整備するという発想がせいぜい装甲を取り替えたり磨いたり程度にしか思われていなかったのが致命的だったとされる)。
もちろんそれでも権力者がバックについたままならごり押しできたのだろうが、開発を内示してきた聖職者や高官がちょうど別の不正を暴かれて失脚していたため、手を回すものがいなかったのだ。
こうして軍への売り込みに失敗したグラン・シャスールだったが、一般販売されてそこそこの売り上げを収めた。
金満貴族がお抱えの機兵隊をこの機種で固めて世間に話題をまいたこともあったという。
今でもときおり、戦場跡から残骸が発掘されたり、貴族の屋敷で飾り物になっていたりする。
聖華歴800年代では、さすがにそのまま現役で稼働している機体はないようだ。
金満貴族がお抱えの機兵隊をこの機種で固めて世間に話題をまいたこともあったという。
今でもときおり、戦場跡から残骸が発掘されたり、貴族の屋敷で飾り物になっていたりする。
聖華歴800年代では、さすがにそのまま現役で稼働している機体はないようだ。
装備
この機兵には、本来軍用機を目指して開発されたため、専用の装備パッケージがある。
その内訳は、
その内訳は、
〇集団戦闘用の長槍
(長槍と称しているが、旧人類時代のスコーピオンという長柄武器を模している)
〇同じく集団専用の大楯
(また地面に突き刺せるよう下端がとがっている)
〇機兵用長剣
(ヴァイキングソードのような武骨な剣)
〇魔導砲
(フリントロック式カービンのような見た目)
(長槍と称しているが、旧人類時代のスコーピオンという長柄武器を模している)
〇同じく集団専用の大楯
(また地面に突き刺せるよう下端がとがっている)
〇機兵用長剣
(ヴァイキングソードのような武骨な剣)
〇魔導砲
(フリントロック式カービンのような見た目)
となっている。
貴族の私兵や傭兵団などである程度数をまとめて調達された場合は、専用装備パッケージを共に購入することが多い。
そうでない場合は購入した操手次第だが、大体は標準的な装備(片手剣・取り回しのいい盾・魔導砲)をしていることが多いようだ。
貴族の私兵や傭兵団などである程度数をまとめて調達された場合は、専用装備パッケージを共に購入することが多い。
そうでない場合は購入した操手次第だが、大体は標準的な装備(片手剣・取り回しのいい盾・魔導砲)をしていることが多いようだ。