リリィ・ハーティス - 聖華世界 @ wiki

リリィ・ハーティス

［解説］

アルカディア帝国の暗黒騎士。
21歳（聖華暦836年）
長く美しい金髪と青い瞳が特徴的な優しげな女性。
帝国の子爵ハーティス家の娘だったが、8年前彼女が13歳の頃に身代金目当てに誘拐された際、救出してくれた帝国軍人に憧れ、軍人を目指す。
当初は公安第1特務部隊へ入隊する事を希望していたが、15歳の時に魔眼症を発症したことで、暗黒騎士となればより多くの人達を救えると考え転向を決意。

師を決める際にはリリィの見目麗しい容姿に惹かれたイザベラ・アルコリオが立候補したが、彼女の普段の素行の悪さと同期であるシルヴィア・ガーランドからの抗議によって却下され、そのままシルヴィアの預かりとなった。
魔力を込めることで相手の感情を大まかに読み取る感情視の魔眼を持つ。

[性格]

清廉潔白で聖痕持ちや亜人達に対しても一切偏見や差別無く接するある意味帝国では異端とも取れる価値観を持つ女性。
自分に厳しく、他人には寛容で優しい。だが、然るべき場面では相手が目上の者だろうと自分の正しいと思った事を口にする芯の強さを持つ。
美しい容姿に加え、生真面目な性格と堅実な指揮から兵士や民からの人気が非常に高い。
その在り方から暗い夜を優しく照らす『月光』の異名で呼ばれる。
ほぼ毎日、家や職場に恋文や花束が届くのが悩み。

上記の様に非の打ち所の無い人物の様に思えるが、実際には任務や戦闘で"やむなく"殺人を犯す時に快感を感じる異常者。
シルヴィアへ師事し、暗黒闘気の習得も覚束無い頃、夜に外出した際に暴漢に襲われた彼女は咄嗟にソウルイーターを発動し暴漢を両断、殺害する。咽返るような血と臓物の匂い、体にこびり付いた不快な血の滑り、何より初めて殺人を行った事への恐怖と嫌悪感の中で湧き上がる嗜虐心と快楽に只々困惑する他無かった。
だが、それを切欠に反物質の生成、操作に大幅な上達が見られるようになった。
彼女自身は自らのそうした異常性を嫌っており、律するべく苦悩している。
感情視の魔眼によってリコス・ユミアにシンパシーのようなものを感じている。

更なる秘め事として彼女も師であるシルヴィアへ想いを寄せており、同時に彼女の夫であり兄弟子でもあるベインに密かな殺意を抱いている。
とはいえベインが死ねばシルヴィアや自身を姉のように慕ってくれるカミナが悲しむし、そもそも彼女の実力ではベインを殺すのはほぼ不可能に近く（仮に後ろから刺したとしても強化改造によって理外の耐久力を持つベインには致命傷になるか怪しい）、彼に兄弟子としての恩や信頼感を持っているのも事実である。

万人に優しく慕われる清廉潔白な自分と殺人に快楽を感じ、師へ歪んだ情愛を向け、兄弟子へ嫉妬と信頼を向ける悍ましい自分の乖離に苦悩を感じ続けている強い二面性を有した人物である。

[戦闘スタイル]

基本に極めて忠実な戦闘スタイルであり、他の黒竜の世代と称される暗黒騎士達と比べると実力は僅かに劣るが、彼女の真価は別にある。
彼女は乱戦の最中であっても周囲の戦況を見通す視野の広さと的確な判断力に感情視の魔眼を用いた人心掌握術が合わさる事によって兵士達の士気を高める高いカリスマ性を発揮する。
三国大戦において常に前線に立ち兵士達を鼓舞し続けた彼女は間違い無く黒竜の世代に数えられる英傑であると言える。

[セリフサンプル]

日常
｢皆さんおはようございます。今日もより良い一日を｣

｢毎日家に帰ると玄関に花束が置いてあるんですよね…何十本も｣

戦闘
｢ご心配無く。この私が皆さんをお守りします！｣

｢黒竜神の御旗の元に！｣

｢私と戦うのならどうかお覚悟を｣

｢ああ…ダメ。人を殺してるのに…私…あぁ｣

搭乗機

魔装兵オルレア

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