Hannes Janetzko氏


Hannes氏は、Terragenの長年のユーザーとしてよく知られています。彼は非常に非凡な、しばしば「非地形」のTerragen画像を作成しています。私たちはHannes氏に時間を割いて頂き、彼の魅力を探ってみました。

Hannes、あなたのTerragen画像は、典型的なTerragen画像ではないので、面白くて印象的です。例えば、『Fly me to the Moon』の宇宙飛行士の画像はこれまでのTerragen画像とはまったく異なります。では、そもそも何があなたをTerragenに惹きつけたのですか?

実は偶然の一致でした。コンピュータ雑誌の付録のCDに、Terragen Classicのデモが入っていました。その結果に感銘を受けました。しかも、とても簡単に習得出来ました。そのCDに入っていたTerragen Classicのバージョンはv0.6xxxだったので、それはいつ頃のものでしょう...90年代だったかな?正確には覚えていませんが、かなり昔の事で、もちろん今のTerragenプログラムも最初から使い始めました。


"非地形"のTerragenの素晴らしい作品の数々。


と言うことは、20年以上もTerragenを愛用されているのですね!Terragenを使い続けている理由は何ですか?
まだまだわからないことがたくさんありますが、例えばブルーノード(Function node)など、Terragenを一種の「ホーム」として感じていると言わざるを得ません。
なので、通常、自分が作りたいものが頭の中にあれば、どうやって始めたらいいのか、少なくとも基本的なアイデアは頭の中にあります。

取っ掛かりについて頭を悩ませていますが、それはとても快適なことです。Terragenには強力な競合製品があることは承知していますが、私はTerragenの使用法を学び、愛用し、その開発と「成熟」を見守る事に多くの時間を費やしてきましたので、もちろんこれからも使い続けます。それに、2016年にはMatt氏や他の仲間たちと直接会う機会があったので、さらに「お気に入りの選択」になりました。


あなたが最も誇りに思っているプロジェクトと、その理由を教えて下さい。
それは、「 NWDA-"Roadside" challenge 」チャレンジへの投稿だったと思います。

長い道のりでしたが今までやったことのない事に挑戦しました。このシーンの開発中に多くの事を学び、最終的には自分でも満足のいくものが出来ました。

『Rehearsal』や『Zombie head』など、これまでTerragenで制作されてきた画像とはまったく異なるスタイルの作品がありますが、これらを制作することになったきっかけを教えて下さい。

実はほとんどの場合、計画はありません。頭の中に大まかなアイデアがあっても、最終的にはまったく違うものを作る事もあります。あるいは、素敵な3Dモデルを見つけて、それにリテクスチャリングを施した後、Terragenではほとんどの場合そうする必要があるのですが、そのモデルを中心としたシーンを作る事もあります。これが上手くいく事もあれば、そうでないこともあります。

マテリアルテストでも、時にはシーンにもつながることがあります。 例えば『Zombie head』は、モデルとマテリアルの両方のテストを組み合わせた結果です。
言ってしまうと、私はTerragenを使って変わったことをするのが好きなんです。そうすることでいろんな事が学べますからね。



あなたのレンダリングの総数はそれぞれのパーツよりも大きい場合があることに同意されますか?あなたはそれについてどう思いますか?

はい、そう思います。正直言うと、たくさんの派手なものをインポートするのは大好きですが、時には少ない方が良い事もあります。それは、何年もの間、私はたくさんの派手なものをインポートしなくても、シンプルなシーンを見栄えよく見せるスキルを向上させようと努力してきたからです。



新しく、何もないシーンから始める時、なにから手を付けますか、あなたのインスピレーションは何ですか?
うーん、これは答え難いですね。頭の中に特別なアイデアがない場合、現実の世界で見たもの、イメージ、モデルなどが考えられます。何でもいいんです。また、残念ながら、まったく閃かないこともあります。でも、どんなに長くても休息をとること、また閃きが戻ってくるかもしれないし、新鮮なアイデアが浮かぶだろうと思っています。

Terragenを他のプログラムと兵お湯して使用する事はありますか、もしそうなら、どのように?
あります。モデルの作成と編集には 3ds Max を使用し、さらに編集するには PoseRay を、テクスチャの編集と作成には Photoshop を使用しています。 基本的にはこれだけです。


今でも時々生じる「すごいっ!」と思う瞬間があれば教えて下さい。

そうですね、たいていの場合、その瞬間は思いがけないものです。例えば、何年も掛けて説得力のある海水を作ろうとしていたのですが、と言ってもとても説得力のある結果ではないにしても、最終的には このような波 を作る事が出来ました。

また、『Grass Clump』のオブジェクトを雨のアニメーションとして使用するような変わったアイデアを思いついた時、それが非常に 素晴らしいもの になる事に気が付きました。

しかし、時には別のPOV(視点)を使ったり、照明の設定を変えたりするだけで、シーン全体がまったく異なったものになり、ずっと良く見えるようになる事もあります。

どのような会社で、どんなプロジェクトとしてTerragenを使用されたのでしょう?

私は以前、「 Unexpected 」という視覚効果会社でコマーシャル用の風景を作る仕事をしていました。最初はトルコの家電メーカー「Vestel」のクリップで、数年後に 「Huawei」のクリップ を作りました。
女優ガル・ガドットが出演していたのですが、Huaweiは別の人物を起用する事に...


Terragenの目玉となる機能とは何ですか?また、今後搭載して欲しい機能は何ですか?
Terragenには優れた機能がたくさんありますが、その中でも、クラウドシステムは最高の機能の1つだと思います。
私の一番の希望は、洗練されたパーティクルシステムでしょう!雲との組み合わせとか。無限の可能性が広がります...

非常に技術的なものと純粋な芸術的なもののバランスで、Terragenはどこに位置すると思いますか?
とてもバランスが取れていると思います。Terragenには、ブルーノード(function node)のようなより技術的な思考をする人向けのものがたくさんあります。これらブルーノードのそれぞれがどのように働いているかを理解していれば、信じられないほどに便利でしょうけれど、正直私には理解できるものではありませんでした。数学は私の専門分野ではありません。それでも、Terragenでは非常に意図的かつ芸術的に作業する事ができ、私はそれを好んでいます。



今後の予定、取り組んでいる面白いことなどありますか?
現在、私はSFのイメージのようなものに取り組んでいます。今回もテクスチャの実験から始め、最終的にはすでに持っているモデルを使ってキットバッシング(すでにあるモデルを組み合わせて新たなモデルを作る手法)を行いました。この先どうなるかわかりませんが、良いことに、誰も私に方向性を強制しないので、ただ楽しんで、もっと「すごい」瞬間が生まれる事を期待しています。

Hannes氏、ありがとうございました。あなたの驚くべき、多様な、そしてユーモラスなTerragenの使い方を少しでも知る事が出来てとても良かったです。素晴らしい内容でした!

Hannes氏への連絡先は、janetzkohannes@freenet.deの電子メールを介して連絡する事が出来ます。
最終更新:2022年01月24日 23:32