「ドリームウイルス…ファイア・アクア・エレキ・ウッドの、4つのプログラムから作り出された究極体。 攻撃、防御、どちらにおいても各属性の弱点を補い、究極の性能を誇る。 具体的な対応策については現在のところ、不明…」
【詳細】
軍事衛星を乗っ取るほどの力を持ち、終末戦争を引き起こそうとするが、それを阻止するべく
WWW本部へ乗り込んできた
光熱斗と
ロックマンのコンビとラストオペレーションを繰り広げた。
ドリームオーラにより100未満の攻撃力をもつ攻撃は全て無効化してしまう。
ドリームビットという分身を作り出して属性攻撃をしてくるほか、巨大なレーザーやソード、隕石攻撃など
設定上はラスボスにふさわしい強大な戦闘力を持つ。
かなり厳つい見た目だが、その身体を攻撃に用いることは無い。
ある手順を用いると、ドリームウイルス戦をスキップして先に進めるというバグが2種類ある。使用は自己責任で。
『トランスミッション』は時系列が『1』の後ということで、プロローグでドリームウイルスが倒されるムービーが流れる。
また、
ゼロのデータを組み込んで強化されたドリームウイルスRがラスボスとして登場している。
ちなみに、上記の解説はオフィシャルメールリンクから配信されたメールの内容でオフィシャルが掴んだ情報。
内容は上記の他にドリームウイルスのデータを持ち去った者がいると記されており、
隠しボスの伏線となっている。
余談だが、撃破してもBGMはそのまま流れ続けていたが、『OSS』と『アドコレ』では徐々にフェードアウトしていくように変更されている。
【戦闘能力】
栄えある初代ラスボスであるが、残念ながら強さについては『6』の
グレイガに並ぶ
最弱ラスボス候補といったところ。
まず、HPが僅か
1,000しかなく、後のシリーズのラスボスに比べるとかなり少ない。これは『1』では仕様上全ての敵のHP上限が1,000になっているため。調整が甘いシリーズ初期作品である故の低体力である。
その低いHPを補う戦闘力はあるのかと言われればそうでもなく、こちらも他のラスボスと比較してもぬるい方。
ダメージこそ200と高いが、基本の戦法が一定時間チャージしてから技を繰り出すというものであり、回転率が悪く避けやすいものばかり。
チャージ中に
ドリームオーラを張るのだが、攻撃中はオーラがなくなり、攻撃が終わってからも次のチャージまでの間オーラが貼られていない時間が存在するため、その隙に攻撃を当てまくれる。
チャージ中に
カスタムゲージが溜まっていくため、反撃の準備も整えやすい。
また、そのご自慢のドリームオーラも威力100以上の攻撃で剥がせてしまい、ドリームビットごと除去されると本当に無防備な状態になる。
おまけに、シナリオの都合上必ず
サイトバッチ使用状態で戦うので、バスターLVがすべて6&スーパーアーマー付きと、こちら側がかなり強化された状態で戦うことになる。
初代の
チャージショットはバスターのアタックレベルの最大16倍となり、1発96の威力。つまりチャージショット11発で沈む。
チャージショットでオーラを剥がせないのが唯一の救いか。
『アドコレ』ではバスターMAXモードによってただのロックバスター1発にオーラが消し飛ばされる憂き目に遭ってしまった。
以上のことから、上述の通り経験者の間ではグレイガと並ぶ最弱ラスボスとして名前が挙がる。
ただし、グレイガの弱さは
『6』屈指の壊れチップが刺さりすぎることによる面が大きく、チップを縛って挑むと
デューオや
ネビュラグレイ程ではないものの中々の強さを誇る。
一方ドリームウイルスはスペック自体が後のラスボスと比べても低く、更にシナリオ上プレイヤー側の強化を縛りようがないため、総合的にはこちらが最弱と言える。
その代わり、負けると
マジックマンのところからやり直しとなる(それまでセーブ不可)ため、ある意味油断はできない相手である。
『3』以降のラスボスには強化モードであるSPが用意されているが、リメイク版の
OSSでドリームウイルスのSPが実装される事はなかった。
ゴスペルにもSPはないが、『2』には
ハードモードがあるためSP相当になる。
【使用技】
- レーザー
- 障害物を貫通するレーザーを横一列に放つ。
- 中央列以外にいれば当たらない。
- レーザーマンやデューオのように対インビジ性能は持っていない。
- ソード
- 最前列中央に球体から棒が伸びた謎の物体が出現し、時計の針のように動かして縦3マス・横2マスを薙ぎ払う。
- 初代エグゼでこの範囲の攻撃が出来るのはドリームウイルスのみ。最後列が安全地帯。
- 後のドリームソード系の元となった攻撃だが、技名はソード。ただ見た目があまりにもソードっぽくない。
- メテオ
- 体力が半分以下になると使用。
- こちらのエリアの最前列に隕石が落下し、縦列3マス分の衝撃波が順番に発生する。
- ガイアハンマー系に似た攻撃だが、最前列を穴パネルにしていても防ぐことはできない。
- ドリームビット召喚
- ドリームウイルスのエリア最前列にある穴から、ドリームビット系ウイルスを最大で2体呼び出す。
- このウイルスは障害物と同じ扱いで、破壊はできるがポイズンアヌビスは効かない。
- モスキート系の攻撃を当てた場合も、きちんと与えたダメージ分の体力回復が可能。
- ドリームウイルスの体力が減るにつれ、召喚のスパンが短くなる。
出現する個体は毎回ランダムではなく、サイクル個体Aとサイクル個体Bがいる扱いであり、それぞれ倒されるごとに「メラル(スタート時に必ず1体いる)→ラピア→ボルト→モス→メラル…」の順番でループする。
【アニメ】
無印
第56話(最終話)で登場。
『2』のラスボスである
ゴスペルや『3』から登場の
ドリルマンに先を越されている。
一応第一期の大トリを飾ったウイルスではあるのだが、初代ラスボスだったゲーム版と比べるとその扱いはめちゃくちゃ不遇である。
ゴスペルが第1期後半で何度か存在を示唆→3エピソードに渡って
ゴスペルとの戦いが描かれたのに対し、ドリームウイルスの出現はわずか1話のみ。しかもずっと出ていたわけではなく本編が約24分あるのに対し、
実体化したロックマンに
登場から2分半ともたずにデリートされるというスピード退場となっている。
原作では
WWWの最終兵器と言っても過言ではない存在だったが、こちらでは特にそうした設定がない。
パパが関わっていた、
電脳世界の物質を実体化させるという研究の実証実験が行われていた
ジャワイ島にある大型ショッピングモールに
たまたま出現したウイルスという扱いである。
不毛の地を緑豊かな土地に変えられるという夢の技術に関わっていたことや、消息不明になっていたパパは研究疲れでぐっすり眠り込んでおり夢の中だったなど、"ドリーム"と掛かっているというダジャレ要素はあるが・・・。
一応、アニメ全シーズンで見れば第2期『AXESS』以降で描かれていく
ウイルスやナビの実体化という要素に
いち早く使われたボス格
ウイルス…という立ち位置になるのだが、この時点では実体化した
ウイルス達は物理的に非常に不安定な状態にあり、ほとんどが水鉄砲で水をかける程度で退治可能だった。
ドリームウイルスは流石に水鉄砲を受け付けなかったとは言え、中々ぞんざいな扱いである。
実は序盤のエピソードからトレードマークである
ドリームオーラのチップ自体は登場しており、チップのイラストという形で
姿が描かれていたりする。しかし、アニメ版ではお金持ちやマニアであれば持っているレアチップという扱いで、
やいとや
日暮さんが当たり前のように所持していた。
にもかかわらず、
ドリームウイルス自身がオーラを張る描写はなかなか描かれなかった。
ドリームウイルスという名前自体も普通に知られているようで、熱斗が初めて見た時にも名前を呼んでいる。
ちょっとレアぐらいの
ウイルスで、普通に狩られているのだろうか・・・。
「
無属性だから弱点も特に無い」という設定も特に生きておらず、実体化した
ロックマンのアクアソード→アクアスプレッド→
カンケツセンの後
メガデスバーストを受け消滅した。
まあHPが1000しか無いので充分すぎるダメージと言えばそうなのだが・・・。
AXESS
第41話ではゲームセンターにあるバトルマシンのSTAGE8ボスとして登場。
あくまで練習用・ゲームとしての安全性から強さが押さえられている可能性はあるが、やはりオーラは纏っておらず
挑戦した
ロールを少し苦戦させるも、炎山が使ったブラックホールであっさりと倒されるなどやられ役としての登場だった。
BEAST
グレイガ軍の
ゾアノガッツマンが、シンクロナイザー・
トリルを捕獲するために
ドリームウイルスを大量に引き連れており、見た目のインパクトはともかくもはやモブキャラ扱いされている。
一応、
ドリームウイルスとしてはアニメ史上初のドリームオーラを用いて、
トマホークマンのトマホークエアレイドを弾き飛ばした。
ロックマン達やファルザー軍のゾアノ
スネークマン率いる
ロイホークの大群と三つ巴を繰り広げた。
ガルビーストでは駄目だったのだろうか?
とはいえオーラを貼ったり攻防共に(デカオの)ガッツマン達を苦しめるなど、「手強いウイルス」としては健闘した。
結局モブっぽかったけど
【漫画】
鷹岬諒版ではアニメでの不遇が嘘のように強敵として描かれている。
ゲーム版と違い、不完全な状態で4つのプログラムを組み込んだ為に、
ドリームオーラは攻撃を受けると消滅してしまうものの
一瞬で再生する為にほとんど隙が無い。ハッキングを阻止すべく総攻撃を仕掛けたオフィシャルのナビたちをものともせず、
逆にハッキング攻撃によりオフィシャル機能を麻痺させるなどの凶悪な能力を持つ
ウイルスとして描かれている。
熱斗と
ロックマンもこの
ドリームオーラに対して根本的に対抗することはできず、シンクロ率を極限まで高めた状態で
懐まで潜り込み、オーラ内部からオメガキャノンを直撃させるという捨て身の戦法でかろうじて勝利を収めている。
特にメテオの威力が絶大に描かれており、「滅帝王」という当て字と合わさって印象的なものになっている。
あさだみほ版では
WWW幹部が操るプロトタイプのドリームウイルスが登場するほか、ナビにダメージを与える
ウイルスプログラムの名前としても登場。
最終的にプロトタイプの
ウイルスが合体して完全体のドリームウイルスに変化し、ウイルスプログラムを利用して熱斗のPETを破壊し、ロックマンを追い詰める。…が、最終的に新型PETを手にした熱斗との
フルシンクロ状態になったロックマンとの激闘の末に倒された。
最終更新:2025年05月20日 18:45