マルチ主人公の中編。
章構成で幾つかに分割されており、1つ1つは比較的コンパクトにまとまっていて遊びやすい設計を心がけている。
最初の主人公であるリリアは元気で活発な女の子で
物語はギャグ調のハイテンションで進んでいく。
後半の主人公であるルリアはクールで無口な女の子で
彼女の生まれた背景は非常に複雑で、シリアスな内容となっている。
割合的には3,7くらいでタイトルと冒頭部分は割りかし掴み。
それでもテンポよく進めば全体的に良い感じにまとまった作品になるんじゃないかなーとか思ったり思わなかったり。
最終的にクリア後に魔王が主人公のパンツを盗んでクンカクンカオチとか付ければ完璧なんじゃないでしょうか(投げやり
また今作の売りの1つとして自作戦闘システムがあり、
一見デフォ戦に見せかけた自作要素が売り。(擬似デフォ戦と呼称することにする)
普段のデフォ戦では出来ないような戦闘システムも採用しており、戦闘面にも力を入れている。
物語概要
人と魔族が共存する世界で突如として起こった魔族の凶暴化。
国は各地の治安維持と原因究明のためにすぐさま部隊を派遣すると同時に
人に害悪をなすモンスター討伐などを生業としていた「モンスターハンター」達に
各地のモンスター討伐令を公布する。
時を同じくしてモンスターハンターの試験をパスしたリリアと言う少女がいた。
彼女を中心として、この物語は動き始めて行く・・・
世界観、裏設定など
魔王が現れたのは今から遥か昔。
そもそも「現れた」というのも変な話で実際には人と時を同じくして「誕生」していた。
元々世界が創造された時からこの世は人と魔族が混在しており、
人が勢力を拡大していく過程で周囲を侵食していった結果、
人にとって魔族が都合の悪いものであったというだけのこと。
当初住処を奪われ、行き場の無い魔族を導いていた存在が魔王であり、
魔王はその魔族らを引き連れて、人間の王と交渉をしたと言う。(互いの占有地には手を出さないということ)
ただし話し合いの場はすぐには設けられず、魔王が現れてから数年の間は
戦乱が巻き起こった。(魔王は交渉するつもりであったが、人間側がそれに応じなかったため)
互いに疲弊しきった後、ついに人間側で勇者と崇められる存在と魔族の王が対面をする。
(そこで勇者と魔王は話をする。何故人を襲ったのか、最初に戦を始めたのは人間だ、みたいなね)
その後、勇者は魔王から伝書を預かり、魔王は後の話し合いを最後にこの地から姿を消したという。(厳密には定期的に会ってはいるが)
話し合いの末、人と魔族は秘密裏に協定を結び、共存を保っていた。
※ただし、例外的に野生地で殺傷に関しては互いの生活に必要な範囲で容認している。
ようは野生生物はそのまま生活させるので、互いの生態系を崩さない程度で生活をしていってくれ、ということ。
↑ここまで過去設定
現状としては魔族と人間が普通に共存する世界で
人間側には過去の歴史が都合の良いように勇者の英雄伝として語り継がれている。
また、王家のものだけは定期的に魔王との密会をしており、政治の話し合いを設けている。(ようは協定を現在も継続して続けている)
この協定については現在も公にされておらず、一部の人間は魔族を絶対悪とするものもいる。
(過激な人間が魔族のテリトリーを犯した結果、実害が生じたことに対していちゃもんをつけ出した末路)
これらの問題や管理の行き届かない野生生物から民を守るため、
モンスターハンターと呼ばれる職業が国から正式に認められている。
モンスターハンターと呼ばれても無闇に魔族を殺傷して良いものではなく(中にはそういった殺生を好むものもいるが)
具体的には人に害を及ぼす魔族について報奨金をかけ、それを討伐したものに対して報酬を与えるというもの。
これは国から直接伝令が出ることもあれば、個々の町村での小さな問題についても依頼状を出して良い許可が降りている。
また、過去の英雄伝に憧れるものも多く、モンスターハンターを志すものも多い。
そんな中で突如として魔族側は協定を無視して人里に問題を起こし始める。
王はすぐさまその原因の調査に兵を派遣したが、魔王とのコンタクトは依然として取れず、
王国側は出現した魔族の対応に追われている、という現状。
後にこれらの問題は独りの人間が起こしたことであると判明する。
(魔族の異常暴走についても、こいつが魔王を操ったことで行った)
独りの人間について具体的に解説すると、頭のネジが外れた科学者の独り。
禁じられている人体実験などを人里離れた秘密施設で行っており、探求と実験を繰り返すうちに
己の欲望に飲まれていった。
ってか別に黒幕は独りじゃなくてもいい気がする。
前提条件として研究施設、というのがストーリー上必要であって、
そいつを前座に世界征服を企む悪の集団みたいなやつらがいてもいい。(黒魔術師的な)
ようはその科学者が行っていた危険な実験を利用して、悪巧みを働いた連中。
国が魔族との直接戦争に持ち込まないのも過去のそういった諸々の事情があるため。(本当に魔王の意志なのか疑っている)
キャラ設定
リリア
本作の主人公。元気が取り柄の明るい女の子。(頭はあんまよくない)
伝説の勇者アレクに憧れ、小さい頃からモンスターハンターを志してきた。
物語は彼女がモンスターハンターの試験を受けに行くところから始まる。
リンファ△
旅の武闘家。男まさりですぐに突っ走る性格
少々荒っぽいが己の正義を貫き通す強い意志を持つ。
アリサ
村娘。優しく真面目で常識人。
母親の教育の賜物なのか、人助けが趣味という大天使。
ヘレン
エルフ娘。優しく素直で悪い大人に平気で騙されそう。
ずっと森で暮らしていたため世間知らず。
エルフの森は結界で外界と隔離されていて、平和な場所、なはずだったが・・・
キャロル
魔法使いの娘。クールな切れ者。
独自に魔王に関して調べている途中、リリア達と出会う。
メリッサ
本作の2人目主人公。旅の魔法剣士で自称トレジャーハンター。
基本的には打算で物事を考える。欲望に正直な性格。
船旅の途中で船が魔物に襲われ難破するところから物語は始まる。
ミーア
自称なんでも屋。気さくで少しお調子者。
所謂「裏の仕事」を請け負うこともあり、職業柄人脈は広い。
ラナ
占い師の娘。面白そうなことには目がない。
ミーアとは幼い頃からの知り合いで、何かと馬が合う。
アラマキ
海賊の頭。男勝りで姉御肌。
海賊と言っても実際にやっていることは宝探しという名の航海で所謂ごっこ遊び。
木葉△
黒装束を身にまとう無口な少女。
雪原で空腹で倒れていたところを見つけ、介抱する。
後に暗殺者の一族であることが分かる
ルリア
本作3人目の主人公。男っぽい性格だが可愛い物には目がない
軽い記憶障害を持っており、過去の記憶が無い。
いつものように平凡な生活を送っていた彼女だったが、突如現れた魔物の群れに町を襲われ・・・
ジャンヌ
王国の兵士で魔王城の近辺調査の任に着く。
寡黙で真面目な女剣士。
幕田△
魔王の瘴気によって滅んだ村の生き残り。とても義理堅く、忠誠心の強い性格(融通がきかないとも言う)
独り墓作りをしていたところでジャンヌと出会う。
リリィ
マッドサイエンティストによって作られた人工キメラ。
元々は一人の人間だったが、あらゆる魂と融合され、彼女の人格は永遠の昔に失われている。
研究所の地下で偶然出会ったリリアたちを視認した瞬間、彼女の殺人鬼としての血が疼き、そのまま刃を向ける─
ヴァフヴァリ
元ネクロマンサー。永遠の命を求め、ついには己をもアンデッドに変えた。
実は美の探求者で、永遠の命へ到達したのも永遠の美しさを求めたことの末路だった。
死霊になってからもやることは変わらず美の探求で、美しいものをコレクションするのが趣味。
ドラゴナス
伝説の龍の化身。一応隠しキャラ。
見た目こそ美しいが、内面は完全にBBA。……なんて言ったら間違いなく殺されます。
簡易チャート
全5章からなるマルチ主人公方式のシナリオ展開
第一章:リリア編
- ギャグ調でスタート。モンスターハンターの試験。
- 王様から許可を貰って洞窟に。道中リンファが仲間になる簡単なギミックイベント
- 城に戻って報告。一晩休むと洞窟が通行可能に。最寄りの村へ
- 宿に行くと宿泊イベント(事前にエルフの森に行ってると少し会話イベント追加)
- 翌朝、塔で事件が発生。アリサが仲間に加わり、状況確認に向かう
- 最上階でキャロルと遭遇、仲間に。空から魔物の軍勢が飛んでくる。急いで外へ
- エルフの森が火の海に(強制的に森に向かう)道中ヘレンと遭遇、仲間に。
- 道中魔物と闘いながら、里へと向かう。イベント後、エルフの里は消滅するので注意
- 里を出た後、イベント戦を数回挟む。首都へ向かいながらチャプター1終了。
第二章:メリッサ編
- 船が魔物(クラーケン)に襲われ難破する。何とか最寄りの町に流れ着く。
- 町中でミーアとラナに出会う。彼女たちのおかげで北の峠が通れるのでそこを抜ける
- 町によってドクロバンダナを入手後、海賊のアジトへ向かう。奥でアラマキが仲間に。
- 水の洞窟奥でオンボロボートを入手。首都へ向かいながらチャプター2終了。
第三章:リリア&メリッサ合流編
- 先に王城へ戻ってきたリリア一行。魔物を撃退しながら王の間へ
- 魔物撃退イベント後、王の間で会話中に姫が攫われたとの報告。
- 丁度城に到着したばかりのメリッサらが容疑をかけられる。ウサを晴らすため、リリア達と真犯人を見つけ出すことに。
- 情報収集の後、近くの平原に向かう。奥で姫奪還。城へ戻る。
- イベント後、メリッサが王にごめすという男について尋ねる。
- 町にいるとのことで、一先ず港町に住むごメスを尋ねることに。
- 船を作ってもらい、クラーケンを退治するイベント。
- 撃破後、対岸の島に向かいながらチャプター3終了。
第四章:ルリア編
- ジャンヌ視点で開始。墓参りしている少女とのシーンから。
- 遠くで火の気が上がるのを確認し、そちらへ向かうことに。
- ここからルリア視点。突如現れた魔物に町を襲われる。危ないところにジャンヌが駆けつける
- 魔物の出現地を辿ると地下研究所に辿り着く。地下で謎の少女との遭遇イベント
- 間一髪のところを冒頭の少女に救われる。謎の少女と戦闘イベント。
- イベント後、謎の少女が仲間に。非常口をから脱出を試みる最中、膨大な料の研究資料を見つける。
- 資料に目を通しながら、チャプター4は終了。
第五章-最終章:全編
- ルリア達も町に戻る頃、リリア一行の乗った船も到着、合流イベント。
- 廃墟となった町を再度後にし、地下の資料を参考にしながら鍵となるキーアイテム収集の旅が始まる。
この後の進行について
近く船旅となり、行く先はプレイヤーが一応自由に選べる(難易度的な順番はある)
順番的に進む場合は
火山→雪山→氷の洞窟→ミスリル洞窟→海底神殿。
途中寄り道として海域でクラーケンの死骸と、海側から入った海賊のアジトで秘宝入手イベント有り(期間限定)
上記の船旅にて海底神殿に突入した場合、船は破損し、クリア後まで移動が制限される(テレポあるけど)
立ち寄って無い町などにはクリア後までいけなくなるので注意。
海底神殿クリア時、飛空艇入手。以降これが移動手段となる。
飛空艇入手後
行ける場所を難易度別に説明すると
古の塔→廃城→封印の祠。
封印の祠は船入手時からいけるが、アイテムを全部集めてないと進めないので実質最後。
また竜の祭壇に秘宝を持っていけばイベントがあるが、敵がラスダン級なので無理する必要はなし。
祠で封印を解くと最終ダンジョンである魔王城への道が開ける。
魔王城でのメインイベントは3PT編成の分割イベント。
後はレアアイテムを守護する強めの敵がいたりするくらい。
クリア後、竜の祭壇の裏からEXダンジョンにいけたりいけなかったり。
最終更新:2014年02月10日 22:03