振り向いてはいけない 走ってもいけない 約束を破ってもいけない



送り犬(おくりいぬ)

  • 種族:ゲーム(同人・商業)
  • 登場作品:AMC1,送り犬
  • 関連人物:財部美穂,仙田秋成,白井まどか
  • 関連用語:送り犬,カニバリズム


概要

 送り犬とは、『AMC1』に収録された作品のひとつ。
 元々は『四八(仮)』の大阪府シナリオになる予定だったそうだが、諸事情によって丸ごとカットされる。
 その後、一本道の同人小説としての頒布を経てから『AMC1』の収録タイトルとして多量の分岐が施されてのゲーム化に至る。
 さらには携帯アプリ向けに単独販売されるなどの商品的展開を広げていくこととなった。

 小冊子形式の同人頒布における初発表から十一年後の2018年には「ニンテンドーSwitch」用ダウンロードソフトとして単独配信が開始された。この際に原作者「飯島多紀哉」氏の手による新規書き下ろしシナリオの追加に、グラフィックやBGMの一新を含めてさらなるリファインが施された。
 なお、画風やペンネームは大きく変わっているもののキャラクターデザイナーは同一人物である。

 インディーズ時代と比べて商業向けに表現に規制がかかった部分こそあったものの、作品売上は好評だったらしい。
 これを受けて共同開発元となった株式会社メビウスとタッグを組む形で『アパシー 鳴神学園七不思議』の開発に至ったとのちに語られている。地味ながらクリエーター「飯島多紀哉」氏の活動を語る上で外せない縁の下の力持ち的な作品ということもできる。

 シリーズの中では独立性が高く、豊富な分岐・ルートとエンディングに、女の情念と狂気を感じさせるホラーな展開が特徴的。
 お手軽ながらも、古き良きサウンドノベルの質感を残した雰囲気によって、根強いファンを残していることを窺い知れる。

 主人公「財部美穂」は兵庫県加東郡出身で、今は「北聖大学」に通う(ダウンロード版では関西の大学)女子大生。
 田舎育ちで出不精ながらも、友人の「白井まどか」に引っ張られてやってきた合コン会場で運命の人「仙田秋成」と出会う。
 というのが基本の流れだが、「犬」に注目して人間の出番が控えめなルートや、妖怪や怪異のみならず猟奇的な心理をクローズアップしたルートなど話は多様な方向へと発展していく。

登場話早見

 前述の通り、単独タイトルとしての性質が強い。
 ファンサービス的な用語はともかくとして、登場人物は既存キャラとの関連性を持たない新キャラが大多数を占めている。
 各シナリオも主人公の財部美穂を取り巻く世界の変化もしくは、美穂の狂気の発露といった風にまとめられ、周辺人物を含めて最小限のうちに登場人物が抑えられているのも特徴である。
 『AMC1』収録時は『探偵局』メンバーとのクロスオーバーが行われたが、以後の移植では彼らとの絡みはオミットされている。

 また、主人公とは別視点から展開されるルートの比率が高いのも特徴であり警備員の「山本幸男」さんや犬の「シャルル」といった思いもよらない視点がプレイヤーに向けて提供される。
 一見すると本編と関係ない展開の中に実は密接なつながりを有していたり、やはり無関係だったりと傾向はかなりばらけている。

 「送り犬」と「財部美穂」自体は夜道を歩む不安感や女の艶やかな狂気といった点からモチーフとしては人気で、頻度は低いものの『極』や『鳴七』といったのちのシリーズ作品中で要素として顔を出すことがあったりもする。

 ⇒詳細は「登場話早見・AMC1#送り犬」を参照のこと。


送り犬(おくりいぬ)②【AMC1,学恋,送り犬,極】
送り犬

関連動画


送り犬 Nintendo Switchダウンロードソフト 予告映像


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最終更新:2024年11月10日 15:29