サイコガンダム

「サイコガンダム」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

サイコガンダム - (2014/10/14 (火) 23:07:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/25(金) 01:53:10
更新日:2024/04/27 Sat 13:55:15
所要時間:約 7 分で読めます




思い出なんか…記憶なんか…
消えてしまえ!


サイコガンダムとは『機動戦士Ζガンダム』に登場するMAである。

型式番号:MRX-009
全高:40.0m
重量:214.1t
出力:33,600kW
推力:168,000kg
装甲材質:ガンダリウム合金

武装
拡散メガ粒子砲×3
ビーム砲×10
小型メガビーム砲

搭乗者
フォウ・ムラサメ
ベン・ウッダー(一時的に搭乗)


本機は地球連邦軍のニュータイプ機関であるムラサメ研究所が開発した強化人間専用の大型可変モビルアーマーである。
「ガンダム」と呼称されているが正確にはMS(モビルスーツ)ではなくMA(モビルアーマー)に分類されている機体である。

一年戦争末期に投入されたジオン軍のジオングを参考に開発されており、頭部にコクピットがある点や指先のビーム砲など類似点が多い。
しかしサイコミュシステムの小型化にまでは至らなかった為、機体のサイズは従来の2倍以上のサイズになってしまっている。

本機は強化人間の搭乗を前提として開発された為、火器管制を含めた機体の制御を全てサイコミュでコントロールしている。
そのため、パイロット自身も機体のパーツの一部として扱われている。
サイコミュシステムは搭乗者に非常に大きな精神的負担を与える為通常の人間に扱う事ができない。
また、サイコミュシステムはパイロットが搭乗していない上に離れた場所にいようとパイロットが戦闘を感知すると遠隔操作により自動でパイロットの元へ向かい、強制的に戦闘に参加させようとする。

本機は一年戦争終戦後に地球連邦軍によって拠点防御用として立案された「モビルフォートレス計画」が原案になっており、当初よりMS形態よりもMA形態での運用を念頭に開発された機体である為、前述したようにMAに分類されている。

その巨体から戦艦や輸送艦には搭載することができず、劇中ではスードリに吊り下げられる形で輸送されていた。
また、初めて吊り下げられた際にはその重量でスードリの高度が海面間近にまで落ちている。

巨大な体躯に可変機構、圧倒的な火力とまさしくグリプス戦役のMS、MAの進化方針を体現する機体である



■武装

  • 拡散メガ粒子砲
腹部に内蔵された3連装拡散メガ粒子砲。


  • ビーム砲
両手の10本の指に内蔵されたビーム砲。


  • 小型メガビーム砲
頭部に内蔵された2門の小型メガビーム砲。



■劇中での活躍
度重なるカラバとの戦闘でブラン・ブルターク少佐の乗るアッシマーやロザミア・バタム中尉の乗るギャプランなど大半の戦力を失ったスードリ隊に増援として搭乗者であるフォウ・ムラサメと共に日本のムラサメ研究所より配備される。
ニューホンコンではガンダムMk-Ⅱを探すために市街地への無差別攻撃を行い、現れたガンダムMk-Ⅱと交戦するがパイロットであるカミーユのプレッシャーに不快感を示し撤退する。

後日、カラバ襲撃作戦に参加するがフォウが不在だったためベン・ウッダー大尉が搭乗したところ、サイコガンダムはウッダーの操作を受け付けず自動で街を破壊しながらフォウの元へ向かう。
フォウが搭乗した直後にカミーユの乗るガンダムMk-Ⅱと交戦するが、カミーユと会話をした後、すぐに撤退する。

その後、アウドムラの追撃戦に参加、スードリがアウドムラへ特攻を仕掛けようとしている中、カミーユを宇宙に帰すためにMA形態のままスードリに体当たりで突撃する。
スードリのブースターを利用してガンダムMk-Ⅱを宇宙に上げたのと同時にスードリは爆散、サイコガンダムも爆発に巻き込まれてしまう。


後に2号機がティターンズのキリマンジャロ基地防衛隊に配備され、再びフォウ・ムラサメが搭乗することになる。

キリマンジャロ攻略戦でカラバを迎撃するために参戦、ティターンズ最高司令官であるジャミトフ・ハイマンが宇宙へ逃げるまでの足止めとして次々とカラバのMSを撃破していくが戦闘中にΖガンダムバイアランの攻撃から庇って頭部をビームサーベルで貫かれてしまい爆散、フォウは死亡してしまう。

尚、大破したサイコガンダム2号機は後に回収、解体されてサイコガンダムMk-Ⅱに改修されることになる。


本機の頭部にはサイコガンダムMk-Ⅱと同じく小型MAとして分離することが可能である。
しかし、1号機は未使用のままスードリと共に爆散、2号機もキリマンジャロで爆散してしまい、
サイコガンダムMk-Ⅱに改修されても使用されぬまま爆散、ネオ・ジオン軍に回収されて初めて使用している。
無粋なものだったからだろうか?


漫画『機動戦士ガンダムUC0094 アクロス・ザ・スカイ』にてナイトロシステムを搭載した機体がサイコガンダムMk-Ⅱと共に登場。同システムの初期型は本機を含めたサイコガンダム系列の運用を行う為に作られている。戦闘能力は飛躍的に上がる一方で碌でもない欠陥を抱えている。戦闘では圧倒的なパワーを見せつけるものの、量産型ZZが機体の限界を超える出力のハイメガキャノン受けて頭部が蒸発してしまった。


ちなみにこの機体自体では無いのだが、∀ガンダムの小説版(佐藤誠版)の終盤に於いて、
グエン・ラインフォード黒歴史の遺産である"ブラックドール"に搭乗する描写があり、これの外見が本機に似ているらしい。
その影響か、Gジェネやスパロボではしばしばグエンが本機に乗ってきたりする。



■余談

  • 本機は当初はΖガンダムのコンペに出されていたデザインの一つである。
……明らかに主役機なデザインでは無いと思うが、気にしたら負け。
このデザインを出したのはバンダイで超合金シリーズのロボット玩具デザインを手がけた村上克司氏。




ガンプラ
放送当時に発売されたが、そのサイズ故か1/300という小スケールだった。
後にHGUCで1/144で発売。サイズも値段もMGクラスの大型キットとなった。



■ゲームでの活躍

第2作ガンダムバトルロワイヤルから登場。
ホンコンシティの悪夢。黒
誰も予想だにしなかった右ストレート、ドロップキックで数多のパイロットをホームランしてトラウマを刻み込んだ。
Iフィールド絶対のロワイヤル、クロニクルにおいてビームのみでの攻略はかなり厳しい。


  • スーパーロボット大戦シリーズ
基本的に中盤のボスとして登場し、フォウが乗ったガンダムというよりは「悪のガンダム」という印象が強い。
フォウが仲間になる場合はあっても、サイコガンダムが仲間になる例はごく稀。
impactでは入手する事が可能。
だが、性能ははっきり言って産廃レベル。
脆い、避けない、武器少ないとどうしてこうなったな性能。
乗せる価値はない…

原作で搭乗経験のない登場人物がこの機体に乗る場合も多い。


  • VSシリーズ
エゥーゴVSティターンズにて高コストMAとして登場。
格闘攻撃一撃やビーム砲で体力の半分を持っていかれるが、実弾兵器には滅法弱い。特にガンダムハンマー
ガンダムVS.ガンダム NEXTではボスキャラとして登場。
超誘導のビーム砲で初心者を消し炭にしてくる。ボス戦におけるステップの重要性を教えてくれるので、ある意味先生と呼べる
ダウンを奪いやすい武器を使用すると完封できる。


  • Gジェネシリーズ
初代から登場。連装ビーム砲とサイコミュ(覚醒武器)扱いの拡散ビーム砲を備え、能力も高めだが射程1に穴があり、囲まれるとキツイ。さらにIフィールド持ちには完封される。
移動力も低く、後の作品ではそのサイズが仇となり使いづらい。思い入れが無いならMk-Ⅱに開発してしまおう。
WARSでは覚醒したグエン卿が「ブラックドール」として搭乗。ロランの∀に牙を剥くが……


  • ヒーロー戦記
フォウではなくジェリドが乗ってくる。
「おれは きょうかにんげん に なったんだ!」
…あんま強化人間の意味ないけどなこのゲーム。
どちらかというと連戦の方がキツい。


  • カプセル戦記
出てない。出てないったら出てない!サイコロガンダムは他人だ!!ドット数の問題でも他人だ!!!




冥殿、お願いがあります。
項目の追記・修正は私の自由にやらせて貰いたいのです。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/