機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ

登録日:2011/05/05 (木) 23:40:16
更新日:2025/04/18 Fri 20:03:49
所要時間:約 6 分で読めます




概要

機動戦士ガンダム 連邦vsジオン」に続く「ガンダムvsシリーズ」2作目。開発元はカプコンで、発売元はバンダイ。
本作は2003年、調整版の『エゥーゴvsティターンズDX』は2004年に稼働開始した。
家庭用は無印エウティタがPS2、DXは『ガンダムvsΖガンダム』と銘打たれGCとPS2で発売されている。

ルール及び基本的な操作方法、小技は前作を踏襲している。
主な新要素は以下の2点。

・変形
ブーストボタンを押しながら、レバー2回入力で発動。
MS形態より機動力が高いため被弾しにくく、メインの誘導性も上がる攻防一体のアクション。

・ハイパーコンビネーション
相方と同じタイミングで、通信ボタンを2回押すと発動。
自分と僚機がパワーアップする。


【参戦機体とコスト】
(コストは『DX』準拠。★は家庭用からの参戦)

・375
Ζガンダム
ΖΖガンダム
ジ・O
キュベレイ
キュベレイMk-II★
サイコガンダムMk-II
エルメス



・310
ガンダム
百式
シャア専用ゲルググ
ガブスレイ

・300
ジオング
パラス・アテネ
ビグザム

・295
ガンダムMk-II
スーパーガンダム
ハンブラビ

・275
ギャプラン
アッシマー
メッサーラ


・225
ガンキャノン
リック・ディアス(黒)
ギャン
ボリノーク・サマーン
陸戦型ガンダム
ゲルググ
マラサイ
シャア専用ズゴック
ビグロ

・200
Gスカイ
ネモ
ドム
バーザム
Gブル
リック・ドム
ガルバルディβ
ザクレロ
ブラウ・ブロ

・195
ガンタンク
メタス
ガザC
ハイザックハイザック・カスタム
グフ
ズゴック
ゾック
ゴッグ

・170
GMII


・150
Gファイター
Gディフェンサー
アッガイ
ザク
旧型ザク
アッザム
グラブロ

・145
陸戦型GM

・100
ボール


無印

『連邦vsジオン』の続編として鳴り物入りで登場したが、対戦ゲームとしてのバランスは取れていたかというとお世辞にも首を縦に振ることは出来ないであろう。

最大の元凶はハイパーメガランチャー装備のΖガンダム、通称『ハイメガ乙』である。
あまりにも強く、チート武器と言っても過言ではなかった。
何を置いても誘導がおかしく、特にサーチボタン長押しによる所謂“狙撃モード”時は最大で90度近く曲がる。その様は某サイコガンの如く、可変機すら容易く撃ち落とす。
他の要素も高火力、単発ダウン属性と強力。
しかも自動盾の位置が前面なので、隙も少ない。
対抗するには、こちらもハイメガ乙を出すしかなかった。

相方を狙えばいいという意見もある。
しかし、Zはブーストやステップ、格闘も強いのでそう簡単な話ではない。ハイメガ乙×2などまさに悪夢であった。

DX

ボリノーク・サマーン等の新機体が参戦し、ハイメガZを筆頭に既存の機体に調整が入った。
ハイパーコンビネーションは下記の『覚醒』へリニューアル。
三種類から選べるので戦術の幅が広がった。

・強襲
スーパーアーマーが付き攻撃力も上がる。
効果時間中に攻撃を当てると、僅かに効果時間を伸ばせる。

・復活
覚醒ゲージが最大の状態で撃破されると発動し、最大耐久値の1/4程度で復活する。
ただし、腕などが欠損してなんらかの制約がかかる。

・機動
機動性と格闘の伸びが良くなる。


【機体バランス】
この組み合わせ同士の対戦は非常にバランスが良い。
逆に言えば、それ以外の組み合わせをガチ対戦で見かけることはほぼなかった。

【ガチ戦でよく使われた機体達】
ガブスレイ…310唯一の可変機。接射のやりやすいメインに全包囲に撃てるサブ、変形による機動性など至れりつくせり。コスト上強力な支援機であるギャプランアッシマーと組めるのも強み。初心者にもお薦めの機体。

〇シャア専用ゲルググ…メインのBRの性能が高く、接射性能は全機体トップクラス。非可変機体の中でも最速クラスの空中ダッシュ性能を持つ。
BR以外に強力な武器がなく、あくまで非可変機なので弾切れすると相方が片追いされる。抜刀は相手にそれが悟られてしまう死亡フラグ
背中に二枚シールドがあるので、背後からの攻撃を防げるという変わった特徴がある。ナギナタ回転ガードもあるよ!

Ζガンダム…全機体最強の威力を誇るBRを持ち、飛んでる可変機も叩き落とす空格、よく曲がる変形射撃など全体的に高性能。癖も少なく初心者にもお薦め。
BRはバルカン、HMLは誘導グレネードにサブが変化する。
先の通りエウティタ時代にハイメガで暴れたので、当然ながらDXでは下方修正された。
エウティタ時代はシールドが破壊不可能だったが、次作からは取れるようになり、その場合は変形不可になる。

ジ・O…全機トップクラスの耐久値に非ダウン機体という特殊な性質を持ち、バズーカ機体やスパガンのようなゲロビ機体相手には有利に戦える。
硬直を丁寧にBRで狙い、高性能の空D格を隙あらばねじ込んで行く。耐久値の高さからゴッグなどの同じく耐久の高い機体と組めば復活2回発動なども可能。
サーベルで任意ガード操作が可能だが、硬直はやや大きい。

○ガンダム…インチキ臭い性能の空格で飛行中の可変機すら斬り落とす。別名「超人」
正面に大きな二枚盾を持っているので打たれ強いが、同コストと比べると機動力に劣る。
ガンダム(と百式は)振り向き撃ちが特殊で、比較的隙の少ないニュータイプ撃ちになる。

ギャプラン…弾数の多いメイン射撃と引っ掛けやすく高性能な変形射撃を持つ支援機体。中コスト代表。
銃口補正に優れるメイン、奪ダウン効果のあるサブ、生命線ともいうべき変形メインと中~遠距離での射撃戦はお手の物。
最大の弱点は原作でも言われた動きの固さ。変形しての横移動能力は高いが縦方向への機動力が無く、特に落下後の再浮遊が非常に遅い。
なお原作では最大の弱点はMA時に機体の下方を狙う武器が無い事だったのだが、本ゲームでは変形射撃にめちゃくちゃ誘導がかかるので
上空からの狙撃は逆に本機体最大の武器となっている。

アッシマー…空飛ぶハンバーガー。強誘導・太判定を併せ持つメインの性能がヤバい。特に変形曲げ撃ちは嫌がらせとしか思えない誘導。
ズンダ(当時は着地キャンのみ)を交えながら貼りつかれればあっという間に装甲が溶かされる。反面BRの弾が無くなれば出が遅い・判定が薄い・当たっても安いの三重苦の格闘しか残らないのでただのハンバーガーに成り下がる
運用にあたっては弾数管理の繊細さが求められる。

メタス…低コの割に変形時間が非常に長く、片追いに強いのが特長。相手を寝転ばすグレネード、相方の攻撃でよろけた所に合わせればよろけずそのまま入る(フォース・スタンド:FSと言われるテクニック)メイン等、375のお供に。

〇グフ…高性能の空D格により可変機並の機動力を持つ格闘機。こちらもFSが使える。盾持ちでバルカンもあるので一定の自衛も出来る。Zのお供といえばメタスかコイツとも。

【現在】
やはり2000年代前半のゲームとあって筐体を置いてあるゲーセンはごく僅かであろう。
現在は終了している家庭用ネット対戦も評判が悪く、宙域でMAしか選ばない等々の厨戦法を生み出してしまった。
しかし本作は『連邦vsジオン』の駆け引きはそのままに変形機体のドッグファイト、覚醒の選択、発動タイミングなど、現在のvsシリーズにも通じる新しい駆け引きの要素を数多く打ち出している。
家庭用をお持ちの方、また筐体が近くの店舗にある方は是非友人と遊んでみて頂きたい。
『連合vsZAFT』シリーズ以降のプレイヤーはモッサリ感に戸惑いを感じると思うが、『一年戦争~グリプス戦役のMSを動かしている』という独特の味わいを感じる事が出来るであろう。

因みに2022年現在までの歴代VSシリーズの中で唯一『Ζ・刻をこえて』と『水の星へ愛をこめて』がBGMとして実装されている作品である。
これらの曲は版権元の使用料が高いので、おいそれと収録出来ないのである。



追記、修正よろしくお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゲーム
  • PS2
  • バンダイ
  • カプコン
  • ガンダム
  • vsシリーズ
  • エゥーゴvsティターンズ
  • GC
  • カプコン
  • CAPCOM
  • Ζガンダム
  • ゲームキューブ
  • ニンテンドーゲームキューブ
  • ガンダムvsΖガンダム
  • エウティタ
最終更新:2025年04月18日 20:03