桜井政博

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桜井政博 - (2022/11/25 (金) 16:27:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/15 Sun 00:21:46
更新日:2024/04/15 Mon 16:23:07
所要時間:約 8 分で読めます




\ソラの桜井政博です/

概要

桜井政博(さくらい まさひろ)
ゲームクリエイターの1人であり、あのカービィの生みの親でもある。
1970年8月3日生まれ。東京都武蔵村山市出身。
ファンからのあだ名は「サークライ」。言わずもがな由来はダークライ

2020年には遂に50歳を迎えたのだがそれを感じさせないぐらいの若々しさ。
むしろ昔の方が老けて見える、と言うか年々若返っている。
そのため、ネット上では吸血鬼ではないかとまことしやかに囁かれている。

余談だが、桜井氏は同じ吸血鬼疑惑がかけられている荒木飛呂彦氏の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」の大ファンでもある。
中でも二部が好きなようで、ファミ通のコラムではジョジョ立ちも披露している。
また、後述するスマブラ拳にてジョジョの三部ゲーである未来への遺産に登場する花京院のコンパチキャラである『恐怖を乗り越えた花京院』に対して、
「いいなぁこの手」と関心を示しており、その影響からかスマブラでもルキナブラックピットやシモンとリヒター等といったコンパチキャラをいくつか出している。

1990年に株式会社ハル研究所に入社。
後に大人気シリーズとなる星のカービィシリーズや大乱闘スマッシュブラザーズシリーズを生み出し、それから2003年に同社を退社。
しばらくフリーとして活動し、2005年に有限会社ソラを設立して同社の代表となる。というよりソラは桜井氏の個人事務所のようなもので、正規スタッフは本人とアシスタント(2008年6月に桜井氏と結婚)の家族2名のみ。
以後はスマブラシリーズを中心に任天堂の依頼に応じたゲームを作って活躍中。

研究の一環としてありとあらゆるゲームをプレイしまくっている。
その数なんと年間100本以上で、2005年に遊んだゲームを羅列するだけで丸々2ページ埋まってしまう程。
廃人もビックリである。どこにそんな時間が…。
事実、2020年にはCOVID-19の影響で自宅からの収録となったスマブラDLCファイターの解説動画内では、自宅リビングに相当数のゲーム機が並んでいた。
ちなみにファミコンは四角ボタンコントローラー時代に購入してコントローラーを壊すことなく使っていたらしい。*1
特にスマブラに深く関わるタイトル(ゼルダポケモンFE等)は必ずやりこむとの事。本人いわく「もはや義務」。

その影響もあって、ファミ通でコラム『桜井政博のゲームについて思うこと』を2003年から2021年まで長らく連載していた。
切っ掛けはこっそりFFXIをプレイしているのが、同紙の編集者に見つかったからだとか。

連載も終了し、長きにわたって投稿していた『スマブラSP』の「今日の一枚」のストックもなくなってきて、ようやく活動を落ち着かせる時が来るのかと思われたが、そうもいかないのがこの男。
なんと、「桜井政博のゲーム作るには」と題したYouTubeチャンネルを開設。自身のゲーム作りの持論や過去に企画した作品のアイデアを共有することで、ゲーム開発に携わる者やそれを目指す者に気づきを与えて「全世界のゲームの面白さを少しだけ底上げ」し、ゲームをプレイするだけの者もゲームについてより深く知ることでより楽しめるようになるというコンセプト。『スマブラfor』以降同作に関する発表で見せた分かりやすくユーモラスな解説は健在で、専門的な知識がなくともゲームに関する造詣を深められること請け合い。
開発に携わった作品の新しい裏話もちゃっかり披露することも。日本語のみならず国外向けに英語版も同時に配信されている。

アクションも格ゲーもシューティング*2もRPGも何だって高いレベルでこなすが、そんな彼もギャルゲーだけは苦手らしい。ホラーゲーム(ホラー映画や肝試しも)もあまり怖いとは感じないこと*3
また若い頃、対戦アーケードで相手が素人女性とは知らずに全力でコンボを決めてしまったのがトラウマなんだとか。
またオンライン要素については比較的疎いのか、マルチプレイ前提のゲームをマルチプレイ可能と知らずにソロでやり込み、マフィア梶田にフレンドで呼び出されて初めて知ったなんて事も。

ゲーム以外ではドライブが趣味。現在の愛車はダイムラーの「メルセデス・ベンツ Sクラス」とアルピーヌ*4の「A110」。

虚言癖があり、64のスマブラ拳の質問コーナーや、forの「大・参・戦!」など、かなり長い期間嘘を吐き続けており、特に「ま、嘘なんですけどね」と5秒でゼロスーツサムス不参戦を撤回した件は未だにネタにされている。
SPでは「キングクルールだと見せかけてデデデと見せかけてやっぱりキングクルール」とか「キングクルールの時の天丼でバンジョー&カズーイだと見せかけてダックハントと見せかけてやっぱりバンカズ」などやっぱり嘘を吐いている。
とはいえ、嘘を隠すわけではなく「○○なんですよ(うそ)」など、嘘である事をはっきりと示している。ほんとに嘘だったらめっちゃ怒られるだろうし。

彼が作るゲームは初心者から上級者まで、誰もが高い満足度を得るものが多い。特に初心者には徹底的に配慮している。
これはファミコン・ゲームボーイが主体だった1990年頃、難易度が高いゲームばかりが発売されて初心者お断りのような雰囲気を打開したいと思ったのがきっかけ。
その願いを込めて作られたのがご存知『星のカービィ』である。
また、全体的に珍しいゲームシステムを採用する為に評価を誤解されやすくスマブラも最初は微妙ゲー扱いされていた。
その誤解を解く為にホームページの作り方を学び、製作者自らがゲーム説明をしている公式攻略サイト「スマブラ拳!!」を立ち上げたのは有名な話。
その一方でゲーム開発を「やめたい」と思うのも時にはあるとのこと。
実際、ゲームは作るより、遊ぶ方が楽しいが、仕事で一所懸命にやらないといけないから続けられていると語っている。

上記のスマブラ拳の話もそうだが、とにかくやる事が凄い。
世界初のゲーム音楽コンサート「PRESS START -Symphony of Games-」を開催したり、パルテナの鏡のキャラをモチーフにした《たちねぷた》を企画したり、
スマブラX以降は、"ぼくがかんがえたさいきょうのおんがくぐんだん"ばりのゲーム音楽界の精鋭達を大集合させたり…もはや何でもありである。



手掛けた作品

吸って吐いて飲み込む大人気キャラ、カービィを操作するアクションゲーム。
アクションながら自由に飛行できるため初心者も安心。コピー能力で上級者も満足。
GBの1作目は初のディレクターを務めたソフトであり、全世界累計500万本以上を売り上げ、
同時にこれが務めていたハル研の経営危機を救済することにもなった。
ちなみに、発売当時22歳、企画書を最初に書いたのは19歳である。現在の顔と比較すると22歳とは思えないほど老けて見える。
桜井氏がハル研を退社するまで、開発に関わったのは正確には『夢の泉デラックス』まで。
ディレクターを務めた作品に限定すると、『初代』、『夢の泉』、『SDX』、『エアライド』の4作であり、実は意外と多くない。
しかし退社前から開発が進んでいたのか、次作の『鏡の大迷宮』では監修を手掛けている。
夢デラ、鏡の大迷宮はめっちゃコピー説明文がふざけまくっていた(参ドロでは彼は関わっていないものの説明文のおふざけは受け継いでいる)。

ハル研退社後も『星のカービィ 25周年記念オーケストラコンサート』でゲスト出演して熊崎信也と対話したり、カービィ関連イベントに直筆サインを送っていたりするなどの関わりがある。

任天堂を中心に様々なゲームのキャラが一堂に集う格闘ゲーム。
…っぽいが体力制ではなく、相手を場外に吹っ飛ばしたら勝ちというルールで正式には対戦アクションゲーム。
スマブラXの開発にあたっては、新オフィスを立ち上げ、引っ越しもするという気合の入れようだった。
スマブラSPは前作のスマブラforから開発体制がそのまま継続されていたため、2011年前後~2021年まで10年間も開発に携わっていた
広報も無印からXに掛けては公式Webサイト、for以降はSNSと本人出演の動画で行っていた。
参戦ムービーも彼が台本を手がけていたらしい。

名実ともに彼にしか監修できない文字通りの代表作とされているが、スマブラSPのときは特に大変で且つ忙しい事を度々語っており、「私はいつ休めるんでしょうね」とは本人の談。
それくらいやる事が過密すぎて、持病も抱えていることから「休め」とファンからは言われる事が多い。さらには「演じるキャラクターが腹黒いのが櫻井孝宏仕事が黒いのが桜井政博」などと言われたりしている。
スマブラSPのDLC解説動画内では、昼休みにまで開発スタッフとテスト対戦していたことを明かした。
これはバランス調整の為ということで、COVID-19絡みでリモートワークになって対戦が出来なくなったのでバランス調整が難しいと明かしていた。
その数ヶ月後には通信システムに暗号化を掛けられる専用のスマブラSPが開発されて、そちらでバランス調整を行っていたとか。
なお、スマブラに参戦した作品は参考の為にちゃんとプレイしているが、開発中に発売した参戦作品を本格的にやり込むのは流石に厳しいようで「一気に終わらせてしまうのでやり込めない」と語った事も。

世界中で新要素の予想が飛び交うスマブラシリーズだが、それ故、自分の些細な発言であれこれ反応、推測されるのがどうも苦手で精神的にも辛かったらしい。氏のTwitterに要望を送る人が多いとのことだが、これに関しては控えてほしいと語っている。というのもファイターパス制作を発表した段階で、既にAとBとCとDとEという形でキャラが確定しているため、言われても無駄というのもある。
またスマブラ参戦拳という投票イベントを以前行ったが、『64』のときは結果が公表されたものの、『for』では公表は控えられた。
これも「向こうの企業に『スマブラ新作に出せ!』や『なんでスマブラに出さないんだ』と問い合わせが行くことを避けるため」と同じ番組で明言していた。

その中にはゲーム以外の漫画やアニメのキャラの要望をする人もいるが、「スマブラにはゲームが原作じゃないキャラクターは絶対(ではないが)に出さない」とはっきり明言している。*5
また身近な所から変な噂が立たない様に、職場でもマスクをしたり、極力共有スペースを使わないようにしていたらしい。

SP開発終了後のスマブラシリーズの今後の見通しは一切決まっていないとのこと。またシリーズとして続けていくにあたって「(自分に代わって)0から1の部分を作れる人材」が確保できるかの課題も挙げている。

ちなみにファミリーコンピュータロボットの参戦にあたり参考資料として自身の私物を使った。かなり大切に扱っていたらしく、2021年現在、ブラウン管テレビさえあればまだ動く
あとSoraのオフィスの上は資料と称して市販のフィギュアだらけだとか。

  • メテオス
落ちものパズルゲーム。
積みあがった隕石を縦に入れ替え、3つ揃えることで打ち上げて送り返すという斬新なシステムが話題を呼んだ。
公式サイトも桜井節全開で面白い。しかしゲームの出来とは裏腹にあまり売れなかった不遇のソフト。

夢物語に終わった64版から復活を遂げたレースゲーム。
Aボタン1つでブレーキ・ドリフト・加速が出来ると言うお手軽さ。
モードも豊富で、今なお根強いファンが多く続編希望も多数。
ドリフトの操作感は後のマリオカートシリーズに一部取り込まれている。

スマブラXでのリデザイン・ピックアップを経て25年ぶりのシリーズ続編であるアクションシューティングゲーム。
空中戦と地上戦、二種類の射撃を楽しめる。
何とシナリオは全て桜井氏が書いたとか。
それにより、女神パルテナ自然王ナチュレ等といったキャラ設定も声優への指示も全て氏が担当している。
続編やリメイク移植の要望もあるが、現状は難しいとのこと。

  • そだてて!ムシキング
架空の昆虫をイメージしたハイドラ同様にゲームデザインを手掛けたが、たまごっちと紛らわしい不出来に終わってしまう。


余談

  • カービィの声優でお馴染みの大本眞基子女史は初代スマブラのオーディションで桜井氏によってカービィの声を抜擢された事で彼女の代表キャラになり、以降のカービィやスマブラシリーズなど現在まで担当している。
    この件をきっかけに公私でも親交を持つようになり新パルテナのナチュレもそのまま担当する事になった。

  • スマブラと言うクロスオーバー作品を開発している都合上、現在は特定の作品を推したりする行為は控えているとのこと。

  • 意外にもプライベートに於いてはとてもフットワークの軽い人物である。
    前例として、ゲームライターのマフィア梶田氏と連絡先を交換したばかりの時、「明日、富士サファリパークに行きませんか」と唐突に誘われたにも関わらずこれを快諾。*6
    声優の中村悠一、漫画家の大川ぶくぶを含めた4人で遊びに行ったとの事。その後彼らとの交友は深まり、その縁もあり彼らの開設したYouTube番組に幾度となくゲスト出演している。

  • 好きな飲み物は『コカ・コーラ ゼロ』。普通の水とお酒*7は苦手。本人が出演してるスマブラの解説動画では毎回スタッフの方に用意して頂いているとのこと。

  • ファミコンロボを所有していると上記したがその他、四角ボタン時代のファミコンをボタンを潰さないまま使い通した。この時のコントローラーは切り離して手元に残している。
    またファミリーベーシックも所有しており、案の定2021年に動いた。なお、このファミリーベーシックがゲームクリエイターの道を志すきっかけになったそうである。


「…私はいつ追記・修正を休めるんでしょうね」

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