ボボボーボ・ボーボボ(漫画)

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ボボボーボ・ボーボボ(漫画) - (2021/03/10 (水) 07:17:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/12/01(火) 22:14:16
更新日:2024/04/03 Wed 16:11:48
所要時間:約 5 分で読めます


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西暦300X年、全世界を支配する皇帝は、国民全てをボーズにすべく「毛狩り」を開始!


そんな世に一人の男が現れた!



その名もボボボーボ・ボーボボ!




究極の拳法「鼻毛真拳」を使う彼こそ、救世主だといいな!?




【概要】


ボボボーボ・ボーボボとは、週刊少年ジャンプに連載されていたバトルギャグ漫画。
作者は澤井啓夫。

第一部は全21巻。
第二部として『真説ボボボーボ・ボーボボ』も連載された。こちらは全7巻。

本誌読み切り→赤マル読み切り→本誌読み切りを繰り返して連載に至った作品。

西暦300X年の未来はマルハーゲ帝国(アニメ版では放送コードに引っかかるためマルガリータ帝国に変更されている)に支配され、人類を丸坊主にする「毛狩り」という恐ろしい事が成された。
そんな中、鼻毛真拳の使い手のボボボーボ・ボーボボが平和の為に戦うという不条理ギャグ漫画。

今でこそバトルギャグ漫画として知られているが連載当初は一話完結の話があったりバトル無しのシュールギャグだけで話が終わる回があったり(亀ラップはこの辺)とフォーマットが割と不安定だった。
現在良く知られるバトルをギャグとノリで戦いながら進むという流れが決まったのは七巻辺りから。
作者曰く「何でもやって笑わせる」というスタイル。

理不尽な展開や終わり方をしたり、パワーバランスの崩壊やインフレが多いが、結構な人気があり、当時のジャンプを支えていた作品でもあった。
その人気から多作品のコラボレーションをした事もあった。10巻に遊戯が出た話は有名。
パロネタが多いが*1、他からもよくネタに使われていた。
ギャグ漫画としては珍しく時事ネタは少なめ(ないわけではない)。

また、細かい設定がコロコロ変わるのも特徴。
例として、中盤以降の基本戦闘スタイルとなった「3狩リア」は当初マルハーゲ帝国三世世代のスタイルとして描かれたが、ボーボボ達が少年期から使用していたことになり、最終的には「代表者が3対3で戦って全員倒したら勝ち」というだけのものになった。

しかし、一部終盤から第二部はギャグのネタが尽きてきたのか若干息切れ気味になった。
一応、話数を重ねるごとにストーリー展開は洗練されて分かりやすくなっているのだが、分かりやすくなったがゆえに当初の勢いがなくなってきていると評する声が多くなり、これまでの「脈絡のない破天荒なギャグで笑いを取る」という滅茶苦茶な作風がここに来て仇になったと言える。

連載開始当初の作者は無名の若手漫画家であり、ストーリーの構成力などに難があったが、それゆえの滅茶苦茶っぷりが面白さに繋がり、むしろ評価点にすらなっていた。
ところが、連載を続けていくうちに普通に実力が付いてしまい、その滅茶苦茶さは薄れてしまったという皮肉な事態であった。
結果的に二部は、一部の三分の一程度の連載期間で終了してしまうこととなる。

そんなこんなで色々ヤバいギャグ漫画として認識されていた本作だが、2020年になってジャンプ+での無料配信が切っ掛けとなりバトルの魅せ方やテンポの良さ、実は良く考えられていたパワーバランス等、画力やギャグ以外の側面の考察や再評価が進み、現在では画力やストーリー構成に難はあったもののそれ以上に見所の多い漫画力の高い作品といった評価がされている。


本作品のスピンオフ作品としては、同作者による『ふわり!どんぱっち』『ほんのり!どんぱっち』が存在する。
ただし、不条理ギャグだった本作とは異なる日常系ギャグという分野の作風になっており、更に作画も作者本人の意向で意図的に絵柄を変えており、別人が描いたのかと思う程異なる絵柄となっている。


【アニメ】


2003年3月20日にハドソンから発売されたPS2用ソフト『ハジけ祭り』で初めてキャラに声がつき、約8か月後の11月8日にアニメ化された。詳しくはコチラを参照。
PTAの「子供に見せたくないアニメ」では最高9位にランクインした。
放送開始から一年ほどで一部地域で放送が打ち切られ、ローカル放送となり、ローカルになっても放送していたのは、関東圏、中京圏、近畿圏、北海道、福岡、長崎、熊本の7つだけとなった。
更に半年間スポンサーも付かない状態で放送されるなどカオスなことに…
第二部で、とあるキャラクターが「コレアニメなんてやってたの?」というシーンがある。

またジャンプアニメ、しかも製作会社が大手だけあって声優が当時の基準にしても相当豪華であるため、「声優無駄遣いアニメ」とも評される。


【主なキャラクター】


・メインキャラ


ボボボーボ・ボーボボ
声:子安武人(アニメ)/水木一郎(『ハジけ祭り』)
主人公。七代目鼻毛真拳伝承者。黄色いアフロヘアーがトレードマーク。
ほとんど鼻毛を使わないが気にしてはいけない。そして子安。主人公なのに人気投票で一度も一位をとれていない。
第3話で1位から10位まで総ナメにしている?なんのことでしょう
アニメで声を演じた子安は本作について「爆発力と生命力が凄い名作」とベタ褒めしている。

ビュティ
声:野中藍(アニメ)/榎本温子(『ハジけ祭り』)
ヒロイン。貴重なツッコミ役の常識人。
ただし、ボケの量が多すぎると頭がついていけなくなり暴走する。

首領パッチ
声:小野坂昌也(アニメ)/山口勝平(『ハジけ祭り』)
ハジケリスト。外見は棘の少ないモヤっとボール。
人気は全キャラぶっちぎり。
「コーラよこせよコーラ!」

ヘッポコ丸
声:進藤尚美(アニメ)/保志総一朗(『ハジけ祭り』)
オナラ真拳の使い手。
当初はビュティと双璧を成すツッコミ役だったが、後にバトルオタクとして暴走する。

ソフトン
声:緑川光(アニメ&『ハジけ祭り』)
バビロン真拳の使い手。頭が茶色のとぐろ。
あくまでソフトクリームなのだが残念ながらアニメではピンク色に変更された。

ところ天の助
声:園部啓一(アニメ)/長嶝高士(『ハジけ祭り』)
プルプル真拳の使い手。ライチ味。おいしい。でも賞味期限切れ。だからまずい。
元毛狩り隊Aブロック隊長。扱いが異様に酷い。「ぬ」をこよなく愛する。「ね」と豆腐が嫌い。

破天荒
声:岸尾大輔(現:岸尾だいすけ)
カギ真拳の使い手。
一見するとクールなイケメンだが首領パッチがいるとハジケリストへと変貌する。
「おやび〜ん!」

田楽マン
声:金田朋子
元毛狩り隊Zブロック隊長。田楽をこよなく愛する犬。見た目はちょっとかわいいがハンパなくウザい。
「ともだち…ほしい…」

魚雷ガール
声:西川宏美(アニメ)/村岡宏美(『ハジけ祭り』特典DVD)
ボケ殺し。
作中最強のキャラ。
「おふざけは許さない! なぜなら私は魚雷だから!」 


・その他の仲間達


〇KING鼻毛さん
声:竹本英史
300年間眠り続けていた鼻毛の神様
やたらウザい。聖鼻毛領域(ボーボボワールド)は彼の故郷。
元々、ボーボボの鼻に生えていたが、本人曰く"邪魔"だから抜かれた。

〇サービスマン
声:太田真一郎
皆にサービスしてくれる最高の漢。露出狂とかオ〇Qとか言ってはいけない。
「サービスだ、見とけ。」ちなみにこいつも大人の事情でアニメと漫画で顔が違う。
真説では一回だけ女性版「サービスガール」が登場したが、この時ばかりはボーボボや首領パッチも本気でツッコミに回った。

〇地雷ダンディ
魚雷ガールの父。皆のアイドル。
円盤真拳。


ライス
声:優希比呂
米真拳の使い手。元KOH(キングオブ変態…ではなくハジケリスト)。寝間着はスク水。
本気モードでは「KING」を着用する。


・マルハーゲ帝国(アニメではマルガリータ帝国)


四世世代
現代のマルハーゲ帝国。

〇ツル・ツルリーナ四世
現皇帝だが、活躍場所が無く逃げてばかりのヘタレ。
嫁に吸われている。

〇毛狩り隊
正式でない場合は隊長でも時給800円で働いている。 


三世世代
かつて世界を滅ぼしたマルハーゲ帝国の人間で滅茶苦茶強い。

〇ツル・ツルリーナ三世
声:置鮎龍太郎
ラスボス
レッドマジック真拳+ブルーマジック真拳=すごくお得。

ハンペン
Aブロック隊長。
素の戦闘能力が異様に高い。ハンペンのわりに顔が硬い。
後に一時的に仲間になる。
ハンペン掌。

レム
Dブロック隊長。
衣装がエロい。布団娘。

〇コンバット・ブルース
Eブロック隊長。
「見た目」が今作一クールな漢。エロマキトカゲ。
トラップ真拳

〇カンチョー君
Yブロック隊長。
この漫画最大の漢。量産型。


・その他のキャラ


つけもの
第一話からしている古参キャラで一応ボーボボの仲間。
仲間になったその日のうちに犬に食われ死亡。

〇関東野菜連合
野菜は残さず食べましょう。

〇シジミ兄弟
ボーボボに勝利した数少ない漢。

〇「ね」
「ぬ」の敵。

〇6
元Uくん。かつてはSを目指していたが今は数字になってしまった。

〇スパーラビット
綴り間違い。

絶望くん
紙袋。

武藤遊戯(闇)
「俺は……俺は……俺はオシリスの天空竜を召喚するぜ!!!」
ネタでもなんでもなく、本当に登場した。
勿論、高橋先生本人が描いたものでその時の原稿は澤井先生の宝物らしい。
因みに遊戯王側では本田と記憶編のエジプトモブが「ぬのハンカチ」で涙や汗を拭いているシーンがある。
その後、ジャンプスーパースターズでもスーパータッグ技となった。


【余談】


作者曰くこの漫画を描く前に
「鼻毛が出る話とダンスが出る話どっちがいいですかね?」
と編集者に質問して
「鼻毛で行こう澤井くん」
と返された事でこの漫画が誕生したらしい。
初期から中盤にかけてのボーボボ服装がどことなくダンサーっぽいのはその名残だとか。
原題は『鼻毛ボボボーボ・ボーボボ』だった。

作者の澤井氏は、その画力・ストーリー構成力ともに当時の読者から散々ネタにされたが、その一方で、内面は人格者として非常に評判が良かった。
ファンはとても大切にし、「真説」の連載が終了するやいなや今までファンレターを送ってくれた全ての人に対しお返事の手紙を送ってお礼をするという伝説を残した。
他にも、難病を抱えたボーボボのファンの少年がいることを知ると、2時間の見舞いに行き、漫画を朗読したり、交流を深めたという新たな伝説も残している。

それどころか外面さえ評判が良く、これだけぶっ飛んだギャグ漫画を描いているにも関わらず、その御尊顔は超イケメンである。

本作の連載後、澤井氏がジャンプに新連載した『チャゲチャ』は8週で打ち切りという快挙?を成し遂げ、短い期間に天国と地獄をいっぺんに味わう羽目となった。
ジャンプで8週以内に終了した作品は他にもあるが、それらは全て短編や穴埋め目的の作品なため、長期連載予定の作品としては最短という事になる。









追記・修正してもいいぜ。ただしつけもの、てめーは駄目だ。

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