レム(ボボボーボ・ボーボボ)

登録日:2021/02/21 Sun 12:28:55
更新日:2024/04/13 Sat 15:45:06
所要時間:約 5 分で読めます




全ての人間を眠らせるんだ…。



レムとは、『ボボボーボ・ボーボボ』に登場するお布団。



概要

ツル・ツルリーナ三世率いるマルハーゲ帝国において、毛狩り隊Dブロック隊長をつとめていた、組織の最高幹部の一人。
毛先が水色の白髪を持ち、赤いブラとホットパンツを着用した、『ボーボボ』作中屈指のスタイル抜群の美女だが、人間ではなくれっきとした布団。つまり首領パッチ天の助とかの側のキャラ。

両親も紛れもない手足の生えた生きた布団だったのだが、彼女はなぜか人間の姿で生まれてきてしまった。そのため、布団なのに他人を眠らせることが下手であり、両親に嫌われたという過去を持つ。でもぶっちゃけ女の子が布団として寄り添ってきたらだいたいの人は眠れないだろう…。
そのため「どの布団よりも人を深く眠らせる世界一の布団になる」ことが目標だったのだが、その後毛狩り隊の一員となった経緯は不明。
ちなみにこの過去、アニメでは「一人だけ人型であることを理由に、学校でクラスメートの布団たちからいじめられていた」という内容に変更された。

最高幹部では特に旧Bブロック隊長のランバダと仲がいいようで、ボーボボに敗れた後は基本二人で行動している。

性格

名前の由来はレム睡眠だが、当人は熟睡型で一度眠るとなかなか起きない。他の旧毛狩り隊がコールドスリープから目覚める中、一人だけ眠り続け、サービスマンの乱舞にもぴくりともしなかった。
無理矢理起こされるのはあまり好きではないらしく、寝ぼけた状態のまま攻撃してくることも。
基本的に仲間は誰も起こそうとしているシーンが無い。自然に起きるのを待っているのだろうか?
子供の頃はその性質から白雪姫の演劇で白雪姫役と木の役を兼任したらしい。
眠ってばかりだがアウトドア派であり、ペットに羊が100匹もいる。

時々ヤンキー口調が混じる攻撃的な性格の持ち主だが、これは上記の過去から誕生した邪悪な精神によるもの。相手が眠らないと露骨に焦りだす。
ボーボボが放った相手を強制的に感動させる新手の拷問聖鼻毛悪夢領域(ボーボボ・ワールド・ナイトメア)」によって邪悪な精神は分離され、首領パッチの口内で滅殺。ボーボボから「俺はこの世に一つぐらい、眠れない布団があってもいいと思うぞ」と言われ、その後は憑き物が落ちたように大人しくなった。
「欠陥商品だけどな」
「欠陥商品はテメーだ!」
「ぶひゃ!」


戦闘能力

Dブロック隊長なので、旧隊長の中ではハンペン、ランバダ、ジェダに次ぐ四番目の強さということになる。
…のだが、爆睡真拳の仕様上、不便な点がいくつかあるため、下位のブルース宇治金TOKIO、菊之丞に比べると強さが安定しない。
爆睡真拳がしっかり決まった時の凶悪さと厄介さは旧毛狩り隊でも屈指であり、そこが三世に評価されたのかもしれない。
次期皇帝決定戦ではランバダより下で宇治金TOKIOと同じく銅バッジ判定だった。

爆睡真拳

夢を操る能力は既にハレクラニの部下のナイトメアが使っていたが、爆睡真拳はそれよりも相手を眠らせることに特化した能力。
もちろん現実でも使えるが夢の中で使った方が強力で、食らった相手は夢の中で眠るとそのまま永眠となる。
相手を眠らせるという特性上、広範囲を巻き込む技が多く、共闘には向いていない。
最大の弱点は夢の中へ行くために、使用者も眠らなければならないということ。上記の通りレムは眠りが深いため、眠ってる最中に新手が現れるとまず対処できない。
また、純粋に本人の体質なのか爆睡真拳の付随効果なのか、敵の攻撃に合わせるようにして眠ることで回避するという芸当も見せている。
状態異常系の真拳のサガかハジケリストとの相性は最悪。しかもやりたい放題が約束されているような夢という空間という食い合わせの悪さ(良さ?)もあり、
作中では体内に目覚まし時計を住まわせていたボーボボのボケにメタられっぱなしで、あまりいいところが無かった真拳。しかしやはり例によって『ボーボボ』以外の作品に持ち出すには危険な能力と言える。


  • イビキ
コエカタマリンよろしくいびきの擬音を固体の字として無数に飛ばす

  • ねむりん(ぷん)
眠気を誘う粉を周囲に撒き散らす。派生技にこの粉を一転集中させた『ドラゴン・スリープ』がある。

  • レム・スリープワールド
究極奥義。睡眠中の周辺の者を自分の夢の世界に閉じ込める。
この夢世界で眠ってしまうとそのまま永眠*1という恐ろしい能力で、各人の眠気はメーター(通称「寝メーター」)で表示される。
ただでさえねむりん粉の影響でレムと戦わなくてもどんどん寝メーターがたまっていくという状況だが、更にバーサーカーver.という強化形態となり、全能力が20倍になったレムを相手にしなければならなくなる。界王拳かよ。
なお、現実の自分に何らかの影響が出ている場合、この夢世界にも相応の影響が現れてしまう。本編では首領パッチがスニーカーを七輪炊きしたことで煙たいことに…。
レム自身も寝ている状態なため現実世界に干渉はできないが、現実世界の映像を出して確認は可能。
「早くサンマ焼けないかな〜」
「何だこのバカは!?」
「あのバカ」
「戻ったら殺す…」

  • デビル羊
大量の羊を呼び寄せ体当たりをさせる。羊を数えると眠くなるというあれである。
「逆に眠れないよ!」
ボーボボが天の助の目にタバスコを突っ込んで発動させた協力奥義「眼炎(がんえん)」によって焼き払われてしまった。
「ファイヤー!」

  • 寝撃(ねげき)
貫手の攻撃で、当たった箇所だけが眠りにつき動かなくなる。
ボーボボは体内の住人に枕を支給し、枕投げで遊ばせることで突破した。
「コイツ人間か!?」
おまけに天の助には全然効果が出なかった。眠ってもプルプルだからだろうか?

  • 魔歌布団
子守唄を歌い続ける布団を放つ。布団は敵を追尾し、捕まえるとぐるぐる巻きにしてくる。

  • 速睡殺時計
超奥義。まさかの時間操作技で、自分のの世界の時間を加速させる。
これにより寝メーターをMAXの状態にしようとするが、天の助は出荷され、ボーボボは猿に退化した。

  • デス・ダークフィールド
真っ暗な空間を生み出し、眠気を促進させる。


余談

『ボーボボ』にしては温情のある方法で突破された彼女だが、実は本作の女性悪役は基本的に首領パッチか魚雷ガールに倒されており、他は自滅したり戦意喪失したりスルーされてフェードアウトしたりすることがほとんど。
魚雷ガールですらOVERに戻ってからとどめを刺されており、ボーボボが真正面からぶっ飛ばした女性悪役は片手で数えられるぐらいだったりする。
また、「人型であることが毛狩り隊となる遠因となった」というレムの境遇は、「人型であることを理由に毛の未来を託されたボーボボ」とは完全に真逆。もしかしたらそこら辺を作者が考慮した結果だったのかもしれない。
本人にどうしようもない出生をよりによって両親からなじられたため、歪んでも仕方ない境遇を汲んだ温情でもあったのだろうか。

旧隊長の人間関係としては、最高幹部がほぼ全員最強のAブロック隊長ハンペンを無視か冷たく接している中、珍しくレムはまともに敬称で呼んでいる。
また偶然なのかこの二名、旧隊長の中では「本来の種族としての存在意義を全うしきれず暴力的に毛狩り隊になった」存在のせいか過去と在り方がかなり似ている。
やられ方は存在否定されて倒されたハンペンと存在を肯定されて救われたレムで対極だが
とはいえ、最後の登場では宇治金TOKIOに押される形で困った顔を見せながらも結局ハンペンの元を皆と一緒に去っている。

またランバダと行動を共にしていた時に宇治金TOKIOも居たり、フェードアウトも3人組だったり、真説ではランバダと宇治金TOKIOが一緒にゲームをして遊んでいる姿があるため
ひょっとしたら旧隊長の最高幹部の中ではランバダ・レム・宇治金TOKIOの3名がよくつるんでいる仲間なのではと言う疑惑がある。どういう組み合わせだ

真説では同じ最高幹部のジェダやランバダがネオマルハ―ゲの手で粛清されまくる衝撃の展開だったが、
そんな中レムは旧隊長の集まりの回想で寝ていた。なんとそのシーンのみで本編に一切の出演描写が無く出番終了。
果たして画面に出ていないだけで同じくネオマルハ―ゲに粛清されたのか、それとも再度ランバダたちに逃がされたのか……?

『ふわり!どんぱっち』では19歳の美大生という設定で登場。
弁当の中に入っていたというハンペンを飼っており、ランバダらしき人物と仲がいい模様。

名前がレムでCV:白石涼子だが彼女とは関係無い。



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最終更新:2024年04月13日 15:45

*1 もっとも、眠ってしまったサービスマンは後に何事もなく復活している。ギャグ漫画ですから。