タイタン(仮面ライダーストロンガー)

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タイタン(仮面ライダーストロンガー) - (2022/11/18 (金) 00:42:31) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/26 Thu 13:46:21
更新日:2024/04/07 Sun 03:18:08
所要時間:約 6 分で読めます







ストロンガー、死ねぇ!


タイタンとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーストロンガー』の登場キャラクター。

演:浜田晃


【概要】

秘密結社ブラックサタンの初代大幹部であり、ブラックサタンの改造人間である城茂=仮面ライダーストロンガーと岬ユリ子=電波人間タックルの最初の宿敵となった。

真の姿である怪人体時の名称は「一つ目タイタン」
第13話にて、ストロンガーとの戦いにより一度倒されるが、第17話にてブラックサタンにより「百目タイタン」として強化復活を遂げている。

中の人の怪演と、キャッチーで特徴的な見た目から昭和ライダーシリーズでも人気の高い大幹部であり、
ライバル関係にあるジェネラルシャドウと共に、『ストロンガー』を代表する悪役として親しまれている。ちょうど黒と白で分かりやすいし、ね。


【人物】


作戦に汚いもきれいもあるか!俺はお前を倒す事に命を賭けている!騙す奴が利口で騙される奴が馬鹿なんだ!

ブラックサタンを探る茂とユリ子の前に幾度となく姿を現し、彼らを牽制した。
人間体はサングラスをかけ黒いスーツに身を包んだ壮年の男性で、その際の表記は「謎の紳士タイタン」
茂曰く「キザな男」だが、初登場の時点で戦闘員に接触されて服を汚された事に怒り煙草の火を押し付けた挙げ句に殺す残酷さを見せつけ、多大なインパクトを与えた。
おまけにドスの利いた声に強面と、どう見てもその“筋”の人にしか見えないのは内緒。

……もっとも、大幹部とは云え一部の奇械人を除いては「タイタン」と呼び捨てにされているので、
あくまでも現場監督的な役割にあっただけなのかもしれない。
……とか思ってたら大首領に「直系の大幹部として信用している」とか言われているので更に良く分からない。流石は昭和屈指のブラック企業たるブラックサタン

得意技は人質「罠」であり、基本的な作戦方針は誰か適当な人間を人質に取り、ストロンガーを罠に嵌める事である。
奇怪人エレキイカを死んだはずのユリ子の兄に化けさせて利用した事もあり、その非道さや外道ぶりには枚挙に暇が無い。

登場する度に必ずと言っていい程に「人質」を取るので、ファンからは「ま・た・かw」と生暖かい目で見守られている。

性格的には生粋のサディストであり、ストロンガーやタックルを捕らえた場合には基本的に時間を掛けて嬲り殺しにしようとして失敗する事が多かった。
ライバルのシャドウが「女を(拳で)殴る趣味はない」と語るのに対し、タイタンは平気でユリ子を殴っていた。

また、何処となく飄々とした、不真面目にさえ見える態度を取るのが常で、それがタイタンの不気味さ、得体の知れなさを演出していた。

……作戦行動の際には直属、そうじゃないにも関わらずに配下の戦闘員や奇械人を犠牲にする事も躊躇わない冷酷さを持っており、
奇械人エレキイカに至っては、何の事前通達も行わずにストロンガーと組み合った所を一緒にバズーカ砲で狙い撃ちされた挙げ句に巻き添えにより殺されている。

……しかも案の定、ストロンガーは無事。
エレキイカは泣いていい。

最終的には失敗を繰り返した責任を取り、強化改造を施しストロンガーに挑むも失敗。

その死はブラックサタン大首領により深く悼まれたのだが……。


【一つ目タイタン】


第1話~第13話に登場したタイタンの怪人体で、黒スーツ姿の人間体から首にスカーフを巻く事で変身する。


体内に蓄積したマグマをエネルギー源とする「改造火の玉人間」
得意技はスカーフを炎に包み、敵に飛ばす「火の玉スカーフ」や、一つ目から発する熱線の他、腰のホルスターに下げた、火炎弾を発射する「タイタン破壊銃」など。

黒一色を基調に、ツルンとした頭部に円らな瞳と云う完成度の高いデザインは人気が高い。ショッカー首領とかともだち呼ばわりされたりも……
次いで登場したジェネラルシャドウが対となるのを意識したのか、白一色のデザインだった事もあり、更にその印象を高めていた。

第13話でそれまでの責任を取り、スーツを脱ぎ捨ててブラックサタンのベルトを巻いたやたらと格好良い戦闘服姿となり、8万度の体内温度を3倍の24万度(曰く「ストロンガーの2倍」)に引き上げてストロンガーに挑み、電キックなどの電気技をも跳ね返し窮地に追い込むも、
「熱は水に弱い」と気付いたストロンガーにに投げで叩き落とされ、急激に熱を奪われた末に自滅させられると云うあんまりな最期を迎えさせられた。


【百目タイタン】


第17話にて、タイタン呪いの棺の力で強化復活した姿。
目玉が一気に99個も増えてお得感アップ。電飾で目が光る演出が良い感じ。

新しい必殺技は本体以外の小さな目を外して、火の玉として投げつける「ファイヤーボール」

戦闘技術も健在で、電キックをも受け止める「キック返し」などの技を使いこなすが、何故か電気技が通じるようになった描写がある(代わりに弱点の水は克服出来ていた)。

復活にはブラックサタン大首領の意に沿わないジェネラルシャドウへの牽制の意味もあったようで、互いにライバル意識を剥き出しにして対立。
シャドウとストロンガーの対決の場面にユリ子を人質に取って強引に戦いを止めさせた事もある(シャドウも報復として、タイタンに捕らえられた茂やユリ子を何度も解放しているが……)。

ちなみに「地底世界を支配する魔王」という設定がある事から、生粋のブラックサタンの改造人間では無かったとする考察もある(その場合は直系の大幹部はデッドライオンだけという事になる)。

ストロンガーとは第20話冒頭の唐突な一騎打ちで相打ちになり、いきなり瀕死に追い込まれるも再度復活。
第22話・第23話で再び(三度?)ストロンガーに挑んだ最終決戦では、体内のマグマを30倍に強化するというムチャクチャなパワーアップを施してストロンガーに挑む。
地底王国での一騎打ちではストロンガーを遥かに超えるパワーで襲い掛かるも、限界を超えて溜め込んだマグマにより右肩に亀裂が入っている事を見抜かれ、「ストロンガーダブルキック」で肩を砕かれ、マグマが流出。
急激なパワーダウンの中、マグマの谷におびき寄せてストロンガーを最後まで道連れにする執念を見せるがそれも通じず、吹き出したマグマに身体を焼かれながら地の底に落ちていった。

また、基本的にワンマン主義のブラックサタン大首領は、幹部と言えども外様のシャドウはもちろん、タイタンをも信用してはおらず、場面により自分に都合よく両者を利用しようとしていた。
……この事が、後のシャドウの離反と「デルザー軍団」の侵攻の引き金になったのは間違いないだろう。


【関連キャラクター】

ミスタイタン



一つ目タイタンとよく似た姿をしており、ブラックサタン復活のために夏木花を大首領として迎え入れようと画策する。


【余談】

  • 演じたのは特撮に限らず、一般ドラマでも広く悪役を演じた浜田晃氏。
    中でも、このタイタン役は同氏の代表作に上げられる程の怪演であり、35年振りに『仮面ライダーOOO/オーズ』に院長役(シャムネコヤミー回)でゲスト出演した際には、昔を知る特撮ファンの話題を集めたという。
    そして7年後には『仮面ライダービルド』にて難波重工会長・難波重三郎役で42年ぶりに仮面ライダーシリーズにレギュラー出演を果たした。
    また、浜田氏は2022年時点での『ストロンガー』顔出しキャスト陣最後の生き残り*1でもあり、書籍『証言!仮面ライダー 昭和』では『ストロンガー』のキャスト代表としてインタビューに応じた。

  • 漫画仮面ライダーSPIRITS』の描写を見る限り、デッドライオンとは仲が良かったようで、タイタンと再会した時や、タイタンが三度死んだ時には泣く姿を見せていた。



ストロンガー、オレが追記・修正してやるぞォ!


フッ……お前如きに出来るかな?


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