おジャマ(遊戯王OCG)

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おジャマ(遊戯王OCG) - (2019/10/19 (土) 18:07:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/10/15(土) 09:32:18
更新日:2024/04/30 Tue 17:54:59NEW!
所要時間:約 20 分で読めます





戦いは数だよ!アニキ!


おジャマとは、遊戯王OCGの中でちょくちょく登場しているマスコット的モンスター、及びそれらを使うデッキの事である。


●おおよその歴史

実はこのおジャマシリーズ、最初はモンスターではなかった

というのも初めて登場したのはおジャマトリオという罠カードで、その効果で特殊召喚されるトークンモンスターだった。

しかし何を思ったかコンマイ、こいつらをモンスター化
徐々に関連カードを増やしつつ、関係のないカードにも登場して、とうとう遊戯王GXに準レギュラーとして抜擢。
ついにはジャンプフェスタ2009限定パックに収録されるまでの地位に上り詰めた。
その後も時たま関係ないカードに登場するあたり、スタッフの愛情を感じる。
やられ役としてではあるが。


●説明


可愛くない

マスコット的モンスターなのに可愛くない。
知らない人の為にある一体を例に挙げると、
妙に艶のあるたらこ唇
頭の方が体より大きい二頭身
何故か裸で、着ているのはパンツ一枚
目玉のついた二本の触覚

と可愛いとは言い難い外見をしている。
コイツのフィギュアが出たとしても、正直誰得と言わざるをえない。

……しかし、完全にキモいとは言い切れない謎の愛らしさを持っている。一歩妥協して気色悪いくらい。
そしておジャマデッキを使い始めたり、アニメでの勇姿を見たりすると段々と愛着がわいてきて、最終的には可愛く見えるようになる。

……何? そんなことはない?



●おジャマモンスター達

おジャマ・イエロー
おジャマ・グリーン
おジャマ・ブラック
デッキの核となるモンスター達。
ステータスもレベル*1も低い通常モンスターではあるが、それ故に豊富なサポートカードの恩恵を受けられる。
特にイエローは他のおジャマ達と比べて登場率が高く、アニメでも万丈目準の相棒だったりと何かと優遇されている。
ちなみにアニメの設定だとブラックが長男、グリーンが次男、イエローが三男。


おジャマ・レッド
ジャンプフェスタ2009にて収録されたおジャマ。
召喚した時に、手札の「おジャマ」モンスターを4体まで特殊召喚するという圧倒的展開力を持つ。
おジャマが核ならば、コイツはおジャマを動かす軸。
ただし最大展開すると一気に手札が5枚も消えるのでタイミングに注意。


おジャマ・ブルー
おジャマ・レッドと同じパックに収録。
戦闘破壊されるという条件こそあるものの、おジャマと名のついたカード(=魔法罠を含む)二枚を手札に加えるという非常に強力なサーチ能力を持つ。
コイツを戦闘破壊出来るかどうかでデッキの回りが数倍は違うと言っても過言ではない。送りつけてこちらが破壊するのがベスト、次いでダメージ上等で相手の攻撃表示モンスターに特攻して破壊されることか。


おジャマ・ナイト
融合モンスター。
指定は「おジャマ」を2体と条件が緩く、融合出来れば、相手のモンスターゾーンを2箇所、使用不可にする。
2500と高い守備力も相まってまさに「おジャマ」なモンスター。
レベル5なので、簡易融合で簡単に呼べるのも魅力的でシンクロ素材にもしやすい。
実はGXで唯一万丈目が使用していないおジャマ(十代が使用)。


おジャマ・キング
融合モンスター。
指定はおジャマと面倒だが、
融合出来れば相手のモンスターゾーンを3箇所まで使用不可にする、厄介な効果を持つ。
しかも守備力は貫禄の3000

シンクロ召喚やエクシーズ召喚の為にモンスターを大量に並べる環境になった今では、大きな抑止力になるだろう。



……と、ここまで多くのメリットを説明してきたが、おジャマ達にはとんでもないデメリットが存在する……。


なんと全員、攻撃力0である。
大事なことなので二度言おう。全員、攻撃力0である


念の為もう一度言っておこう。融合モンスターであるナイト、キング含め、全員、攻撃力0である。

絶望的とも言えるデメリット。
いくら物量作戦とか、「戦いは数だよ!」なんて言っても、攻撃力0が5体並んでもどうしようもない。


しかし、そんなおジャマ達のデメリットの克服、展開を強化するサポートカードがおジャマには豊富に存在する。


●サポートカード達

おジャマジック
発動条件は「手札、場から墓地に送られる」という特殊な発動条件で、
発動すれば「おジャマを一枚ずつ手札に加える」という不確実だが強力な手札補充効果を持つ。

墓地に送られる方法は問わないので、手札コストにしたり、ブラフでセットして、
相手に破壊してもらうなどして上手く墓地に送り、一気に手札を補充したい。

ただしその反面、手札事故を招きやすく、投入枚数の難しいカードでもある。
一番悲惨なのはデッキから墓地に落とされた場合。


おジャマ・デルタハリケーン!!
場におジャマが存在すれば、相手の場のカードを全て破壊する。
非常に強力な効果ではあるが、場に通常モンスター三体を並べるという厳しい条件だった。
しかし、蘇生カードの充実や、前述のレッドの登場により、格段に使いやすくなった。特に三兄弟を墓地に置いて「トライワイトゾーン」を使うとそれだけで準備が整う。
ダイヤモンドガイにコピーされるだけの時代はもう終わったのだ!


おジャマッスル
「おジャマ」達の命を「おジャマキング」の力に変える。
自分の場のおジャマだけだとカントリー発動時の総合打点は変わらないので、後述の「おジャマトリオ」と併用したい。


おジャマ・カントリー
フィールド魔法。
手札の「おジャマ」と名のついたカード一枚を墓地に送って「おジャマ」を墓地から特殊召喚する効果と、
場に「おジャマ」がいれば表側表示のモンスターの元々の攻守が逆転する効果する効果を持つ。

前半の効果は使いやすく、蘇生する「おジャマ」の指定もないので、
簡易融合で特殊召喚したおジャマ・ナイトや融合召喚したおジャマ・キングも特殊召喚出来る。
その際、コストに「おジャマジック」を送れれば、手札補充も出来、一石二鳥である。

後半はトリッキーな効果。
攻撃力0のおジャマ達の攻撃力を上げるメリットは勿論、守備力が軽んじられる今の環境でおジャマ達がライオウを殴り飛ばすといった面白い状況を見れるようになる。
ビッグ・シールド・ガードナーやディフェンドガイと言った防御役が、上級モンスターを殴り倒すアタッカーに変貌するのも見逃せない。
ただし逆転するのはあくまで「元々の攻守」なので、効果や魔法で上がった分はそのままであることに注意。

ちなみに攻守逆転効果はおジャマがフィールドに現れたり消えたりする度に適用と無効が入れ替わり、一度適用されなくなったらそれっきりということはない。
さらに前半の効果も合わせれば、相手のモンスターゾーンを3箇所使用不可にして、
攻撃力3000となったおジャマ・キングを、墓地にいる限り何回でも特殊召喚出来るといった芸当も出来る。

フィールド魔法故にテラ・フォーミングやブルーなどでサーチも容易。またメタバースで直接発動すればコンバットトリックにもなる。
このデッキの軸ともなるので是非とも三枚積みたい。
ただし、収録されたのが過去の期間限定パックおよび大会のプロモーションのみなので、入手が少々難しい。
もっとも最近ならば通販で100円くらいで買えるが。

なお、イラストにはイエロー・ブラック・グリーン・レッド・ブルーの他、
「一つ目で羽根を生やしたおジャマ」「横に平べったい紫のおジャマ」「頭からアンテナを生やしたがま口の黄緑おジャマ」「トゲトゲ頭の真っ黒なおジャマ」の4体が描かれている。


おジャマ改造
魔法カード。
機械族・光属性の融合モンスター1体を公開し、手札・場・墓地からおジャマを除外、その数だけ公開したモンスターの素材モンスターを手札・デッキ・墓地から特殊召喚する。
墓地から除外することで、除外されているおジャマ3体をデッキに戻して1ドロー。

OCGオリジナル。いかにも万丈目が使いそうな性能やイラストだがオリジナル。
機械属性の融合サポートカードで、融合識別やプリズマーと同じ理由で「素材のカード名が書かれている融合モンスター」のみが対象。
万丈目サンダーよろしく、ユニオンとおジャマにシナジーを生む1枚。VWXYZの融合召喚をこいつでサポートしてやろう。ABCで充分とか禁句な
素材となる下級モンスターを並べるのが基本的な使い方だが、一度融合召喚に成功していれば墓地のVWXYZやABCを復活させることも出来る。XYZ?知ら管
また、後半の大欲な壺効果は墓地に落ちたターンでも使える=手札消費なしでモンスターが3体並ぶ。
除外するおジャマは出来るだけ墓地に貯めたいので高等儀式術などと併用するのがベター。
ちなみに表サイバーの融合モンスターにも対応しているが、同名モンスターを複数体呼び出すことは不可能なので要注意。

イラストでは拘束されたイエローをブラックとグリーンが改造しようとしている。ショッカーかお前ら。
改造された結果、光属性機械族融合モンスターに生まれ変わるのだろう――いやどんな理屈だオイ。
ややわかりにくいが、ネーミングはプラモデルやフィギュアに過剰な改造を施す『魔改造』から。


おジャマッチング
おジャマ初の速攻魔法カード。
手札または場の表側カードからおジャマ1枚を墓地に送り、違う名前のおジャマモンスターとアームド・ドラゴンモンスター1体をデッキ・墓地からサーチし、手札に加えたモンスターのうち1体をそのまま召喚出来る。
後半は改造と同じ大欲な壺効果で、自分のターンにしか使えないのも同じ。

改造がVWXYZサポートならこっちはアームド・ドラゴンサポート。
さらに、コストで墓地送りにするのは「おジャマ」でさえあれば何でもいいので、手札からマジックを落とせば2:5交換となる。
加えて速攻魔法なので、相手のエンドフェイズにLV3を呼べば次のスタンバイでLV5が出てくる。ちょいと難しいが、リリースを用意していればLV5をサーチ→次の自分スタンバイでLV7登場、と繋げられる。
属性の関係上構築に工夫が求められることになるが、パワーカードとして名高いダーク・アームド・ドラゴンをサーチすることも可能。

いわゆる「万丈目デッキ」には非常にありがたい1枚だが、種族統一型には無用の長物。

イラストではリングの上でイエローがアームド・ドラゴンと戦ってボロボロになっており、グリーンがレフリー、ブラックがセコンドをやっている。それにしてもなぜにイエローはこうも痛い目を見まくるのか。

ちなみにマ改造とマッチングはこれらと同時収録された融合モンスターアームド・ドラゴン・カタパルトキャノンを出すためのサポートカードとして登場している。
万丈目のエースモンスター2体を強引に融合させた、無茶苦茶かついかにも万丈目が使いそうなその姿から、同じく万丈目の愛するおジャマの関与もデュエリスト達の間では噂されていたのだが、案の定であった。


おジャマトリオ
罠カード。
生け贄不可で、破壊されるとダメージを受けるおジャマトークンを、相手の場に3体特殊召喚する。

「おジャマ」達の原点とも言うべきカード。
一昔前は生け贄にも出来ない、フィールドを埋めるだけのこのトークンがひたすらに「おジャマ」だったが、
シンクロ召喚で素材にすることによって処理出来るようになり、以前程の勢いはなくなった。
環境により制限や準制限になったが2015年の改訂でついに制限解除され、現在では再び3積み可能となった。

なお更に後に出たエクシーズ召喚ではトークンを素材にすることができないため処理できず、
こちらを主体としているデッキの場合はわりといい感じに刺さる。
また、登場当時からの弱点の一つだが、アドバンス召喚のためにリリースできないだけであり、Bloo-Dの特殊召喚や儀式のリリースのためには使える。


おジャマデュオ
第10期で登場したまさかの新規。トリオの下位互換で、トークン2体を送りつける。
しかし、本命は墓地で発動するもう一つの効果で、除外することによって名前の異なるおジャマを2体リクルートするという強烈な効果を持つ。墓地に落ちたターンにはさすがに発動できないので、可能ならカントリーのコストにしてしまおう。
これにより、おジャマはレッドやマジックに頼らない展開手段を手に入れている。
なお、おジャマモンスターは5種類しかいないので、できればデルタハリケーンの条件となる通常モンスターを呼びたいところ。

おジャマパーティ
レジェンドデュエリスト編2で収録されたおジャマ初の永続罠。
互いのターンのメインフェイズにおジャマカードをサーチして手札を1枚捨てる効果、
アームド・ドラゴンか光・機械の融合モンスターの破壊を、おジャマを除外して防ぐ効果、
墓地に行った場合に除外されたおジャマを可能な限り帰還させる効果を持っている。

サーチによってマジックをサーチ→そのまま捨てれば三兄弟を素早く呼び込むことができ、デュオを捨てれば次のターンにトークンを呼べる。
破壊の身代わりは墓地のおジャマも除外できるが、カントリーとの噛み合わせはよろしくないのに注意。
最後の帰還効果はフィールドから送られる必要はないため、2枚目をサーチして捨てればそのまま帰還に繋げられる。

おジャマには乏しかった「相手のターンに動くためのカード」であるが、効果の都合上アームド・ドラゴンか機械族光属性との混合構築になるのに注意。サイバー流以外だとABCとXYZ、パンツァードラゴン、メルカバーにユーフォロイドファイターしかいない。

おジャマ・エンペラー
おジャマ待望のカテゴリリンク。下三方向にマーカーを持つリンク3で、おジャマを含む獣3体でリンク可能。
おジャマの例に違わず攻撃力は0だが、カントリーがあれば3000アップ+効果破壊耐性を得て、なくとも相手から殴られた場合の戦闘ダメージを跳ね返す。また1ターンに1度、リンクでないおジャマを蘇生することが可能。発動後は融合モンスターしか呼べないので、シンクロ・エクシーズを絡めるタイプとはややミスマッチ。割り切ってマーカー要員として用いるのも一つの手。


●相性の良いカード

オネスト
光属性の強い味方。
おジャマに攻撃してきた相手を迎撃するのは勿論だが、何気に守備力が優秀なのでカントリーの恩恵を受けることが出来る。


◆ヨコシマウマ
カントリー下で大活躍の高い守備力に加え、モンスターゾーンや魔法、罠ゾーンを使用不能にする効果を持つ。
キングやナイトと併用すれば相手の動きをとことん封じることも可能。
余談だがヨコシマウマを漢字で書くと邪馬……ジャマと読めたりする。
攻撃力0、レベル2の獣族でこのネーミング、おジャマのペットか何かなのだろうか?

ちなみに闇属性のPモンスターなので2体揃えば覇王スターヴが出せる。しかもレスキューキャットからリクルートすれば融合要らず。カントリー下では打点が下がるが、効果そのものは強力。
カントリーを除去された後に下記の王邪魔竜辺りを食って反撃すると良いか。


◆電影の騎士ガイアセイバー
リンクモンスターの一つ。展開したおジャマ3体を素材に即呼べる。
エクストラデッキからのさらなる展開に使うにはメインモンスターゾーンに出さねばならないが、これはリンク・スパイダーで解決する。
デルタハリケーンを叩き込んでガラ空きになったところで、三兄弟を素材にリンク召喚して突撃してやろう。
守備力を持たないため、カントリーの影響下でも攻撃力が下がらないのも強み。


◆ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
ARC-V出身の融合モンスター。闇属性ドラゴン+獣族を融合するか、場からリリースすることで呼べるというお手軽な条件にも関わらず、攻撃力3000に加えてバーン効果を併せ持っている。
ただ、バーンについては素材になった獣族の「元々の」攻撃力を参照するため、おジャマだと機能不全になる。純粋にアタッカーとして使用すべし。
もう一つの素材の闇ドラゴンについては、おジャマを釣り上げられるドラゴラドがおすすめ。


闇の量産工場
補充要員
バニラメインデッキのお供。
過労死するまで使い回したい時に。


馬の骨の対価
場の効果モンスター以外を墓地に送り、二枚ドロー。
おジャマデッキでは重要なドローソースとなる。


強制転移
相手が高攻撃力モンスターを並べている時に、
そっと攻撃表示のブルーを交換してあげよう。


トライワイトゾーン
墓地から☆2以下の通常モンスターを3体蘇生する。デルタハリケーンの発動条件をこれ一枚で満たせる。
ライフコストもなく蘇生できるのはおジャマに限らないため、アニメに出てきた「おジャマンダラ」のほぼ上位互換に当たる。
一応、向こうは「おジャマ」なのでサーチが可能という利点があるが……。


魔獣の懐柔
効果モンスターの☆2以下で違う名前の獣族を効果無効にして三体リクルートする魔法。
ただしおジャマで対応してるのはブルーとレッドだけで、これを使うと獣族しか特殊召喚出来なくなるのに注意。

上のトライワイトゾーンやこれを用いると、召喚権無しモンスター三体並ぶ
つまりおジャマから神が降臨することも。
もちろん邪神も呼べる。


同胞の絆
発動ターンのバトルフェイズ放棄、発動後からターン終了時までの特殊召喚不可、そして2000のライフコストと重めの制約があるもののフィールド上のレベル4以下のモンスターと同じレベル・属性・種族でカード名が異なるモンスター2体(同名は1体まで)をデッキから特殊召喚する魔法。
制約が思いがフィールド上に三兄弟のうちどれか1体でもいればデルタハリケーンをぶっ放せるようになる。また特殊召喚もこのカードの発動前に終わらせておけば問題ない。デルタハリケーン発動直後にキングを融合できないのは残念だが。


貪欲な壺
墓地のモンスター五体をデッキに戻し、カードを二枚ドローすることの出来る魔法。
手札事故や長期戦でデッキの三兄弟を使い切ってしまった際にこれを使うことでおジャマジックに繋げることが出来る。
エクストラのモンスターにも対応しているので有効活用しよう。


魂の開封
場に通常モンスターがいる時に、デッキから5枚の通常モンスターを選択して相手に選ばせ、選ばれたカードを手札に、選ばれなかった4枚を除外する魔法。
おジャマを4枚除外してそれらをおジャマパーティで一気に帰還させるコンボが強力。
しかし発動条件の都合上、3兄弟フル投入が推奨されるので採用枚数には注意。


◆重装機甲 パンツァードラゴン
簡易融合から呼べる融合モンスター。破壊された際にフィールドのカード1枚を道連れにするため、基本性能ではナイトを上回るものの、向こうはおジャマに属しているのとカントリーの存在から単純な比較は出来ない。
両方投入して、いっそのことランク5のエクシーズを狙ってみるか?


No.64 古狸三太夫
ギラグさんの元相方。
メインデッキに入るおジャマは全てレベル2獣族であり、効果も相まってまさにこのデッキのためにあるようなカードである。
特にジャンク・ウォリアーとの相性は抜群で、
影武者狸トークンと組み合わせる事でとんでもないバ火力を叩きだす事が可能。
さらに魔獣の懐柔の制限を潜り抜けられるのも大きく、逆転の一手と成りえる。
ただし、新マスタールール下では三太夫とジャンク・ウォリアーを並べるにはリンク先を2つ確保するor三太夫をEXゾーンからどかす必要があるので注意。


◆No.29 マネキンキャット
10期になって登場した招きネコミミ娘。
三太夫同様のランク2獣族で、こっちは光属性。
相手に死者蘇生させる効果と、相手の場に特殊召喚されたモンスターと同じ種族か属性のモンスターを除外以外から呼んでくる効果を持つ。
基本的には自身のみで効果が完結しているが、トリオ・デュオと絡めて光属性か獣族のモンスターを相手のターンに呼んでくる、なんて芸当も可能。
また三太夫との相性もよく、あえて相手の場に大火力のモンスターを蘇生させ、影武者狸トークンを間接的に強化+自分のモンスターも増やす、と繋げることが出来る。


◆天穹覇龍ドラゴアセンション
フィール版超官のエース。
おジャマ・カントリーの効果で攻守逆転したあと攻撃力アップの効果が発動するので、
手札を稼ぎやすいおジャマと相性がよく、爆発的な攻撃力が見込める。人呼んで王邪魔竜
手札が1枚でも3800という高打点が出せる上に、おジャマジックが使用できれば5400という大打点になる。

デブリ・ドラゴン+おジャマ一体釣り上げ+トライワイトゾーンの組み合わせで召喚すれば、おジャマが一体残るので簡単にカントリーの効果も発動させられる。
ジャンク・シンクロン+おジャマ一体釣り上げ+簡易融合でおジャマ・ナイトを呼んでシンクロするのもいいだろう。

ちなみにカントリーは「元々の攻守」だけを入れ替えるため、
コイツの場合仮に召喚後にカントリーが無効になる・除去されるなどで恩恵を失っても、自前の効果で上がった分は残る。
2400くらいの打点を維持できるような手札枚数にしておくとアフターフォローになる。

ただし、カントリーの影響下で表示形式変更を食らうとあっさり突破されるので、「鎖つき尖盾」でもつけておくといいだろう。


◆氷結のフィッツジェラルド
改心してシンクロになった元ダークシンクロの悪魔族。
闇属性チューナー+獣族という素材指定であるため、ジャンク・シンクロンを追加すれば簡単に出せる。
モンスター効果についてはいわゆるアンティークギア効果。これにはモンスター効果も封じるアルマデスという上位互換がいるが、こっちは手札と引き換えの自己再生能力を持つ。
戦闘で破壊された時で、かつ他のモンスターがいない場合と条件はやや厳しいが、おジャマジックをコストに出来れば手札を増やして自己再生、という芸当も出来る。
攻撃力と守備力が両方とも2500なので、カントリーの影響がないのも好相性。


◆竜姫神サフィラ
レベル6の儀式モンスター。2500打点と守備2400というステータスもさることながら、注目すべきは効果。
2枚ドローして1枚捨てる、相手をランダムに1枚ハンデス、墓地の光属性サルベージ、を条件を満たしたターンのエンドフェイズに択一で使用できる。
その条件というのが、儀式召喚したターン、あるいは光属性モンスターが墓地へ送られたターンである。
「高等儀式術」で三兄弟を直接墓地へ落とせば一発でサフィラが出せる上、
カントリーがあればおジャマの蘇生コストにダブったおジャマを使うことで効果トリガーになる、とおジャマのためにいるような儀式モンスターである。
また、専用の儀式魔法である「祝祷の聖歌」があるならば、融合召喚したキングをリリースすることで呼び出せる。


ゴーストリック・サキュバス
【おジャマ】においてはレベル2が4〜5体並ぶのは珍しくないためこのカードを2体エクシーズすれば、
相手の攻撃を防ぎつつ攻撃力2800以下を破壊出来る
という凄まじい制圧力を誇るロックが完成する。
ただし魔獣の懐柔からだと繋がらないのと新マスタールール以降はリンク先を2つ確保しないとロックが完成しないのには注意。


始祖竜ワイアーム
通常モンスター2体から融合出来るモンスター。
何と効果モンスターの効果を受け付けず、通常モンスター以外との戦闘では破壊されないという硬さを持つ。
何が凄いのかというと、端的に言えばエクストラデッキのモンスターに対しては無敵。
「通常モンスター」と「効果を持たない融合・儀式・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスター」は違うので、
正面から殴り倒すには効果を無効にするか、打点の高い通常モンスターを使うしかない。しかしこいつ自身も攻撃力2700とかなり強い。
魔法や罠には弱く蘇生も出来ないが、通常モンスターの多いおジャマデッキでは優秀なアタッカー兼壁となってくれるだろう。
ただし守備力が2000と低く、カントリーとはミスマッチなので注意。
素材はおジャマジックやおジャマブルーから一気に調達してこれる。
さらに、闇属性のドラゴンであるため、ジャマになった場合は別のおジャマを出して、ビーストアイズに繋げることも出来る。


◆スナイプストーカー
正確にはおジャマをサポートするモンスターというより、おジャマを手札コストとして利用する存在。
手札を1枚捨て、フィールド上のカード1枚を選択、サイコロを振り1・6以外の目が出れば選択したカードを破壊できる。
手札さえあれば1ターンに何度でも効果を発動でき、「おジャマジック」なら実質4枚分の手札コストとなるため、非常に強力。
デッキのおジャマが尽きても「貪欲な壺」「闇の量産工場」「補充要員」等で再利用できる。


氷結界の龍 ブリューナク
最近制限復帰した青きバウンス。
スナイプストーカーと同じ理由で採用の余地があるが、
こっちは召喚権を維持したまま出せるのと、回数制限の代わり確実に手札1枚と相手のカードを引き換えられるのが強み。


レスキューキャット
最近去勢されて復活したかつての相棒。
トライワイトゾーンや魔獣の懐柔と同様に融合・シンクロ・エクシーズ・リンクへのアクセスが可能。
リクルート数が少ない代わりに対象の指定が緩い為より柔軟な対応がしやすいのが特徴。


◆ラッコアラ
自分以外の獣族がいれば、1ターン1度のみモンスター1体の攻撃力を1000上げる獣族。
レベル2の獣族であるためおジャマ同様に魔獣の懐柔でリクルート出来る上、古狸三太夫と組めば攻撃力2000が2体並ぶ。さらにランク2の獣であるキャット・シャークと合わせれば、1ターンで攻撃力4000のトークンが出てくる。
三太夫をとにかく出しやすいこのテーマでは、1枚忍ばせて置けば意外な活躍が見込める。


◆魔聖騎士ランスロット
光属性の通常モンスターをコストに自己再生する効果を持った戦士族。
聖騎士関連の効果は使えないが、単純に攻撃力2000のアタッカーとして使用できる。ちなみにこのデッキに投入する利点は、上のサフィラと効果発動の条件がかみ合っていることと、おジャマがそのコストに最適なこと。


◆「花札衛」シンクロモンスター
遊戯王ARC-V徳松長次郎が使用した闇属性・戦士族のカード群。
素材モンスターの数がチューナー1体を含めてレベルの半分になるようにしなければならないという縛りがあり、S素材モンスターのレベルを2にする「花札衛」チューナーを使わないと召喚しづらく、その花札衛チューナーも専用デッキでないと使いづらいため他デッキに出張することはあまりない。
が、レベル2モンスターがたくさん並ぶおジャマだとレベル2チューナーを加えれば簡単に出せる。
呼び出すモンスターは相手のエンドフェイズに次の通常ドローのスキップか次の相手のスタンバイフェイズまでの自身の効果無効を選ばなければならないが攻守3000で相手カードの対象にならず破壊耐性持ちで相手が通常ドローをするたびに1500ものダメージを与えるレベル8の「花札衛-雨四光-」や
圧巻の攻撃力5000を持ち、ノーコストでターン1の魔法・罠の発動無効とバトルフェイズ終了時までの戦闘モンスターの効果無効、相手によって破壊された時にエクストラデッキから五光以外の「花札衛」シンクロを特殊召喚可能なレベル10の「花札衛-五光-」あたりが候補か。
ただし五光は守備力が0のためカントリーとの相性が悪い点には注意。


◆神騎セイントレア
ランク2の光属性。素材と引き換えにした、戦闘を介しての対象を取らないバウンス効果を持つ。
おジャマでは貴重な破壊以外の除去であるため、デルタハリケーンで排除できない連中にはこれを使おう。


◆鎖龍蛇-スカルデッド
リンク4の大型。
レッドの効果でおジャマ三兄弟を並べれば、こいつの召喚まであっという間に持って行ける。
おジャマは手札に保持したいカードとデッキに残したいカードが綺麗に分かれているため、手札交換で両方を解決できるのが◎。
リンク先も増えるため展開サポートとして機能してくれる他、打点も高いので単にアタッカーとしても強力。



●弱点

まず第一に手札事故が恐ろしい。
コンボデッキとは切っても切れない縁。
三兄弟で手札が埋まってしまった時など目も当てられない。
対処出来るようにリロード等の手札交換、ドロー系を保険として入れておきたい。

そしてマクロコスモスなどによる除外。
墓地で発動するタイプの効果が多いため、除外されると低ステータスも相まって虫の息になる。
大嵐等で対処を。……禁止になっただと!?  とりあえずはハーピィの羽根帚で代用しよう。

それと、出来ることが多すぎるため、軸を絞らないと器用貧乏になる。
迷ったらとりあえず、

  • ワイアームやナイト&キングを軸に据え、安定性を重視する融合タイプ
  • カントリーを起点にドラゴアセンションやフィッツジェラルドを使い、打点で押し切るシンクロタイプ
  • 古狸三太夫を中心に小回りを利かせるエクシーズタイプ

これら三つのタイプを基本にするのがベター。
もちろん、自信があれば混合しても構わないだろう。
現在の環境ではリンク召喚が必須に近いため、リンク・スパイダーとガイアセイバーをエクストラデッキに忍ばせておこう。特にガイアセイバーは打点が高く、おジャマの泣き所の一つである攻撃力不足を補ってくれる。


●評価

そのままでは脆弱もいいところだが、低ステータス・低レベルゆえに豊富なサポートが揃い、
かつそれぞれが上手く噛み合っているため、一度回り出せばとことんしぶとい戦いが出来る。

融合に始まり、儀式、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンクと新たな召喚法が現れる度に出来ることが加速度的に増えており、
単にジャマをするのみでなく積極的に勝ちを取りに行けるテーマである。
新マスタールールの適用下では以前のような回転力は発揮できないものの、おジャマは自前の展開力がそもそも優れており、低級モンスターがゴロゴロ並ぶためリンク召喚が非常に楽。加えてブルーやマジックのおかげでモンスターが手札にたまるため、ペンデュラムを組み込めばレッドに頼らずとも大量展開ができる。さらにデッキからのリクルートを行うデュオの登場もあり、総合的な回転力はとんとん。

キング・ナイトでモンスターゾーンを封じれば相手を完全に機能停止に追い込めるのは同じであるため、現在の環境ならば融合軸がベターだろう。
現在はおジャマが属する「獣族」に対応したリンクモンスターはないが、「光属性」に対応したハイパースターが登場。
さらに、リンク召喚はこれからが本番。今後の新規カードに期待がかかる。

ネタデッキでもあり、ファンデッキでもあり、ガチデッキでもあるおジャマ。
カードプールの増加と共に際限なき進化を続ける彼らこそ、まさに可能性の獣と呼ぶにふさわしいだろう。


●アニメでの活躍

アニメGXでのおジャマ・イエローは万丈目準の精霊にして相棒、そして何故かオカマ口調である。
ブラックとグリーンはその兄で、イエローと共に万丈目のことをアニキと慕う。

イエローはアカデミアノース校で、ブラックとグリーンは弱小カードの捨てられた古井戸で入手。
遊城十代にとってのハネクリボーのような存在で、様々なデュエルで活躍しており、十代やエド・フェニックスにも使われたことがある。
十代曰くおジャマを使いこなせるのは高度なタクティクスを持つ者……もしくは相当なへそ曲がりだけらしい。
VSレイ戦やVSエド戦ではまさかのフィニッシャーとなった。

見た目に劣らず性格も生々しい。
攻撃力0のくせに妙にでしゃばる一方で破壊されそうになると全力で逃げようとする。
自分の身が危険に陥れば兄弟を使ってサクリファイスエスケープしようとするし、万丈目が正気に戻るやいなや万丈目に媚びを売るため、ついさっき万丈目を救った恩人を悪人扱いだってする。
しかも万丈目の玩具にされていた頃を楽しかった記憶と認識するなどドM疑惑すらある。
生理的嫌悪感に拍車が掛かっているあたりがおジャマらしいというかなんというか

そんなわけで普段は万丈目に雑魚だのクズだの目くそ耳くそ鼻くそだのと罵倒されたり、暇つぶしの玩具にされたりと散々な扱い。
デュエル中も主に上級モンスターを出すための踏み台を筆頭にコストや壁としての活躍が多い。
万丈目曰く雑魚には雑魚なりの使い道があるとか。そこまで使いこなしているなら存在価値も見出してやれよ
それでも万丈目を慕うおジャマ達にはなんだかんだ愛着があるようで、三兄弟のことは自分のデッキのエースとして認めている。
アームドドラゴン涙目。

もっとも突き放して優越感に浸りたいだの惨めさを共感したいだの、下には下が必要といったなんともネガティブな感情も入り混じってるようだが。

万丈目は基本的におジャマにアームドドラゴンやユニオンモンスターを組み合わせたデッキを使用しているが、
豊富なサポートカードの存在するアニメ内ならばともかく、現実においてはシナジーはほとんど無い。

あえて挙げるとするならば前者は相手フィールド上のおジャマトークンを一度に破壊出来る点、
後者は手札コストとしておジャマジックを活かせる点や光属性サポートを共有出来る点くらいだろうか。
近年では光属性の通常モンスターと化したアームドドラゴンも登場しているため組み合わせてみるのも一興かもしれない。

そして2017年後期にはVWXYZを筆頭とするユニオンやアームド・ドラゴンとのシナジーを生む新規魔法カードが登場し、【万丈目サンダー】が現実味を帯びてきている。

ちなみに漫画版万丈目のエースモンスターであった光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)との相性は…良くも悪くもない。
生け贄をそろえやすいのでアドバンス召喚しやすいことは事実なのだが、それ以上のメリットもなければ、デメリットもないと言ったところ。
ただライダーと相性の良いガチガチガンテツをエクシーズ召喚しやすく、召喚権を使わずにリリース素材を用意すること自体は簡単なので入れようと思えば入れられる。


遊戯王ARC-Vでは融合次元の遊勝塾生徒の一人が対ユーリ戦使用。
ユーリにはおジャマ・キングがとことん毛嫌いされて「見た目も効果も不愉快」と罵られた上に、
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンでおジャマ・キングに攻撃する時だけあからさまに嫌そうな顔をしていた。

実際、攻撃力アップ効果を使用するのに場での融合が必要であり(一応、このカード単体なら二体分は空くので融合できるが)、
さらにその効果も相手に依存しているために基本攻撃力0のおジャマ・キングにはカントリーなどで攻撃力アップしてなければ使えず、
ついでに守備力3000のおジャマ・キングは攻撃力2800のスターヴ・ヴェノムでは戦闘破壊もできないと、
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンとはカード相性があまり良くないので嫌うのも無理はないかもしれないが……。


確かに、おジャマ達は(イラスト的にも)ネタなのかもしれない……。

しかし、もし、コイツラを使って勝ち上がる事が出来たなら、その時、貴方は誇っていい。
貴方は紛れもないおジャマイスターだ。


●デュエルリンクスでの活躍

「おジャマを捨てた万丈目」イベントでは、万丈目に本格的にデッキから放り出されるも、何だかんだで復帰する。
デュエルにおいては、おジャマロックがハイスコア狙いなどで猛威を振るう。
というのも、デュエルリンクスではモンスターゾーンが3つしかない。つまり、キング1枚で完全に封殺され、ナイト1体だけでも一部のデッキは機能停止するのである。
その隙にさらにナイトを召喚し、最終ターンにおジャマカントリー・墓守の従者・ユニオンアタックで10000オーバーのダメージを狙う。


イエロー!
ブラック!
グリーン!
必殺!追記・修正ハリケーン!!

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