氷結界の龍 ブリューナク

登録日:2009/06/30(火) 02:18:45
更新日:2022/02/11 Fri 10:11:27
所要時間:約 4 分で読めます







氷結界の龍 ブリューナク

シンクロ・効果モンスター
星6/水属性/海竜族/ATK2300/DEF1400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
手札を任意の枚数墓地へ捨て、捨てた数だけフィールド上のカードを選択して発動できる。選択したカードを持ち主の手札に戻す。

【概要】

遊戯王OCGに存在するカードの1つ。

氷結界の名を持つシンクロモンスターであり、背景ストーリーでは封印されていた3体の龍の一角でもある。

封印されていた設定に恥じない強さを持ち、遊戯王OCG屈指のフィニッシャーにして凶悪な「ループコンボの化身」として名を轟かせていた。

レベル6のシンクロモンスターとしては《ゴヨウ・ガーディアン》と双璧を成し、ともに第6期第7期の環境を荒らしまわった。

手札を好きな枚数捨てることで、その数だけフィールドのカードをバウンスする効果を持つ。
問題なのは1ターンに1度の発動制限がないこと。
すなわち手札の許す限りいくらでもバウンスを撃てるので、相手のフィールドを一気に空にすることができる。一斉攻撃前の露払い役として1ショットキルに貢献していた。

しかも捨てる手札の枚数は任意
様子見で1枚だけバウンスして、相手の出方によってはさらにバウンスはもちろん、
除去されるのを見越して一気にバウンスするなんて芸当も可能。

これだけでも強力だがよりにもよって自分のカードをバウンスすることも可能だった

例えばLPと手札が続く限り《早すぎた埋葬》を発動できる。
《未来融合-フューチャー・フュージョン》(エラッタ前)を使い回して大量の墓地肥やしをすることも可能。

生還の宝札》や《ディスクガイ》(エラッタ前)といった緩い条件のアドバンテージ稼ぎカードと組み合わせれば、手札コストの問題も解消され、むしろ手札がもりもり増えていく。

シンクロアンデット】での働きぶりは非常に有名。《ゴブリンゾンビ》でサーチした《馬頭鬼》をすぐに捨てることができ、何度も何度もモンスターを蘇生することができた。

このように簡単に有限&無限ループの極悪コンボが組めてしまうのである。

これだけ強力なら素材指定がある...と思いきや、そんなことはなかった。

属性指定はおろか、他のいっさいがっさいの縛りがないため、
チューナーを投入したデッキなら大抵シンクロ召喚できる。

レベル2チューナーの《ゾンビキャリア》と適当なレベル4モンスターを使えば簡単にシンクロ召喚できる。

レスキューキャット》1枚からでも《エアベルン》とレベル3の獣族でシンクロ召喚できる。

その強力な効果と緩すぎる召喚条件を持って《大地の騎士》をゴヨウしていったかの権力の象徴、《ゴヨウ・ガーディアン》すらゴヨウしてしまった。


シンクロ系デッキが登場してすぐに活躍できたのはこのカードの存在が大きい。
一度フィールドに出たが最後、フィールドを滅茶苦茶に荒らされそのままゲームを終わらせられることも珍しくない。

以前より存在していたあらゆるバウンスモンスターを凌駕した《鬼畜モグラ》も泣いていることだろう。
これらのカードが禁止となった一因を作ったとも言われる。

元々バウンスはシンクロが登場した時から非常に強力な効果であり、1対多交換が可能なこのカードの恐ろしさはお分かりだろう。

このカードにかかれば大半のモンスターは凡骨同然。
スターダスト》ですらこのカードの前では無力。
せっかく苦労して出したモンスターが一瞬にしてバウンスされていく姿を見るのは涙に耐えない。


一方、使用者の立場からすればかなり爽快な気分を味わえる。

今まで対処に苦労してきたカードが一瞬にして消え去るのだ。
相手のフィールドを一掃しシンクロモンスターを複数体並べた時の相手の顔を見ると心が踊るよう。

やがて2009年3月を持って制限カードに。
順当すぎる規制であり、元から複数積むカードでもなかったので特に問題はなかった。

1枚制限になってもその強さは変わらず、2010年の選考会で《スターダスト》に次いで採用数第二位となった。

その後、同じぐらいの問題児であった《DDB》が参戦し遊戯王OCG史上最速スピード(当時)で
禁止カードに指定される。
だが《ブリューナク》は制限カードの座に止まり続けた。

しかしこのカードはこのころから遂に危険な領域に本格的に踏み入ることになる...。そう登場初期から自分のカードをバウンスして使える点...、
ずばり「ループコンボの起点」として暴れ始める。

《マテリアルゲート》を筆頭に、ループギミックが生み出されるたびにだいたい取り上げられ、当時のあらゆるループギミックに関わっているといっても過言ではなかった。(もちろん最大の相棒はあの【インフェルニティ】)

シンクロ関連の展開が一旦終わり、エクシーズの時代になってもむしろエクシーズモンスターを使い回すために引っ張りだことなっていた。(主な活躍先はやっぱりループに定評のある【インフェルニティ】など)

シンクロ淘汰の流れもあったが、それ以上に1キルないし先行制圧まがいを可能とする汎用ループコンボエンジンとして悪用された結果、
ついに2012年9月より禁止カードの仲間入りをすることになってしまった。悔しいでしょうねぇ。

そもそも同名ターン一回制限がまだ普及しきっていなっかた当時の流れでもこの効果で「一ターンに一度」がない方がおかしいし、散々禁止化する噂が出ていたにも関わらずゴヨウよりもしぶとく生き残っていたのが不思議なくらいであった。

いずれにしろ、数あるシンクロの中でも極悪極まりない効果であり、
ゴヨウが禁止になってからこいつ自身も禁止入りするまでの間、星6のシンクロモンスター最強枠としてその名を轟かせた……


【余談】

氷結界」3大龍はこのカード、《グングニール》《トリシューラ》がいる。

前者はこのカードの調整版のような性能だが、後者は3枚ものカードを除外できる性能から一度は禁止カードを経験し、現在でも制限カードになっている。


強力な効果に加え、DUEL TERMINALでの収録であることからシングル価格が高かったため、歴代の強力なカードを集めたGOLD SERIESにて再録された。

だが、封入率操作のされたノーレアでありシングル価格は大きく下がらなかった。(2BOX中に1枚)


「遊戯王タッグフォース」などでCPUにこのカードを使わせると、うまく扱えない。必要のないカードまで手札に戻して勝手にハンドレスになることもザラ。


デュエルターミナル第13弾にてヴェルズ化してしまった。

ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2350/守1350
「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。
手札から「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を捨て、選択した相手モンスターのコントロールを得る。

デュエルターミナル第1弾で、A・O・J カタストルと共にデュエルターミナルにおけるシンクロの開祖とも言えるこのカードが……
正義の為に解き放たれたこのカードが……黒い枠のエクシーズモンスターになり、闇に堕ちた姿はなんとも言いがたい。

ちなみに、こちらでもヴェルズの切り札といえる効果であり、上記の通りコントロール奪取の効果を持っている。
詳しくはヴェルズ・バハムートの項目参照。



時は流れて第9期、今度はコスプレ鎧になって帰ってきた。

ブリューナクの影霊衣(ネクロス)
星6/水属性/戦士族/攻2300/守1400
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。
「ブリューナクの影霊衣」以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。
「ブリューナクの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「ブリューナクの影霊衣」以外の「影霊衣」モンスター1体を手札に加える。
(2):エクストラデッキから特殊召喚された、フィールドのモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。

元のバウンス効果は相手のEXデッキから特殊召喚されたモンスター2体までに限定されてしまったが、それでも破壊耐性持ちを簡単に除去できるのは十分強い。とはいえ影霊衣のEXメタなら《クラウソラス》や《ユニコール》の方がもっとお手軽かつ強力なのでこいつをフィールドに立てることは少ない。
問題は(1)の効果。影霊衣儀式モンスターは全員手札から捨てることで発動する効果を持っているのだが、こいつは何と影霊衣モンスターを何でもサーチできる
しかもサーチ先には儀式魔法をサーチする《クラウソラス》がいるので実質万能サーチとなる。
自分自身も例によって《マンジュ・ゴッド》や《儀式の準備》でサーチできる。リリースされた際に戦士族影霊衣をサーチできる《シュリット》に至ってはお互いがお互いをサーチできる関係にある。「サーチができるサーチカード」の恐ろしさは決闘者諸兄らはよく知っていることだろう。
案の定デッキを回すエンジンとして大暴れした結果、あっという間に制限カードにぶち込まれてしまい、インフレが進んでも長らく緩和されることはなかった。







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最終更新:2022年02月11日 10:11