三邪神(遊戯王OCG)

登録日:2011/05/26(木) 09:30:03
更新日:2020/04/05 Sun 20:10:22
所要時間:約 18 分で読めます





三邪神とは、『遊戯王R』に登場するカード群である。
すべてOCG化されており、デュエルで使用することができる。
厳密にはカテゴリーではないが、三幻神や三幻魔と同じノリで呼称されている。


【概要】

三邪神が登場したのは原作のサイドストーリーである『遊戯王R』。
ペガサスが恐れた三幻神の抑止力となる存在としてデザインしたものの、
それらに匹敵する力を持った結果、呪われた邪悪なカードとなってしまった。神を一枚作ってしまった時点でやめてくれよ...
そのため、ペガサスはデザインが完成した段階でこれらの創造を躊躇い、ペガサスが死ぬその時まで遂にカードとして世に出ることがなかったといういわくつきの品である。
「邪神」という名のつく最上級モンスター群であり、エジプト神話&太古のカードが元ネタの名前とデザインを持つ三幻神と違い、こちらは現代に生きるペガサスと天馬夜行の手で作られた物のため現代風の名前と名前にちなんだ効果を持つ。

効果はいずれも独特ながら強力なものを持っているがいずれも独特故アクが強く、召喚の難易度も高いため熟練者でなければまず扱いきれない。

三幻神の抑止力という設定から対応する神が存在する。またこと戦闘に対して非常に強いのも特徴か。
特に後述するドレッド・ルートとアバターの特殊裁定は正に邪神の名に相応しい強さとややこしさになっている。



【詳細】

いずれもレベル10・闇属性・悪魔族である。
また特殊召喚が不可能で、通常召喚する際はリリース(生け贄)が3体必要という共通の効果を持つ。

かなり重いモンスターなのでリリース元はトークンの生成やペンデュラム召喚などで素早く確保したいところ。
から家臣を借りるのも有効。


邪神イレイザー

星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、相手フィールドのカードの数×1000になる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
(3):このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。フィールドのカードを全て破壊する。

通称:消しゴム
対応する神:オシリスの天空竜
攻撃力と守備力が相手フィールド上のカード枚数×1000となる効果、
消しゴム「消すもの」の名の通り破壊された時フィールド上のカードを全て破壊し、自身も破壊するリセット効果を持つ。

攻撃力と守備力が相手頼みになるため、専用のデッキ構築をしなければ安定しない。
自身の破壊をトリガーとする破壊効果は強力だが、第9期以降は定番となった「破壊しない除去」には対応していないので注意。
反面、「神の宣告」などで召喚の無効にされた場合でも、破壊されてしれば効果が発動する。


海馬やキースからは「人頼みな神」「無様なモンスター」など散々言われる。
夜行戦ではアルカナナイトジョーカーを突破(Rでは素材は場に残るため攻撃力が素材で3000加算される)し、活躍したが、
最後は軍神ガープのダイレクトアタックを通すために生け贄にされ、神の割に扱いはよくなかった。

ちなみに、Rでは「生け贄に捧げる→場の離れた時の効果発動→モンスターを生け贄召喚」という処理であり、
OCGと順序が違うためにこの戦略は成立する。

残念ながら「オシリス」との相性は悪い。というか召雷弾のせいでリリースが揃うかすらわからない。
でも彼のデザインは三幻神全員が持つモンスター破壊効果によって破壊された後、道連れにすることなので破壊されること自体は想定内である。

唯一遊戯には倒されておらず、物理的にも破られることがなかった三邪神でもある。
また、三邪神の中ではルール的にややこしい要素のないモンスターだったりする。


OCGの基準で考えると、三体ものリリースと召喚権を使ってできる事が場のリセットなので、使い勝手はあまり良く無い。
場を吹き飛ばしたいだけなら「ビュート」や「ブラロ」の方が手っ取り早いしね!
変わった使い方として「炎王獣ヤクシャ」の効果で手札で破壊して効果を発揮するというものがあり、そちらの奇襲性は結構高い。

攻撃名は「ダイジェスティブ・ブレス」
宣言時には「ダイジェスティブブレ―――ス!!」とテンション高く叫ぶのがお約束。



邪神ドレッド・ルート

星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカード以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。

通称:√(ルート)
対応する神:オベリスクの巨神兵
フィールド上に存在する自身以外全てのモンスターの攻守を半減する効果を持つ。
後述のアバターと同じく効果は必ずあらゆる処理の最後に適応される。

極めて高いステータスと合わせて戦闘破壊は非常に困難であり、あの声が元キングのガチムチ天使を使用しても不可能
オネスト」で倒したいのであれば攻撃力が4000以上のモンスターに使うしか方法はない。
例えば、かの「青眼の白龍」に「オネスト」を使っても、攻撃力は(3000+4000)/2=3500となり、敗北する。

オネスト」や「収縮」1枚だけでは、攻撃力4000以上でない限り絶対にドレッド・ルートの攻撃力を超えることはない
ちなみに以前の裁定では攻撃力が増減するたびにドレッド・ルートの効果が適用されたため、オネスト等を複数枚使っても突破できない時代があった。

効果無効以外で後述のアバターを殴り倒せる数少ない存在でもある。
ただし、先に出した方から適用されるので、出す順番を間違えると負ける。

さらに、耐性などは一切持たないため除去からは上手く守ってやらなければならない。効果自体は単純なため三邪神の中では一番扱いやすい。


……そう、単に攻守が半分になるだけなら分かりやすい。
だが、実は遊戯王OCGでの「攻撃力を半分にする」は計算方法がややこしい。
攻撃力の計算方法が少々特殊なため「ブラック・ガーデン」と共に計算問題としてよくネタにされる。

遊戯王OCGのルールの中でも特に難解なので、心して読んで欲しい。



また、黒庭と同じく攻撃力を固定化する効果を持つモンスターに「ゲイル」がいる。
ルートが存在する場合にゲイルの効果を使った場合の裁定はこちら。



ちなみに、原作での効果は元々の攻撃力にのみ影響する。
よって、OCG化にあたって強化されている。
まあ、それは確かなのだが、もう少しわかりやすい計算にしてほしかったところ。

作中では三幻神の抑止力として作られた邪神であり、イレイザーと後述のアバターは確かに抑止力となっているが、
このカードは三幻神はこのモンスターの効果を受けないという設定になり、神へのメタのはずの自分自身が神にメタられるという本末転倒なことになっている。

一応デッキ単位でみれば、デタラメなカードパワー持つ原作の三幻神が入ったデッキとのデッキパワー差を緩和する、
神を出される前に邪神の力に物を言わせて決着を付ける、といった目的なら十分という見方もできなくはないが……。

仮に劇中のセリフがラー限定だったとしても(実際、ラーと同じランクのアバターには後出ししたのにもかかわらずOCGと違って効果が適用されていない)、
オベリスクの巨神兵には攻撃力無限で実質無効化できるし、オシリスの天空竜は元々の攻撃力を持たないため効果が全く通用しない。
召雷弾はおそらく他と同様に一ターンで消えるのでそれほど問題ではないだろうが。
むしろ効果が効かないラーの方が、生け贄分の攻撃力を得る能力を実質半減できるため相性が良いともとれる。


攻撃名は「フィアーズノックダウン」


邪神アバター

星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールドのモンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
相手ターンで数えて2ターンの間、相手は魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、「邪神アバター」以外の
フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力+100の数値になる。

対応する神:ラーの翼神竜
「●」と表現できるぐらい簡素なイラスト。人によっては生物の教科書に載ってる胚に見えるかも。
しかし、このカードの効果を考えればこのイラストなのも納得できるため、ある意味では存在感があるイラスト。


「化身」の名の通り、その攻守はフィールド上に存在する「邪神アバター」を除くモンスターの攻撃力コピーし、攻撃力に+100する。
この効果はドレッド・ルート同様計算の最後に適用されるが、同時に存在していた場合後から出た方が最後に適用される。
さらにOCG化の際、従来の耐性の代わりとしてか召喚時、相手ターンで数えて往復2ターンの間、一方的に大寒波を適用する効果を追加され持つ。


ラーに対応する最強の邪神。
強力な魔法・罠封印効果を持つため場持ちはなかなか良い。
「収縮」などの影響を受けず、「オネスト」を何枚発動しても必ず100だけ上回るためドレッド・ルート以上に戦闘破壊は困難。

たった100、されど常に100上回るので攻撃力では常に他のモンスターの上を行くので、制圧力は強大。
だが、フィールドに「邪神アバター」しかいない場合、攻守は100しか得られない(アバター以外の攻撃力がないため)。
つまり、このカード単体ではダメージを与えにくいという無視できない弱点を持つ。
本人はどうやっても戦闘及び単騎立ちの状態では100ダメージしか与えられず、攻撃力より守備力が高いモンスターを出されたら突破できなくなる。
よって攻撃力が守備力より低く守備表示のまま攻撃できる超重武者が天敵。

そのため他のカードとどう組み合わせるかが重要である。
なお、忘れがちだがモンスター効果は普通に発動されるので注意。なので異次元の女戦士であっさり除外される。

対になる筈のラーの翼神竜は抑止どころか一方的に殴り倒せる。
原作の場合でも単純戦闘なら殴り倒せるだろうが、恐らく不死鳥にこんがり焼かれるだろう。

攻撃名は「ダークネス+(変化したモンスターの攻撃名)」(三邪神の場合はそのまま)。

また、上記の通りこれらの効果は三邪神にしか見られない独特の内容となっている。
そのため実際に運用しようとすると少々複雑な処理を覚えておかなければならない。


【相性のいいカード】

三邪神の運用にあたって最も重要なのはアドバンス召喚するためのリリースの調達。
特殊召喚できず、3体ものリリースを必要とするためにかなり重い。

また、効果への耐性はないので、相手の除去から守るための手段も重要となる。

+詳細は以下
  • 終焉の炎
  • デビルズ・サンクチュアリ
  • 地獄の暴走召喚
  • 家臣
etc...

召喚補助に使用できるカード群。
勿論これ以外にも様々なカードが存在する。
最も効率がいいのは「レベル・スティーラー」だったのだが、2016年10月1日の改訂で禁止カードになってしまったので、別の手を考えよう。
バルバロス」などの従属神との相性も良い。

なお、「スケープ・ゴート」の羊トークンはアドバンス召喚のリリースには使えないのだが、
それらを素材にして「リンク・スパイダー」や「リンクリボー」などをリンク召喚すれば問題なくリリースに使えるようになる。
EXデッキは圧迫されるものの、手軽にリリースを確保できるので覚えておきたい。


  • ハードアームドラゴン
ダブって腐った邪神を捨てつつ、特殊召喚出来る。
このカードをリリースしてアバターやドレッド・ルートを出すと戦闘で越えるのが困難な上に破壊できないモンスターが誕生する。
ただしバウンス、除外には無力なため注意が必要。


三邪神は全員レベル10なので、このカードで耐性を得られる。
追加ダメージ効果も、戦闘に強い三邪神と噛み合っている。
進撃の帝王でも似たようなことは可能。


  • 亜空間物質転送装置
最上級モンスター御用達の除去回避カード。
これがないといろいろな意味で安心できない。カウンター罠は相手のカウンター罠用に取っておきたいし。


  • 軍神ガープ
リバース効果を無効化するだけでなく、相手モンスターを無理やり攻撃表示にして邪神で殴れる。
さらに邪神は全て悪魔族なので相手に見せてドヤ顔するだけで攻撃力がアップする。
アバターを見せると原作の再現ができるのでファンなら是非。


  • 魔封じの芳香
  • 心鎮壷(レプリカも一応含む)
  • おジャマトリオ
etc...
相手フィールド上にカードを固定させたり、枚数を増やすカード。
イレイザーを使用する場合は必須となる。


  • 炎王獣 ヤクシャ
少々運用法が異なるが手札から召喚できそうにないイレイザーを破壊することで全体除去効果を使用することができる。


  • 最終突撃命令
  • バトルマニア
  • ビッグバンシュート
ドレッドルートらへんにどうぞ。
守備表示で逃げるモンスターを強引にブチのめせば相手のライフがすっ飛ぶすっ飛ぶ。


  • 流星の弓シール
  • 閃光の双剣トライス
アバターに使用すればデメリットである攻撃力下降を無視して直接攻撃や2回攻撃ができるように。


敵対する三幻神だが、召雷弾のおかげで攻撃力を下げたうえに最近流行りのシンクロやエクシーズを封じることができる。
ドレッド・ルートと組めば攻撃力4000以下のモンスターが全滅し、そこにブラック・ガーデンを絡めれば
なんと攻撃力16000以下の攻撃表示モンスターをつぶすことができる……
と思われたが、それはできないとはっきり公式が裁定を下した。
これはオシリスを始め攻撃力・守備力を増減させる効果は、一度本来の数値に戻してから再計算するため。


ルートとのコンボ抜きでも黒庭とのシナジーは良好だし、実質的に攻撃力が4000減るようなものなので殴り倒せば済むが。
ただしこのカードは総じてコントロール向けなのでビートダウン思考の三邪神とは運用方法が違うので注意。

またこのカードには使えないが、三邪神のほうでは全く問題なく使える冥界の宝札で攻撃力を素早く上げることもできる。
さらに前述の軍神ガープや最終突撃命令で無理矢理攻撃表示にして召雷弾で一掃もできる。




【劇中での活躍】

漫画『遊戯王R』で登場。ラスボスである天馬夜行が使用する。
元々はペガサスが強力すぎる三幻神が暴走した際にそれを止めるため、抑止力として考案したモンスター。
が、いざデザインしてみると、宿ってしまった力が三幻神以上にヤバいためイラスト以外は未完成の状態で封印したカードである。三幻神から何を学んだんですかね...
だがペガサスの死後にR・A計画、すなわりペガサスの蘇生に乗り出した夜行がこれらのデザインと宿っていた邪神の意志をもとにカードとして成立させた。
また計画の試作品として蘇生されたバンデットキースの様子を見るに、邪神達には蘇らせた死者の魂の生命維持装置としての機能も与えられていた様子。

劇中描写を見る限り、アバター以外は量産されている。しかも神特有のコピーによる呪いも一切ない様子。
量産しまくって同僚全員に渡せばいいのに

作中では三幻神同様の効果耐性を持ち、神属性・幻獣神族のモンスターだった。
加えて元ネタと同様に神の序列も存在し、ラーと同格のアバターが最上位で同格の神以外の効果を無効にする効果を持っていた。


モチーフ同様やたら不遇なイレイザー、オシリスよろしく遊戯を絶望させ何故か進化したドレッドルート、
神だの究極嫁だのに変身しまくった挙げ句、最終決戦であの姿になるアバターなどなど好き勝手やって、読者に遊戯王がどういう漫画かを改めて再認識させた。





+おまけ
  • 大邪神レシェフ
有名な鬼畜ゲー「破滅の大邪神」のラスボス
洗脳効果を持った儀式モンスター


初登場した当初は☆4でATK2000のメインアタッカーと思いきや、デメリットが酷く使いものにならない。
ウルトラレアorパラレルレアという強気なレアリティ設定が悲壮感をそそる1枚。
まさにカスレア


ヴェノミナーガ様。蛇神だが効果は誰よりも邪神らしい。
しかしアバターには勝てない。


  • ゼミアの神
自称邪神の通常モンスター
だけど戦闘力は豆の戦士にも劣る。


  • 破壊神ヴァサーゴ
恐らく邪神という扱いになるだろう破壊神。
ただステータスも効果も全然それらしくない。名前負けし過ぎである。


  • 黄金の邪神像
セットされたこのカードが破壊された時トークンを生成する罠カード
邪神像だがどの邪神とも似ていないが、相性はまぁまぁ良い。


  • 邪神の大災害
相手の攻撃宣言時に発動し大嵐を吹かせる罠カード
上の「邪神像」を3枚セットしこのカードを発動させれば邪神召喚ができる3体の生け贄が揃うぜ!! デッキにフル投入して満足しようぜ!!

アーティファクト? 聞こえないな?


原作次元に登場した新たな邪神。
相手のライフを生け贄に攻撃するというトンデモ能力を持つ。






追記、修正は邪神に思いを馳せながらお願いします。

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